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現世と冥界の逆転(遊戯王OCG)

登録日:2011/03/20(日) 17:12:20
更新日:2026/04/27 Mon 00:45:11
所要時間:約 4 分で読めます




遊戯王OCGには、かつて恐るべき効果で多くのプレイヤーを冥界に墜としたカードが多数存在した。
その1つが、この項目で紹介する

現世と冥界の逆転

である。


【エラッタ前の性能】

《現世と冥界の逆転》
通常罠
自分の墓地にカードが15枚以上ある時、1000ライフを払い発動。
お互いに自分の墓地と自分のデッキのカードを全て入れ替える。
その際、墓地のカードはシャッフルしてデッキゾーンにセットする。

週刊少年ジャンプ2002年4/5合併号の付録として登場。
原作にてイシズ姉様が使用し、社長と読者の度肝を抜いたカードがほぼそのままの形でまさかのOCG化された。


そう、原作とほとんど同じ効果でOCG化したのである
*1*2


この効果は自分の墓地のカードが15枚以上あれば相手の状況に関係なく発動できる
つまり、相手の墓地が少ない、あるいは0枚の状況で発動することで相手を簡単にライブラリアウトさせることができるのである。

OCGではカードを引かなければならない時にデッキが0枚=カードが引けないと敗北になる。
よって、自分のカードのみを高速で15枚墓地に送ってこいつを使い相手のデッキを空同然にし、《手札抹殺》などを使えば簡単に勝利できる。
もしくは、相手の手札と墓地に打開に繋がるカードがない状態で発動すればデュエルを続けるだけで相手は死ぬ。

「墓地にカードが15枚」というのは、デッキが最低40枚で初手が5枚ということを考えると少々多く感じるが、このカードが登場した当時は《強欲な壺》《天使の施し》《苦渋の選択》といったパワーカードが制限カードとして現役であったし《トゥーンのもくじ》《サンダー・ドラゴン》などデッキ圧縮ができるカードもこの時点で色々と存在していた。

さらには《サイバー・ポッド》や《メタモルポット》といった大量のアドバンテージを生み出せるリバースモンスター、罠をセットしたターン中に発動できるようにする《王家の神殿》《処刑人-マキュラ》らを味方につけた専用デッキが確立。
荒削りだが高確率のワンキルができた。
+ 方法は至ってシンプル。
方法は至ってシンプル。
  1. 《苦渋の選択》などを発動し、《処刑人−マキュラ》を墓地に送る/《王家の神殿》を発動する。
  2. 1により「手札から罠だと!?」状態になるので《強欲な瓶》《無謀な欲張り》などを使い自分のデッキをどんどん圧縮していく。
  3. あとはこのカードの発動条件を満たしつつ《魂の解放》を発動、相手の墓地のカードを0にする。
  4. 《現世と冥界の逆転》を発動。相手はデッキからカードがドローできず負けとなる。

ね、簡単でしょう?

相手の墓地にカードが溜まっていても、《魂の解放》などで除外するなど対策はいくらでもあった。
「入れ替える」というテキストもデッキ破壊に有利に働いており、《ダンディライオン》や《ペンギン・ナイト》などの「墓地に送られると発動する効果」が通用しない。
また《マクロコスモス》や《閃光の追放者》など「墓地に送られるカードを除外する効果」が適用されていても問題なく使える。

デッキ破壊の悪名だけが先行しているが実際はデッキ回収+墓地肥やし+相手の墓地肥やしメタとしても結構実用的。
OCGでは「墓地にカードを送る行為」は言葉のイメージに反してメリットも多く、墓地に送りまくっても=自分の足を引っ張るとは限らない。
「墓地肥やし」という表現がまかり通っているのもその表れだ。

逆に、敵が墓地を利用しようとするのをデッキに戻すことで妨害する大胆な使い方も可能。
特に特定の数枚のカードが墓地に行くことで機能するタイプのデッキには効果てきめん。
ピンポイントではなく墓地で効果を発揮する類カードが多いデッキには効果が薄いが、それでも状況次第で敵の作戦を瓦解させることはできるので覚えておいて損はない。

ややニッチな使い方だが墓地のカードをデッキに戻す&再利用する使い方もできる。
特にデッキリソースを重視する【ゼンマイ】のようなデッキリクルートを連打するデッキで使えばさらなるアド獲得の連鎖を生み出す事もできる。

もともとコンボのキーカードも少なく済むのでデッキをそれ程圧迫しないため、これら上記コンボを狙ったデッキを組みつつ別の戦法を用意する事も容易く、汎用性はかなり高い。

挙句の果てには、デッキ切れが最大の敵である【トランス】系の害悪デッキにも採用されてしまった
これは公式大会でのルールであるマッチキルを狙うデッキの1つ。
公式大会はデュエル3回の結果で勝敗を決めるマッチ戦で行われるのだが、3回のデュエルを行う前に既定の時間に達した場合、その時点でデュエル勝利数が多い方をマッチの勝者とする。
これを利用し、1戦目で時間一杯まで引き延ばしてデュエルに勝利することで、デュエル1回に勝つだけでマッチに勝利してしまうというあまりにも悪辣な戦法が生み出されたのである。

当然、数十分ものデュエルを行っていればどちらかのデッキは切れてしまうのだが、それを回避するために採用されていたのが《現世と冥界の逆転》というわけである。
一戦目のデュエルでマッチの勝敗を決めてしまえば、サイドデッキでの対策もしようがなかった。


【冥界と現世の逆転】

まっとうな使い道もなくはなかったが、いかんせんプレイヤーのヘイトを集めるような使い方が目立ち、登場半年未満で制限カード指定され、やがて2006年3月1日の改訂で禁止カード指定となった。
禁止指定後も墓地を活用するカードは増えているので、エラッタされて再録されない限り解除や緩和は未来永劫無いと思われていた……


かに見えたが、2015年1月、本当にエラッタを受け復帰。
ちなみに同じタイミングでエラッタ復帰したカードには、《混沌帝龍 -終焉の使者-》・《破壊輪》・《王家の神殿》《死のデッキ破壊ウイルス》・《キラー・スネーク》がいる。
エラッタ後の性能は以下の通り。

《現世と冥界の逆転》
通常罠
このカード名のカードはデュエル中に1枚しか発動できない。
(1):お互いの墓地のカードがそれぞれ15枚以上の場合に1000LPを払って発動できる。
お互いのプレイヤーは、それぞれ自身のデッキと墓地のカードを全て入れ替え、その後デッキをシャッフルする。

大きな変更点としては
  1. デュエル中に1枚しか発動できなくなった。
  2. お互いの墓地に15枚以上ないと発動できなくなった。
普通に発動すると相手のデッキも15枚以上になるため、エラッタ前と同じ感覚でデッキ破壊を狙うことはできなくなった。

ただし、枚数を参照するのはあくまで発動時。
このカードにチェーンして相手墓地のカードを除外してやれば、エラッタ前と同じことが狙える。

EXモンスターはEXデッキに戻るので、相手の墓地に融合シンクロエクシーズリンクモンスターが多ければ、デッキを15枚以下にすることも可能。
普通にデュエルしててもまず起こらない状況なので、お互いのEXデッキのカードを大量に墓地に送れる《轟雷帝ザボルグ》が必須となるだろう。
例えデッキデスのリスクがなくても、食らったら此方の戦略が瓦解しかねない程の混乱を与えるので注意が必要である。

デュエル中1回だけという制限は【トランス】での悪用を避けるためと見て間違いないだろう。
デッキ破壊を行うためのカードとしてみると、1回のデュエルで2回以上発動する必要はないため、大きな問題とはならないだろう。
ただし、他の勝ち筋を用意していない場合には効果の無効化に十分に気を付けたい。

最終的な評価は「墓地に依存する戦略を瓦解させられるある種のメタカード」「デッキを膨大な墓地リソースに変換するロマンコンボカード」として落ち着いたのか制限解除。
エラッタに伴い、「決闘者の栄光-記憶の断片- side:武藤遊戯」にて再録される事が決定し、以後も幾度か再録がなされている。


【原作、アニメにて】

初出はバトルシティ編の「海馬VSイシズ戦」で、前述の通りイシズが使用。
死のデッキ破壊ウイルス》や《魔法除去細菌兵器》を駆使してデッキ破壊を行った海馬であったが、それを逆用する形で発動。
結果、イシズはズタズタにされた自らのデッキを一発で蘇らせ、一方の海馬はデッキが残り7枚という絶体絶命の状況に陥った。
そこまでの流れは全て千年タウクの予測通りであり、これによりイシズの勝利は決まったかに思われたが……。

ちなみにイシズはマリク相手に日常的にこのコンボを食らわせていた模様。容赦ないねーちゃんや……。

遊戯王GXでも登場。死神と契約した1ターンキルデッキ使い「橘一角」のデッキに入っていた。
なお、この時は実在しない第3期以降のカードデザインにて登場していた。

英語名は「Exchange of the Spirit」で直訳すると「魂の交換」。
……強ち間違ってはないが、交換出来るのか?

往時には手札から罠を阻害する紫光の宣告者が存在していなかったため、恐ろしい成功率を誇った。
ちなみに、タッグフォース5において、ルチアーノが禁止デッキとしてこのデッキを使用する。


【突然の超絶強化、そして……】

そして時は流れて2022年。
デュエリストパック-輝石のデュエリスト編-」にて唐突に大量のリメイク・サポートカードが収録されることになった。
このカード本体には「デュエル中1回しか発動できない」という制約があるためか、いずれも「墓地に《現世と冥界の逆転》が存在する場合に追加効果を得る」or「ない場合に効果がやや弱体化する」というデザインになっている。

また、それまでOCG化されたイシズの使用カードはシナジーも糞もなく、デッキとしてすら成立していない状態であった。
そこで新規カードは構築に自由度を持たせるためか、いずれもある程度の汎用性があり、展開や効果の発動に関する制限などもつけられてはいない。
このためこれらのカード群は《現世と冥界の逆転》を採用せずともある程度動けるようなデザインになっている。それこそが最大の問題であったのだが。

《古尖兵ケルベク》《古衛兵アギド》は墓地肥やし性能の高さから、墓地肥やしを軸とする環境デッキ同じくデッキデスを主体とするテーマに招かれた。
特にティアラメンツとの混合デッキである【イシズティアラメンツ】は次々と効果が連鎖していく様から「パチンコ」と揶揄されるまでに凄まじい墓地肥やし性能を誇り、環境トップをほぼ独占していた。

先に述べた通り、これらのカード群にとって《現世と冥界の逆転》は必須ではないため、《宿神像ケルドウ》《剣神官ムドラ》《古尖兵ケルベク》《古衛兵アギド》だけが出張パーツとして暴れまわる本末転倒な状況に。
こうした出張構築において《現世と冥界の逆転》は最初の頃は一緒に採用されていたこともあったが、すぐに抜けていってしまい、今や採用されない構築がほとんどである。
発動条件の厳しくなった《現世と冥界の逆転》をサポートする「補助輪」とも言える存在であったはずが、補助輪だけで勝手に暴走を始めてしまったのだ。

凄まじい墓地肥やし効果に若干隠れがちだが、《宿神像ケルドウ》《剣神官ムドラ》も墓地にさえいればフリーチェーンで墓地のカードを3枚戻す効果が強力かつ汎用性が高く、パチンコで相手のデッキから厄介なカードを落としてしまっても対処できてしまうことから一方的に自分の墓地だけを有効に使うことができた。

また、自分の墓地も戻せることから相手の墓地に戻したいカードがない場合は、自分のデッキリソースを回復させることもできる。

特にティアラメンツとの複合デッキにおいては《壱世壊=ペルレイノ》の発動下でティアラメンツをデッキに戻すことであちらの除去効果を誘発されられるため、事実上のフリーチェーン除去と化していた。

それ以外にも自分の発動した手札誘発に対して発動された《墓穴の指名者》に対し、手札誘発をデッキに戻すことで回避するなど単純な墓地妨害以上にさまざな運用が可能であった。
手札誘発の《D.D.クロウ》が除外とデッキ戻しの違いがあるとはいえ相手のみで1枚、昔の墓地メタとして活躍し似たような効果の罠カードの《転生の予言》が戻せる枚数が2枚ということを考えると、墓地肥やしでついでに《転生の予言》以上の効果を持つカードを墓地へ落としておけると書けば、いかに破格の性能をしていたかわかるだろう。

墓地に置いておくだけで発動条件もなく相手の墓地利用をずっと牽制し続け、除去に狙われても逃げられることから墓地メタとしての性能が凄まじく高く、召喚権を温存しやすいデッキや手札からカードを捨てる動きをするデッキでは《宿神像ケルドウ》《剣神官ムドラ》を出張パーツとして使われた上に、相手の《古尖兵ケルベク》《古衛兵アギド》対策として採用されていた。

特に無規制や規制が緩かった時代はビーステッドも規制が緩かったため、墓地を利用するテーマの大半が瀕死レベルのダメージを受けていた。
しかも、こちらはカードの種別を問わない上に複数枚戻されるためビーステッド以上に厄介な場面も多かった。
そのためか、2022/10/1と2023/4/1の改訂で《予見者ゾルガ》以外の連中が揃って制限カード指定を受ける。

《古尖兵ケルベク》《古衛兵アギド》で互いの墓地を肥やして発動条件を満たしやすくし、《宿神像ケルドウ》《剣神官ムドラ》で相手の墓地だけ戻して残りデッキ枚数を減らしてデッキ破壊を成功させやすくする──そうした形でエラッタされた《現世と冥界の逆転》をサポートするというデザインの方向性は良かったものの、《現世と冥界の逆転》がなくても墓地肥やし・墓地利用封じとして万能すぎたのが仇となった。
《現世と冥界の逆転》があると効果が強化されるという、汎用としても使え専用デッキでは更に強く使えるデザインだったが、そもそも《現世と冥界の逆転》が関係なくオーバースペックだったのである。

これで終わったかに思えたが、4枚制限されてなお環境で姿を見せていたためか、ついに2023/10/1の改訂で《古衛兵アギド》と《古尖兵ケルベク》が禁止カードとなってしまった。
これにより、このパックで強化されたイシズ関連のカードは2枚制限・2枚禁止化。「デュエリストパック-輝石のデュエリスト編-」は発売から1年弱で禁止カード2枚、制限カード2枚を輩出したという、ハーフボックスのパックでは最大レベルの黒歴史パックとなってしまった。

しかも、その内3枚がスーパーレア以上の所謂「光り物」という異常事態である。

【関連カード】

絶望と希望の逆転

通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドに天使族・地属性モンスターが3体以上存在する場合に発動できる。
フィールドのモンスターを全て墓地へ送る。
その後、お互いはこの効果でそれぞれ相手の墓地へ送られたモンスターの数まで、相手の墓地からモンスターを選んで自身のフィールドに特殊召喚できる。
自分の墓地に「現世と冥界の逆転」が存在する場合、さらに自分はデッキから罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットできる。
この効果でセットしたカードはセットしたターンでも発動できる。

リメイクされたことで「フィールドのモンスターを入れ替える」ようになった。
若干面倒な発動条件はあるが、対象を取らない墓地送りということで耐性貫通能力は上々。
ただしそのまま使うと「(各プレイヤーから見た)相手の墓地へ送られたモンスターの数まで、(各プレイヤーがそれぞれから見た)相手の墓地からモンスターを選んで自身のフィールドに特殊召喚できる」効果のため、少なくとも発動条件となっている3体の地属性天使分だけ相手の蘇生を許してしまう。
チェーンして発動トリガーにした天使たちを墓地へ送ってしまうか、奪った相手モンスターを素材に変換してから《所有者の刻印》で奪い返すか、後述の《墓守の罠》で蘇生そのものを封じてしまうのが無難。
なお、忘れがちだが《宿神像ケルドウ》《剣神官ムドラ》のデッキ戻し効果は実はフィールドからでも発動可能なため、これらを活用するのも一策。

《現世と冥界の逆転》が墓地にある場合の追加効果はデッキからの罠1枚の即時セット。状況によってはリスクを承知で《墓守の罠》をこれで引き込むのもありだろう。

墓守の罠

永続罠
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の墓地に「現世と冥界の逆転」が存在する限り、相手は墓地のカードの効果を発動できず、墓地のモンスターを特殊召喚できない。
(2):お互いのメインフェイズに、手札を1枚捨てて発動できる。
デッキから「墓守」モンスターまたは天使族・地属性モンスター1体を手札に加える。
(3):このカードが表側表示で存在する場合、相手ドローフェイズのドローの前に、カード名を1つ宣言して発動する。
通常のドローをしたカードを確認し、宣言したカードの場合、墓地へ送る。

まさかの墓守】にタッチ可能な永続罠。
効果はどれも強いことしか書いてないが、一番重要性の高い墓地ロック効果には《現世と冥界の逆転》が墓地に存在する必要がある。
3つ目の効果は原作版の《無効》を意識したものだと思われるが、千年タウクの無い我々一般決闘者には《天変地異》などの補助が別途必須となるだろう。

とはいえ、別に当てずっぽでも運良く当たった時のリターンは莫大で特にコストもないため、《強欲で貪欲な壺》や《サンダー・ボルト》などの強力な汎用カードをとりあえず宣言しておくと良いだろう。
デッキが分かっているならば《烙印融合》や《神碑の泉》などの特定デッキのキーカードを宣言しておけば反撃の一手を封じることができる。

運命の抱く爆弾

通常罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
相手フィールドの攻撃力が一番高いモンスター1体を破壊し、その元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
自分の墓地に「現世と冥界の逆転」が存在しない場合、さらに自分は相手が受けたダメージと同じ数値分のダメージを受ける。
(2):このカードが手札・デッキから墓地へ送られた場合、自分の墓地の天使族・地属性・レベル4モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。

《生贄の抱く爆弾》のリメイクカード。
効果を簡潔に言えば「バーン付き《万能地雷グレイモヤ》」。
ただし墓地に《現世と冥界の逆転》が無い場合は、自分もバーンを巻き添えで食らう劣化《破壊輪》となってしまう。
おまけとして墓地除外で後述のリメイク連中をサルベージできる。

宿神像(しゅくしんぞう)ケルドウ

効果モンスター
星4/地属性/天使族/攻 1200/守 1600
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札から他の天使族・地属性モンスター1体を捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
その後、「現世と冥界の逆転」またはそのカード名が記されたカード1枚をデッキから手札に加える。
(2):自分・相手ターンに、フィールド・墓地のこのカードを除外し、
自分・相手の墓地のカードを合計3枚まで対象として発動できる
(自分のフィールドか墓地に「現世と冥界の逆転」が存在する場合、この効果の対象は5枚までとなる)。
そのカードをデッキに戻す。

《ケルドウ》のリメイクモンスター。
(1)は地属性天使族をコストに自身を特殊召喚、ついでに《現世と冥界の逆転》及びその関連カードをサーチできる。
(2)は《魂の解放》のデッキバウンス版とでもいうべきもの。
《現世と冥界の逆転》発動にチェーンして自己除外を行うことで、相手の残デッキ枚数を一気に減らすことができる。
他にも《絶望と希望の逆転》の発動にチェーンして自己除外することで、相手に渡すカードを減らす運用も可能。
しかし《現世と冥界の逆転》なしでも、自分・相手ターンを問わないフリーチェーン効果の墓地3枚のデッキバウンスという効果自体がかなり強力。
大半のテーマは大なり小なり墓地を利用するため、色々な場面で妨害として機能する。
存在が見えているのが欠点だが、発動を妨害することは難しく、とりあえず墓地に置いておくだけでも十分な威嚇力がある。

サーチ効果で後述の《古尖兵ケルベク》や《古衛兵アギド》へアクセス、またはコストでこれらを捨てて墓地肥やしを発動させデッキを始動……と【イシズティアラメンツ】の起点となる動きを担っていたため、2022/10/1に制限カード化された。
制限化後も(2)を前提とした手札コスト要員として出張採用されることがある。

剣神官(けんしんかん)ムドラ

効果モンスター
星4/地属性/天使族/攻 1500/守 1800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札から他の天使族・地属性モンスター1体を捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
その後、デッキから「墓守の罠」1枚を自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く事ができる。
(2):自分・相手ターンに、フィールド・墓地のこのカードを除外し、
自分・相手の墓地のカードを合計3枚まで対象として発動できる
(自分のフィールドか墓地に「現世と冥界の逆転」が存在する場合、この効果の対象は5枚までとなる)。
そのカードをデッキに戻す。

《ムドラ》のリメイクモンスター。
(1)は《宿神像ケルドウ》の(1)のサーチ先が《墓守の罠》に変わった版。
(2)は《宿神像ケルドウ》と同じである。

《宿神像ケルドウ》同様にコストで《古尖兵ケルベク》や《古衛兵アギド》を捨てたり、《墓守の罠》で彼らをサーチしたり逆にコストにしたりと《宿神像ケルドウ》規制後の【イシズティアラメンツ】を支えていたため2023/4/1に制限指定。
こちらも《宿神像ケルドウ》同様、制限化後も(2)を前提とした手札コスト要員として出張採用されていることがある。

古尖兵(こせんぺい)ケルベク

効果モンスター
星4/地属性/天使族/攻 1500/守 1800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札・デッキからカードが相手の墓地へ送られた場合、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を対象として発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。その後、対象のモンスターを持ち主の手札に戻す。
(2):このカードが手札・デッキから墓地へ送られた場合に発動できる。
お互いのデッキの上からカードを5枚墓地へ送る。
その後、自分の墓地に「現世と冥界の逆転」が存在する場合、自分の墓地から罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットできる。

《ケルベク》のリメイクモンスター。
相手の墓地肥しに反応して特殊召喚・バウンスを行う。そしてこいつ自身も墓地へ送られれば《針虫の巣窟》相当のデッキデス効果を発動。
その後《現世と冥界の逆転》が墓地にある場合は墓地から罠カードを1枚セットできる追加効果も使える。

これは下の《古衛兵アギド》にも言えることでもあるが、こちらのデッキデス効果で《古衛兵アギド》を誘発できる。ないし《古衛兵アギド》の効果でこちらのデッキデス効果を誘発できる。という点が凶悪。
それぞれのが連鎖するので同時に発動しやすく、さらに双方の効果で《現世と冥界の逆転》がなくともデッキが10枚も削れてしまうのである。
手札コストのある罠などを使用して相手ターン中にこれらを誘発すればその倍の20枚、実にデッキの半分以上を削ることができる。次のターンもこれを繰り返せば僅か往復2ターンで相手のデッキを消し飛ばせてしまうのだ。
さらに発動後のこれらを《宿神像ケルドウ》《剣神官ムドラ》でデッキに戻し続ければ、こちらのデッキを尽きさせることなく一方的にデッキ破壊が可能。

規制後の【イシズティアラメンツ】で《古衛兵アギド》の後釜として猛威を奮ったため2023/4/1に制限指定され、2023/10/1には《古衛兵アギド》共々禁止カードとなる。

古衛兵(こえいへい)アギド

効果モンスター
星3/地属性/天使族/攻 1500/守 1300
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札・デッキからカードが相手の墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
その後、自分の墓地から「古衛兵アギド」以外の天使族・地属性・レベル4モンスター1体を選んで特殊召喚できる。
(2):このカードが手札・デッキから墓地へ送られた場合に発動できる。
お互いのデッキの上からカードを5枚墓地へ送る。
その後、自分の墓地に「現世と冥界の逆転」が存在する場合、自分または相手のデッキの上からカードを5枚墓地へ送る事ができる。

《アギド》のリメイクモンスター。
トリガーの同じ《古尖兵ケルベク》とは異なり、こちらは天使族・地属性・レベル4の蘇生……つまり、上記の三体などを特殊召喚できる。
墓地へ行くと《針虫の巣窟》相当のデッキデスを行うのも同じだが、《現世と冥界の逆転》が墓地にあればその枚数がなんと倍化。
高いデッキ破壊能力を持つが「墓地へ送られた時」の効果誘発は珍しくもないので、事前に《墓守の罠》で効果発動を封じておくことは半必須だろう。

【イシズティアラメンツ】では《古尖兵ケルベク》共々ティアラメンツの効果を誘発させたり、逆にティアラメンツ側の効果でこちらの効果を誘発させたりと抜群のシナジーを発揮。
《宿神像ケルドウ》や《剣神官ムドラ》と並べて墓地利用を牽制したりと猛威を奮ったため、2022/10/1に《宿神像ケルドウ》共々制限指定、そのまま2023/10/1に《古尖兵ケルベク》共々禁止カードになった。

予見者(よけんしゃ)ゾルガ

効果モンスター
星4/地属性/天使族/攻 1700/守 1200
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「予見者ゾルガ」以外の天使族・地属性モンスターが存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
その後、自分は自分及び相手のデッキの上からそれぞれ5枚まで確認する。
(2):このカードをリリースして召喚されたモンスターの攻撃宣言時に、墓地のこのカードを除外して発動できる。
そのモンスターを破壊し、相手に2000ダメージを与える。

《ゾルガ》のリメイクモンスターだが、《現世と冥界の逆転》との関連性はほとんどない
こいつだけは「デュエリストパック-輝石のデュエリスト編-」初出ではなく、そもそも《現世と冥界の逆転》がピックアップされる前のカードなので、当然と言えば当然ではあるが。

ピーピングで相手のデッキトップを確認してから《墓守の罠》でドローロックする流れを想定されているようだが、《宿神像ケルドウ》《剣神官ムドラ》の効果が墓地のデッキバウンスなのでシャッフルされないようタイミングに注意が必要。
《生贄の抱く爆弾》をこいつ自体が内蔵するようになり、《絶望と希望の逆転》から《オベリスクの巨神兵》を爆☆殺する流れが再現可能になっている。
そしてオベリスクをリリース・素材として消費すれば回避されるのも原作同様である

現状イシズ系リメイクモンスターの中では唯一無制限のまま生き残っている。


追記と修正の逆転

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最終更新:2026年04月27日 00:45

*1 厳密に言えば、原作効果だと「墓地のカードをシャッフルせずそのままデッキに戻す」点が異なる。

*2 ちなみに細かい点だが、効果発動後のこのカードは、デッキと墓地を入れ替えてから墓地に送る。また、融合モンスターをはじめとしたEXデッキに入れるカードはそちらに戻す。