登録日:2022/01/16 Sun 23:46:22
更新日:2026/08/04 Tue 16:08:59
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《天変地異/Convulsion of Nature》
永続魔法
このカードがフィールド上に存在する限り、
お互いのプレイヤーはデッキを裏返しにしてデュエルを進行する。
概要
第2期第8弾パックの「Mythological Age -蘇りし魂-」で初登場した永続魔法。
「
互いのデッキを裏返した状態でデュエルを進行する」という、非常に変わったルール介入型効果を持っている。
イラストには
竜巻・噴火・
大雨・
地割れ・
落雷・
大火事、と文字通りの「天変地異」の様子が描かれている。
このカード単体で出来るのはそれだけだが、「デッキを裏返す」という事は即ち……
- デッキの上下(所謂「デッキトップ」と「デッキボトム」)が逆転する。
- 互いのデッキの一番上のカードが何なのか見えている状態でゲームが進行する。
- またそれに付随する形で、互いの手札のカードがある程度分かる様になる。
という事であり、これらを生かすことが出来るカードにとっては「天変地異」の名のとおり、非常に強力なサポートカードになる。
相性の良いカード
「デッキトップを確認する効果」を持つカード
デッキの一番上が見えるという事で、「デッキの一番上のカードを確認し、そのカードに応じて効果処理を行う効果」を持つカードと相性が良い。
本来裏向きで参照時にギャンブル性が絡むような状況でも、《天変地異》を使えば100%確実な情報を持ってデッキの一番上のカードの参照が出来る。
ちなみに、通常こういったカードを使う場合、「デッキの一番上のカードを確認する」という処理を行った上で次の処理に移るのだが、《天変地異》発動下ではデッキの一番上のカードが公開情報になっているため、その処理は省略される。
永続魔法
(1):1ターンに1度、500LPを払い、カード名を1つ宣言して発動できる。
自分のデッキの一番上のカードをめくり、宣言したカードだった場合、そのカードを手札に加える。
違った場合、めくったカードを墓地へ送る。
「自分のデッキトップを確認する」目的で活用する場合、最も有名なのはこの《デーモンの宣告》とのコンボだろう。
デッキの一番上が丸見えなので、毎ターン500LPと引き換えに手札を1枚増やすことが出来る。
その他、「
森羅」なども効果でデッキの一番上を確認した際にカードが植物族モンスターなら「デッキからめくられて墓地へ送られたカード」として扱われるため、安定性が上がる。
永続罠
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の墓地に「
現世と冥界の逆転」が存在する限り、
相手は墓地のカードの効果を発動できず、墓地のモンスターを特殊召喚できない。
(2):お互いのメインフェイズに、手札を1枚捨てて発動できる。
デッキから「墓守」モンスターまたは天使族・地属性モンスター1体を手札に加える。
(3):このカードが表側表示で存在する場合、相手ドローフェイズのドローの前に、カード名を1つ宣言して発動する。
通常のドローをしたカードを確認し、宣言したカードの場合、墓地へ送る。
逆に、「相手のデッキトップを確認する」目的で活用する場合、非常に相性が良いのがコチラ。
注目すべきは(3)の効果で、ドローカードを予言できれば、引いたカードを即墓地へポイ捨てさせることができる。
つまり……《天変地異》とこの《墓守の罠》がある限り、相手は通常ドローができない。
墓地こそ増えてしまうものの、完璧かつ持続コストもないドローロックがたった2枚でできてしまう。
一度決まってしまえば、相手はこのギミックを突破するためのカードを手札に加える事すらできない。
あぁ、こんなの禁止になっちゃう……
こともなく、まず、伏せた次のターンのドローは止められない上に、そもそも、インフレするにしまくったせいで1ターンか2ターンでゲーム終了するようになり、ドローロックしてるヒマがあったらその手間で相手を殺した方が手っ取り早い。
満足してる人達には効かないし。
他には、相手のデッキの一番上のカードの種類を言い当てることで効果が使える【
SPYRAL】では確実に当てることが出来るため、こちらも相性が良い。
(ただし、ミラーマッチになると相手にまで効果を使わせてしまう事になるので注意)
「相手の手札を参照する効果」を持つカード
通常魔法
カード名を1つ宣言する。
相手の手札を確認し、宣言したカードが相手の手札に存在する場合、そのカード1枚をゲームから除外する。
宣言したカードが相手の手札に存在しなかった場合、自分の手札をランダムに1枚ゲームから除外する。
「デッキトップの情報から間接的に手札がある程度分かる様になる」点だが、これで恩恵を得られるカードと言えば、この2枚だろう。
これら2枚は相手の手札のカードを言い当てる必要があるため、予め
ピーピングなどの下準備をする必要があるが、デッキの一番上のカードは通常ドローフェイズのドローで手札に加わるので、加わったカードを宣言すれば100%当たるので能動的な発動が容易になる。
特に後者はドロー直後を襲撃すれば、擬似的な《はたき落とし》と化す上に、運がよければ同名カードも全て捨てさせることができる為、相性は特に良い。
「デッキの一番上と一番下を入れ替える効果」を持つカード
「デッキの一番下にカードを置く(戻す)」効果を持つカードの使用後、すぐにこのカードを使ってデッキを裏返せば戻したカードがデッキの一番上に来るため、間接的なデッキトップの操作ができる。
通常罠
自分の墓地に存在する「ゴブリンのやりくり上手」の枚数+1枚を
自分のデッキからドローし、自分の手札を1枚選択してデッキの一番下に戻す。
これらのカードは手札のカードをデッキの一番下に戻す効果を持っているため、《天変地異》と併用すればデッキトップ操作として機能するようになる。
ちなみに上記とは逆に、相手のデッキの一番上が操作された時に、このカードを発動もしくは破壊することで、それらのカードをデッキの一番下へと葬り去る事が出来る。
「デッキの一番下に戻す」はサーチするか、もしくはデッキシャッフルで最下部から移動させない限り、手札に加わるまでにかなりのタイムラグが生じるので単なるデッキバウンスよりも拘束力が高い。
上手く嵌められれば相手にとってかなり嫌な状況に持っていく事が出来る。
ただし上記の2つの使い方は発動時・破壊時にしか効果を使うタイミングがない為、どちらかと言えば副次的な恩恵になる点には注意。
【天変地異コントロール】
当然、《天変地異》単体でデッキトップを確認するだけではアドバンテージに直結しないので、運用にあたっては上に挙げたカードなどと組み合わせるのが前提となる。
そして、これらのカードをフルに活用するデッキこそが、【天変地異コントロール】というコントロールデッキ。
相手のデッキトップ情報からデッキ構成・手札情報をある程度類推し、得た情報アドバンテージを持って相手の行動を牽制しながら動くというコンセプトである。
ただし、情報アドバンテージを活かすというデッキだけに、カードや環境に対する理解、そして相手に対するマストカウンターの見極めが通常のデッキ以上に求められる。
生半可な知識ではデッキパワーを十全に発揮できないため、構築も運用も非常に難しいデッキである。
熟練のデュエリストの方々は、遊戯王OCGに対する己の知識量を量る目的で一度組んでみるのも良いかもしれない。
怪奇な裁定・処理
……さて、このカードだが、「デッキの上下を入れ替えてデュエルを進行する」という特殊な効果の関係上、処理において様々な問題が生じることがある。
例えば《天変地異》発動時、シャッフルを行う場合そのままの状態でシャッフルするとデッキの一番上がいつも相手に見えてしまう事になる為、シャッフルし続けることで自分の都合の良いカードになるようデッキトップを変更できてしまう。
かといって相手に任せれば、やはりデッキトップを相手にとって都合が良いように変更されてしまう。
そのため、このカードには特殊裁定として「デッキシャッフルの時のみデッキの上下を一度元に戻し、シャッフル終了後に再び裏返す」という処理を行う必要がある。
もちろんこれは氷山の一角にすぎず、このカードにはプレイヤーやジャッジも頭を抱える様な問題がいくつもある。
ここではその一例を紹介していく。
- 例1:偶数枚の《天変地異》がフィールドに存在する場合、デッキは上下が通常と同じ状態になるのか?(裏返しの裏返し=元通りの状態となるのか?)
これについてはフィールドに何枚あっても上下の入れ替わりは1枚分しか行われず、偶数枚あってもデッキの向きは上下が入れ替わった状態でデュエルを続行するようになっている。
ちなみにこれは枚数が減る場合でも同じで、フィールドに《天変地異》が複数枚ある状態で破壊されても、1枚でも残っていれば上下は入れ替わらない。
- 例2:このカードの発動時、デッキの枚数はどのように数えるのか?
デッキのシャッフルを行うのと同様に、数える時にデッキのカードが相手に見えてしまうのと、自分がデッキを覗くのを防ぐため、デッキを一度裏に戻してデッキ枚数を数え、その後デッキの向きを元に戻す。
- 例3:デッキから2枚以上カードをドローする場合、いっぺんに全て手札に加えるのか、それとも1枚ずつ手札に加えるのか?
ドローするカードの内「一番上だけ」か「ドローするカード全て」のどちらの情報を確認できるのかで差が生じる。
基本ルールとして遊戯王でのドローは複数枚の場合、1枚ずつ手札に加えるため、《天変地異》適用下でもこのルールにのっとって対応を行うため、この場合相手は「ドローするカード全て」を確認できる。
ただ、似た処理でも「デッキを〇枚確認する」の場合は話が変わり、「お互いに確認する」という明記がない場合、基本的に相手は「デッキの一番上」だけしか確認できない。
- 例4:デッキの上から裏側表示で除外する場合、どのような処理になるのか?
《
強欲で貪欲な壺》などでデッキの上からカードを裏側除外する場合だが、裏側除外は非公開情報になるので相手は本来除外されるカードを確認できない。
だが《天変地異》がある場合、デッキの上から除外されるカードは(裏向きかどうかに関わらず)当然公開情報になってしまうのが問題となる。
裁定としては「除外するカードを「見る」ことは出来るが「確認する」ことは出来ない」というものになっている。
より厳密にはカードの向きを表から裏に変える過程でカードの情報を「見る」のは可能だが、何のカードかを相手に「確認する」のは不可能となっている。
しかしここで更なる問題として「裏側除外するカードを相手が分かる様にゆっくりめくる必要があるか?」という問題が上がる。
除外する側からすれば相手に情報はなるべく開示したくないし、なるべくカードを相手に見せないようにしながら裏向きに変えて除外したくなる所だろうが、これに対する回答は……
対戦相手の方と話し合うか、大会中の場合はジャッジの判断を確認して進める。(要約)
……となっている。最早公式が丸投げ。
要するに「プレイする側次第」という事なので、実際にこの状況になった時には双方が納得できる形になる様に対応を行う必要がある。
その他にもこのカードの発動下では特殊な処理を行う必要があるカードもある。
他にもこのカードを使う事で予期せぬ問題が生じる可能性もある為、使用時には注意して使う必要がある。
余談
- ゲームでこのカードが使われている時、一部のサーチカードが発動できなくなるバグが存在した事がある(例:『ワールドチャンピオンシップ2008』での《封印の黄金櫃》など)。
他にもデッキをめくる処理でわざわざカードをめくって裏面を見せるという完全に無駄なアクションを行う事もある。当然だが実際のデュエルではこういった処理は不要なので注意。
これ以外にも処理の上で様々なイレギュラーが発生する事を懸念されてか、古参のカードでありながら『マスターデュエル』においては未だに実装されていない。
遊戯王マスターデュエルの未収録カードの項も参照。
- 実は他TCG経験者、特に遊戯王以外のゲームを精力的にプレイする人が遊戯王のカードを評した時、「良い意味でおかしいと思うカード」としてよく名前があがる1枚。
「デッキトップを見られるようにする」というカード自体は割とありふれているのだが、これを「デッキそのものをひっくり返す」という処理で表現するのが非常に珍しいのである。さらにデッキそのものをひっくり返すため、《天変地異》の効果がなくなった時にデッキトップが変化するというオマケまでついている。
遊戯王プレイヤーの間ではジャッジ泣かせな調整中の宝庫なのかもしれないが、ところ変われば評価も変わるというわけだ。
追記・修正は、このカードを用いて天地がひっくり返るような戦法・デッキ構築や質問を考えながらお願いいたします。
- 新規とのコンボで妙な利用法が見つかったら投獄されそうな古参カードの一つ -- 名無しさん (2022-01-17 00:42:19)
- 天変千里眼のコンボ記事はあったのにこっちの記事なかったのか -- 名無しさん (2022-01-17 06:47:40)
- 初期のガバガバ時代だったからこそ産まれたカード。他所のTCGならジョークエキスパンション入りする様な効果だよなこれ… -- 名無しさん (2022-01-17 12:10:43)
- デッキトップを見れるという事はイメージ以上に大きい。デッキトップがダムドでも墓地闇三体じゃないから問題ないみたいな判断もできる。あと、他に相性いいカードとしてダイヤモンドガイとアカシックマジシャン、徴兵令などが存在。 -- 名無しさん (2022-01-17 18:59:19)
- テーマ自体で相性がいいのは森羅だろうな -- 名無しさん (2022-01-17 20:37:42)
- まずデッキの一番上が見えるという事で、「デッキの一番上のカードを確認し、カードに応じて効果処理を行う効果」を持つカードと相性がいい。→この例に挙げてもらえず話題にもされないグローモス… -- 名無しさん (2022-01-19 12:07:13)
- ↑相手にドローさせる癖にデメリットが2パターンあるからな…自分がドロー出来るティンクルモスでようやくワンチャン? -- 名無しさん (2022-01-19 18:02:19)
- 最後の「実は遊戯王に馴染みの薄いTCGプレイヤーには面白がられ好評だったりする」という意外な評、確かに言われてみりゃやたらゲーム中カードの扱いが風変わりになる追加ルールを付与するカードとかMTGの銀枠っぽいもんな……(あっちの銀枠は「自分の山札を4等分する。山札操作は4つのうち1つを選んで行う」「全プレイヤーは手札のカードをカードが加わる度任意の順に並べ替え、手札の中にあるカードのうち指定した順で現在一番にあるカードしか使えない」とか実在してるし) -- 名無しさん (2022-01-19 18:32:42)
- 面白い効果だけど実際は基本的に「お互いデッキトップのカードを常時表にするだけ」の効果で良かった件 -- 名無しさん (2022-01-20 00:17:15)
- ↑全く挙動が違うから良くないわ -- 名無しさん (2022-01-20 22:44:59)
- 事前のデッキ内のカード配置が変わる以外は同じだと思うが、どこが違うんだ? -- 名無しさん (2022-01-22 02:17:09)
- ↑その「事前のデッキ内のカード配置が変わる」のが重要なんだよ。デッキボトムに戻したカードを即トップに持ってこれるのは項目内にも書いてあるし、リサイクルとアレクトールで墓地の好きなカードをデッキトップにするコンボもある。↑3の効果だとみんなできなくなってしまう。 -- 名無しさん (2022-01-22 02:56:52)
- その程度の違いの為に大量に例外ルール作られてもな -- 名無しさん (2022-01-25 00:10:47)
- なにいってんだこいつ… -- 名無しさん (2022-01-25 00:44:19)
- このカード出たの相当昔だからそんな難しいこと考えずにノリで決めてたと思う。幸運にも今まであんまり使われなてこなかっただけで… -- 名無しさん (2022-02-11 17:09:43)
最終更新:2026年08月04日 16:08