角王剣アーティラート

登録日:2012/01/25(水) 19:28:45
更新日:2024/11/30 Sat 12:02:36
所要時間:約 4 分で読めます




モンスターハンター』シリーズに登場する大剣の銘の1つ。
ゴーレムブレイド系列からの派生するディアブロス素材大剣のG級最終強化系。

誕生

※基礎データ
攻撃力:1488(310×4.8)
会心率:-15%
属性:なし
レア度:10
斬れ味:白
スロット:なし

MHP2Gで登場した、二種のディアブロスの角を混ぜ合わせて作られた大剣。微妙に斧のようになった形の刃が特徴的。
その威力は大地を裂き、大山をも崩すと言われている。
そしてゲーム内でもその説明に違わぬ威力を持つ。
なんと武器倍率にして310という他の追随を許さない圧倒的攻撃力を誇る無属性大剣。
基本的に属性よりも攻撃力を重視したほうが良い大剣にとってはこの攻撃力は非常に魅力的。
しかしそこそこ高めのマイナス会心がネック。
だが大剣用必須スキルである『抜刀会心』により激変。
MHP2Gの抜刀会心スキルの効果は抜刀攻撃の会心率を『素の会心率に関係無く無条件で100%にする』という物。
基本抜刀攻撃のみで戦う大剣にとってこれ以上無いほどの相性を誇るスキルなのは言うまでもないが、
アーティラートの場合は更にマイナス会心というデメリットを完全に『無視』出来るという点も大きい。
抜刀会心スキルのおかげでアーティラートは1488という圧倒的攻撃力を余すこと無く活かせるようになるのだ。
また匠(斬れ味レベル+1)のスキルを付けるとそこそこ長い紫ゲージまで獲得し更なる火力を発揮する。
その様はまさに『MHP2G最強の大剣』と呼ぶにふさわしい強さで、匠抜刀アーティはラオート等に次ぐMHP2Gのチート武器の一つに挙げられる事がある程。
ちなみにその基礎威力は914*1
村長下位クエストのドスガレオスでは、首か腹にでもぶち込んでやれば一撃で倒せるというムチャクチャっぷりである。
大剣使いは必ず持つと言われる程の代物……というよりこれ以外の大剣では部位破壊目当て*2に火・氷・龍の大剣があれば他の武器は完膚なきまでに存在意義を粉砕されてしまっていた。
物理攻撃力が全てと言っていい大剣にとっては最高の斬れ味と高い攻撃力を両立したアーティラートはダメージの面だけならほぼ全ての面で最適解となってしまうためである。

そしてアーティラートの暴走をさらに加速させたのが防具の金色【真】一式とアーティの組合わせである。
この装備は斬れ味レベル+1と集中がデフォルトで発動するため、あとは空きスロを用いて抜刀術を発動させれば他を隔絶するほどの火力を叩き出せる。
ただでさえ強力な抜刀術の一撃を集中で回転率を上げるというこれ以上ない噛み合いを見せてくれたのである。
しかもマイナススキルの挑発はプレイヤーのヘイトが溜まりやすくなる=だいたいのモンスターの弱点である頭を向けてくれやすくなるということでマイナススキルさえもが味方をしてくれるというわけのわからない強さを誇った。


しかし強力な分作成難易度も高め。
逆鱗や天鱗クラスのレア素材は使わないもののディアブロスの角素材が物欲センサーに引っ掛かるハンターが後を絶たない。
もっとも、それだけの苦労をしてでも作る価値はあるだろう。
ディアブロスは比較的大剣と相性も良いし。

雌伏の時代

MH3やMHP3ではG級が存在しないためアーティそのものは作れないが、代わりにほぼ同系統の武器として剛角剣ディアブロスが登場。

見たは…なんというか、『ちくわぶ』。あるいは『タケノコ』。
相変わらずトップクラスの攻撃力を持ものの、抜刀会心の仕様が『+100%』に変更され、マイナス会心持ちは抜刀スキルだけでは会心率を100%に出来なくなり、斬れ味も微妙…と弱体化。
最強の大剣の座はアルレボやシルソル王虎等に奪われる事に…

どうしてこうなった

復活、しかし……

MH3GではG級が復活しアーティも共に復活!
名前だけでなくかつての強さを取り戻すのか!

と、期待されたが…

攻撃力:1488(310×4.8)
会心率:-20%
属性:なし
レア度:9
斬れ味:
スロット:なし

確かに攻撃力こそ1488と当時の数値を取り戻したが抜刀会心の仕様は戻らず、斬れ味もデフォルトで青、
斬れ味レベル+1のスキルを付ければ一気に紫ゲージになるものの、その紫ゲージが『超短い』。
…等々当時と比べるとやっぱりかなり不遇。
バランスの良いタルタロスや、アーティに次ぐ攻撃力に並レベルの紫ゲージとスロットを持つネロ・アングイッシュ、
爆破属性が強力なディオホコリ等の大剣と比べると非常にロマンと言わざるをえない性能に…

一応、これだけ弱体化を食らっても瞬間火力はトップを維持している。過去最強の意地か。
しかしその短すぎる紫ゲージのせいで継続火力が皆無で長期戦になればなるほど厳しくなり、最終的な火力は他の大剣に劣ってしまう。
特に攻撃力の期待値が僅かにしか変わらないネロ・アングイッシュとの差別化は不可能に近い。

また無属性武器だが、覚醒スキル(無属性武器に属性を付与する)を付けても『何も効果が無い』。
他のディアブロス素材の武器は強力な爆破属性が付くのに…匠覚醒で輝くレイジングテンペストとはえらい違いである。
何これいじめ?

また直接の性能とは関係無いが、生産にディアブロスの新たなレア素材『大地を穿つ剛角』が必要なのもネック。
単純にレアなのもあるが、今回は角竜系統の防具が大剣使いにとって非常に魅力的なおかげで、
『アーティに剛角を使うぐらいならまずディアブロ装備作れ』となりがち。

どうしてこうなった(2度目)

しかしこうして見ると弱く見えるが、なんだかんだで大剣全体の中ではまだ上位の実力は持っていたりする。
全盛期のアーティにお世話になった人は感謝の意味を込めて再び作成し昔を懐かしんではいかがだろうか?

角王の帰還

MH4Gにおいて、ディアブロスが復活すると同時にこの剣もまた復活した。
その性能は… 

攻撃力:1536(320×4.8)
会心率:-20%
属性:なし
レア度:9
斬れ味:青
スロット:1

攻撃力こそ強化されスロットも付いたものの、防御ボーナスを失い他の性能は据え置き。
結局また前回と同じか…と肩を落とした大剣使いが斬れ味レベル+1を付けた時、そこに現れたものは
「ごく短い白」と「そこそこの長さを持つ紫」の2つのゲージであった。
そう、今回のアーティラートは前作の欠点であった「継戦能力」を克服していたのである。

実のところ、性能的に見ればアーティラートに迫り、あるいは上回る大剣は複数存在する。
だが、アーティラートには他の大剣にない強力なアドバンテージ…
『製作時期の早さ』、そして『MH3Gから大幅に緩和された制作難度』がある。
他の最強クラスの大剣が解禁されるのは早くてもG★3、最悪特別許可証取得後になるのに対し、
アーティラートが作成可能になるのはなんとG★2中盤。しかも旅団上位のディアブロス狩猟クエストのサブターゲットクリアを繰り返せば素材が一通り揃ってしまうという簡単さである。

それでいて性能的には他の一級品の大剣と同格
(明確にアーティラートの性能を超える大剣はかの黒龍の大剣ブラックミラブレイドただ一本のみ)。
しかもレア度は若干低いので極限強化の敷居も低いと至れり尽くせり。

かつての大剣の王はここに高らかに復活の雄叫びを上げたのである。

再び眠りへ……

『MH4G』で再び復活を遂げたものの、この剣はなぜかディアブロス亜種というよりもモノブロスと一蓮托生の関係になっている。
大剣使いの生涯の友であるディアブロスは通常種が未だ精力的に活動している一方、彼の相方の欠場続きに伴い、この剣も再び表舞台から姿を消すこととなってしまった。
これから先、モノブロスと共にアーティラートが再び目覚める日は果たして訪れるのだろうか……?

追記・修正はミラ一族にこの大剣一振りで立ち向かいながらお願いします。

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最終更新:2024年11月30日 12:02

*1 爪・護符所持。ここから肉質やら全体防御率やらで減算する。

*2 当時は特定の属性でしか破壊できない部位がいくつかあった。