優木沙々

登録日:2022/02/06 Sun 19:04:33
更新日:2025/04/29 Tue 22:34:37
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ではではっ
このわたし 優木沙々がもらっちゃいますっ!

優木沙々(ゆうき ささ)とは、「魔法少女おりこ☆マギカ」の登場人物。

■概要

「おりこ☆マギカ」本編とは別の時間軸を描いた「おりこ☆マギカ[別編]」とおりこ本編のストーリーをより細かく描写した「[新約]おりこ☆マギカ sadness prayer」に登場する、ショートボブの髪型が特徴の魔法少女

魔法少女としての容姿は頭にトランプのジョーカーのような帽子を被り、全体的にオレンジ色の服装で道化師やジョーカーのイメージを受ける。

また「くふふっ」という特徴的な笑い方をする。
「紗々」ではなく「沙々」なので間違えないように注意。

■性格

「わたしより 頭のいい奴 容姿のいい奴 人望のある奴 金のある奴 優れたやつが嫌いですねェ とてもイヤです」

自らのためなら他人が被害を受けても構わない自己中心的な人物。
また上記の台詞のように自分より優秀な者を嫌っている。
策を練り、猫を被って近づき他人を利用し、裏切ろうとするなど狡猾。
しかし追い詰められると命乞いしたり本当にヤバイやつにビビったりと小物っぽい面も。まどマギシリーズにはあまりいない性格のキャラである。
(なお作中顔芸を晒すシーンがよくある。)


■能力

「わたしの願いは 自分より優れた者を従わせたいです」

彼女がキュゥべえとの契約で得た魔法は洗脳。
杖を使うことで魔女を支配下に置くことが可能。

エクセドラでは叶えた願いの通り「自分より優れた者なら何でも」洗脳できると話している。

魔女を操ることができるのは非常に強力であり、作中では洗脳した魔女を敵にぶつけていた。
洗脳できる数に限りがあるのか不明だが、戦闘中の描写や新約での「風見野に手持ちの魔女をおいてきた」という台詞からたくさんの魔女を洗脳できるようだ。

魔法少女も洗脳することが可能で、織莉子(別編)・キリカ(新約)に対して使用している。
しかし織莉子の場合はキリカの妨害により解かれてしまい、キリカの場合は織莉子の登場で使用を中止した。

このように優秀な魔法を持つ(織莉子も「あなたの魔法は素晴らしい」と評価していた)が、弱点は本人の攻撃手段が装備の杖くらいしかないこと。


別編にてキリカから「優木自体は大したことない」「私一人でも軽くひねれる」と言われていたり、新約だとリナに魔女を倒され直接対決した際、すぐに圧倒されてしまいグーパンをくらった。

また新約では洗脳したのか杖の他に三本の角が生えた小さな使い魔(のような生物)を連れており、沙々の頭の上に乗っていたり、戦闘時には巨大化して攻撃するなど彼女に忠実に動いている。
「やっちまえッ!」

■活躍


◆別編

「~symmetry diamond~」に登場。
美国織莉子と同じ学校に通っていて織莉子とは本人が「わたし織莉子さんのことお姉ちゃんみたいに思ってるし」と発言するなど仲良く接しているが、これは表面上の態度。彼女は見滝原を自らの縄張りとするために織莉子達を排除しようとしていた。

話の冒頭にてキュゥべえと会話した後、中編で対峙した呉キリカを洗脳した魔女をけしかけることで戦闘不能にする。
その後予知魔法により千歳ゆまが(母親の虐待で)大怪我を負っていたことを知った織莉子に呼ばれ、公園で倒れていたゆまの事を任せられた。
しかしその後本性を表し、織莉子が連絡がつかなくなっていたキリカを探そうと沙々に背中を向けた隙を狙い、洗脳しようとするが駆けつけたキリカの妨害に合い失敗。

「たった二人で? 無理無理!無理ですってェ!」

本性がバレ、織莉子とキリカ2人と魔女の結界内で戦闘になる。

魔女をけしかける沙々に対しキリカは沙々の能力について、洗脳した魔女は人間に危害を加えないのか聞くが・・・

沙々は「魔女を倒すのが魔法少女の使命」「魔女を倒せれば他はどうでもいい」と自分さえよければ一般人の犠牲も関係ない自己中心的な台詞を吐き、キリカに「ドクズ」と罵られていた。

突撃してきたキリカと共に結界の別の場所に飛ばされ、彼女と1対1になるが簡単に追い詰められてしまう。
するといきなり降参し、涙を命乞いをする…がもちろん嘘でありキリカが手を止めた隙をついて彼女を拘束してしまった。

「調べはついてるんですよ 美国織莉子が戦闘能力のないゴミだって」

戦闘能力を発揮できず、しかもキリカと離れてしまい苦戦する織莉子を人質に取り、逆にキリカを従わせようとするが

「誰 が ゴ ミ だ っ て ?」
「お前 もう許されないよ」

もの凄い顔g...形相でキリカがブチ切れた直後、助けに来た織莉子の攻撃を受けキリカの拘束が解けてしまう。残りの魔女をぶつけるが織莉子の技「オラクルレイ」によりそれも倒された。「織莉子は負担の大きい予知魔法のために、戦いに魔力が割けなかっただけだった」と言うキリカに対し「戦闘できるほどの魔力を調達できるはずがない」と反論。
織莉子が見せたのは沙々の魔女が倒された際に落としたグリーフシード。織莉子の魔力はすでに回復してしまっていた。それで織莉子の反撃を許してしまったのだ。

ついに2人に追い詰められた沙々。まだ諦めず結界に入りこんでいたゆまを盾に逃げようとするが...

(もっと)も 貴女には何も期待していないの」
魔法少女(同胞)の成れの果てをおもちゃにする貴女にはね」
「・・・え?」
「同胞? 誰が? 何と?」
(織莉子が使ったグリーフシードを見せる)
「・・・・・・冗談ですよね?」
(黙り込む織莉子)
「!!!!!」


結界が解け、戦いが終わった織莉子とキリカの前にキュゥべえが現れる。横たわる沙々の遺体を見て同じ魔法少女を殺すことはないだろうと言うキュゥべえ。しかし織莉子は「殺してないわ」 と答える。



「やだっ イヤだっ あんなモノに...!」
「魔女になるなんて イヤだァア~ッ!」
バキャッ

魔法少女の真実を受け入れられず取り乱した彼女は、自らのソウルジェムを握り潰し、そのまま死んでしまった。
自害する気だったのか、ソウルジェムを壊したら死ぬことを知らずただ魔法少女でありたくなかっただけなのかは、不明である。

後に作者のXアカウントでこの部分について語られた(後述)。


◆新約

7話「罪の重さに潰れてしまわないように」
のラストシーンから登場。
こちらでは元は風見野市で活動していたが、能力で従えていた魔女により人々が被害を受けており(リナの回想では「魔女に餌を与えていた」つまり魔女に一般人を襲わせていたと思われる)、風見野の魔法少女でありそれを許さない人見リナ達と対立。逃走して見滝原にやってきた。

8話冒頭でリナ達と戦闘しており、追い詰められるも変身解除→防犯ブザーを鳴らし一般人に助けを求め(自分が襲われていると思わせて)逃走。

その後1人で沙々を倒そうと追ってきたリナのチームの魔法少女美緒と戦闘になる。
風見野での戦いで沙々に殺された魔法少女双葉の仇を取ろうとする美緒に対し、双葉を「キョドった地味子」「友達なんていたんだぁ」と侮辱。当然美緒はブチ切れ沙々を殺そうとするが突然現れたキリカに切り刻まれ死んでしまった。

戸惑うものの、「魔法少女殺し」であるキリカを従わせようと洗脳魔法をかけようとするがそこに織莉子が現れる。

織莉子たちに自らの事情を説明し、残ったリナ達魔法少女の排除に協力してもらうことになった。

その後、織莉子の協力を受け見滝原のリナ達を襲撃し、11話にて魔女の結界内で対決。
魔法少女殺しと手を組むとは堕ちたと沙々に話すリナを挑発するが「元々クズだった」と返されブチ切れ。その後魔女をぶつけたと思われる(場面が変わった時には倒されていた)が撃破されリナに追い詰められる。
「魔法少女は力ある者だから正しくあるべき、間違っている紗々は排除されるべき」
と説くリナ。
それに対し沙々は「心からそう思ってるのか」と返し、リナは一瞬沈黙してしまう。

そこにキリカを倒したリナの仲間の1人、朱音麻衣が現れ絶体絶命の状況に。
しかしさらに織莉子とリナの残り1人の仲間、佐木(みやこ)が現れる。沙々は織利子に襲撃諸々の罪を擦り付け逃走を図るが、織利子に丸めこまれた京がリナに反抗。

「双葉も美緒もお前のせいで死んだ」という京のセリフを聞き、絶望したリナは魔女を産み出してしまった。

「魔法少女が魔女になる」という想定外、かつ最悪の事態と化し魔法少女たちは騒然とする。さらに魔女と化したリナの攻撃により京が死んでしまう。魔女化のことは沙々も知らなかったらしく麻衣と争いかけるが織莉子に制止され三人で魔女と戦い、無事に撃破。

織莉子とQBを叩きのめすために麻衣と別れ
(その後麻衣は生きていたキリカに止めを刺され、リナのチームは全滅した)、外に出るために結界を解こうとするが...

「私が気が付かなかったと思ったかよ」
「テメーあの時笑ってたよなぁ?」
紗々は結界を解こうとするフリをして織莉子を裏切り使い魔で攻撃を仕掛けた。リナの魔女化の瞬間、微笑む織莉子の顔を見ていたのだ。

織莉子に重傷を負わせ、さらに偶然現れたまどかも始末しようとする。

しかしまどかに魔女の一撃を喰らわせようとした瞬間、何故か沙々の足元に爆弾が置かれていた。

そのまま逃げる間も無くあっさりと爆死してしまう。

爆弾を仕掛けた人物...キリカとは違う黒い魔法少女は気を失ったまどかを抱きかかえていた。
「結局全員死んじゃった」
「ま 予想の内だね」


リナ達を排除するために織莉子達を利用していたが、最終的には自分が織莉子達に(まどかの守護者の存在を確かめるため)利用され散っていった。
また、風見野に溜め込んでいたグリーフシードは織莉子とキリカが回収している(そもそも織莉子が協力したのもグリーフシードのためだった)。




■マギアレコード

2017年から2024年まで配信されていたまどマギのスピンオフ作品。
おりこ☆マギカからは織莉子、キリカ、ゆまの3名が参戦・実装されていたが、他のおりマギ出身の魔法少女は残念ながら未参戦。
一応沙々は別編単行本の表紙の絵を流用したメモリアにちょっとだけ写っているが



マギレコのサービス開始から5年近く経った2022年5月にコラボイベント「In My Salvation」が開催され、沙々や他の魔法少女マギレコに登場する日もそう遠くないかも・・・と思われたが結局マギレコでの登場は叶わなかった。


■Magia Exedra


くっふふ〜
全員、殺しちゃいましょう〜!




マギレコでは未登場だったが、まどドラでは「針の魔女(まどマギ編mainクリアで解放)」の記憶の窓に新約・別編のストーリーが収録された。
ストーリー収録に伴い、浅古小巻やリナ達と同時にLive2Dが実装。
もちろんゲス笑いも収録されているのでご安心を*1


エクセドラ版では双葉のことを侮辱するシーンやリナに命乞いするシーンがカットされるなど、一部台詞が追加・削除されている(台詞の追加は、Live2Dだと表現できる部分に限界があるためと思われる)。


難易度battle攻略で解放される[別編]のストーリーにもしっかり登場。
Live2Dの立ち絵が変身後と私服しかないため、織莉子と白羽女学院で話すシーンで沙々だけ私服になっており浮いてしまっている

■語録

◆別編

「あなたが新人さんですか」
「なにかあったんですか!?心配事なら聞きますよっ!」
「さよならァ 織莉子さん」
「しぶっといですね 真っ黒なゴキブリさん」
「この縄張りはいただきですよ」

「魔女を倒すことでしょぉ!? 他はどうでもいいんですよぉ!」←「このドクズがッ!!」

「頼みごとはすごく丁寧にみっともなく言わなきゃだめですよぉ?」

「(マジで?こんなに強いなんて聞いてねェよ!)」

「(イケるッ!あのガキ盾にして逃げ切って...)」

◆新約

「リナさん 命だけは助けてくれません?」

「あのキョドった地味子友達なんていたんだぁ 美緒さんナイスジョーク なんて思いまして」

「死ぬのはテメーですよバーッカ!」

「危ないところでしたー助けていただいてありがとうございます」

「てかキリカさんって自分の成果反芻しちゃう感じですかぁ? 『何人殺し』とか名乗っちゃったりして~?」

「(こいつ・・・ブッ壊れてやがる・・・!)」

「(こんなイカれたヤツ飼ってるなんてあの織莉子って女もロクなヤツじゃねぇ!)」

「・・・・・・ッ! ゲロ吐いて死ねクソ女!」

「許してください心入れ替えます! パシリでも何でもしますから!リナさん・・・いやリナ様!!」

「あのゲス毛玉 くふっくふふふっ ソウルジェムねじ込んで毛毟った挙句に犬の餌にしてくれますよぉ~~~」

「やっぱりロクな女じゃねぇ!どいつもこいつも!私をイライラさせやがって カスでゴミでど~しよ~もね~ですよ!」

「はい サヨナラ」←直後爆殺される

◆エクセドラ版追加台詞


  • 新約

「でも、美緒さん
苦戦中みたいですけど〜?」

(私の洗脳魔法は)
(自分より優れた者なら
何でも従わせられるからな)

「洗脳して使役するのも
楽じゃないんですよ!」

「は?爆弾…?」 (エクセドラ版の最期の台詞)


  • 別編

(メールが来ることは
ありませんよぉ)
(だって、アイツはもう…)
(わたしが
やっちゃいましたから)

「ぐっ…
思いっきり叩きつけやがって…」

(魔法少女と魔女…?
魔女は魔法少女の成れの果て?)



■余談


  • マギアレコードでは沙々を描いたムラ黒江氏がキャラクター原案を担当した魔法少女「更紗帆奈(さらさはんな)」が登場、実装された。
    • 彼女は沙々のように魔女を操ることができる(こちらは暗示、正確には本人の能力ではない)等似ている部分が多く、沙々と同等のヤベー事をやっているヤツである。


  • 2024年に開設されたムラ黒江氏のXアカウントにて、おりこ☆マギカについてのポストが不定期にされているのだが、沙々についてもいくつかのポストで触れられている。

優木沙々は中流家庭に育ちクラスで1〜2番目くらいの容姿を持ちちょっと頭が悪いけどとくになんの問題もなく生活しているただただ性格がクズなだけの魔法少女です

(2024年7月19日のポストより引用)

そもそも沙々を作った理由が
魔法少女みんな根が良い子だから死ぬと悲しいよなあ…せや!死んでも仕方ないくらいのクズだしたろ!なので
悲しい過去とかないです
期せずおもしれー女枠にはなった気がしますが

(同上)

別編のソウルジェム砕きはもちろん死ぬとわからないでやってます
死ぬくらいなら最後に大暴れして織莉子に始末されてるじゃないかなと思います

(同上)

これらのポストから彼女は素でこの性格だったこと、そして何気に顔も良いことが判明した。

上記の帆奈は(詳細は本人の項目を参照)友達を想って行動していたため、似ているようで性格は全然違う。






「もう織莉子さんの項目 荒らすのやめますから」
「許してください〜」
「こっ 殺さないで おねがいぃ〜」






「こんな古典的な手に引っかかるなんて
キリカさん良い人ですねェ!バカですねェ!」


「キリカさ~ん
わたしの項目に追記・修正することありますよねェ?」

「あっ 追記・修正はすごく丁寧に
みっともなくやらなきゃだめですよぉ?」


出典:魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra(2025年3月27日〜)より
©2024 Magica Quartet/Aniplex,Magia Exedra Project

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最終更新:2025年04月29日 22:34

*1 沙々の表情は原作を元にしたと思われる物が多い。見比べてみると面白いかも