小説 SSSS.GRIDMAN ANOTHER LOAD

登録日:2021/04/14 Wed 22:58:37
更新日:2021/04/18 Sun 05:17:29
所要時間:約 6 分で読めます




これは『SSSS.GRIDMAN』以前に「あったかも知れない物語」

概要

『小説 SSSS.GRIDMAN ANOTHER LOAD』は『SSSS.GRIDMAN』のスピンオフ小説。
著者は皐月彩。イラストはうりも。
怪獣デザインはアニメでもグールギラスなどを担当していた西川伸司。

時系列としては『SSSS.GRIDMAN』以前に「あったかも知れない物語」とされている。
別展開の小説作品『SSSS.GRIDMAN NOVELIZATIONS』がアニメの世界観をベースとしていたのに対し、こちらは完全に独自の世界観となっており登場人物も新世紀中学生しか共通しない。
本作の世界観は2つ存在する。繋がりもない独立した世界の物語が交互に切り替わりながら展開されていく。
本項ではA世界、B世界と表記する。


あらすじ(A世界)

暗い過去を乗り越えアイドルとして活動していたナギサの生活は、ライブの客席に自身を追放した元友人・もっちの姿を見た日から徐々に軋み始める。

ライブを中断したことがきっかけでSNS上で燻り徐々に燃え広がっていく無根拠な誹謗中傷、時を同じくして発生したもっちも巻き込まれた連続失踪事件。

過去に自分を裏切ったもっちとゆうこのためという理由を否定しつつ失踪事件の調査とアイドル活動を並行して行っていたある日、突如として怪獣が出現。
ネット上の有志が失踪の被害者が全員ウミ(ナギサ)のファンだったと突き止め、ウミが怪獣を操る黒幕だと更に炎上が拡がっていく。

主な登場人物(A世界)

  • ナギサ
本作の主人公。アイドル「ウミ」として活動している少女。友人達に謂われもない理由でグループから追放された過去を持つ。

ナギサの家の前で行き倒れていた記憶喪失の飄々とした男。
ナギサに食事などを集り、半ば成り行きでナギサの家を間借りすることになる。
何故か鏡から「君の使命を思い出せ」という声が聞こえる。

  • 宇田川
町で不動産屋を営んでいる男性。
ウミの活動初期からのファンで、ウミが炎上し初めてからも握手会でウミを励ましSNSでも庇う発言をするなど応援している。
怪獣騒動がきっかけでウミの正体がナギサだと知ると、活動がままならない彼女を助けるためにアルバイトとして雇うなど支援を続ける。

  • ゆうこ
ナギサの元友人。行方不明のもっちを探しナギサの元を訪ねるが拒絶される。

  • 未確認生物・ジャムダン
町に突如として現れた怪獣。存在が確認される以前から人間を襲い、青く光る汚れとして痕跡を残していた。


あらすじ(B世界)

魔族と人間が長年に渡り争い続ける小さな島。
魔王の一人息子でありながら継承権を与えられなかったアサフは、
魔族と人間との共存を望みながらも力のない自分には不可能と諦め、行方不明の友の帰還を望んでいた。

あくる日、記憶喪失のボラーが現れ、あれよあれよという間に魔王代理に祭り上げられる。
はじめはボラーを信用できなかったアサフも徐々に人柄に絆され、
ボラーに王位を任せてもよいと考え魔族と魔法石ハイヤールの真実を伝え夢を託そうとするが、ボラーはアサフを魔王にすると宣言。
ボラーが行った人間の王との交渉で、人間側で連続失踪事件が発生していることが伝えられ、
和平交渉を飲む条件の一つに、事件が魔族の仕業でないことの証明を求められ、仮面の勇者を交え調査を行うこととなる。
連続失踪事件の元凶、それは従来のモンスターを上回る巨体の怪獣。
その被害者の痕跡を対象とした探知魔法は何故かハイヤールを指し示していた。

主な登場人物(B世界)

  • アサフ
本作の主人公。牡牛の角を持つ魔族の青年。
亡き魔王の息子だが、魔王に「王の器ではない」と宣言された過去により大臣達に軽んじられ権力は無きに等しい。
過去に人間の社会に潜り込み人間を知ったことが有り、人間との和平を望んでいるが、過去のとある過ちから自信を失いグランツを探していた。

魔族の領地に突如降って来た記憶喪失の少年。
人間でありながら女子供構わず無差別に魔族を襲う勇者軍を退けたことを理由に、アサフの王位継承を望まぬ大臣達の策略で半ば強引に魔王に就任させられそうになり、
ウジウジしたアザフを見兼ねたこともあり衣食住を条件にアサフが王になるまでの代理という条件で受け入れる。

  • スィン
アサフの従者であり幼馴染の猫獣人の少女。従者達の中で唯一心からアサフを慕っている。
人間の奴隷にされ慰み者にされた過去があり人間を強く恐れている。

  • 勇者王
人間の王。
魔族を蛮族と蔑み、交渉に出向いたボラーも拒絶するが、
連続失踪事件の解決とハイヤールの譲渡を条件に停戦を約束する。

勇者軍の主力の仮面で顔を隠した大男。
人間離れしたボラーを軽く抑え込むほどの実力を持つが、これまでの戦乱に姿を見せたことがなかった謎多い人物。

  • グランツ
アサフの友だった快活な性格の人間の男。魔族の兵士5人掛かりでようやく倒せるようなモンスターを容易く屠る実力を持つ。
アサフが人間の生活を知るきっかけで、アサフの夢も応援していたが現在は行方不明となっている。

  • 怪獣
連続失踪事件を引き起こしていた巨大モンスター。群れで活動し魔族には目もくれず人間だけを襲い、現場には青く光る汚れが痕跡として残っていた。
ハイヤールとの関連が疑える青く輝く空間を拠点とし内部にはアサフ達の世界には存在しない物品も浮かんでいる。

用語(B世界)

  • ハイヤール
魔族に魔力を与えている緑色に輝く魔法石。その力の根源は人間と魔族の悲しみであり、王族にのみ真実が伝承されている。
魔族のみにしか反応しないはずが、何故かボラーと仮面の勇者は「君の使命を思い出せ」という声を聞いている。


















交錯する世界



リスクを承知しながらも、自身がターゲットであることを利用してライブを行い怪獣を呼び寄せる計画を実行に移したナギサ。
怪獣に立ち向かうナギサの前に姿を見せたのは大剣を携えた宇田川だった。


大臣達と勇者王の横槍を乗り越え、怪獣の巣穴に突入したアサフ率いる連合軍。
怪獣の群れに対処していくが突如として怪獣達が融合。無数の刃を生やした巨体へと変貌する。アサフには、その刃に見覚えがあった。











  • 宇田川/グランツ
本作の黒幕。ナギサの前で見せた親切な性格も、アサフの前で見せた快活な性格も演技に過ぎず、
本性は他者を玩具と見下す幼稚さの垣間見える傲慢な性格。宇田川の姿もA世界用のアバターに過ぎなかった。
遊び場にしていたB世界に飽き、最後の遊びとして破壊する間、A世界に潜り込み、気に入ったナギサを弄んでいた。

  • 百花繚乱怪獣 ジャムダン
宇田川がリセットツールとして作製し、ナギサを追い詰めるために使い回していた怪獣。
正統派の二足歩行の怪獣で額から鼻先にかけてと両腕の甲にそれぞれ一本の刃。背中から無数の刃が生えており、グランツが愛用した大剣と同一のデザインをしている。
胴体には無数のコアが存在し、それらを中心に小型の群れに分離する能力を持つ。




追記・修正は2つの世界を行き来してからお願いします。

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最終更新:2021年04月18日 05:17