ドラゴンライダー(とある魔術の禁書目録)

登録日:2011/04/08(金) 00:30:35
更新日:2022/11/19 Sat 23:10:25
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とある魔術の禁書目録に登場するバイクの名称。
初登場は新約一巻。



●バイク本体
学園都市の超技術をふんだんに詰め込み最高時速1050キロもの速度を出す事を可能にした化け物バイク。

元々は警備員(アンチスキル)用に作られた新型の警羅バイクだったが、第三次世界対戦の勃発に伴い学園都市に接収され改造を施されて現在の姿に至る。

その設計段階に要求されたスペックは、
『ロシアの荒地を時速1000キロもの速度で自由に走行し、傾斜70度の崖を時速300キロで登りきる』という無茶苦茶な物であった。

しかし学園都市の技術力の手にかかればこれくらいのスピードを出させるのは余裕だったようで、
むしろ開発陣の最大の課題はスピードよりも『黙っていても大空に飛んでいってしまうこの化物をいかにして地上に留まらせるか』だったらしい。

その課題を克服するためこの機体にはジェットエンジンやリニア機関、姿勢制御用ジャイロ、耐衝撃用サスペンション等々、
『最高速度時のこの機体を地べたで活躍させる為の全ての機能』が詰め込まれている。

これ程の怪物じみたスピードを誇りながら、極めて精密な動作も可能であり、作中では渋滞中の車両の間を接触無しで全速力で駆け抜けたり、
対向から迫りくる電車を躱し、更に車両と壁面の間と言う狭いエリアを猛スピードで突き進む、ということまでやってのけている。



●ライダースーツ
その化物染みた速度から生身の人間が乗っても確実に振り落とされ、制御も出来ないため、
搭乗する際は専用の駆動鎧(パワードスーツ)を着込む必要がある。
それが、このライダースーツである。

灰色のボディスーツには所々黒いプロテクターが備わっており、暗視ゴーグル機能等を備えたフルフェイスヘルメットも用意されている。
カテゴリーは前述通り、駆動鎧なのだが、従来の大柄な西洋の鎧のタイプではなく、肉体にフィットするように設計されており、
ヘルメットも相まって、まさにライダースーツと言うべき代物である。
無骨な従来の駆動鎧と比較してスタイリッシュな、フレメアが「変身ヒーロー」と称したように、なかなかにヒロイックなデザインとなっている。

このライダースーツとバイク本体はセット運用を前提とした機体で、従来の『単なる人型駆動鎧』から発展して『バイクも含めた駆動鎧』として作られた。
つまりドラゴンライダーとは、正式な分類上、バイクではなく駆動鎧である。
操縦の際はライダースーツの内側から知識や五感等、様々な補助が施され、より正確かつ人間離れした操縦が可能となっており、
たとえば街中を最高速度で走っても障害物には一切ぶつからない等、卓越した操縦技術を装着者に提供する。

パワーアシスト機能が搭載されており、内部モーターや科学性スプリング等の補助により、装着者にバイクを操れるだけのパワーを提供する
スーツのパワーはあくまでバイクを扱えるレベルにする為の物であり、駆動鎧というカテゴリーの中では、そのパワーは並のレベルだが、
その補助により格闘戦にもある程度応用出来る。
またパワーは並みと言っても、前述の化け物スペックのバイクを操るレベルに筋力を補助する為、
装着者に銃弾並みの攻撃力を提供し、常人ならば容易く肉塊に変えれる程のパワーと攻撃速度を誇る。
加えて、スーツがその場に最適な数多の情報や技術、知識を絶えず提供する為、それなりに鍛えているとはいえ、格闘技に関してはド素人の浜面でさえ、
高速で迫りくる鉄拳をいなす技術や関節を砕く技といった卓越した格闘技能まで容易く扱えるようになり、
精神面の方もスーツ側の補正で命のやり取りの場でも落ち着くように仕向けられる等、戦闘力の方も極めて高い。
パワーを生かした機動力も高く、二足歩行ながら、その脚力で法定速度の自動車を上回るスピードを叩きだせる。

スーツの頑強性も極めて高く、理論上、最高速度で転倒するという生身なら確実に悲惨な事になる事態に陥っても、ケガ一つ無いだろうとの事。
実際、純戦闘型駆動鎧のライフアーマーの蹴りを立て続けに3発喰らっても、装着者の浜面への致命的なダメージを防いだ程。
しかし、その衝撃でパワーアシスト機能がカットされてしまった為、継戦能力はあまり高くはない様子(今回の件に至っては浜面の勝利に貢献したが)。

電子戦能力も保有しており、スーツと監視カメラのケーブルを繋ぐ事でハッキングも出来、カメラの映像をヘルメット内部のモニターに映し出す事も出来る。

上記のように、おおよそパワードスーツのカテゴリーとしては至れり尽くせりなハイスペックを誇るが、その補助の感覚はまるで『二人羽織で操縦しているような違和感』を感じる模様。
長時間の着用は『搭乗者の肉体の感覚を失わせる』という恐れもあるらしく、ここらへんは従来の駆動鎧の弊害を克服できていないという事か。

どういう理屈かは明かされなかったが、装着者の考えている事に対して反応し、対応するような機能を持つ。
例:衣服に入れたままのスマホを使いたいものの、駆動鎧を装着しているが故に無理かと浜面が思考した途端、
  駆動鎧がスマホにアクセスしてスーツを介して通話が可能となった。


これらの機体自身に内蔵火器は無く基本的に片手持ちの銃器との併用が想定されている。
しかしバイク本体の左右に装着された予備燃料を爆発させて無理矢理武器として使う事は可能。
スーツ自身も作中では詳細は明かされなかったが、多彩なモジュールが用意されてるらしく、それらを装備する事で基礎性能を上げる事も可能な様子。

学園都市の『表』の技術の塊であり、『暗部』の技術の塊であるシルバークロースの『コレクション』とは対となる存在。
ちなみにシルバークロースの『ライフアーマー』とは同じ系統の駆動鎧らしく、このライダースーツで他の『コレクション』を操作する事も可能。

また電子的なハッキング対策のため最新技術の塊なのに鍵だけは精巧なアナログ式になっているのだが、それが祟ってか、
それなりに手先が器用な者なら開錠は容易いようで、実際、ドヤ顔かましていた丈澤道彦の目前で浜面にロック解除されてしまった。





●本編での活躍
前述の通り戦争用に開発されたのだが実戦投入前に戦争は終結、活躍を見せぬまま倉庫の中に放り込まれる事に。
このドラゴンライダーの開発者かつ整備員である丈澤道彦は元々警備用に作った物を軍事転用された挙げ句、結局まともに使われなかった事に不満を感じており、
本機をトラックで移送中『一度で良いから誰かの役に立って欲しかった』と漏らしていた。

しかしその移送中、暗部絡みの事件により足止めを食らっている最中にシルバークロースを追う足を探す浜面仕上と遭遇、
彼がこの事件の当事者の一人と知った事により丈澤と浜面の願望が一致。
丈澤の『誰かの役に立って欲しかった』という願いの元、始末書や減給覚悟で学園都市上層部の命令を無視して浜面に貸し与えられ、
シルバークロースの『ハイウェイチーター』とのドッグファイトに勝利した。
更にシルバークロースの最終手段『エマージェンシー』との壮絶な格闘戦の末、勝利したものの、その激戦の中でパワーアシスト機能が停止してしまい、大幅に戦闘力がダウンしてしまう。
それでもスーツの頑強性は生身なら即座に戦闘不能になる事態から浜面を守る強力な盾として活躍し続け、
無力化した『ファイブオーバー』に乗り込み黒夜海鳥を倒す等の大活躍を見せた。


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最終更新:2022年11月19日 23:10