七面武者(SEKIRO)

登録日:2021/12/18 Sat 20:13:18
更新日:2024/07/30 Tue 09:28:33
所要時間:約 4 分で読めます






国盗られ戦死した葦名衆の荒ぶる御霊 ここに鎮める

■概要


七面武者とはSEKIRO:SHADOWS DIE TWICEに登場する怨霊中ボスである。忍殺ゲージは2。
ボスではあるがこのゲームにおいて倒すのは必須ではない部類に入る。SEKIROにおいては情報が極めて少なく、かなりの謎を抱えた存在でもある謎だらけのこれを更に超えた謎の塊の注連縄ロボもいるけど
外見は、異形の顔をした首を複数持った名前通りの鎧武者。独鈷杵を巨大にしたような武器を装備している。

三個体存在し、登場する場所は三箇所。捨て牢「身投げ場」、葦名の底「獅子猿のねぐら」*1源の宮「大桜」の付近。
個体によって性能が違うという事は無く、完全に姿形や攻撃も名前も同じ。手抜きとは言うまいな、落とすアイテムは違うし
なおこいつの海外版での名前だがShichimen Warrior。そこはSeven faced Warriorと訳すべきではないだろうか……。Falloutシリーズの珍翻訳味を感じる

攻撃は極めて遅く、ほぼ全ての攻撃が見てからガードが余裕で間に合うボスだが、
一定量溜まった瞬間に即死する怖気の状態異常がほぼ全ての攻撃に付与されているのでガードや弾きが無意味。
しかも怨霊属性ゆえに通常の状態だと攻撃のほぼ全てが通用しない*2
首無し(SEKIRO)と同じ厄介さ*3を持つので、初見で戦ったチワワを何人も絶望に叩き込んだ。
御霊降ろしのフレーバーテキストから背景が分かる首無しと違って、そういう情報が無い点も異なる

捨て牢の個体は倒すと、「形代流し」をドロップする。HPを半減して形代を5回復するというアイテムで3回まで使える。*4
やや扱いにくいが一時的に限界値を超えて形代を溜めたり、戦闘中に形代を回復する手段がこれしかないのでタイムアタック勢は使いまくって今日も今日とてジャンプしながら不死斬りを撃ちまくる。



怨霊を放とうと空中に浮き上がった七面武者

その隙を見切った狼は跳び上がると、に光る楔丸を一閃した

忍殺



■攻撃


  • 武器攻撃
持っている武器を振り下ろしたり、薙ぎ払ったりする。
動作が遅いおかげで余裕で見切れるむしろ遅すぎるせいで弾きのタイミングが狂う事も
が、実はこれには怖気効果がついていないため神ふぶきが切れていても弾けばノーダメージ。
七面武者自体のダメージ軽減率も首無しほどではないので、怖気に気をつければ神ふぶきなしで倒すのもあちらよりは現実的だったりする。

  • 怨霊オーラ
自身を中心に怖気が蓄積するオーラを展開する。
範囲はやや短いが、通常攻撃が迂闊にできなくなるので「怖気消し」や「まだら紫の曲がり瓢箪」を事前に使っておきたい。
七面武者が怯むと怖気オーラが無くなるので、神ふぶきを使用中なら思い切ってしばいて怯ませるのもあり。

  • 怨霊ボール
人面が付いた人魂。どれもこれもくらうと怖気が蓄積する
  • 自動増殖:戦闘開始から漂わせてあり時間経過で増え、極めてゆっくりと狼を追尾する。
  • ジャンプ飛ばし:空中に浮遊して武器から小さいサイズを5つ撃つ。狼に追尾する。
  • 連続飛ばし:武器を地面に立てると、約20個ほどを連続で飛ばす。少々の追尾性あり。
  • 特大サイズ飛ばし:狼と同サイズの物を3つ飛ばす。割と高めの追尾性あり。
神ふぶき使用中なら通常攻撃で消せる。
七面武者を斬ってる最中に寄ってくる怨霊ボールも一緒に処理できて便利。遠距離の場合は素直にダッシュやステップで避けよう。


  • 瞬間移動からの怨霊ビーム
姿を消して移動→極太ビーム発射。壁を貫通するので、障害物を盾にしても無意味なので注意
この行動はワンセットなので、姿が消えた七面武者の捕捉に時間かけていると死角からいきなりくらって死ぬので注意。
発射後もビームを出し続けたまま軌道を変えて追ってくるので、回避は左右にダッシュして射線に立たないようにしよう。
何気に神ふぶき中なら弾きが可能。戦場が細長く、横にダッシュし続けるのが難しい源の宮の個体相手では覚えておくとよい。
また実はビームの根本部分に判定が無い、発動前に密着するぐらいまで近づいたなら滅多斬りのチャンス。
ソウルの奔流とか言ってはいけない。


■対応策


  • 神ふぶき
七面武者に攻撃が通じるようになり、攻撃力も上昇して怯ませ易くなる。ふわふわ寄ってくる怖気ボールを攻撃で消せるようにもなり、七面武者の攻撃を弾きならノーダメにもできる状態になる。
最低でもこれだけは用意しておきたいのだが、レア物なのが難点。店売りされるのは終盤でしかも高い。*5
買うのが嫌なら葦名城本城に出現する「剣客」を忍殺マラソンして集めておきたい。

  • 怖気消し&まだら紫の曲がり瓢箪
怖気の蓄積を減らし、一定時間の間だけ耐性も高めるアイテム。
怖気の対応策として是非に用意しておきたい。

  • 鳳凰の紫紺傘
展開すれば七面武者の攻撃全部を無傷で防御できる
そこからカウンターでスキルの派生攻撃・放ち斬りを放てば、神ふぶき無しで結構なダメージを与えられる。
作成に必須アイテムが中盤以降に手に入るのが難点。放ち斬りをすると神ふぶきの効果時間がいきなり0になるのを忘れないようにしよう。
ちなみに無印仕込み傘or磁鉄軸は神ふぶき中に放ち斬りをすると紫紺放ち斬りと同等の攻撃ができるうえに神ふぶきの効果を消さない
怖気のつかない近接攻撃を磁鉄軸で弾いて放ち斬りすると時短になる。

  • 泣き虫
使用すると怨霊属性の相手の身動きを約6秒封じる。3回まで効果がある。封じてる間に神ふぶきで斬りまくろう。
形代消費がかなり重く、作成に必須アイテムが、葦名の底「獅子猿のねぐら」に登場する七面武者を倒さないと拾得できないのが欠点。


  • 対空忍殺
怖気ボールを発射しようと、空中に浮遊している七面武者だが。
対空忍殺のスキルを会得していて、神ふぶき使用中に限り、体幹ゲージを完全に無視してゲージ一つ分をいきなり削り取れる
戦闘前に神ふぶき使用→一気に接近して連続攻撃から一度目の忍殺→七面武者が瞬間移動して怨霊ビーム→それを避けながら接近→七面武者が空中に浮遊→そこを対空忍殺
で、習熟したプレイヤーによっては30秒もかからずに七面武者を倒す事も可能
ただし忍殺を取れるのはゲージ1個のみで、2個とも忍殺を取る事は出来ない。1個目を取って状況の優位を取るか、2個目に温存しておいて一気に勝負を決するかはプレイヤーの判断が分かれる。

  • 落下忍殺
源の宮の個体に限り、頭上の足場からの落下忍殺で最初のゲージを取れる。
これは無条件に可能ではないのだが、いちど七面武者に接近して戦闘に突入し、そこから逃げて敵の臨戦態勢を解除しておくとうまくいきやすいようだ。
源の宮は七面武者の近くに雷を飛ばしてくる犬のザコ敵が複数配置されているので、落下忍殺を狙うかどうかによらず周囲を先に片づけておくのは有効な立ち回りである。



■謎の塊

フロムゲーにおいて世界観やキャラの情報が手に入りやすい・分りやすい部類に入る本作だが、
この七面武者はキャラの背景が分かる情報がほぼ無いというある意味で異色のボスである。
何故、ある個体は泣き虫の指輪を持っているのか?*6獅子猿に食われた川蝉の指輪を何故、七面武者が持っているのか。
何故、ある個体は源の宮に出現するのか?夜叉戮の首無しは源の宮に攻め込んだというフレーバーテキストがあるのでまだ分かる。

七面武者に関わる数少ない情報をまとめると


捨て牢の七面武者のそばにある崩れた供養塔に書いてある一文
国盗られ戦死*7した葦名衆の荒ぶる御霊 ここに鎮める

形代流しの一文
本来、この短刀は形代流しに使われる
白い刃で削り出した己の形代を、
源の水に流し、竜に奉る儀式だ

忍びの業・身業の一文
形代は心残りの幻である

ゆえに業深いものは、形代が多く憑く


ここからかなり推測混じりになるが


  • つまり、どういう存在?
首が幾つもある異形の姿や、供養塔に刻まれた文をみるに、
七面武者の正体は、過去に死んだ怨霊の集合体であると考えられる
何で現代に出現したかは、供養塔が壊れたせいで鎮められなくなったからだろうか。


  • なんで、泣き虫の指輪を持ってるの?
泣き虫の指輪を持った七面武者は、獅子猿のねぐらに出現する
前述の怨霊の集合体説からすると、そこにあった川蝉の霊もついでに融合したのではと考えられる。


  • どうして、源の宮に出現するの?
形代&形代流しの説明文から考えるに、形代は霊的な存在である。そして七面武者は怨霊の集合体。
供養の一種的なものかは分からないが形代流しで水に流しに奉じられたから、源の宮にまで移動した個体かと考えられる。
神なる竜の恩寵を受けている。とフレーバーテキストに書かれている、源の瑠璃を持っているので一番報われた個体かもしれない





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最終更新:2024年07月30日 09:28

*1 獅子猿を撃破したあとに再訪すると登場

*2 一応はダメージを与えられるのだが、ダメージが大幅に軽減されてしまう。

*3 あっちと違って、ダッシュやステップ封じの領域展開まではしないが

*4 鬼仏で休息すると使用回数はもとに戻る

*5 1個300銭

*6 フレーバーテキストと義手忍具作成で分かるが、持ち主はかつて仏師の忍仲間だった川蝉

*7 国取られ戦:本編より遥か昔に、葦名の地が余所者に取られた出来事。オープニングで葦名一心がやったのは取り返すための国取り戦