恋愛感情のまるでない幼馴染漫画

登録日:2023/01/30 Mon 06:55:18
更新日:2024/12/03 Tue 14:01:55
所要時間:約 3 分で読めます



まんがライフオリジナルにて連載中の、渡井亘による4コマ漫画作品。既刊6巻。
同作者の小説作品『イノセントレッド』からのスピンオフ作品である。

【小説作品とのつながり】

純然たる学園ラブコメとなっており、原典にあったファンタジー要素は排され、
登場人物のバックグラウンド設定もそれに合わせる形で変更されているが、
キャラクター間の人間関係は概ね継承されている。

【登場人物】
  • 真田辰季
主人公。動物をこよなく愛する16歳高校生。学業において理数系を得意とするが、総合成績も良好。
クールな性格だが年相応の性的好奇心はあり、言葉によるセクハラ行為に及ぶことも。
一応相応のスケベ心はあれど、ヒロインズに対して恋愛感情を抱くことはない。うっかり全裸の空良に迫られる夢を見たりしたけど。
常軌を逸した他キャラの言動に対するツッコミ役に回ることが多い。ホラー映画や幽霊、心霊スポットは大の苦手。

  • 後鳥羽空良
ヒロイン。女子としては高身長で細身。辰季の幼馴染であり彼のことはタツと呼んでいる。
サボりの常習犯であり勉強に対しても不真面目なため学業成績は散々。
陽キャでクラスの人気者。小説で見せた男前ぶりも健在で、孤立しがちな日花里のフォローを行うことも。
辰季に抱き着いたりキス(口以外)をしたり耳を舐めたりパンツを見せたりとイチャコラしまくっている。
それにもかかわらず彼のことは友達としか認識しておらずそれ以上の関係も求めていない(彼氏に求める基準にはしている)上、
心中では日花里とタツの仲を応援していたりする(ただしタツを精神的に傷つける言動にはブチ切れて威圧している)。
彼女に限らず辰季に好意的に接する女性キャラクターは全員彼を誘惑することはあっても恋愛感情を持つことがない。
ちなみに、辰季へのセクハラは自身がムラムラした時に行われる。ただし、実際に体を許すといけないところまで行きそうとのことで、あくまでセクハラ止まり。
なお幼少時に彼女の身に起きたとある出来事は小説よりも具体的に描かれた。

  • 宇佐美エル
辰季たちの通う高校の化学教師であり、彼のクラスの副担任。生徒からは『幼女先生』とよばれている(本人も時折名乗る)。
教師としてはかなり厳格でドSとしか思えない言動をとることもある反面、従姉弟の辰季、親戚のフォルテには甘い。
ちなみに、筋肉フェチで、辰季の腹筋がお気に入り。
学校でも実力者ポジションで、職員の給与を含む様々なことに関する権限を持っている。
辰季のアパート部屋の隣に住み、彼の食事の世話から朝の目覚まし、風邪をひいたときの看病まで何かと世話を焼いている。
彼女の料理は非常に美味しいらしく、辰季に用意した弁当のおかずを空良がタカることもしばしば。
その事で注意された空良が幼馴染を理由に反駁した際『よく馴染む幼女』だから自分も幼馴染と主張し、なんと確定してしまった。
良し悪しを判断する基準が独特であり、時折理不尽な強権が振りかざされることもある。

  • 狐塚日花里
辰季のクラスメートで転校生。金髪(地毛)で巨乳。セックスアピールに溢れているにもかかわらず結構ウブである。
苦学生ゆえか勉学に真剣に取り組む姿勢はあるが、試験日程を忘れていたり、試験範囲以外を勉強したり、一科目に集中し過ぎて
他が壊滅するなどのマヌケっぷりから追試・補習の常連である。さらには補習を受講し忘れて幼女先生の制裁を受けたことも。
特技はお菓子作りでエルも認めるほどの腕前。早起きが苦手でゴミを出す時間がないことも手伝って彼女のマンションの一室は汚部屋状態。
別に性格が悪いわけでもないのにぼっち描写が多い。幼馴染である凪々美の度重なるセクハラに辟易している。またエルとの仲は最悪(どちらかというと、エルからの扱いが一方的に悪い)。
実は金持ちのお嬢様でお菓子作りも実家の料理人に習ったもの。にもかかわらず仕送りがなく、野菜も高いからと買わない程。
バイトをしている描写もないがマンションの家賃や生活費を一体どうやって賄っているのか謎である。
常識人ぶる割には水着姿で堂々と往来を歩いたり、種ごとスイカを完食後空良が辰季に向けた冗談を真に受けて泣き出したり(可愛い)
と浮世離れした面も多々見られる。こうしたズレっぷりも彼女がクラスで浮きやすい原因なのだろう。

※小説において彼女は辰季への刺客だったが2巻のラストで和解。凪々美のセリフも含め考察するとこの世界に留まり続けたと思われる。
漫画では何かと辰季をライバル視する理由の描写が曖昧(拳を交えたシーンなどない)で、さらに劇中台詞のみで語られる辰季とのデートや
転校直後クラスの人気者であったことなどは小説版に描写されており、「転校したての頃はみんな優しかったのに」との台詞とも符合する。
設定こそ異なれどこの作品における日花里は小説版の後日談的存在なのかもしれない。

  • 間宮凪々美
エル同様高校の教職員で保健室担当の養護教諭。通称『マミ先生』。
生徒に対して非常にフレンドリーであり、サボりも黙認するほど(『困るのは私ではないですからな』との事だが・・・)。
普段は普通に『ですます調』で話すが、素が出ると『ですな』『ですぞ』という話し方に変わる。
ヤりたい教師ランク第1位という『最低な格付け』を頂戴するほど色っぽいスタイルの持ち主。
実は髪がウィッグで本来の髪形は前髪が隠れるショートヘアー。このようにしているのは男装して夜道で女性に痴漢を働くため・・・
また海水浴場で女性を盗撮しようとしたり、女性シャワー室に盗聴器を仕掛けたりと犯罪者レベルの変態である。
幼馴染の日花里に様々なセクハラを仕掛けては成敗されるが全く懲りず、むしろエスカレートすらしている。
辰季が性別が逆転する夢を見た時『両刀』とされていたことからレズビアンではない模様。
お尻が弱点。別の意味にとられて辰季、空良、エルにドン引きされた(ちなみに日花里は理解できなかった)。
『悪戯のお仕置き』が原因とのことだが、小説2巻ラストでエルにスパンキングされまくっていたのが元ネタと思われる。
一方で、自分がセクハラをされるとパニクる防御力0の初心メンタル。

  • 狼下フォルテ
エルと同郷の外国人で親戚にあたる『少女』。年齢不詳だが辰季より年上だと発言している。単行本2巻より登場。
夏休み初日に辰季を訪ねて遊びに来た。夏休み明けに『兄上』に滞在期間延長の承諾を得たため未だに辰季の部屋に居座っている(授業はリモートで参加しているとのこと)。
想像するだけでエルを恐怖で青ざめさせるほどのトラブルメーカーだが作品中ではむしろ子供らしい無邪気さが目立つ
(なお登場時、前に一週間滞在していた旨の発言があるが小説版にも描かれたその一週間は大勢の人々を恐怖のドン底に陥れた)。
物凄く辰季に懐いておりエル同様『幼馴染』(よく馴染む幼女)になろうとまでする。
頭脳明晰(大学生レベルの学術書を読みこなす)にして、ヒグマを蹴り一発でKOしてしまうほどをも併せ持つが、カナヅチ。
動きやすい服装を好み、覚えたてとはいえ尊大な言葉遣いに一人称が『オレ』、さらに傍若無人な態度のため男子とよく間違われる。
プラチナブロンドの美形なこともあり、女の子らしい格好をさせればとても可愛い。身長はエルとほぼ同じ。

辰季とより親密に馴染もうと、セフレになろうと考える肉食系。が、知識がさっぱりなのでどんなものがどこに入るか教えられたら青い顔をした。
そんな思考のため、辰季はエルからエロ関連のものに手を出さないように見張りを指示されている。

※元々は小説2巻に登場するエルの主にあたる国王で人間界ではとある理由からエル同様幼い外見になっていた。
辰季たちの高校で数々のトラブルを巻き起こし、遂にキレた空良に物凄い剣幕で威圧され、少しおとなしくなったのだが・・・


追記・修正は幼馴染に耳舐めしてもらってからお願いします。
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最終更新:2024年12月03日 14:01