Wii Sports

登録日:2021/10/11 Mon 01:01:43
更新日:2022/05/10 Tue 21:17:25
所要時間:約 8 分で読めます





Wiiリモコンで打つ、投げる
みんなで気軽にスポーツを楽しむ



●概要

『Wii Sports』とは任天堂から発売されたWii専用ゲームソフトである。発売日は2006年12月2日。
Wiiの発売と同時にリリースされたローンチタイトルで、Wiiという新たな家庭用ゲーム機の入門編のような形で開発された。
更に発売から約2年後の2009年には本作の拡張版的存在の『Wii Sports Resort』が発売された。

海外の一部ではWiiと同梱で発売されていたことも相まって「史上最も売れたテレビゲーム」としてギネス記録に認定されている。

ゲームの内容は至ってシンプルなもので5種類のスポーツを気軽にプレイできる。
操作も直感的でわかりやすいように簡略化され、各種目のルールがわからない人でも簡単に遊べる。
普通に試合をプレイするのは勿論、トレーニングとしてそれぞれの種目を元にしたミニゲームや簡単な体力測定の機能も収録されている。

本作ではWii本体の『似顔絵チャンネル』で作成したMiiという自分の分身となるキャラクターを操作する。
Mii一人一人に各種目での利き腕を選択できる。



●種目

○テニス

最大4人まで参加可能。形式はダブルスの硬式テニスで1~3ゲームの範囲で指定したゲーム数を先取した方の勝ち。
操作はWiiリモコンを振るとそれに連動してMiiがラケットを振るというだけ。
リモコンの振り方でフォアとバックの使い分けもできる。
Wiiリモコンの動きをちゃんと感知してくれないせいでMiiがフォアとバックを逆に振ってイライラするのはよくあること
2ボタンを押しながらスタートすると練習場でプレイできる。地面の色が青色でボールが少し見やすい。


○ベースボール

2人までプレイできる。テニスとは違って3イニングで固定。
5点差がつくとコールドゲームとなってそのイニングで試合終了。その時点で勝敗がつく。
ルールは基本的に実際の野球と同じだが、ゲームの進行は野球盤のような感覚である*1

  • 攻撃
プレイヤーが操作するのはバッターのみで盗塁やタッチアップといったプレイは不可。
Wiiリモコンを振るとバッターのMiiが連動してバットを振ってくれる。

  • 守備
プレイヤーはピッチャーのみを操作し、他のポジションは自動で行われる。
Wiiリモコンを振ると連動してボールを投げ、リモコンを振る速さで球威をコントロールする。
十字ボタンの右を押すとピッチャー目線で右寄り(右バッターから見て内角)、左を押すとピッチャー目線で左寄り(右バッターから見て外角)に投げることができる。
変化球はそれぞれ対応したボタンを押しながらWiiリモコンを振ると投げられる*2


○ボウリング

最大4人までプレイ可能。10フレームプレイ形式でボウリングを行う。
十字ボタンで位置や角度の調節が可能。Bボタンを押しながら腕をボウリングの球を投げるように動かし、球を離すタイミングでBボタンを離すと放ることができる。
Bボタンを離すタイミングを変える、投げる瞬間にリモコンを捻るなどの調整をすればカーブや直球等を投げ分けられる。
また球を後ろに投げることも可能。これをやると後ろで観戦しているMiiたちが驚いて飛び上がる。


○ゴルフ

最大4人までプレイ可能。2人以上でプレイする場合は1人ずつ球を打っていく。
3ホールプレイで初級・中級・上級の全9ホールがある。9ホール全てを通してプレイすることもできる。
使えるクラブはドライバー・アイアン・ウェッジ・パターの4種類。
事前に素振りが可能でAボタンを押しながら振ると本番打ちとなる。
グリーン上でのみ1ボタンで地形の高低差を見たり、2ボタンで地形を水平から覗くことが可能。

画面上にはパワーメーターが表示されており、これを見てどのくらいの力でクラブを振ると球がどれ程飛んでいくかの目安になる。
強く降り過ぎてメーターをはみ出るとミスショット扱いなので注意。


○ボクシング

最大2人までプレイ可能。2人でプレイする場合はヌンチャクも2つ必要。
1分3ラウンド制で固定。パンチを喰らうと体力が減っていき、体力が0になるとダウンする。10カウントで復活しなければKO。KOできなかった場合は判定で勝敗が決まる。
Wiiリモコンを床と垂直にした状態で突き出すと顔に、Wiiリモコンを床と水平にした状態で突き出すとボディにパンチを打つ。
身体の前でWiiリモコンを構えるとそれに連動してガードでき、身体を前後左右に動かすとスウェー・ウィービングができる。
ダウンした時、倒れ方がやばい事になったり、起き上がる時に人間にはできない動きをしたりする


●トレーニング

1~4人でプレイ可能*3。前述した5種目のミニゲームをプレイできる。
種目ごとにそれぞれ3つのゲームがあり、全部で15のゲームがある。
全てのゲームにスコアの概念があり、スコアに応じて金銀銅のメダルがもらえる*4


○テニス

・連続リターン

相手が打ってくる球をコート内に打ち返す。
後衛からスタートして10球打ち返すと前衛に切り替わり、前衛で5球打ち返すと後衛に戻る。
アウトになった時点で終了となり、打ち返せた球の数がスコアとなる。

・ねらい打ち

ベースライン上にある赤い壁に当てるように球を打ち返す。
赤い壁は左右に移動し、時間経過と共に少しずつ横幅が狭くなっていく。
赤い壁に当てられずに球が2バウンドするとその場で終了。赤い壁に当てた回数がスコアとなる。

・壁打ち

壁打ちをしながら的に球を当てる。的に球を当てると破壊でき、新しい的が新たに出てくる。
的は大きさや高さが変化するので力加減を調節しなければならない。
的に当たらなくても打ち返して壁に当てられればセーフだが、空振りして球が2バウンドするとアウト。
的に当てた回数がスコアとなる。


○ベースボール

・ホームラン

ピッチャーが投げてくる球を打ち返してホームランを狙う。
球は全部で10球でホームランになった打球の数がスコアとなる。

・打ち分け

指示された方向に上手く打ち分ける。
方向は3色の扇状で示され、白<薄い青<濃い青の順に得られる得点が多い。
球は10球で得点がそのままスコアとなる。

・連続バッティング

次々と投げられる球を連続で打ち返す。
投げてくる球は全30球で、フェアゾーンに入った打球の数がスコアとなる。


○ボウリング

・スペアゲット

変則的な並びのピンを1投で全て倒す。
5回ミスすると終了。何ラウンドまで成功できたかがスコアとなる。

・なぎ倒し

大量のピンをなぎ倒していく。全10ラウンド。
倒したピンの数がスコアとなり、ストライクにすると得られるスコアが倍になる。
最初は10ピンだがラウンドごとに一列ずつ増えていき、最終ラウンドは91ピンになる。
最終ラウンドのみ全てのピンを倒せる裏技がある。

・壁避け

レーン上に壁が設置された状態で変則的に並べられたピンを1投で全て倒す。
その他のルールはスペアゲットと同じ。


○ゴルフ

・ワンパット

パターを使ってワンパットでカップインする。
5回ミスすると終了。何ラウンドまで成功できたかがスコアとなる。

・ニアピン

ショットを打って球をピンに近づける。
グリーンに乗せると成功となり、カップまでの距離が加算されていく。
グリーンに乗らなかった場合は失敗扱いになり、ペナルティとして30.0ヤードが追加されてしまう。
全部で10ラウンド行い、残り距離の合計がスコアとなる。

・ターゲット

池に浮かんでいる的及び池の対岸に設置された的に向かって10回ショットを打ち、得点を競う。
池に浮かんでいる的は真ん中から75点、50点、25点で、対岸にある的は真ん中から100点、50点、25点、10点。的以外は全て0点。
球の着地点に描かれた点数がスコアとして加算され、合計点がそのままスコアとなる。


○ボクシング

・サンドバッグ

1分間次々と出てくるサンドバッグにパンチを打ち込んで吹っ飛ばす。
サンドバッグの体力を0にすると吹っ飛ばすことができ、狙いを定めてのコンビネーションパンチで有効なダメージを与えられる。
サンドバッグは茶<白<黒の順に体力が多い。
吹っ飛ばしたサンドバッグの数がスコアになる。

・球避け

身体を左右に動かしてトレーナーが投げてくる球を避ける。
トレーナーはフェイントを掛けたり両手で2つ同時に投げてくることもある。
スコアは球を避けた数-球に当たった回数となる。

・ミット打ち

トレーナーのミットにパンチを打つ。
トレーナーにパンチをしてしまうと減点されるのでミットの位置をよく見極める必要がある。
スコアは(ミットを打った回数)-(トレーナーを打った回数)。
球避けの後の憂さ晴らしにトレーナーを打ちまくった人は少なくないと思う



●体力測定

1人プレイ。Wii Sportsの技量から体力測定をするモード。
トレーニングの中からランダムに提示された3つの種目*5をプレイし、そのスコアから体力年齢が算出される。最高成績は20歳。
また、成績としてバランス・スピード・スタミナの3つがレーダーチャートで表示される。




追記・修正はボウリングのなぎ倒しで全ラウンドストライクを決めた方にお願いします。

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最終更新:2022年05月10日 21:17

*1 守備がボールを取ったところでヒットなどの判定が出され、判定が出てからランナーが塁に出る

*2 使える変化球は3種類でAボタンでカーブ、Bボタンでシュート、AB両方でフォーク

*3 2人以上でプレイする場合は1Pから順番に一人ずつプレイしていく

*4 スコアはMiiごとにそれぞれ記録される

*5 一部の種目はトレーニングと仕様が変更される。例えばテニスの「連続リターン」はトレーニングではミスをすると即終了となったが、ここではミスをしても続行し、全部で50球打ち返す競技になっている。