アイネ・クライネ・ナハトムジーク(楽曲)

登録日:2012/09/27 Thu 22:07:50
更新日:2024/11/07 Thu 23:24:24
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アイネ・クライネ・ナハトムジーク(Eine kleine Nachtmusik)は、クラシックの楽曲。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲した。
一見ちんぷんかんぷんな題名はドイツ語で、アイネ(女性名詞の冠詞)+クライネ(小さな)+ナハト(夜)+ムジーク(音楽)、つまり、小夜曲(セレナーデ)という意味。
ただし、曲名は彼の造語。


弦楽四重奏、または五重奏で演奏され、全四楽章構成。
我々がよく聴くのは第一楽章のみで、全楽章を忠実に弾くと、実は20分近くある。
もっとも、非常に美しい旋律と編曲なので、20分など短いものだろう。ある人は楽しみ、ある人は寝ることで。


さてこの曲、モーツァルトどころかクラシックの数ある楽曲の中で、トップクラスともいえる知名度を誇る。
曲名はともかく、音楽の授業やテレビ等、聴いたことがない人は少ないだろう。
実際、クラシック好きにも人気の高い曲で、特に弦楽のコンサートでは、ヴィヴァルディの『四季』と並んで取り上げられる。

ただし、知名度が高すぎて、
「好きな音楽は?」→「クラシック」→「じゃあ、好きな曲は?」「アイネ(ry」
……なんて言うと、(答え方によるが)にわかだと即バレる。
モーツァルトなら、交響曲「ジュピター」と答えた方がいい…かもしれない。『交響曲』を忘れると、それはそれでダメだけど。















さて、この項目を見たアニヲタ諸氏、改めて聴いてみただろうか。
あの歌詞が思い浮かんだ人、正直に挙手。




\バーカ アーホ ドジマヌケ/



……この曲、あまりにキャッチーなメロディからか、替え歌がめちゃくちゃ有名である。
「ビビデ バビデ ブー」やら、「クワイ河のマーチ」やらと同じく、恐らく全国の小学生が口ずさんだと思われる。

例によって、その起源ははっきりしていない。CMソング(本家wikiより)という説もあるが、正確ではないだろう。


上の2つに負けず劣らず、地域ごとのバリエーションがやたら豊富。

  • 上記の歌詞に「オタンコナス カボチャ」とする。
  • 2回繰り返す。
  • 「ドジ」が無い。
  • 「デブ」から始まる。


が、共通して



口汚い罵倒

である。
もう一度言う、



口汚い罵倒である



「バカ」「アホ」といった代表的文句から、流れるように「ドジ」「マヌケ」と続く。更に「オタンコナス」ときたものだ。

号泣ものである。

しかし、この替え歌が本気の罵倒と受け取られることは少ない。リズミカルかつ明るい旋律と歌詞のギャップが笑いを誘うし、第一、最後が「カボチャ」である。
「なぜカボチャ?」といわれれば、恐らく「(オタンコ)ナス」と来たから、だろう。
しかし、「ナス」だから「カボチャ」、という発想には、ただの罵倒ではない、子供なりのユーモアと優しさが隠れているのではなかろうか。

しかし、数百年後に地球の裏側の島国でこんな歌詞が付けられるとは、いくら変態紳士で有名なモーツァルトも想像できなかっただろう。
……喜んではいるかも。


追記修正は、替え歌を歌いながらお願いします。

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最終更新:2024年11月07日 23:24