バルカン・ボビー

登録日:2023/02/26 Sun 01:51:31
更新日:2025/07/07 Mon 22:28:49
所要時間:約 4 分で読めます





か~~~っ!!
気持ちいいねェ

この火薬の匂いも最高だぜ!!



バルカン・ボビーとは、裏社会でも人気の漫画『TOUGH』の登場キャラクターである。


【概要】
“影の大統領”ジョセフィーノの部下の一人。
筋骨隆々の黒人男性で、弾薬も含めると100kgを優に超えるM134を体の一部のように軽々と扱う。*1
本人曰く「バルカン砲をぶっ放すと気持ちいいんだよ」「一瞬で物が粉々に破壊されるんだぜ 破壊の快楽ってやつだ」とのことで、ガトリング・ガンに並々ならぬ愛着を持っている。
静虎からは鬼龍と重ねて「破壊する快楽に魅せられた男」と言われていた。

また後述するように、ただ愛着があるだけでなくガトリング・ガンを使うことに非常に強いこだわりを持っているようである。

劇中の言動からすると脳筋やアホの子らしく見えるが、マフィアの仲間たちから頼りにされており、実際に仲間たちがなかなか捕らえられなかった静虎たちの逃走ルートを先読みして待ち伏せするなど、ジョセフィーノの部下の中でもかなりの切れ者であると考えられる。


【作中での活躍】
ハイパー・バトル決勝戦の最中、静虎に復讐を誓うジョセフィーノの命令でブラック・ハウスの中で行方を眩ませた彼を探し回る部下たち。
だが灘神影流の達人である静虎を簡単に捕らえることはできず、兵は一人一人無力化されて監視カメラのモニターがある警備室もいつの間にか破壊されていた。

「こうなったらアイツに頼むしかない!!」
「バルカン・ボビー 出番だ!!」

このときはまだ顔が映っておらず、妙に強キャラ感が出ていたっス。

場面は変わり牢屋に監禁されていた立川博士を救出する静虎。そして逃走を試みる二人の前に立ちはだかった男こそ、バルカン・ボビーその人であった。
M134を構えて仁王立ちし、二人を視界に入れた瞬間にガトリングガンの引き金を引いて4000発もの弾をバラまき始める。

静虎と立川博士を肉片にしたと思ったが、ギリギリで窓から脱出していたため失敗に終わった。これにはバルカン・ボビーも目を丸くして「すげえな、アイツ」と賞賛と驚きの混ざった言葉を漏らした。
しかし、窓枠の付近にあったガラスの破片に血が飛び散っているのを見て、彼らが負傷したことを確信。一人ほくそ笑み、装備を整えてから追跡を再開することに。

一方、静虎は立川博士を連れて下水道に身を隠していた。流石の静虎でも立川博士を庇いつつM134から発射される3000~6000発/分の弾幕を弾丸滑りで防ぐのは厳しかったようで、腹に風穴を開けられていた。
救出した立川博士をそのまま下水道に隠れさせ、ある目的のために再びブラック・ハウスの中に忍び込む。
なお立川博士はこのまま下水道にずっと放置され、いつの間にか猿空間に飲み込まれた

次の登場シーンは静虎が麻薬製造工場を発見したところ。彼の目的はブラック・ハウスに秘密の麻薬製造工場があるという証拠を掴んでFBIに送ることだった。
先に静虎を発見した仲間の報告を聞き、今度は6000発の銃弾を準備して麻薬製造工場へと向かう。どの世界にも通じることやが…中身のないヤツが数を誇る!

工場に到着してすぐに静虎の姿を確認すると、M134の6つの銃口を静虎に突きつけて迫る。
このとき銃口を向けられた静虎よりも、麻薬製造をしていたマネキン・モブが「あわわっバルカン・ボビーだ」と言って焦っていた。

しかし彼を追って駆け付けた仲間から「バルカン砲をぶっ放したら麻薬が霧散する」と言われ銃撃を止められてしまう。
「やっと静虎を見つけたのに…どうやって殺したらいいんだぁ?」と不満そうに尋ねると、仲間から拳銃(チャカ)を渡される。
背負っていた260kgの弾薬を渡し*2、拳銃を受け取るかと思いきや……

俺はバルカン・ボビーだぁっ

拳銃みたいなもん使ったら
俺がバルカン・ボビーで無くなっちまうだろうが!!

と、M134の銃口を再び静虎に向け、“無痛銃”とも言われるM134の恐ろしさを語りながら6000発もの銃弾をぶっ放した。
鉛玉の雨あられはあらゆるものを粉砕し、先ほどの「あわわっ」のマネキン・モブ×2や袋詰めされた麻薬が一瞬にして粉微塵になり、麻薬が工場内に粉塵となって飛び散った。クソボケがーーーーっ

火薬と麻薬が混じった硝煙の匂いに浸っていたバルカン・ボビーだが、煙が晴れると目の前に静虎が立っていた。
彼は麻薬が飛び散った粉塵に身を隠し、短距離走の速さで匍匐前進するという灘神影流の移動術によって一気にバルカン・ボビーの近くまで距離を縮めていたのだった。

「なめるなあーーーっ!!」と弾薬の尽きたM134を振りかぶり、銃身で殴りかかろうとするが、あえなくワン・パンでK・Oされた。
麻薬製造工場や飛散した麻薬と共にぶっ倒れたままのバルカン・ボビーも静虎のカメラに記録され、その姿をFBIの職員にバッチリ見られたとさ。

その後は駆け付けたFBIとSWATによって他のマフィア関係者ともども逮捕・連行されたと考えられる。
活躍はこれだけであり、言ってしまえば物語の本筋に関わっているわけでもないただのやられ役だが、妙に存在感のあるキャラクター性はマネモブたちの記憶に鮮明に残るものとなった。




やっと項目を見つけたのに…
どうやって追記・修正したらいいんだぁ?

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年07月07日 22:28

*1 M134バルカンは厳密にいえば別物だがタフ・シリーズはミリタリー漫画じゃないのでマイ・ペンライ

*2 受け取った仲間は260kgの弾薬を抱えきれず、弾薬が詰め込まれたバック・パックに押しつぶされた