登録日:2019/08/30 (金) 22:41:10
更新日:2025/01/01 Wed 02:22:58
所要時間:約 4 分で読めます
トイレの中に虎がいるんだ!
ダグがいない…
歯が抜けてないか?
……誰の赤ん坊なんだ?
昨日の記憶が、全くない!?
THE
HANGOVER
『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(原題:The Hangover)とは、2009年にアメリカで公開されたコメディ映画。監督は後に『
ジョーカー』でもメガホンをとるトッド・フィリップス。
低予算で(当時にしてみれば)パッとしない配役ながらも、第67回ゴールデングローブ賞・作品賞(ミュージカル・コメディ部門)受賞を始め、世界中で高い評価を得たヒット作で、続編も制作された。題名は「二日酔い」の意。
昨晩のバチェラー・パーティで自分たちが何をしでかしたのか突き止め、行方不明となった新郎を探し出そうと奔走する男たちの物語が主軸。勢いだけで突っ走るコメディとは異なり、
物語中の様々な出来事が
伏線(?)として張り巡らされており、意外性に富んだ展開が特徴的。
あらすじ
もうすぐ結婚式を迎えるダグは友人である既婚者で教師のフィルと歯科医のスチュ、そして義理の弟であるアランを車に載せ、結婚前の最後のどんちゃん騒ぎ、バチェラー・パーティのためにラスベガスへ向かう。
最高級のホテルに泊まって酒を飲み交わして彼らの友情を確かめ合い、お待ちかねのパーティを始めるが…
翌日、ダグを除いた3人はめちゃくちゃになったホテルの部屋で目を覚ます。どういうわけだか部屋にはニワトリが闊歩しており、トイレには虎、クローゼットには赤ん坊が鎮座していた。肝心のダグは影も形も無くなっており、昨晩の記憶が一切ない3人は自分たちに起こった出来事を突き止め、ダグを捜そうと決意。
果たして3人は結婚式が始まるまでにダグを連れて帰ることができるのか…?!
登場人物
●フィル・ウィネック
演:ブラッドリー・クーパー/吹替:桐本琢也(現:桐本拓哉)
ダグの友人としてパーティに参加した所帯持ちの教師。
3人の中では比較的冷静で頭が回るためリーダー格。マイク・タイソンの大ファン。
なかなかのイケメンで妻子と共に幸せに暮らしているが、結婚生活への不満も溜まっている様子。
生徒から集めた遠足の費用をこっそりくすねて懐にしまっちゃうくらいには倫理観が飛んでおり、アランの父や姉からも信頼を得ていない。
演者のクーパーはこの作品が出世作になった。また彼は私生活ではお酒を飲まない禁酒家である。
●スチュアート・プライス
演:エド・ヘルムズ/吹替:永井誠
パーティに参加したダグの友人。歯医者。
3人の中では比較的温厚で常識人だが、ナーバスな一面を持っており取り乱すと口が悪くなる。
婚約者いるが、自分勝手で暴力的な彼女との接し方に悩んでおり、パーティには妻に嘘をついて参加した。ダグの結婚式で彼女にプロポーズしようとしているが、フィルに反対されている。
朝起きたら前歯(上顎側切歯)がなくなっており、しかもシングルマザーのストリッパーと結婚しているなどの出来事が起きている。
しかしナーバスな一面を持っている一方で、特定の言葉を聞くと事件の解決に繋がる閃きの才能も秘めており…
●アラン・ガーナー
演:ザック・ガリフィアナキス/吹替:奈良徹
パーティに参加したダグの義弟。肥満体。
定職にも就かず非常識でおつむの足りない変人。元々は誘われていなかったが、ダグによって連れ出された。
その不可思議な性格によって2人を振り回してばかりだったが、終盤に凄まじい活躍を見せる。
裁判所から子供に対する接近禁止命令が出ているらしい。
彼が事件の元凶。
実は酒屋で「イエ―ガーマイスター」を買った時に、偶然見つけたヤクの売人(後述のダグ?)からドラッグを買い、酒に入れていた。
●ダグ・ビリングス
演:ジャスティン・バーサ/吹替:川中子雅人
パーティの主役。新郎。
真面目な好青年で、義弟になるアランをわざわざパーティに誘ってやった。
彼と学生時代からの友人であるフィルとスチュと一緒に4人で一晩中楽しんだ後に行方不明となる。
●ジェイド
演:ヘザー・グラハム/吹替:小林さやか
部屋のクローゼットで眠っていた赤ん坊の母親。ストリッパー。
美人でスタイル抜群。ストリッパ―であるからか羞恥心がなく、3人の前で大胆にもポロリや赤ちゃんに授乳をしながら普通に会話した。
また彼女の存在が終盤のピンチを切り抜ける重要な役割を持つことになる。
実はスチュの前歯がないのにも深い関わりが…
●トレーシー・ガーナー
演:サーシャ・バレス/吹替:佐古真弓
ダグと結婚することとなった女性。アランの姉。
式の当日になってもなかなか帰ってこないダグを心配している。
●メリッサ・プライス
演:レイチェル・ハリス
スチュの婚約者。
彼に対して高圧的・暴力的な態度を取っており、その上浮気までしたひどい嫁さん。
スチュがパーティに行くことには反対していた。
●レスリー・チャウ
演:ケン・チョン/吹替:岡野浩介
アジア系のギャングのボス。なぜか車のトランクに裸で閉じ込められており、解放された途端3人に襲いかかって逃げ出す。
その後それっぽい格好になって再登場し、一行にある衝撃の事実を伝える。
ギャングの大物にしてはそんなに怖くないしかっこよくもない。
●ダグ?
演:マイク・エップス/吹替:柳沢栄治
黒人だが名前はダグ。
チャウによって捕まり、人質として拘束されていたが、あっちのダグだと勘違いした3人によって救出される。
黒い方って呼ぶと差別にあたるかもしれないので、後述の説明の彼の表記も「ダグ?」で示すことにする。
●マイク・タイソン
演:マイク・タイソン/吹替:山野井仁
もはや説明不要なボクシングの王様。良い右フック。
部屋のトイレにいた虎は実は彼のペットだったらしく、盗んだ3人に連れて帰るように命じる。
虎を盗んだ時はアランに右フックを喰らわせるほどキレていたが、虎を返したあとはフィル達を笑って許してくれた。
タイソンが本当に虎を飼っているのは割と有名な話(しかも7頭)。
{*パーティ後の珍事一覧
前述のマイク・タイソンの家から盗んだ虎。
檻に入っていた上着を見て部屋に訪れたタイソンはダグの手がかりを探すことを条件に、自宅まで虎を戻すことを3人に命じる。
3人はドラック入りの肉を食べさせ、眠っている内に車に入れて出発。途中で虎が目を覚まし、フィルが引っかかれるというハプニングがあったものの無事にタイソンの家に送り届けた。
実は自分で抜いた。
ジェイドに会った時にアランに『名歯科医なら自分で抜歯できる』と賭けをしたために抜いた。
余談だがスチュ役のヘルムズは劇中の抜歯の部分は本当に歯がなく、歯があるシーンはずっとインプラントだった。子供の頃からずっとその部分だけ大人の歯が生えてこず、ずっとインプラントだったのこと。
前述のジェイドの子供で名前はタイラー。
仕事の後に彼女がタイラーを連れてホテルへ向かい、スチュの横で眠ったあと、朝のシフトに出るためにスチュにタイラーを預けて仕事へ向かった。
ただの軽い脳震盪と打撲だけ。
ただし運ばれた病院からこの事件の原因になった物が明らかになる。
マットレスはダグが寝ていたベットの物。最初にそれを見たフィル達が酔った自分達が部屋から投げ捨てたと思っていた。
彼らが止まった部屋は窓が開かないはずだが…
もちろん警察から盗んだ物。さらにエンディングのカメラに残っていた写真を見るからにショットガンをぶっ放す・タイソンと虎を入れるなどやりたい放題していた。
当然3人は警察に捕まるが、フィルの機転で『観光客にパトカーを盗まれたことをチクらない』ことを釈放の条件として出す。
警察もその条件と彼らを社会科見学に来ていた学校の子供のスタンガンの実験台にさせることで釈放した。
検出されたのはルフィリン(別名:ルーフィー)と呼ばれるレイプ目的のために使われるドラッグ。
アランはダグ?にエクスタシーと言われて渡された物を酒に入れたのだが、ダグ?がルーフィー入りの袋を間違えて渡してしまったことが事の発端だった。
このことをスチュから聞かされたダグ?は焦せりながら『これがバレたらマーシャルにぶっ殺される』と言い…
詳しいことは描かれていないが、エンディングの写真から察するに酔ってハイになったスチュがジェイドを口説き落としたと思われる。
彼女も冗談だとは薄々は感づいていたようで彼らがラスベガスを去る際にスチュに指輪を返している。
だがスチュも普通の状態でジェイドとデートからやり直したいと言い、彼女にデートの約束をして別れ、帰宅後は今までの不満をぶつけながらメリッサとキッパリ別れることができた。
2作目でスチュは別の女性と、3作目でジェイドは別の男性と再婚していたおり結ばれることはなかったが、3作目で3人が再びジェイドのところに尋ねた際に彼女は笑顔で歓迎してくれたので仲の良い友達の関係は続いている。
朝の5時にラスベガスの大通りのど真ん中に置かれていた。中にはメモと4ドルが置かれていた(パーキング代わりのチップ代とその事を示したメモ
アランはダグのことだけでなく父親が車を大事にしていたので出てくるまで不安な気持ちでいっぱいだったが、車は綺麗な状態だった。
しかしタイソンの虎の輸送や後述のギャングの襲撃でボロボロになってしまった。
トランクに入っていたのはチャウで、彼をトランクに入れたのはフィル。
全裸だった理由は不明だが状況から察するに夏のベガスに昨夜から昼頃までトランクの中に閉じ込められていたので暑さで脱いだんだと思われる。車の中を調べたのに、トランクを調べない警察も警察だが…
彼らはチャウの手下で恨んでいたのはチャウを誘拐しただけでなく、彼が所持していたポーチサッチェルだ!の中身の8万ドルを間違えて持って帰ってしまったからだった。
タイソンの家を出た後、3人を襲撃し自分の車にダグを乗せているところを見せたチャウは『モハベ砂漠のビッグロックに夜明けまでに金を持ってこい』と3人を脅す。
ホテルに戻って間違えて持って帰ったポーチを探すが見つからず途方に暮れた3人は、ジェイドにも協力してもらい、スチュの貯金の1万ドルでカジノで増やすことを決意する。アランのカードカウンティングの才能で見事8万2400ドル稼ぐことに成功する。
その後約束の場所へ行き、チャウに金を渡しダグを解放してもらえるが、捕まっていたのはダグ?で無駄骨になってしまった。
ちなみに消えた8万ドルはダグのポケットの中に入っていた。
ダグがいたのはホテルの屋上。
酔って眠ってしまったダグを3人で屋上へと運んでいた。ホテルの屋上は中からしか開けられない仕組みになっていたので、ダグは気づいてもらうためにマットレスを屋上から投げ捨てた。
その事に気づいたのはスチュでダグ?がルーフィーの名前について話をしている時に『飲むとフロアに落ちる感じで、ルーフ(屋上)には登らない』の発言を聞いたことがきっかけだった。
その後ホテルに戻り、3人は屋上でダグを見つけたが真夏で屋上という日陰も少ないところに放置されたことで日焼けと脱水症状でまともに歩けない状態だった。ダグを車椅子に乗せて飛行機は満席なので車で戻ることになった一行。遅れたものの無事に戻ることができ、無事にダグは結婚式を挙げることができた。
追記・修正は記憶が飛ぶくらい呑んでからお願いします。
- 昔アニメのこち亀で似たようなシチュの回見たことあるけど元ネタこの映画かな? -- 名無しさん (2019-08-31 00:29:23)
- そそそ何故に金曜の夜というまさに呑みまくってる奴が居る中で記事を建て、その後そいつがハングオーバーで死にそうな土曜の朝にこの項目を嫌味のように「最近作成されたページ」一覧に晒すのか(言いがかり&八つ当たり) -- 追記・修正の資格持ち (2019-08-31 06:40:27)
- ↑全部自己責任じゃねえかw -- 名無しさん (2019-08-31 07:17:13)
- おい最後 -- 名無しさん (2019-08-31 07:39:38)
- 散々捜し回って様々な珍事に巻き込まれつつ、最終的にそこかよ!? と、吹いた覚えがあるな。 -- 名無しさん (2019-08-31 17:46:43)
- 車の中でコンドーム投げつけられたのってこれだっけ -- 名無しさん (2019-08-31 21:37:57)
- スチュ、結婚してたわけじゃないと思うけど。彼女じゃなかったっけ。・ -- 名無しさん (2019-09-02 10:41:34)
- 絶対クソ映画項目だと思ったのにいきなり褒められててビビった -- 名無しさん (2019-09-10 14:44:59)
- 誰でもいいから2の事書いて下さい -- 名無しさん (2019-09-25 20:37:49)
- メリッサはステュのフィアンセだったはず 結婚式でプロポーズする予定だった -- 名無しさん (2020-02-04 18:52:02)
- この作品の監督がジョーカーの製作に携わったことに驚いた -- 名無しさん (2020-02-04 21:05:21)
- 3のキャッチコピー「もう、しません」が切実すぎて大好き どれも好きだけど1が一番綺麗に纏まっててお気に入り -- 名無しさん (2020-12-27 23:27:40)
最終更新:2025年01月01日 02:22