仮面ライダークローズチャージ

登録日:2021/06/25 Fri 16:28:35
更新日:2024/04/22 Mon 22:03:40
所要時間:約 8 分で読めます





こいつらを倒すには、これしか無ぇんだよ!

ドラゴンゼリー!


変身!


潰れる!流れる!溢れ出る!


ドラゴンインクローズチャージ!


ブラアアアア!!


何だよこの力…!?負ける気がしねえ!!

仮面ライダークローズチャージは特撮テレビドラマ『仮面ライダービルド』に登場する仮面ライダー。

スペック

身長:201.1cm
体重:113.3kg
パンチ力:31.5t
キック力:34.1t
ジャンプ力:ひと跳び54m
走力:100mを2.5秒

概要

万丈龍我がスクラッシュドライバーとドラゴンスクラッシュゼリーで変身した姿。
クローズの強化形態として扱われるが変身ベルト、アイテム、素体いずれも異なっているので厳密には別ライダーと言うべき存在。
斬月と斬月・真バナナバロンとレモンエナジーバロンゲンムレベル0~3、X-0とレベルXのようなものと言えばわかりやすいか。
通常のクローズが紺とメタリックオレンジを基調としているのに対して、こちらはクリアブルーと銀を基調としており、胸部にはドラゴンの頭部があしらわれている。

ドライバーにドラゴンスクラッシュゼリーをセットしてレンチを捻って変身する。変身シークエンスは後述。
通常のクローズでは歯が立たなかった北都三羽ガラスが変身するハードスマッシュを圧倒した他、龍我のハザードレベルに応じてスペックが変動する機能も搭載されている。
葛城曰く「プロジェクトビルドの集大成」
変身者のハザードレベルに応じてスペックが変動する機能が搭載されたことで戦えば戦う程強くなるシステムとなっており、
『仮面ライダー』を軍事兵器として見るなら、本システムはライダーシステムの完成形とも言える。

性能としては、ヴァリアブルゼリーを硬化させ、攻撃を受ける度に内部構造や密度バランスを最適化させ耐久力を増す胸部のクリア装甲「CZCヴァリアブルチェストアーマー」や、
ヴァリアブルゼリーを蓄え、必殺技発動時に勢いよく中身のゼリーを噴出。その特性を生かした特殊攻撃や武装化を実行する肩アーマー「ドラゴパックショルダー」
ダメージから保護すると同時にハザードレベルに応じた身体強化を可能とする耐衝撃スーツ「CXCエンハンスメントスーツ」によって防御面や肉体強化を補助している。
この更にスーツ内に張り巡らされた無数のゼリーパイプが、ドライバーのゼリータンクと全身各部の噴出ユニットを繋いでいる。

攻撃面では、スーツ内の伸縮ゲルパットで各動作をアシストし、腕力や運動速度を大幅に引き上げると同時に、
戦闘を積み重ねることにゲルパットが馴染みより高い攻撃性能を発揮できる「フォースクラッシュアーム・レッグ」で強化されている。

その分ネビュラガスの影響をもろに受けやすく、万丈は変身する度に痛みに苦しんだ他、
使用すればするほど次第に好戦的になっていき*1、変身後の口調も荒々しいものに変化している。
初変身以降はその副作用に苦しみ戦闘もままならない状態だったが、
第22話でハザードトリガーの影響で暴走する戦兎を助けたいという思いから力を制御することに成功した。

しかし、第30話の石動惣一の攻撃によってドラゴンスクラッシュゼリーが使用不能となったため、
万丈は再度ビルドドライバーを使って仮面ライダークローズで戦うようになる。
本編での登場はそれっきりだが、戦兎によって新たなドラゴンスクラッシュゼリーが作られており、
40話にてグリスのパワーアップ(ツインブレイカー二刀流)にゼリーだけ使われたり、
本編終了後の世界観である映画『平成ジェネレーションズFOREVER』や、
Vシネクスト『ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ』にてクローズチャージが再登場を果たしたりしている。

ちなみにこの形態の変身にはエボルトの遺伝子が関係ないため、本編ではエボルトの遺伝子を回収された万丈は一時クローズに変身不能となったが、
もしもこの時にスクラッシュドライバー・スクラッシュゼリーを用意できていれば、万丈はクローズチャージには変身できたと思われる。
実際、『仮面ライダークローズ』ではエボルトがブラッドスタークとして分離していた際、クローズマグマの代わりにこの形態で仮面ライダーキルバスと戦っている。

スペックそのものは通常のクローズより上だが、不運にも強敵と戦うことが多かったせいで、戦績は著しくない。
暴走するハザードを止めるなどのように見せ場もしっかり貰ってはいるのだが…

装備

下記の他ビートクローザーとクローズドラゴンも使用する。

スクラッシュドライバー

クローズチャージの変身に用いるベルト。普段はバックルの状態で携帯し、腰に当てることでベルトが伸びて装着される。
スクラッシュゼリーをドライバーのスロットにセットするとドライバーから「○○(セットしたスクラッシュゼリーの名前)ゼリー!」の音声が流れ、
左側にある「アクティベイトレンチ」を捻ってパックを揉み潰すとゼリーの成分がドライバー右側にある「ゼリータンク」にチャージされる。
そしてビーカーを模した小型ファクトリー「ケミカライドビルダー」が展開され、その中にゼリーの成分が入った液体が変身者にまとわりつくことでスーツが装着される。
その後頭上から「ヴァリアブルゼリー」が噴出し、全身に浴びることで頭部、胸部、両肩部の装甲「クロスアーマー」を形成して変身が完了する。

スクラッシュゼリー以外にフルボトルにも対応しており、ドライバーのスロットにセットすると有機物系なら「チャージボトル!」
無機物系なら「ディスチャージボトル!」の音声が流れ、レンチを捻ると「潰れな~い!チャージ/ディスチャージクラッシュ!」の音声と共に各フルボトルに応じた特殊攻撃を発動する。
紙って有機物の筈だが……なぜコミックは無機物扱いなのだろうか

第15話にて戦兎が葛城が遺したデータに幻徳から伝えられた「スクラッシュ」というキーワードを打ち込み明らかとなった理論を元に開発した。
しかし、戦兎が使用した際のデメリットを考えたこととドライバーが軍事兵器として利用されることを危惧したこと*2
今の自分達には使いこなせないと判断したことで一旦は封印される。
だが龍我が今のままでは北都三羽ガラスには勝てないと判断して戦兎には無断で持ち出した*3

音声は若本規夫が担当。若本氏はかつて劇場版キバにてベルト枠であるレイキバットアークキバットを演じているが、
「ブラアアアア!!(ブルアアアア!!)」で分かる通りあの頃よりも若本節が全開となっている。別名「若本ドライバー」、「セルドライバー」

余談となるが、DX玩具版でもセットしたスクラッシュゼリーを誇張抜きで本当に潰す機構になっているため、ちょっとした話題になった*4
「ひでぇ話だぜ」
「ゼリーに癖が付くのを嫌うなら、ドラゴンフルボトルを代用するといいかもな。あるいはガシャポン版を使うか…」
「ガシャ…?いや一体何の話だよ?」

それからこのドライバーを用いて変身するライダーが全員バカばかりで、強化形態もビルドドライバーに取って代わられているのも特徴。


ドラゴンスクラッシュゼリー

ドラゴンフルボトルの成分を秘めたゼリーパック。
戦兎達が持つ東都のフルボトルの中でドラゴンフルボトルだけがドライバーに反応したため、成分をゲル状にしてゼリーパックに移し変えた。*5
ボトル内部のトランジェルソリッドが特殊活性化ゲルと混ざり合ってその性質が変化したことにより、最大限の能力を引き出すことが可能となった。
使用時はスクラッシュドライバーの内部で成分がヴァリアブルゼリーに変換され装甲や武装となる。
万丈が持っていたものは第30話で惣一の炎を受けたことにより黒焦げになり、後にドラゴンマグマフルボトルへと変化したが、
いつの間にか新しいものを戦兎が開発しており、第40話で一海に譲渡された。


ツインブレイカー

2種類のモードに変形するガントレット型の武器。
左腕の穴からゼリーが流れ、それが固まる形で出現する。左手で所持する。
「ビームモード」では2門の砲身「レイジングビーマー」からビームやエネルギー散弾を発射する。
レイジングビーマーを展開すると接近戦用の「アタックモード」に変形し、「レイジングパイル」と呼ばれるパイルバンカーで刺突攻撃を繰り出す。
龍我が接近戦を好む関係上主にアタックモードを使用する。
後方にはスロットが2つ装備されており、フルボトルやドラゴンスクラッシュゼリー、クローズドラゴンをセットすることができる。
セット状況に応じて「シングル!」「ツイン!」「Ready go!」と音声が変化する。


必殺技


  • スクラップブレイク
ドライバーのレンチを捻って発動する。
右脚にドラゴンスクラッシュゼリーの成分を纏わせて飛び蹴りを叩き込む。
第22話での初使用時はレッツブレイクの威力を強化する形で発動した。
第27話では、アタックモードのツインブレイカーを装備したままパンチを放った。

  • チャージクラッシュ
ドライバーに有機物のボトルをセットしてからレンチを捻って発動する。

タカフルボトル
第19話で使用。背中にタカハーフボディの翼「ソレスタルウィング」を形成、飛行能力を得る。

ツインブレイカーの必殺技一覧

  • シングルフィニッシュ
ツインブレイカー・ビームモードにフルボトルやスクラッシュゼリーを1つセットして発動する。

ドラゴンスクラッシュゼリー
第24話で使用。ツインブレイカーから青い光弾を発射する。

  • シングルブレイク
ツインブレイカー・アタックモードにフルボトルやスクラッシュゼリーを1つセットして発動する。

ドラゴンフルボトル
第17話で使用。レイジングパイルにエネルギーを纏わせて敵を突き刺す。

  • ツインブレイク
ツインブレイカー・アタックモードにフルボトルやスクラッシュゼリーを2つセットして発動する。

ドラゴンフルボトルドラゴンスクラッシュゼリー
パイルの先端から蒼炎の火炎弾を飛ばして攻撃する。

  • レッツブレイク
ツインブレイカー・アタックモードにクローズドラゴンをセットして発動する。
クローズドラゴン・ブレイズを召喚し、レイジングパイルで敵を突き刺すと同時にブレイズが突撃する。
第22話ではスクラップブレイクで威力を強化した後、ドラゴンの頭部を模した火炎弾を飛ばした。
第25話ではメガスラッシュと同時に発動し、ブレイズが光球を口に咥えた状態で敵に突撃した。


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最終更新:2024年04月22日 22:03

*1 これは「スカイウォールの惨劇」時にパンドラボックスから放たれた光を浴びた者の症状と一致する。

*2 実際戦兎が開発する前に惣一がデータを盗み、それを元に難波重工に所属した内海が開発して各政府に提供したことで、戦乱の一因となってしまう。

*3 第8話にてスタークは「桐生戦兎ならそれ(スクラッシュドライバーの開発)ができる。万丈龍我ならそれ(スクラッシュドライバー)が使える」とナイトローグに語っていた。

*4 こういった機能は子供の怪我防止のため玩具化の際にはマイルドにアレンジされる事が多い。

*5 ちなみに、劇中黒板にびっしり書いてあった数式は液体をゲル状のものに変えるための数式である。