いつでも一緒(ちゃおホラー)

登録日:2023/02/08 Wed 07:48:49
更新日:2024/05/12 Sun 15:04:48
所要時間:約 14分で読めます




『いつでも一緒』はかつてちゃおデラックスホラーに掲載されたホラー短編。
著者はなかむらさとみ。のちにちゃおホラーの人気シリーズ『ブラックアリス』を描く人。
『ブラックアリス』*1が分かりやすいが「学年にひとりくらいいるかもしれないやべー奴」をよく描いている。

少女漫画ホラーではまれによくある「友人に異常な執着を向けられる主人公」の構図の話。
主人公のことが大好きすぎて、かなり邪悪な悪霊と化した静奈の物語。

コミックスには2度収録されている。
2016年ホラーアンソロジー『いちばんこわい学校の怪談』に収録される。
また作者の代表作『ブラックアリス』1巻の巻末にも載っている。

【ストーリー】



静奈とは幼稚園のころから一緒で……

うっとうしいくらいに私にベッタリだった


中学生の玲花静奈は幼稚園のころからの幼なじみでいつでも一緒にいた。
というよりも静奈は玲花のことが大好きで、玲花から離れようとしなかった
そのため自分から離れようとしない静奈をうっとうしがることが玲花の日常。
だがそんな二人に転機が起こる。静奈が転校することになってしまったのだった。
静奈は泣き叫ぶがどうにもならず、二人は離れ離れに……。玲花は正直せいせいしていた。

そうして中学生になって初めて静奈のいない生活を送ることになった玲花。
静奈が自身に強い執着心を抱いていたこともあり、玲花は静奈以外の友だちがいなかった。
これからクラスでどう過ごせばいいか分からず悩みの多い日々。

そんなある日、玲花は「クラスいちイケてるグループ」のリーダーである理央に声をかけられる。
元々理央は玲花のことが気になっており、仲良くなりたかったらしい。友達が出来そうなことにホッとしつつ談笑を交わす玲花。
そんな中ふと静奈からメールが届く。何の気なしにそれを理央たちに伝えるが……その瞬間、彼女たちの表情が凍り付く
咄嗟に「間違いだった」と言って場を収めるも、静奈と聞いて彼女たちは明らかにおかしくなっていた。
微妙な違和感を抱きつつも、その日玲花は理央たちと遊ぶことに。

玲花たちは放課後カラオケに立ち寄っていた。
場を盛り上げようと思った玲花は、音痴で有名だったらしい静奈のモノマネをして歌おうとする。
だがそれを言った途端、さっきまで楽しそうにしていたはずの理央は「いない人のことネタにされてもシラケるんだけど」と深刻な顔で玲花を引き止め、曲を飛ばすことを要求。
先ほどと同じく、理央たちは静奈のことを話題に出すと態度を変えてしまったのだった。
理由は分からないものの言ってしまったものは仕方がなく、玲花にとって気まずい時間が進むことに。


理央たちと別れ家に戻った玲花。あのカラオケでは、静奈のことを話題にしてから最後までギクシャクしたままだった。
流石に謝った方がいいと思った玲花はスマホを取り出すが……そこで恐ろしいものを見つけてしまう。
それは静奈からのおびただしい量の着信記録。夕方から現在までほぼ3分置きに電話がかかっていた
そうしているうちにまた電話がかかってきた。仕方がなく玲花はその電話にでる。


なんで電話に出てくれなかったの!!??

遊びに行ってたから…

遊び!? 誰と!?

私以外に友だちできたの!?

誰!? ヤダよ!!

私だけの玲花でいてよ!!


DV彼氏みたいな意味不明なことを言い始める静奈に、玲花は呆れるしかなかった。
もう静奈の顔なんて見たくない、そう考えた玲花は自分が理央のグループに入ったと言う。もう自分は静奈だけとは付き合えないとハッキリ伝えるために。
戸惑う静奈の声を無視して、電話を切るのだった。これがまた大きな騒ぎの原因になると知らずに……。


次の日玲花が学校に向かうと、なぜか校門の前に静奈がいた。
静奈は転校したはず。つまり昨日のやり取りに不満を感じた静奈は、自分の学校を休んでわざわざ玲花のところまで来たのである。


私以外に友だちなんて作らないで!!!!!


私だけの玲花でいて!!!!


ちゃおではめったに使われない「!」×4で自分の想いを表現する静奈。
だが長年そんなワガママに付き合わされた玲花がそんな話聞けるはずもなかった。お互い口論になってしまう。
その様子を異様に思ったのか、周囲の生徒たちは遠巻きに二人を見ている。知らず知らずのうちに注目を集めてしまっていた。
静奈の尋常ではない執着心にドン引きした玲花は「こんなキモイやつ話題にしたらそりゃ変な空気になるよね」と先日の一件について納得。
もしここで騒ぎを起こせば理央たちに嫌われてしまうかもしれない。
そう考えた玲花は静奈の手を引っぺがすと「もう連絡してこないで」と突き放す。
泣いてしまう静奈には目もくれず、彼女の前から去っていくのだった。


その後玲花は鬱憤晴らしのためか、あるいは共通の話題になると思ったのか、理央たちの前で楽しげに静奈の悪口を言う。
しかし彼女達はそんな玲花に同調するどころか冷たい表情で軽蔑の眼差しを向ける
また何かしてしまったのかと謝るが、もう遅く「二度とうちらに近寄らないで」と完全に拒絶されてしまった。
きっと静奈の名前を出すこと自体タブーであり、彼女の話をし続けるから自分も嫌われてしまった。
出来るはずだった友達を失ってしまった玲花は一連の出来事をそう解釈し、さらに静奈への不満を募らせるのだった。


何もかもが嫌になってしまった玲花はなんとなく屋上に向かっていた。
そこでふと人影を見かける。それは静奈であった
静奈がなぜここにいるのかはもうどうでもよかった。
自分が大変なことになっているにも関わらずヘラヘラしている静奈に思わずカッとなってしまう玲花。
衝動的に彼女を突き落とそうとしてしまう。そんな玲花を見て、静奈は静かに告げた。


ねえ玲花…

また私を殺すつもり?


その言葉によって玲花は忘れていたこと……正確に言うならば静奈の力によって忘れさせられていたことを思い出した。























玲花が他の子と仲よくするなら私はここから飛び降りる!!


静奈が転校する直前……と玲花が認識していたころ、二人はまた言い争いになっていた。
彼女の言動はエスカレートし、なんと玲花が自分のものにならないなら出来ないなら死ぬと言い出したのである。
静奈はマンションのベランダの柵から身を乗り出しそう叫ぶ。だが玲花はそんな彼女の行動にも心を動かさなかった。
ずっと自分に執着してきた静奈を見てきた玲花にとっては、それも自分の気を引くためのうっとうしいものでしかない。
そんな静奈に嫌気がさし、思わず「どうせ飛ぶ気もないんでしょ」と煽ってしまう。
だがその言葉を聞いた静奈は、うっすらと笑顔を浮かべると、そのまま宙に身を投げ出したのだった

それを見た玲花は慌てて手を伸ばしてしまう。すんでのところで静奈の手首をつかむ。
なんとか間に合ったものの静奈はまだ宙づり状態。玲花が少し手を滑らせるだけで静奈は地面に叩きつけられることになるだろう。
まさに絶体絶命の状況。そんな時、玲花が目にしたのは……


私のことが大切だから助けてくれたんだよね?


そう言って屈託なく笑う静奈の姿だった。
その姿に玲花は心の底から怯えてしまう。幼少期から静奈の言動は徐々にエスカレートしつつある。もしかしたら一生付きまとわれるのかもしれない……。
そう考えた玲花は、思わず手を離してしまった
正気を取り戻した時にはもう遅く、静奈は身体を強く打ち血まみれになっていた。


手……はな…した…よね


玲花が駆け寄ると、静奈はそうつぶやいた。玲花がわざと手を離したことに気が付いていたのである。
その事実を誰にも言わない代わりに、玲花に対してひとつ約束を結ばせた。ずっと私だけの玲花でいてと。
パニックに陥っていた玲花は思わずうなずいてしまう


もし… やぶっ…たら

力…づくで私の…もの…にしちゃ…う…から


そうして最後に静奈は「このことを忘れていい」と言った。
幽霊としての静奈の力なのか、静奈の強い情念によるものなのか。静奈の言葉通り、玲花は彼女の死を忘れてしまっていたのだった。
そうして幽霊になった静奈は、約束を守らせるため死後も変わらず玲花に付きまとっていた。

今まで玲花が見ていた静奈は幽霊だった。玲花を見る周囲の目がおかしいのもそのため。
理央は故人をバカにしたと思って、玲花に敵意を向けた。
言い争いをしている二人を周りが変な目で見ていたのも、実際は玲花ひとりで騒いでいたからだった。


約束 守ってくれなかったんだね

しかたないね 玲花を惑わすやつが多すぎる

もっとはやくこうしていればよかった


そう言うと静奈は玲花の腕をつかみ、フェンスの外へ引きずり込む。玲花の「やめて」という懇願を無視して……。
玲花は彼女の力には逆らえず、静奈と共に地面に叩きつけられるのだった
この死は学校では、親友の後追い自殺として噂されることとなった。

こうして幽霊になった玲花。彼女は一生……もしかしたらそれよりも長い時を静奈と二人きりで過ごすことになってしまった。
静奈以外は自分のことを認識できないという、まさに二人だけの世界である。
余りにショックだったのか玲花は学校から動こうとしない。
そんな親友に対し、静奈は呆れつつもでもこれからずーーーーっと一緒だもんねと朗らかに笑っていた。お前のせいなんだよなあ……。

静奈と二人きりになってしまっただけに、玲花はたくさんの人間と交わえるクラスメイト達が羨ましい。
そうしているうちに玲花は気が付く。


力づくで手に入れればいいんだ ずっと一緒にいたいなら


そう考える玲花の目は、理央に向けられていた……




【登場人物】


◆丸山静奈
悪霊。玲花に執着し、成仏せず彼女に憑りつき呪い殺し、死後も一緒にいることを強要してくるという本当に悪霊としか言いようのない少女
昔から「みんなで遊びたい」と言う玲花に「玲花と二人がいい」とワガママ言っていたらしい。
玲花に飛び降りに見える死に方をさせたのも地味に邪悪。周囲は玲花について「親友が死んだことを認識できないほど錯乱し、最後は同じ死に方を選ぶほど静奈が大好きだった」と捉えるだろう。
大好きな玲花との二人だけの世界を作り上げた静奈は、これから毎日が天国だろう……と言いたいところだが、肝心の玲花は理央を引き込むつもりでいる様子。


◆岡野玲花
今回の被害者。異常なほど自分に執着してくる静奈に対してかなりストレスが溜まっていたのがうかがえる。
ただ、こっちはこっちで人前で何度も静奈をバカにしたようなこと*2を言い、結果引かれると「あんなキモイ奴のことを話題に出したから」「静奈の名前は出すだけでもタブーだった」と曲解するなど自分の言動を客観視せずなんでもかんでも静奈のせいにしているような節も見受けられる。
そもそもの話、友達の悪口を本人のいないところで大っぴらに言ったりしたら普通は人格を疑われる。静奈が死んでいようがいまいがそこはあまり関係ないのだが、玲花にそれを顧みる様子はなく理央達の冷たい反応に困惑するばかりだった。
そうでなくても「静奈の話題を出したら場の雰囲気が悪くなる」のはわかっているはずなのに二度ならず三度も同じことをやらかしたり、
三度目に至ってはあからさまに理央が引いているのにおかまいなしで話を続けようとするなど、根本的に空気を読めていないところもある。
身も蓋もない言い方をすると常々周りも見ず反省もしないで静奈のことを好き勝手言い散らかしており、理央達に拒絶されたのも自業自得と言ってよいかもしれない。
静奈以外との友達付き合いがよくわからなかった、「死んだ友達をバカにする最低な奴」扱いされたせいで関係修復の余地も与えてもらえなかったのも不幸ではあるので、一切同情できないというわけでもないが。(そもそも長年の間静奈に散々な目に遭わされやっと解放された玲花にとって、静奈は純粋に友達と思える存在ではなくなってしまっていたのかもしれない)
また、元を辿れば狂言自殺をエスカレートさせた静奈が悪く、玲花も正気を失っていたとはいえ、落ちかかった静奈から意図的に手を離して死なせてしまったのも事実ではある。
過度に執着されまくった末若くして殺されてしまったのは間違いなく気の毒だし、長らく一方的に執着され続けて疲れ果てていただろうことは確かなのだが、素直に純粋な被害者とも呼び難いところがある。
「ブラックアリス」をはじめ、なかむらさとみ先生の作品ではこの手の「被害者も加害者も全員クズかやべーやつ」というパターンが頻出する。
方向性は違えど、他人の気持ちを考えない、思い通りにならないと他人のせいにするという点では静奈と似た部分はあり、それが関係を拗らせて無理心中という最悪の結末を迎える原因となってしまった……のかもしれない。
そして結局死後は何の謂れもない理央を道連れにしようとする静奈と同じ類いの悪霊に成り果ててしまった。
連鎖的に犠牲者を増やす系の怪異が生まれてないか?


◆高野理央
カースト上位の女子。玲花にも朗らかに話しかけ、仲間に誘っていた。だが静奈の話をしてから態度を豹変させ、玲花を拒絶するようになる……。
その真相は上述の通り。静奈の葬式で涙ぐんでいたのを見るに友達想いのいい子のようだし、死んだ親友を悪く言っているようなところを見たら幻滅するのもやむなしである。
「カースト上位の人間は大抵クズ」というちゃおホラーあるあるの数少ない例外。
そして最後は悪霊と化した玲花に狙われてしまうことに……。本当に何一つ落ち度がないというのに気の毒である。
しかしあれだけ尋常じゃない独占欲を持つ静奈が今更理央を連れてこようとして許すとも思えない。彼女達の前途はあらゆる意味で多難であろう。



【余談】


  • チャムシップと少女漫画ホラー
チャムシップとは10代女子によく見られる友情の形のこと。
作者がどこまで考慮しているか分からないが、静奈の心理を説明しやすいのでまあ参考までに。

思春期前後から女子は「べったりとした友情関係」をつくりたがる傾向にある。

根底にあるのは自分に無いものを持つ相手への憧れ
もともと子供は人間的にまだまだ未熟。そのため自分が持っていない要素(人間性でも能力でも)を持つ人間に憧れを抱きやすくなる。特に女性は共感性が強いので「あの人のようになりたい」という想いが大きくなる。多感な思春期であればなおさら。
そういった憧れは、女性特有の強いウェットな好意に変わりやすい。
創作でよく見かけるものだと、お嬢様学校で下級生が完璧なお姉さま(=自分の持っていないものをたくさん持っている人)に対して恋や崇拝に似た感情を抱くあの心理。感情的になりやすい好意というか。
異性という異質なものよりも同性の方が共感しやすいので、この感情は同性に抱くことが多い。
そんな憧れから「あの人と同じになりたい」と考えるようになる。そして同じの趣味、共通のこと、一緒にいる時間などなど様々なものを同じにしたがる。これが「べったりとした友情」の基。

一応言っておくとこういう感情自体は悪いことではない。
上述の通り根っこは自分が持たないものに対する憧れ。うまくいけば自分に無いものを自分に取り込み、人間的に大きく成長できるきっかけになる。
真逆の二人の少女がお互いにないものに惹かれ合いながら成長していくバディドラマは昔から名作である。

ただこの話には負の面もある。
上の例はそういう感情を制御できればの話。もちろん良好な友情を築いている人だってたくさんいる。
しかし「初めてできた家族以外の大切な人間」×「思春期という感情を制御できない年齢」×「中高生というコミュニケーションが難しい時期」と暴走をはらむ要素が多すぎる
時には「同じにしたい」という想いがあまりよくない方向で膨れ上がっていく。
「なんでもかんでも同じにしたい」「私が同じにしようとしてるのだからあの子も同じにしようとすべき」「いや…はなれていかないで どうしてはなれていくの? 私たちが本当の双子じゃないからはなれていくの!?まで行くと割と危険。つまりは静奈のようなパターン。
というようにこの感情は暴走すれば「あの子を私だけのものにしたい」という強い独占欲になってしまうのである。
付け加えると、10代のまともな人格形成には様々な人間との付き合いが必要だが、特定個人にべったりだとそれが難しい。故に執着心強い人は言動に歪みが出やすい(というかそれがヤンデレのはしりだし)。
ちなみにこの手の感情の最上級は「あの子とひとつになりたい」らしい。

ここで余談をひとつ。こういうので一番怖いのは、仲のいいふたりが強い独占欲をお互いに向けあうケース。要するに「あなたは私のもので、私はあなたのもの」と互いに考えている場合。
こうなると間に誰も入れない完全な共依存であり、「あなたさえいれば他に何もいらない」という悪い意味で強い感情になる。
実際現実では、そんな共依存の仲を危険に思い大人が引きはがそうとした結果、少女たちが抵抗し殺人沙汰になったという話がある。詳しく知りたい人は映画『乙女の祈り』を観よう。


まとめると女性は「自分に無いものを持つ同性に強い憧れを抱く」傾向がある。
それは場合によっては強い愛や危険な独占欲に変わることもある。
そして時には静奈のように常軌を逸している行動を取ってしまう。

その結果
  • 「私以外の友だちなんて作らないで!!!! 私だけの玲花でいて!!!!!」
  • 「なんで私だけの千景でいてくれないの!?」
  • 「この先ずっとずっと何があってもわたしが茉央のことお世話してあげるから」
  • 「双子はずっと一緒にいなきゃいけないんだよ! これで私と真昼ちゃんは一生離れられないんだよ!」
  • 「あんじ 私の親友なら一緒に死んで? ……安心して あんじを殺したら私も後から逝ってあげる…」
  • 「私にはマキちゃんだけが友達だったのにひどい…マキちゃんだけだったのにマキちゃんと話すことだけが楽しみだったのに」
  • 「落ちてよ屋上(ここ)から 私たちは(・・・・)"本当の友達"でしょう?」
  • 「なんで私よりあんな男を取るかなあ 有里香ちゃんのことならぜーんぶ私が知ってるのに…フフッ 全然言うこと聞いてくれないんだもん 私だけのものにするしかなくなっちゃった――ウフフ」
  • 「ひどいのは亜美ちゃんだよ!! 私以外の友だちもほしがるなんて!!」
  • 「ねぇなつのちゃん私たち…死ぬ時も『おそろい』だよ ねぇ――」
  • 「生きていても愛可が一人で歌うのを見ているだけでしょ…!? そんなのぜったいいや!! どこまでもおいかけて道づれにして二人で一緒に歌うの…」
  • 「千果ちゃん私の望みはね…千果ちゃんが私だけのものになることだったの」
  • 「ひまちゃんだってあんなに大事って言ってたって簡単にダメになっちゃうんだよ? クラスの子たちもコロコロ手の平返すし だからみーんないらない ゆゆは奈菜ちゃんだけいればいい」
  • 「暦ちゃんがいけないの…紗綾以外のおともだちつくるから…ブローチもピアスもチョコも紗綾がつくってあげたのに…そう…暦ちゃんは誰にも渡さない ココロもカラダもぜーーんぶ紗綾とひとつになろう…」
みたいなことになるのかもしれない。
全部元ネタが分かった君は立派なちゃおホラー読者だ!
まあ無理心中は少女漫画ホラーの伝統芸能みたいなところがある。


なお上の例の半分くらいがオカルト要素のない『人間が一番怖い』ホラー
裏を返すとオカルトという調味料がなくとも、少女同士の友情は十分ホラーの素材になりえるのである。

いじめなど少女間の過剰な敵意も恐ろしいが、本作のような少女間の過剰な好意も恐ろしいというのが少女漫画ホラーの風潮。

ただまあ、なんだかんだ一番強いのは少女同士の固い絆とされている(もちろんいい意味での)。
少女漫画ホラーでは、死亡フラグ役満状態から友情パワーでギリハッピーエンドになる展開がまれにある。
……本当に稀だが。しかし死亡フラグ立てた状態から生還というのは結構珍しい。つまりそれだけのパワーが友情にあると言える。

思春期女子の繋がりは良い意味でも悪い意味でもものすごく強いエネルギーを持つのである。



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最終更新:2024年05月12日 15:04

*1 ザックリ言うとちゃお笑ゥせぇるすまん

*2 教室での悪口は論外だし、カラオケで音痴なのをネタにしようとしたのも本人不在の場でやることではあるまい