またぞろ。

登録日:2021/06/14(月) 22:36:44
更新日:2025/04/08 Tue 06:56:29
所要時間:約 4 分で読めます





留年生というのは世界一繊細な生き物なんです
むやみに刺激を与えないで!


『またぞろ。』とは、『まんがタイムきららキャラット』に連載されていた四コマ漫画。作者は幌田。


概要

緩やかな高校生活を描いた、いわゆる日常系に当たる作品…なのだが。本作の最大の特徴と言えばズバリ留年である。
メインキャラクターは3人が留年生、残る1人も留年予備軍という圧倒的な留年率となっている。
互いにハンデを抱えた高校生活は、楽しいことばかりではなく、むしろ上手くいかないことの方が多い。しかし、それを責めたり怒ったりせず、力を合わせて少しずつ乗り越えていくキャラクターたちの姿には、元気をもらえること間違いなし。

あらすじ

不登校から留年となってしまい、高校一年生として2回目の春を迎えた穂波殊は、同じ留年生にして新しいクラスメイトの広幡詩季・六角巴と出会う。さらに巴の知り合いを自称する留年予備軍・阿野楓を加え、ちょっと後ろめたいけども、優しさに溢れた学校生活を過ごす。

登場人物

主要人物

  • 穂波殊(ほなみこと)
もうお分かりでしょう
見ての通り 人間が下手くそなんですよ私は

一人で何もできない自分に嫌気が差し、高校入学1ヶ月で不登校の引きこもりとなった結果留年した主人公。身長145cmと小柄でイカ腹。髪は灰がかった薄いピンクで、長く伸ばしていたが物語開始直前にカットし肩にかかる程度の長さとなっている。

かなりの不器用かつドジで、さらに自発的に行動するのが苦手であり、一人では朝起きるのすらままならない。
自己肯定感がかなり低く、自分を卑下するネガティブな発言が多い。一方でそれなりにプライドはあり、特に褒められるとすぐに浮かれるチョロい一面もある。

また、自己肯定感の低さからか他人に怯えるため人と接するのも苦手で、基本的に誰にでも敬語で話す。飼い猫のツネに対しても敬語。
親は共働きで帰りが遅く、放任気味。

元々は明るく屈託のない性格で笑顔をよく見せていた。不登校と留年という挫折によって現在のネガティブな性格となってしまっているが、時折元の性格の前向きさを発揮することもある。

  • 広幡詩季(ひろはたしき)
何でもいきなり良くはならないんだよ
少しずつでいいの

殊のクラスメイトで、留年生。体が弱く、入院期間が長かったため留年したが、既に病気からは快復している。髪は茶色で、前髪を上げて後ろで括っている。

成績優秀で、いつも笑顔を絶やさず人のために行動する人格者。殊に毎朝電話を掛けて起こしている。天使か。

いつも前向きで、よく殊を甘やかしている励ましている。
やや天然気味なところがあり、思ったことを率直に言ったり、巴と悪ノリすることも。

欠点らしい欠点がないように見えるが、入院生活の長さ故か他人の機微にはやや鈍感。
家族仲は良好で、特に姉から溺愛されている。

  • 六角巴(むすみともえ)
高校生なんて青い春って言うくらいだぞ
もう1年できるなんてむしろ楽しみじゃないか?

殊、詩季と同じく留年したクラスメイト。殊とは留年前も同じクラスだったが、殊は巴に対して面識が無かった。黒い髪をポニーテールにしている。

興味があることしかしない自由人で、プロ写真家として活動している。SNSにも写真をアップしているため、2年生の間では有名人。学校に来ずに写真を撮っていたため出席日数が足りず留年したとされているが、実際のところはよく分かっていない。家庭環境などにも謎が多い。

言動もフリーダムで、殊や楓をよくからかっている。
一方で根は素朴で優しい性格で、殊をいつも気に掛けている。さらにこう見えて結構礼儀正しい。

食べ物の好き嫌いが激しく、昼食には焼きそばパンばかり食べている。何故か成績はやたらと良い。

  • 阿野楓(あのかえで)
私が留年したら
巴さんとおそろいになりますねっ

新入生ながら既に留年予備軍の、マイペースな問題児。あだ名は「かえちゃん」*1。金髪を背中まで伸ばしており、ヘアピンがトレードマーク。

朝に弱く、1時間目には殆ど出席できていない。一方でコミュ力は高く、留年組の3人以外のクラスメイトとも仲が良い。

高校入学前から巴のことを知っていて、巴に対しては敬語で話す。また事あるごとに巴に話しかけているが、大体邪険に扱われている。
中学時代(作中の前年)に巴と会っているが、当初巴からは覚えられていなかった。

明るく気さくで、留年生の殊や詩季にも臆せず話しかけている。また感受性が高く表情豊かで、周囲に影響されやすい。
勉強が苦手で嫌っている。

その他

  • 葉室貴子(はむろたかこ)
こっちから出向くしかないみたいね
あのろくでなしの所に

巴の小学生以来の幼馴染。留年せず普通に進級している。
巴や充希からは「ハムちゃん」と呼ばれているが、本人は人前であだ名で呼ばれることを嫌っている。髪は濃赤で後でお下げにしている。

生真面目な性格で自由人の巴と充希の保護者のような存在であり、特に付き合いの長い巴に対しては、怒鳴ったり腹パンしたりは日常茶飯事。時には尻を叩くことも。もはやオカン
とはいえこれらの行動は巴を心配しているためであって、巴以外には優しく接している。
留年前の殊と巴とは同じクラスだったが、殊からは覚えられていなかった。

  • 芝山充希(しばやまみつき)
どうも皆さん…
芝山充希と申す者です

巴と葉室の中学生以来の友人で、葉室と同じクラス。留年前の殊と巴とは同じクラスだったが、案の定殊には(ry

身長が180cmもあるが運動は得意ではなく、美術部に所属している。表情に乏しく、若干猫背。紺色の髪をショートにしている。

よく葉室にシュールなボケを披露してはツッコまれている。巴も加わって2人で葉室を振り回すこともよくある。
心優しい性格で、葉室同様殊を心配していた。

鞄からは何でも出て来る。

  • 竹屋桂花(たけやけいか)
殊たちのクラスの担任。教師2年目の新人で、殊たち留年組にも優しく接している。気が弱く、殊たち生徒を困惑させることもしばしば。担当教科は国語。
家では酒を飲みながらアニメを見てストレス発散している。
ちなみに同僚の教師が複数回登場しているが、名前は不明。

  • 堤麻里矢(つつみまりや)
殊の幼馴染で、高校入学前はよく殊の世話をしていた。殊とは別の高校に通っている。
現在のところ、殊がタメ口で話しかける唯一の人物。重い


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最終更新:2025年04月08日 06:56

*1 ただし作中でこう呼ぶのは一部のモブと詩季のみ。