登録日:2017/12/30 Sat 00:23:01
更新日:2025/04/08 Tue 15:10:41
所要時間:約 61 分で読めるっスね 忌憚のない意見ってやつっス
タフとは、週刊ヤング・ジャンプや週刊プレイ・ボーイなどで展開されている格闘
漫画シリーズ。
作者は
猿渡哲也氏。読者からの通称と愛称
と蔑称は
「猿先生」
◆概要
シリーズは長期に渡って連載されており、同じく格闘漫画の金字塔
バキ・シリーズ同様何度かタイトルを変えている。
- 第一部『高校鉄拳伝タフ』(全42巻、1993~2003、ヤング・ジャンプで連載)
- 第二部『TOUGH』(全39巻、2003~2012、ヤング・ジャンプで連載)
- 第三部『TOUGH 龍を継ぐ男』 (既刊33巻、2015~、プレイ・ボーイで連載、初期は外伝扱いだった)
で構成されている。
また、プレ・ストーリーやスピン・オフとして
なども存在する。
緻密なデッサンによるたくましくリアルな肉体描写や、数々のできそうでできない必殺技(特に関節技は格闘漫画屈指であろう)を特徴とし、
集英社を代表するリアル風格闘漫画の金字塔として、あの
バキシリーズと並び立つ存在である。
また猿先生は格闘業界とも親交が深く、連載時には誌上企画やリングでの企画によるコラボも多く存在し、90年代~00年代の格闘シーンの貴重な資料になっている。
キャラクターも元ネタが存在する人物が多い。(まんまやのォ。あーーん!?とか言うなや)
しかし格闘技漫画らしくガバガバな部分が良くも悪くも目立つ。が、そんな雑さやツッコミどころも本作の魅力と言える。寧ろバキが昔と比較されがちなのに対して昔っからずーっとこんな感じなので叩かれるよりネタ化して愛されてる節が強い。
特に、上記の頭の悪さ魅力が凝縮された登場人物達の発する独特な台詞回しの数々はタフ語録(猿語録)と呼ばれ、常人には理解不能の猿展開と相俟って、一度目にしただけで脳髄に刻みつけられる凄まじいインパクトを放っている。
あまりの笑撃衝撃と使い勝手のよさからネットミームの一つとまでなっており、実際の読者以上に膾炙しているのは間違いないと考えられる。
実際、この項目も9割は語録で出来てるしのぉブヘヘヘ。
◆あらすじ
舞台は港町・神戸。
日々喧嘩に明け暮れる高校生・宮沢熹一(キー坊)は一子相伝の古武術「灘神影流活殺術」の継承者であり、
厳しくも優しいおとん・宮沢静虎や友人に見守られつつ修業のために数々の死闘を繰り広げる。
灘神影流に復讐を誓う「プロレス界の帝王」アイアン木場、
その木場を1分で秒殺した米軍の「格闘マシーン」エドガード・C・ガルシア、
陰謀の影に見え隠れする「怪物を超えた怪物」宮沢鬼龍…
様々な格闘家との因縁の果て、灘神影流の未来を賭けた静虎と鬼龍の「死合い」の壮絶な決着で物語はいったん幕を閉じる。
あの「死合い」から2年。
キー坊は後遺症を負ったおとんの治療費と自身の修業のため、闇の格闘試合に身を投じていた。
宿敵・鬼龍の影を追う中、キー坊の闘いの舞台は新たな世界的格闘大会「ハイパー・バトル」に移る。
復活を果たした「おとん」宮沢静虎、
「聾唖のジェット」マーシオ"ジェット"内藤、
「ネオ・プロレスラー」鯱山十蔵、
そして灘神影流と源流を同じくする「幽玄真影流」の存在。
数々の因縁は、やがてキー坊の出生の秘密へと繋がってゆく……
「TOUGH」から10年以上の時が流れた。
鬼龍の息子の一人である長岡龍星は、母の死をきっかけに東大の首席入学を蹴り義実家を飛び出す。
その目的は「家柄、肩書、学歴、職歴にこだわるぬるい人生」を辞めること、
そして母が死に際に教えてくれた父・鬼龍を捜し出し己の手で倒すことであった。
故あって灘神影流・宮沢静虎の下で修業することになった龍星は、その道すがら多くの鬼龍の血脈と関わることになる。
鬼龍の足跡を追う内、龍星はやがてガルシアのクローン体「G-28」を巡る国家規模の壮大な陰謀に巻き込まれていく…
◆登場人物
猿空間入りという概念があるため、基本的にシリーズを通して登場し続けるキャラは殆ど存在せず、宮沢一族が話の中心となっている。
宮沢一族
「泣きたいくらい闘いたいんやっ」
「ぎょうさん金のメダルをぶら下げとるが、ワシかて金の玉2つぶら下げとるわい」
「変わった…?進化したと言うてくれや」
「ワシが信じるのは灘神影流だけじゃあっ」
『キー坊』『小さな巨人』『ナチュラル・ボーン・ファイター』
第一部『高校鉄拳伝タフ』及び第二部『TOUGH』の主人公。
「灘神影流活殺術」の継承者として、縦横無尽の身のこなしと不屈のド根性、煽りスキルを武器に世界中の猛者たちと戦い抜いていく。
作中の愛称は「キー坊」だが、何故か世界中のどいつもこいつもこのあだ名で呼ぶ。
未読の人はこいつの名前をタフくんと勘違いしていると考えられる。
名前の元ネタは当時の内閣総理大臣『宮沢喜一』。完全な同姓同名ではなくタフの方は"喜一"ではなく"熹一"なので注意。
ちなみに"憙一"でもない。ややこしいので呼称はキー坊で統一するべきと考えられる。
第三部『龍を継ぐ男』にも登場するが、とある事情から
闇堕ち。
髪型をロン毛に変え、“NEO宮沢熹一”を名乗る。
「人を殺す術を知ってるからこそ活かす術にも通じている」
「“死”を意識するようになって“生きている”ことを実感する」
「どの世界にも通じることやが… 中身のないヤツが数を誇る!」
「人間的にはかなり劣化しとるわ」
『親父』『静かなる虎』『史上最強のモラリスト』
キー坊の父にして師匠であり、灘神影流14代目当主。
普段はモラルや道徳を重んじる厳格な武人だが、キー坊に対しては何だかんだで甘いところがあり、意外とお茶目な部分も見せる。
スピンオフ作品『OTON』では主役を務める。
「カモがネギしょってやってきたぜェ グヘヘヘヘヘ…」
「欺瞞だ すべてが欺瞞に満ちている」
「神を嘲笑しろっ」
「待てよ 物語はこれから面白くなるんだぜ」
『怪物を超えた怪物』『神の肉体と悪魔の頭脳を持つ男』『傲岸不遜の嗤う龍』
『気の良いおじさん』『弱き者』
静虎の双子の兄(一卵性双生児)にして灘神影流の達人、そして傍若無人・傲慢不遜な立ち振る舞いで騒乱を引き起こす宮沢一族のトラブルメーカー。
第一部では名実ともに最強格の
ラスボスとして君臨していたが、第二部の中盤あたりから謎の小物・
ネタキャラ化が進み、以降はいろんな意味で歯止めがきかなくなっている。
スピンオフ作品『Devils × Devil -Kiryu in Paris-』では主役に。
「人の道に外れてはいけないという反面…"鬼"になってみたいという衝動に駆られる!」
「すいません マスクを着けてる方が残酷になれるんです」
「我が名は尊鷹」
『高潔なる鷹』『鷹兄ィ』『バトル・キング』
静虎と鬼龍の兄。彼もまた灘神影流の達人であり、2人をも凌ぐ凄まじい戦闘力を持つ。
かつて鬼龍との決闘で殺されたと思われていたが…?
○宮沢金時
「自分を徹底的に愛してるから他人を愛せるようになるんや」
「もう 荼毘に付したよ…骨はある場所に置いてある」
『ジイちゃん』
キー坊の祖父。ハゲでチビ。
普段は「女好きでインキンの
スケベ爺」だが、これでも灘神影流13代目当主(つまりキー坊の先々代)。
かつては鬼のような男だったらしく、単身でヤクザの事務所を壊滅させたことも。
静虎のキー坊への過保護っぷりに苦言を呈することもあるが、本人も割と甘い。
プロト・タイプの読み切り版から登場している古参キャラにもかかわらず、本名が判明するまで長い時間がかかった。
最終的には本人が荼毘に伏された。
『龍を継ぐ男』では回想シーンで登場。
太平洋戦争終戦後、被爆者の代弁としてGHQ総司令官マッカーサーに「精髄破滅拳」を喰らわせ、原爆投下に対する考えを改めさせる…という離れ業をやってのけた。
やってる事があっちの祖父と被ってる気がするんスけど いいんスかこれ
○宮沢由美子
「神戸のみんなは元気してんの?」
『おばちゃん』
キー坊の伯母。東京で整体師を営んでいる。
その辺のヤクザくらいなら余裕で撃退できる程度には腕っ節も強い。
東京修業編以降は猿空間送り…と思いきや回想でちょっとだけ登場した。
「私は強くはないけど…それほど弱い女でもないよ…」
『お母ちゃん』
キー坊の母。第一部開始時点で既に故人であり、キー坊にはほとんど記憶がない。
『TOUGH』後半で発覚した衝撃的な事実が災いし、マネモブからは散々な呼び方をされている。詳しくは当該記事参照。
高校鉄拳伝タフ
○石毛
「ボクはキミみたいに強くなりたいんだ 友達になりたいんだ」
『チンゲ』
キー坊の通う高校にやってきた転入生。チビで元いじめられっ子。
不良に絡まれていたところをキー坊に助けられて友人になったが、その後当人の勧めで(半ば無理やり)モヒカンにされた。
喧嘩は弱いが格闘技オタクなので解説役を務める。
TDK開幕あたりを最後に猿空間送り。
正直あだ名は普通にひどいと思う。
○森浦
「毛ェ染めてボンタンはいてケンカばっかりしとるのは世間一般では不良と言うねん」
『モリヤン』
キー坊の高校時代の友人。解説役その2。
チンゲとは対照的に喧嘩もできそうなガタイの良さだが、特に戦闘シーンはない。
TDK開幕あたりを最後にやはり猿空間送り。
「ほいだらおどれはあの世へ送ったろか あーーん?」
『尼崎の島木』
尼崎を拠点とする暴走族の頭。鑑別所帰り。
2mを優に超える巨体とありあまるパワーを活かした力押しの攻撃を得意とする。
タフ・シリーズ記念すべき最初の名有りの敵キャラであり、一部のマネモブからコアな人気を誇る。
○染谷兄弟
「バッタの足をもぐように指をもいだけるわ」
『ラリパッパ』
兄の狂一と弟の狂二の極悪兄弟。狂一はヤクザの準構成員という噂があり、狂二は少年院に入っていた。
二人ともヤク中でキレやすく、すぐにナイフで人を刺すような危険人物なため、キー坊たち青葉工業の生徒らにも悪名が知れ渡っている。
実はブラザーズではなくブラザースである。
「俺は二度と人間には拳を振らない」
『アシュラ』『クロちゃん』『座敷犬』
灘神影流と対をなす流派「灘心陽流」の達人。
見た目は長髪の優男だが、素手で大型トラックを5分で破壊する剛腕を持つ。
かつて空手の試合で親友を殺めてしまった悲しい過去があり、それ以来本気で拳を振るうことを自ら封印していた。
『龍を継ぐ男』にも少し登場する。
○加納剛次
「ワシはオリンピックに出る男や なにをやっても許されるんじゃい!!」
『巨象』
高校柔道のチャンピオンでアトランタ五輪の金メダル候補。
196cm/131kgの強靭な体格で殺人術としての柔道をふるう。
普段は品行方正を装いつつ喧嘩や女喰いに明け暮れている外道だが、柔道の練習だけは真摯なのがなお厄介。
色っぽい女教師と付き合ってる羨ましい奴。リア充鼓爆しろ(しました)
「なめるなっ メスブタァッ」
「ゴングを鳴らせ 戦闘開始だっ」
「私にダメージはないっ
アイアン木場の身体はそんなにヤワじゃないですよ。ククククク…」
『社長』『怪物』『プロレスの神』
数々の異種格闘技戦を制してきた
プロレス界の帝王。
かつて静虎との闇試合で左目を失い、灘神影流に復讐を誓う。
灘潰しのため、自分への挑戦権を報酬に静虎・キー坊の元に数々の刺客を差し向ける。
モデルはまんま
馬場と
猪木。
「フッ、尊敬するよ」
「怒らないで下さいね 強いだけの男ってバカみたいじゃないですか」
『キバカツ』
アイアン木場の息子。
幼い頃から木場に灘神影流を潰すよう命じられて育った。
実母は既に離婚しており、周囲の子供からいじめられる
悲しい過去?を持つ。
長らく
猿空間送りだったが、『龍を継ぐ男』の過去編で眼鏡の怪しい青年となって復活した。
(小学生くらいだった鉄拳伝時代から成長する時間はない気もするだろうが仕方ないんだ)
「プロレスラーよりプロデューサーの方が性に合っている」と語り自らリングに上がることはないが、
実際のところは父親譲りの体格を生かそうと体も鍛えており、(不意討ちとはいえ)キー坊を
ジャーマンで気絶させるほどのパワーの持ち主。
実は鬼龍の忠実な配下となっており、キー坊を自身の主催する総合格闘技大会へ出場させようと様々な工作を行い、最終的にキー坊の手により痛めつけられた。
現代編でも登場し、龍星らを拉致し強引に”血の謝肉祭”に出場させた。その後G-28の行方を追う鬼龍たちの前に現れ隠れ家に案内するも、監視のために飛ばしたドローンで燃え盛る炎を見て「放火殺人犯になっちゃうよ」とビビり、辛くも脱出したスヌーカを介抱、病院に入院させる。
その後鬼龍の居場所を聞き出そうとする姫次と交戦するもボコボコにされ、結局白状されられた。
「この顔も…この肉体も…あの男から受け継いだあらゆるものに…羞恥と嫌悪を抱く!!」
『キバシン』『スーパーK』
アイアン木場の正式でない方の息子。
顔は若い頃の木場にそっくりで、父親以上に丈夫な肉体を持つ。
母親から引き離されて虐待のようなトレーニングをさせられた挙句、親子関係を拒絶される悲しい過去を持つ。
当然木場に対しても憎悪しかなかったが皮肉にも戦う姿も瓜二つ。
TDKのリザーバーとしてキー坊とボイラー室デスマッチで戦うが、その中で父のことも受け入れるようになる。
その後?無事猿空間送りしたで
「その灘神影流がどれだけ強いのか味見してやるよ クエックエッ…」
『壊し屋オニ平』
古流柔術をベースとする超絶技巧の関節技を武器とする元プロレスラーで、「殺すプロレス」を得意とする。
見た目の地味な関節技をプロレスの客に理解してもらえず引退、その後プロレスラーを躾ける「壊し屋」となった悲しい過去を持つ。
ただ、性根は「壊す」ことよりも「作る」ことを好んでおり、一度キー坊と手合わせして以降は関節技の師匠ポジに落ち着いた。
普段は神戸でストリップ小屋を営んでいて、年の離れたかなり若いストリッパーの嫁がいる。
アイアン木場戦の後、猿空間送り。
モデル説はヴォルク・ハン。
「歳はとりたくねェな オニにも仏心がめばえてくる…」
『凶獣』『超格闘家』『現代のフランケンシュタイン』
かつてオニ平にその技術の全てを教え込まれた格闘家。現在は全方位に鍛え上げたトータルファイター。
技・体は揃っているが余りに危険なその闘争心のため、裏の世界で闇試合や壊し屋をこなしてきた。
オニ平の左腕を破壊した後、木場の画策により灘神影流との因縁が出来る。
キー坊との戦いの後に改心し、かつて自らが破壊したキックボクサーのパリー・スミスに謝罪しに行くが…
弱点は水虫。
見た目のモデルらしいのはジャン・レノ。
○金田長英
「しゃあけど…残念ながら破壊力がないわ!」
「ボクが負ける要素がなにひとつ見つからんのです」
『キンちゃん』『人間凶器』
五体を凶器へと変える「拳術館空手」の門下生。
空手トーナメントにやってきたキー坊と友人になるも、喧嘩に対するスタンスの違いから対立。
更にキー坊を庇い勝負を挑んできた黒田を素手でトラック解体してたのに「破壊力がない」と一蹴、
必要以上に痛めつけて病院送りにしたことで完全に因縁ができる。
表面上は温和ながら相手を狡猾なやり方で痛めつける歪んだ性格だが、
それはかつて自身が壮絶ないじめを受けていた悲しい過去のためだった。
モデルの金泰泳が在日コリアンなので彼も在日かもしれない。
○倉本鉄山
「クククク…超人ってのはそういうもんよ…」
「クソボケがーーっ!!!」
「見事やな…(ニコッ)」
『超人』
拳術館空手の創始者でキンちゃんの師匠。普段は飲んだくれで、弟子に対するシゴキは苛烈を極める。
しかし友人のために単身ヤクザの事務所に乗り込んで23人をぶちのめしたり、キー坊vsキンちゃんの決着に潔く敗北を認めたりと、
かませや人間の屑が多いタフの師匠キャラの中では比較的まともな人物。
作中目立った敗北描写が無いこともあり、猿空間送りになった後も強キャラの風格を保っているかなり稀有な人。
モデルな気がするのは倉本成春と黒田鉄山。
「喰ってやるっ」
『人喰い義生』『ヨッちゃん』
アイアン木場の灘神影流潰しの刺客の一人で、キー坊を襲撃したプロレスラー。
アマレスをベースにムエタイの打撃技術を加え、体格も優れた総合格闘家。チンチンもヘビー級だぞ
ショーとしてのプロレスには興味はなく、メキシコのルチャチャンプを再起不能にしたこともある。
しかしプロレスという競技自体を見下しているのではなく逆に強いこだわりを持っており、アイアン木場のファンだったこともあり、プロレスラーを自称する意識はある。
夢は虎と戦うこと。
初登場時に不良に刺されて入院して以降は親友兼ライバルに落ち着いてTDKにも参加していたが、たまにかませ犬になる。勝ってる試合もあるが。
全然似てない可愛い妹もいたが猿空間送りになった。
『TOUGH』ではインドに旅立ったきり消息不明とされていたが、最終盤にちょっとだけ復活して生存が確認された。
当初は高橋義生と高山善廣が混ざったようなロン毛+バンダナの風貌だったが、いつの間にかほぼ高橋義生要素しかない短髪+ヒゲのあんちゃんになった。
○レムコ・ヤーロブ
「ここにはグッドファイターいないネ」
『完全なる悪魔』
アイアン木場の灘神影流潰し(ry相撲取り。
ハワイ出身の力士で巨体を生かした戦い方が得意。圧倒的破壊力の張り手「
掌爆」を最大の武器とする。
保守的な相撲界は合わず、人間を悪魔に変える「デビル・ファクトリー」での鍛錬と
ドーピングでさらなる強さを求める。
故郷のスラムにアル中のママを残し、母のために出世しなければならなかったという
悲しい過去を持つ。マザコンちゅうことやね
OVAの時系列中に存在するはずだがそこでは
猿空間送り。
モデルみたいなのはエマニュエル・ヤーブローとか曙とか。
○ショーン・J・阿久津
「最凶格闘家はデビル・ファクトリーから生まれる」
『格闘技界のマッド・サイエンティスト』
人間を悪魔へと変貌させる“デビル・ファクトリー”の所長。
レスリングを始めとする格闘技や人体力学に加えて心理学にも精通しており、マインド・コントロールやドーピングによって潜在意識に隠された残忍性や凶暴性を引き出すことができる。
木場の灘神影流潰しに協力していたが、剛越流との戦い辺りからデビル・ファクトリーごと猿空間送り。
○葵新吾
「レベルの低い闘いをお互い褒め合うなんて…お前らメチャクチャめでたいのォ」
『読みの新吾』
古流柔術・剛越流を嗜む大財閥の家の御曹司。
手をパチンパチンと言わせつつ繰り出す異名通りの鋭い先読みと、軟体動物のような柔軟な肉体を誇る。
喧嘩に乱入してヨッちゃんの腕を折ったことで因縁ができる。
病弱だった故人の兄を父親が溺愛して自分を今でも顧みてくれないという悲しい過去を持つ。ファザコンじゃねえかよあーっ!?
キー坊との激闘の後、その関係はある程度解消されたようである。直後に師匠に腕折られたけど。
○茨幻舟
「極めたら躊躇なく壊す!これが本物の柔術家よ」
「ぶああ~っ」
『師匠』『疫病神』『クソ』
剛越流宗家で新吾の師匠の爺。
対峙した相手を必要以上に破壊して再起不能にしていたため傷害・殺人未遂で一時期収監されていた危険人物。
負けた弟子の腕を折るなど、余りに外道な行いに対してブチ切れたおとんに「あなたはクソだ」と吐き捨てられて制裁された。ざまあ。
モデルは麿赤兒+植芝盛平+茨木俊房+花柳幻舟ということにしておこう。
「初めての経験なんです…心の底から人を殺したいと思ったことは…」
『格闘マシーン』『人間兵器』
米軍が作り上げたクローン人間のプロトタイプ。
弱冠17歳ながら恐るべき戦闘力を誇り、バーリ・トゥードでアイアン木場を秒殺し、ギャルアッドを再起不能に追い込んだ。
顔面を一撃で陥没させるほどの打撃力と、あり得ない方向に骨格を曲げる「ボーン・コントロール」を始めとするパーフェクトな格闘技術を持つ。
当初は無感情な生体兵器にすぎなかったが、アイアン木場との再戦、優しくしてくれた女性博士の死、遺伝上の父である鬼龍の画策を経て自らの存在意義を巡り、キー坊とTDK決勝で死闘を繰り広げる。その結末は…
モデル(らしいの)はビクトー・ベウフォート。
「しゃあっ コブラ・ソード!!」
「マイ・ペンライ!(大丈夫)」
『鋼鉄のムチ』『レジェンドM』
最強のムエタイ王者。その実力は、あまりの強さに本国タイでは試合を組んでもらえないほど。
その強さの陰には、貧困から抜け出すために常に勝ち続けなければならなかった悲しい過去がある。
東京に武者修行しに来たキー坊と打撃戦で激突する。
『龍を継ぐ男』にも登場。暗黒武闘会の絶対王者“レジェンドM”として君臨していた。
「あなたとケンカをするつもりはありません!ただ全身の骨をヘシ折るだけですよ!」
「んかあっ」
「人生の悲哀を感じますね」
『奇人』『ネズミの朝昇』
本名・朝田昇。
キー坊よりも小柄な体格ながら、シュートファイティングをベースとする「打撃の速さで繰り出せる関節技」の使い手。
必殺技は背中から組み付いて肋骨を破壊する「毒蛭・観音開き」。
東大法学部出身で司法試験合格経験のあるインテリだが、DQNに暴行されて通りすがりの人々に憐れみの視線を向けられるという屈辱を味わされた悲しい過去を持つ。
頭脳のみならず肉体的な強さを得た「完璧な人間」となるためにマナブさんの元で格闘技を学び、挑発に来たプロレスラーを一人破壊。
その後、黒竜寺で「死の恐怖」を克服する修業を積んでいたところに、武者修行に訪れたキー坊と炎の中で死闘を繰り広げる。
プロフィールが
「3000種の関節技を駆使し1500本の骨を折った」事になったり
「1000種の関節技を駆使し3000本の骨を折った」事になったり、実績がいまいち安定しない。
以降は親友兼
ライバルに落ち着いてTDKにも参加する。
猿漫画には珍しく続編の『TOUGH』でも登場。セコンドを務めたりアメリカで小さな道場を開いたりしていた。かませ犬にもされて人生の悲哀を感じますね。
モデルっぽいのは朝日昇。
○マナブさん
「はい!強くなれますよ!」
「格闘技ってのはなあ 苦痛から始まるんだ!!」
朝昇の回想で出てきたジムの指導者。
「痛いのが嫌だ、きついのが嫌だ、今まで体を動かしたことはろくにない」
「それでもあなたより強くなれますか」とナメた態度で門を叩きに来た朝昇に激怒し、
表面上はニコニコしながらもスパーリングと称して一方的な暴行を加えた。
しかし、それでもなお立ち上がって挑発を続ける朝昇の狂気ともいえる根性には驚愕。
その後は正式に入門を認め和解。数年後には共に居酒屋で飲みに行くまでの仲となっている。
格闘技どころかろくに運動の経験がなかった朝昇を世界レベルの格闘家に育て上げたため、タフ・シリーズの中でもトップ・クラスの指導者なのではないかと読者から言われている(もちろん朝昇自身の努力と才能もあるだろうが)。
モデルはおそらく山田学。
○露土馬
「クククク…血はビタミン ミネラル タンパク質 そして塩分が含まれている完全食だァ」
『魔物』
192cm・110kgという恵まれた体格に空手、レスリング、シュートファイトを掛け合わせた総合格闘家。
一撃で500kgの体躯の猛牛を撲殺するパワーと、当時のキー坊が残像と錯覚するほどのスピードを持ち、ケージ・ファイトやノールールなど数多くの格闘技試合を制覇してきた。
高い戦闘能力のみならず、凶暴にして凶悪な精神はアイアン木場からも恐れられている。
黒龍寺にて奥義・真言波を会得する資格を得るため、開仏土浴の行を終えた後に朝昇との戦いに臨む。
モデルは多分デニス・ロッドマン。
「ぶっ殺すって20回言わねぇと気合が入らねぇんだよ」
『霊長類最強の雄』
元プロレスラーの筋骨隆々な巨漢。フロントとの確執を理由にプロレス界から姿を消し、山に籠って修行を積んでいた。
強者との戦いを望む戦闘狂のような気質を持ち、賞金には目もくれず、強い相手と戦えるからという理由でTDKの招待に応じる。
試合開始直後に「ぶっ殺す」と20回言わなければ気合が入らないというのは本人の弁。
タフ・シリーズの中でもトップ・クラスの料理家だが、作るものはゲテモノを超えたゲテモノばかり。
モデルはおそらくクリス・ドールマン。
「人間サマにはむかう機械なんて…解体ですよ」
『悪魔の寝業師』
ブラジル日系三世のブラジリアン柔術チャンピオン。
数々の柔術大会を総ナメにするほど柔術の技術は高い。
その技術を買われてか、アイアン木場からTDKに招待される。
丁寧な口調で話すが、相手を見下すかのような傲慢さが滲み出ている。
モデルっぽいのは布袋寅泰。
「ぐふぐふ」
「好きで好きでたまらないから…ぶん殴った」
『狂犬』
頭の足りなそうな狂暴な格闘家。好物は飴。
義理の兄であるキング笹川はアイアン木場の下から出奔した格闘団体の長。
痛覚を感じない特異体質と狂暴性を最大の武器としてTDK内外で暴れ回るが、戦いの動機はそれによって痛みを知ろうとしたことだった。
上記の特異体質と実の母親から捨てられたことで愛情を理解できず、好きになった女の子を殴ってしまった悲しい過去を持つ。
『TOUGH』では名前以外猿空間送り。
モデルは多分エンセン井上。
「そこどいてくれませんか?邪魔なんです」
『超巨人』
T・D・Kに出場した格闘家の一人。
超実践空手“太道館”の三年連続チャンピオンで、数々のバーリ・トゥードに参戦した実績を持つ。
身長230cm・体重120kgの体格から撃ち下ろすように繰り出されるラッシュは、“空襲”の異名で恐れられている。
モデルと思われるのはセミー・シュルトと東孝。
「ゲームだよ!楽しくやろうよねっ」
「バルコ…"勝利の呪文"を頼む」
『褐色の核弾頭』『最強に最も近い男』『柔術キラー』『淫売の息子』
T・D・Kに出場した格闘家の一人。
アマレスにムエタイとサンボを掛け合わせたコンプリート・ファイターで、あらゆる局面での戦いに長けている。
淫売の母が父に射殺され、その父も目の前で自ら命を絶ったという悲しい過去の持ち主。
この出来事が原因で深いトラウマを抱えており、普段は気さくな性格だが「ある言葉」を言われると人が変わったかのように狂暴になる。
モデル説はマーク・ケアー。
「私の願いはひとつだけ… 10秒だけ眠って欲しい…」
「しゅわーっ」
『500戦無敗』『柔術の神様』『バーリ・トゥードの王』
グレ…クランシー柔術最強の男であり、バーリ・トゥードの世界のカリスマとしてT・D・Kに参加。
驚異的な柔術の技術に加え、老獪な心理戦を得意とする。
戦績が500戦無敗だったり450戦無敗だったりする。
跡継ぎを断ったことで目の前で父親が自ら首を折って死亡する悲しい過去と、不治の病の息子のために大金を稼ぐ必要がある悲しい現在を持つ。
股間がやばい。
モデルはどう見てもヒクソン。
「殺される…殺さなかったら殺される…!!」
『柔術の若獅子』『砂のヒース』
クランシー柔術の継承者で、ゴードンの実弟。
試合の度に緊張でアガってしまうなどメンタル面に難を抱えるが、
その柔術の技術は兄・ゴードンにも引けを取らず、格闘技界でも名を知られ始めている。
兄と共にT・D・Kに招待され、兄を超えるために参戦を決意する。
モデルはヒクソンの弟ホイス。
「アマチュアだね…殺さないのがプロだよ」
「死んだらダメだよっ死んだらいじめられないだろう?」
『殺人貴公子』
キックボクシングの世界チャンピオン。敵がいなくなったキックボクシング界を出て、更なる挑戦のためにT・D・Kに出場した。
異常な攻撃性を持ち、「相手を殺さなければ何をしてもいい」と考えているサディストだが、その裏には少年時代に母親から虐待を受けていた悲しい過去がある。
モデルと思われるのはピーター・アーツやロブ・カーマンなど。
「真剣勝負って本気でぶっ叩いてもいいんスよね 相手を怪我させてもいいんスよね」
『弾丸特急』『ケンカ屋』『重戦車』
プロレス界代表としてアイアン木場に指名されてT・D・Kに出場した人気プロレスラー。
アイアン木場の弟子で、プロレスファンから絶大な支持を集めている。
現役プロレスラーにしてバーリ・トゥードの戦闘技術を身につけた総合格闘家でもあり、130kgの巨体から繰り出される鋭いタックルが持ち味。
「うれしいだろ?あのマーベラス・バークレーと闘えるんだぞっ」
「俺にはこの右腕がある…一撃粉砕のこの右腕が…」
『最強のハードパンチャー』『キング・オブ・キングス』『ボクシング界の超スーパースター』
世界ヘビー級統一王者のボクサー。現役のチャンピオンだが、ボコボコにしたメスブタの妻への慰謝料を賄うためにT・D・Kに参加する。
スラム街で淫売の母の元に生まれたため、幼少期から犯罪に手を染めて育ってきた悲しい過去の持ち主。
モデルみたいなのはチャールズ・バークレーとかマイク・タイソンとか。
「生活かかってるお父さんは強いですよ」
「お父さんはね目ざといんですよっグフフフフっ」
『日本柔道界の至宝』
T・D・Kに出場した柔道家。無差別級を始め数々の大会を制した金メダリストとして日本柔道界に名を残した。
しかし愛人のフィリピン女に入れ込み過ぎたせいで会社からリストラされた上、家族からも冷たくされてどこにも居場所がなくなった悲しい過去を持つ。
人生の悲哀を感じますね。
「圧倒的な筋肉はあらゆる技術を凌駕する!」
『ロシアの白熊』『ロシアの白狼』『強い人』
ロシアの国家警察にしてアマレスフリースタイルの金メダリスト。
白熊のようなパワーと白狼の如き執念とスキルでオリンピックや世界選手権を勝ち抜いてきた。
アマレス界の顔としてT・D・Kに参戦する。
モデル説はセルゲイ・ベログラゾフ。
○カズ富士田
「鼻から脳ミソ出してやろうか?」
沖縄の密林でキバシンに過酷なトレーニングを課していたコーチ。
元アマレス五輪代表候補で、またアイアン木場の後輩だがプロレスラーではない。
富士田なのか藤田なのかは分かりません。
相棒のダミー人形の名前は「ベティちゃん」
なぜかキバシン本人よりも猿空間送りに抵抗しており、鉄拳伝のラストまで出ていた。
モデル説は藤田和之。
「あれェ?武道家は“常在戦場”でしょ?そんなこと言っちゃダメダメェ」
「夢のためにオレは“悪”になる!!」
『首刈りのシブヤ』『期待の新人』
旗揚げしたプロレス団体がたった3日で潰れるという悲しい過去があるプロレスラー。
満席の東京ドームで強くて楽しくて面白いプロレスをするという夢を持っているが、そのためには手段を問わないという卑劣さも持ち合わせている。
ワールド・プロレスの後ろ楯を得て売名と再建のためにT・D・Kの真っ只中でキー坊を不意打ちする。
モデルらしいのは渋谷修身。
○マクマレン長官
「それでもあえて言う 私の信頼を裏切ったら… 君の命で贖うだけではすまさない」
「君に勲章を授けたいよ」
米軍のクローン人間プロジェクト、「M計画」を立ち上げた人物でギルモア博士の上司。よく葉巻を吸っている。
TDK決勝でちょっとだけ登場した後は長らく猿空間送りだったが、『龍を継ぐ男』で久々に復活。
退役前に自らの汚点となりかねないG-28及び「M計画」の関係者を闇に葬ろうとしており、熹一が主宰する”血の謝肉祭”でG-28がエントリーした事を知り熹一に接近。
熹一から手出し無用の提案を了承したフリをして参加者諸共会場のタンカーを爆破しようとしたが、直後に現れた鬼龍に不意を突かれて針を刺され廃人化。人生の悲哀を感じますね。
「お師匠ーッ!」
『悪魔の右手を持つ男』『睾丸』
かつて鬼龍に塊蒐拳で師匠を殺害された悲しい過去を持つ僧侶。
仇討ちのために象の皮膚のような異様な見た目の“魔羅手”を作り上げた。
何故か黒田や朝昇を差し置いて『TOUGH』最終盤でちょっとだけ再登場した。
モデルはまんま高阪剛。
○陳老師
「ワシが160年も生きてこれたのはなぜだと思う?死んだふりをするのがうまいからよ」
『南京町の怪物』『陳ジィ』
御年推定160歳の華僑の長老で、東洋武術の世界の重鎮。灘神影流の歴史にも詳しい。
鍼の達人で、その腕前は全盛期だった第一部鬼龍の身体をも一定時間なら封じられるほど。
郭海皇の元ネタという説がある。
TOUGH
○新藤力丸
「狼と豚は獲物が違うから共存できる」
「タフって言葉はキー坊の為にある」
『リキちゃん』
第二部『TOUGH』序盤でキー坊の闇試合を仲介していたヤクザ。ハイパー・バトルにキー坊を推薦したのもこの人。
ドレットヘアー+ヒゲ+サングラスと、いかにもDQNっぽい風体。
決して善人とは言い難い人物だが、キー坊への信頼はそれなりに深かった模様。
抗争で父親が植物人間になった悲しい過去を持つ。
ハイパー・バトル本戦の中盤あたりから猿空間送り。
モデルっぽいのは新藤力也。
「…ったく出入り口はもっと大きくしようよ」
『怪物』
バーリ・トゥードでも活躍していたスーパー・ヘビー級の元プロレスラー。
悪質な反則で追放処分となり、闇試合に参加するようになった。
若くはないが牛並みの耐久力とパワーを持つ。
中国マフィアに雇われてキー坊を潰すための対戦相手として送り込まれる。
試合前にリング上でキー坊に「娘がな…病気なんだ…」「難病でな…治療費も莫大で大変なんだよ 金がいるんだよ」と(本当かどうかは不明だが)悲しい過去で同情を誘ったもののあっけなく敗北。
負けた腹いせに滅多刺しにされて東京湾に捨てられるという非業の死を遂げる。
○苫篠源内
「裏の世界をなめてるよね」
『人刺し指のゲン』『蛆虫』
首里手空手恩納流の使い手で、鍛え上げられた両手両足の鋭い爪を最大の武器に闇試合で活躍している。
鬼龍からは下僕以下の蛆虫扱いされている。
ハイパー・バトル予選でキー坊をつけ狙うが、行動を共にする内になんだかんだで仲良くなった。
が、鬼龍に制裁を受けて以降猿空間送り。
モデルはロナウジーニョなのかもしれない。
○セックス・マシンガンズ
「うーっやらせろアニキ おかしくなりそうだ」
「オッパイもアソコもデカい女とやらしてやる!行けーッ」
『極悪ブラザーズ』『肉食獣』
ケンゾーとケンゴの兄弟。二人とも闇試合のファイターで48時間耐久セックスを完遂するほど精力絶倫。
一日たりとも女を抱かずにはいられず、一週間もすれば禁断症状が出て犬でも犯そうとするほどの性欲の塊である。
まあ絶倫は認めるけど強さとは何の関係もあらへんからな
ボクシングとレスリングがベースのファイト・スタイルとのことだが、実際はストリート・ファイトと形容されるような野蛮で暴力的な戦い方をする。
モデルはそれぞれKENSO・謙吾らしい。
「私もあなたを悪魔だと思い…本気で殺しに行きます」
「神は知らない 悪は祈るだけでは救済できないことを!」
『嘆きのシオン』『人間を素手で解体する怪物』『聖なる殺人者』
キリスト教カソリック系の神父にして闇試合のファイター。
小指の中手骨が変形している“悪魔の右手”を持ち、その拳は削岩機のように肉を抉る。
闇試合のオーナーの権利を争うヤクザの代理戦争のため、キー坊の対戦相手として差し向けられた。
両親が更正させるために面倒を見ていた少年に殺害され、その少年が大した罪にも問われずのうのうと生きていることを目の当たりにして歪んでしまった
悲しい過去がある。
しかし彼にはある秘密があり……
○柳場道元
「金は私の血肉!私の分身!私の可愛い子供なんだ!」
『金貸し道元』『クソタヌキ』
表向きは大手ローン会社の社長だが、その実態は裏社会のみならず政界にまで多大な影響力を持つ大物フィクサー。
ハイパー・バトルのメイン・スポンサーの一人であり、(鬼龍からの脅しもあって)リキちゃんを通してキー坊をハイパー・バトルに出場させるように便宜を図る。
金に異常なほど執着しており、失った金はどんな手を使ってでも必ず取り戻すのが流儀。
鬼龍に恐怖を植え付けられて以来怯えつつも敵視しており、彼に対抗するために格闘家集団“チームD”を結成した。
ハイパー・バトル本戦まで試合を観戦しに来ていたが、決勝戦を前に猿空間送り。
○鈴木実
「や…やばいなぁ、俺…また強くなっちゃったよ」
『風のミノル』
覇生流体術の師範代。
風を操り、拳を当てずに敵を吹っ飛ばす「風当身」という異能バトルみたいな特技を持つが、純粋な格闘の技術も一流。
鬼龍に顔面を破壊された師範・お狐様の仇(本人は関係ない悲しい過去)を討つはずだった…
が、むしろ自分の強さの高みを目指して宮沢一族をライバル視してハイパー・バトルまで追いかける。
はっきり言ってストーカーよ。
○宮下和香
「女だと思って甘く見ると痛い目にあうよっ!」
石心空手館長。
キー坊との縁は彼の道場破りによる。ついでにミノルに締め落とされた。
前館長であった父親が新堂に再起不能にされ自殺した悲しい過去を持つ。
その後、仇である新堂を追ってハイパー・バトル予選に参加し、キー坊との死合いを見届けてからは怨みは解消した。
なんやかんやでヒロインポジになるが、モンスター・ウォーズ辺りから猿空間送りになり、『龍を継ぐ男』でも復活の兆しは無い。
モデルは井上和香らしい。
○新堂万次
「あなたは語り継がねばならない。新堂流の強さを、怖さを、恐ろしさを。あなたはその為だけに生かされるんス 」
『侍』
ハイパー・バトル予選参加者で新堂流体術の使い手。蛞蝓顔とか言われる。
研究による二度目の対峙を許さない流儀で相手を再起不能にする戦闘狂だが、一方で踏み台にした武術家のことを忘れることもない求道者。
やってることは同じでもクソとか言われたオッチャンとは違うんスよ。
○九条薔薇丸
「独り善がりのカスみたいな男を斬って人生を棒に振りたくないですよ」
ハイパー・バトル予選を盛り上げるために雇われた足切り役・「ジョーカー」の一人。
格闘漫画なのに円月流剣術を使う凄腕の剣士で、単なる木の枝ですら凶器に変え、木刀で巨木を貫通させるほどの剣技を持つ。
また、武器として有働から石のナイフを購入している。
才能を絶対視する父親に剣のスパルタ教育を受け、性格が歪んだ悲しい過去を持つ。
上記の九条シオンと同姓だが、特に関係はない。
○彪
「幻の拳法“暴殺拳”の最後の使い手として鬼龍様からお墨付きをいただいている」
「あの方と戦い敗れたことは屈辱ではなく名誉なことなのだ!」
『暴殺拳の最後の使い手』
八極拳から派生した殺人拳“暴殺拳”の使い手。気を練りあげて鋼鉄の肉体を作り、剛頸や崩憾突撃の拳で攻め込む。
鬼龍に敗れて以来忠誠を誓っており、ゲン&王と共にハイパー・バトルの予選に送り込まれる。
終始蛆虫扱いされていたゲンとは違い、一応鬼龍からは一端の武道家として認められている模様。
○王獅冥
「ウ ガ ア ァ ァ ァ」
『獣人』『かまいたち』
鬼龍の下僕の一人。人語を話さず四足歩行の獣のような様相をしており、人間離れした身体能力と変幻自在の戦法を武器とする。
元はエリート医師だったが、金目当ての強盗に妻子を奪われた悲しい過去があり、その復讐のために鬼龍の手によって獣人となった。
なおハイパー・バトル運営側に登録されている流派は中国拳法という扱いになっている。
○佐渡一等空曹
「クソガキがぁー!お仕置きは大人がやるもんだぁ」
『サディスト』
自衛隊・第一空挺団出身の「ジョーカー」。
でも空挺団があるのは陸自ッスよね?
ロープを使ったブービートラップを得意とする。サバイバル用品としてこちらも有働から石のナイフを購入。
手に入れたリングの数にこだわるセコい一面もある。
最後はキー坊に羽折投げを喰らい自分がお仕置きされた。
○有働征二
「ムフフフ営業は夜の8時まで それ以降は格闘家に変身するの」
「ククククク恥ずかしがることはないよ うぬぼれは若者の特権よ」
金の為なら親をも売る
『戦う武器商人』
薔薇丸らと同じく「ジョーカー」の一人で、アメリカ陸軍特殊部隊出身。
特殊部隊仕込みのナイフ捌きを駆使してキー坊を苦戦させるが、布を
鞭として使う灘神影流の奥義・蛇鞭に敗れ去る。
また
ナイフ作りも得意で、研ぎに必要な水が豊富にある河原で製作した
磨製石器製のナイフをリング2個で販売していた。
「様々なオーラが混ざった虹色列車でやんすっ! 」
『盲目の奇術師』
盲目ながら優れた感覚能力を持つ帯刀流棒術の達人で、「ジョーカー」の一人でやんす。
かつて鬼龍との決闘で失明した
悲しい過去の持ち主でやんす。
でもその後、両眼をかけてでも贖おうとした静虎さんのことは尊敬してるでやんす。
「オーラが見える超能力者」を自称するちょっと怪しいところがあるでやんす。
一瞬仲間ポジになるかと見せかけて、結局
猿空間送りになったでやんす。
本編では出番が無かったでやんすが、パラタフこと番外編「柔の章」で久しぶりに登場したでやんス。
○一撃絶命鉄宝流空手最高指導者木村大観十段
「あへあへあへ」
『一撃絶命の拳を持つ達人』
ハイパー・バトル予選をリング24個獲得・2位通過で勝ち上がってきた猛者。
…だったがその後、会見会場に乱入してきた鬼龍にワンパンで倒され出場枠を奪われてしまった。
人生の悲哀を感じますね。
しかも結局鬼龍は棄権して本戦に出場しなかったんやけどなブヘヘ
○菊多サナエ
「ボクはリーダーですから」
『寝技フリークス」「ハイパー・キクタ』
鬼龍に恨みを持つ金貸し道元が結成した格闘集団「チームD」のリーダー。
その原因は不動産詐欺による借金という悲しい過去。
堅実な技術を持つ真面目な格闘家だが、メンタルは弱めで英雄願望持ち。
ドーピング「タチカワ・スペシャル」によってキモイ筋肉達磨になってしまう。確かに強くはなったが。
モデルはまあ菊田早苗。
(自分を救ってくれたのは神様ではなく、悪魔だった…)
『聾唖のジェット』『黄色いブラジリアン』『格闘技の天才』
聾啞者でありながらアブダビコンバット優勝の経験を持つトータルファイター。
鬼龍仕込みの不可視の速度の打撃と、関節技の達人をも軽く捻りつぶすレベルの関節技を用い、打撃も寝技も極めてハイレベル。
ブラジルで母親を亡くして子供ですら毎日命懸けの生活をするスラムで育ち、成長して得た恋人は
ビッチのメスブタだったという
悲しい過去を持つ。
鬼龍直々に武術の手ほどきを受けていたが、それは彼が鬼龍の息子たちの一人であるからだった。
モデルっぽいのはマーシオ・フェイトーザとかマウリシオ・ショーグンとか『バガボンド』の佐々木小次郎とか色々。
○ディーゼルノイ・チョモンペット
「!」
『スピード・ダンサー』
ハイパー・バトルに出場したムエタイの現役ルンビニーライト級王者。
「強すぎて戦う相手がいない」と言われるほどの実力者で、異名通りの踊るように軽やかなフット・ワークが最大の武器。
○ヨハキム・シュルト
「熟れすぎたトマトのように“グチャ”っと潰してやる」
『リアル・ガリバー旅行記』『大巨人』
スウェーデンのスカンジナビア柔術の達人にしてシュートファイティングの王者。
身長250cm・体重130kgという超巨体の持ち主だが、その原因はマフィアによって子供の頃から不認可の成長促進剤や筋肉増強剤を無理やり摂取させられた悲しい過去によるもの。
でかい・強い・怖いの三拍子が揃った肉体は寝技を無効化し、一撃必殺の“殺人踏付け”を繰り出す。
モデルと思われるのはセミー・シュルト。
○カーロス・ベンジャミン
「ぬおおおお なめるなぁっ!」
『レスリング・アルティメット・マシーン』
カナダのアマレスチャンピオン。
熊からもスリー・カウントを取ってみせると豪語するほどの絶対的自信を持つ。
だが格下相手にも油断することはなく、どんな相手も確実に無力化する冷徹さを常に備えている。
○ヤムチャッカ・スミザレ・ヨックタール・ナンタラー
「人間で俺に勝てるやつはいない!」
「モンゴル民族の誇りと威信にかけて敗北は許されない」
『ヤム』『モンゴル相撲の英雄』
モンゴル相撲において史上最強と呼び声高い横綱。
チンギス・ハーンの末裔であり、王族の血を引いていることとモンゴル相撲の横綱であることに誇りを持っている。
17歳の頃に両想いだった女の子が許嫁の元へ嫁ぐことになってしまい、どんなに強くなっても愛する人と結ばれることはなかったという悲しい過去を持つ。
○テッド・オースチン
「ヒーローはね 生まれるものじゃなく作るものなんだ」
「スーパーヒーローは“正義”のためなら何をやっても許されるんだ たとえ人殺しをしてもね!」
『ベルト・コレクター』『リアル・アメリカン・ヒーロー』
強さと優しさを兼ね備えたヒーローとしてアメリカ人に広く親しまれているファイター。
しかしその本性は金・名誉・権力を欲し、それを強さの源泉としている俗物。
加えてバレなければ反則をしても良いという思考のヒーローとは掛け離れた卑劣漢である。
子犬をわざと川に放り込み、それを身を呈して助けるというマッチ・ポンプによって優しいヒーローという名声を作り上げたゲスい過去がある。
○アーネスト・カーマン
「レフェリー試合は早めに止めてよね 俺を“残酷”にさせないでくれ!」
『ボーン・クラッシャー』
立ち技世界一と言われるほどのWWAキックボクシング王者。
強力無比なキックであらゆる骨を砕き、かつて闇試合に出場して対戦相手を殺した経験があるらしい。
○イリューヒン・ラスマトリン
「うぐっ おぐっ」
『トップ・サンビスト』
ウクライナ出身のサンボ90kg級王者。
“今そこにある骨折”を座右の銘とし、あらゆる関節技を使いこなす。
実は裏でマフィアと繋がっており、上手く負けてガンビーノの八百長に協力していたが、それを見抜いたミノルにボコボコにされた。
○ペ・ヨンベ
「裏で暗示してる奴がいるのかもしれないね」
『愛のペーさん』『キムチパワー全開』
韓国の伝統格闘技・シルムの天下壮士(横綱)。
シルム白頭級優勝、天下壮士大会優勝という戦績を持ち、300kgの牛を担いで投げ飛ばす怪力の持ち主。
ハイパー・バトル本戦2回戦まで勝ち進むが、控室で闇猿の闇討ちに遭い無念のリタイア。
初登場時の紹介の適当さに定評がある。
○霍 嵩高
「ワタシを甘く見たアルね」
「ワタシの肉体は“気”の塊!」
『少林寺の魔人』
中国・崇山の少林寺の達人。体重250kgという極度の肥満体型の持ち主。
内家拳という内功を得意とし、肉体を伸縮・硬軟自在に操ることができる。
これにより、巨体でありながら卵を割らずにその上に立つ芸当を見せた。
必殺技は脂肪をアメーバのように纏わりつかせて包み込み圧殺する「王帯功」。
○モロゾフ・ゼンツォフ
「この程度のダメージしで終わるほど私の肉体は脆弱じゃない」
「奇跡は起きるのだ…母さんも助かるはずだ…」
『格闘技スーパーエリート』『白い悪魔』
高校時代にボクシング王者となり、その後アマレスとサンボで世界一となった格闘技のエリート。
ノールール形式での経験は少ないが、それを補って余りある確かな技術とパワーを身につけている。
ガンによって病床に伏した妻の治療費を稼ぐために戦い続けなければならない悲しい現在があり、そのためにハイパー・バトルに出場した。
○アンドレ・フェルナンデス
「あなたがこれまで味わった事がない痛みを教えてあげましょう!」
『ラバーマン』
ブラジリアン柔術の王者。
ゴムのような柔軟な肉体を活かしたトリッキーな立ち回りで数多くの格闘技大会で優勝してきた。
逮捕されたチャンピオンと手合わせするためだけにわざわざ役人に賄賂を渡して監獄に出入りするなど、格闘技の研究には努力を惜しまない。
○李 雲祥
『八極拳の達人』
ハイパー・バトル本戦でリザーバーに登録されていた台湾の武道家。
しかし同じくリザーバーだった鬼龍に試合前に襲撃されて再起不能にされ、
戦闘シーンはおろかまともな台詞すら一切無いまま退場した。
人生の悲哀を感じますね。
○ドン・ガンビーノ
「表があれば裏がある」
「黄色い猿なんて殺ろうと思えばいつでも殺せる…」
『影の大統領』
アメリカの大物マフィアでハイパー・バトル主催者の一人。
裏社会では“大統領”と呼ばれるほどの絶対的な権力を持つ。
ハイパー・バトルを裏で操って好き勝手に八百長を仕組んでいたが、鬼龍にシバかれて以降は車椅子生活を送ることになる。
復讐のために鬼龍に向けて刺客を送り込むが悉く失敗し、更に弟のジョセフィーノに権力も奪われるという踏んだり蹴ったりな目にあう。己の悪因悪果を呪え
○ジョセフィーノ
「カッコつけて勢いに任せて行動するバカほど大怪我する…」
『影の副大統領』『アイス・ハート』
ガンビーノの弟。兄が鬼龍に破壊された後、成り代わる形でトップの座に着いた。
兄とは違って表向きは紳士的だが、自分の下に着かなかった者を惨殺する、兄の無惨な姿を裏社会の大物たちの前に晒して権力を誇示するなど、兄以上に冷酷非道な人物。
見た目がまんま黒いホワイト・ハウスであるブラック・ハウスという豪邸を所有している。
○闇猿
『ワンマンアーミー』『弾丸より速く人を殺す猿』
ドン・ガンビーノに刺客として使役される
野生児。
ハイパー・バトルをコントロールするために暗躍させられている。
カメレオンのように360°を観察できる盛り上がった眼球と野猿のような素早い身のこなしが最大の武器。
呼び名通りかつて猿に育てられた人間だが、人間を憎悪しその住処から追いやられ今の立場になる
悲しい過去を持つ。
味にはうるさい。食べ物にも女にも。
○ABブラザーズ
「いやっほ────っ!!会いたかったぜ!!鬼龍!!」
『クレイジー』
アンソニーとブルーノの双子の兄弟。シチリアで100年の歴史を持つ殺し屋一族・ジェノベッゼ家の末裔で数々の重火器を用いた殺しを得意とする。
誤ってターゲットでない人物を殺してしまっても何とも思わないような野蛮な殺し屋だが、怪物を超えた怪物である鬼龍のことは最大限に警戒しており、ただの素人ではないことが窺える。
ガンビーノの鬼龍暗殺司令を受け、フーバーダムで死闘を繰り広げる。
○ジョルジオ・ブッチ
「人を殺して300万ドルか…ボロいな!」
『ラスベガスの帝王』『ブタ』
ラスベガスを縄張りにしているマフィア。
ガンビーノが鬼龍の首に300万ドルを懸けたことを聞きつけ、鬼龍暗殺を目論むがあっさり失敗。
その後は荒野に連れて行かれ、塊貫拳のデモンストレーションに使われる。
「拳銃みたいなもん使ったら俺がバルカン・ボビーじゃなくなっちまうだろうが!!」
『破壊する快楽に魅せられた男』
ジョセフィーノのマフィア組織の戦闘員。
携行式M134ミニガンを装備し、最大で6000発260kgもの銃弾であらゆるものを瞬く間に蜂の巣にしてしまう。
ガトリング・ガンに並々ならぬこだわりをもっている。
モデルは多分ボビー・オロゴン。
○ミハイル・ミロコビッチ
「許してください…あなたの父親を地獄に突き落とすことを…」
『殺人のスペシャリスト』『バケモノ』
おとんの回想で登場したロシア・スペツナズからの脱走兵。
かつて軍の不正を内部告発しようとして消されかけ、上官を殺害。家族を国に残したまま日本に亡命してきた悲しい過去の持ち主。
灘神影流にも通じるロシアン武術・システマの達人で、隻腕ながら驚異的な強さ。
若き頃のおとん、アイアン木場、そして幼少期のキー坊らと対峙する。
モデルらしいのはミハイル・リャブコ。
○ブル・マツダ
「もう俺は逃げない 逃げたらまたダメな自分に戻ってしまう」
『鈍牛』
アマレス出身の総合格闘家。
悪徳プロ・モーターにけしかけられてキー坊・鯱山に挑むも返り討ちにされる。
後にこの襲撃自体が自分をかませ犬にして鯱山を売り出すための策略であったことを知り、
キー坊に弟子入りして激痩せし、鯱山へのリベンジに燃える。
過去に自身のDVが原因で離婚しており、元妻は女手ひとつで子供を育てたために過労死。
そのため娘からは激しい憎悪を向けられている。
キー坊との修行を経て生まれ変わった彼は娘に「試合を見に来てほしい」と頼むが…?
モデルは多分マサ斎藤。
○大江万次郎
「これはウケるぜェ “喧嘩無敗”とか“アングラ・ファイター”とかにロマンやファンタジーを感じるバカがいるんだよ」
『ブッカー・ゼロ』
日本格闘技界の代理交渉人で格闘大会「モンスター・ウォーズ」の主催者。
金儲けの為なら手段を選ばず、後ろ盾が無いフリーのレスラーの弱みを付け込み無理難題を命じる悪徳プロ・モーター。
ブル・マツダを唆して鯱山を売り込んだ張本人。
○御子神銀次
「私を慕うものは徹底的に面倒を見て可愛がってやる しかし私を裏切ったら脳ミソが鼻から出るまで殴って殺してやる」
『国士』『国賊』
サムライ・プロレスのオーナー兼「モンスター・ウォーズ」真の主催者である大物フィクサー。
本人は国士を気取っているがやっている事は殆どヤクザそのもので、キー坊や大江からは「国賊」、鬼龍に至っては「クソにたかる蛆虫」呼ばわりされている。
過去にファントム・ジョーによって四肢を破壊され、顔の半分の皮膚を剥がされるという憂き目に遭い、100mを10秒で走る電動義足、毎秒100発の弾丸を発射するガトリング砲を仕込んだ義手を装着とサイボーグ化。顔の皮膚はファントム・ジョーから皮膚を剥がして自分のものにするためにそのままにしており、片目マスクとカツラを身に着けている。
○富岡伴内
「それがどうした?俺は犬でいいと思っている」
『ヤクザ空手』
御子神銀次に仕えるヤクザ兼空手家。
バット五本を蹴り折る実力を持つ。
キー坊の「モンスター・ウォーズ」デビュー戦の相手となる。
組長の愛人になった妹がヤク漬けになって自殺し、それを侮辱した組長を半殺しにした悲しい過去を持つ。
殺したかった筈の組長にトドメを刺し切れないなど、実のところ内面はヤクザとしても格闘家としても優しすぎる男だったりする。
モデルは多分菊野克紀。
「やっぱし怖いスねヤクザ空手は」
「忌憚のない意見ってやつっス それでも文句があるんならいつでも喧嘩上等っスよ」
『ネオ・プロレスラー』
ブル・マツダを返り討ちにしてモンスター・ウォーズに名乗りを上げた
プロレス出身の総合格闘家っス。
毎日トレーニングを欠かさず肉体を鍛え続けるストイックな男っス。
父親は人気プロレスラーだったんスけど、ファントム・ジョーに突如破壊されて以来落ちぶれてネグレクトされた
悲しい過去があるっス。
語録の汎用性の高さがマネモブに大人気っス。
外見のモデルは男村田らしい。
「己の悪因悪果を呪え」
『ファントム・ジョー』
幽玄神影流の高弟であり、日下部丈一郎最後の弟子。頭首と死天王が不在の本道場を取り仕切っていた。
格闘技界の悪と断定した者を私刑で再起不能にするという危険人物。
頭に布を被った風貌がラーメン屋の親父みたいなので、マネモブからは「ラーメン・ジョー」と呼ばれることも。
「ふうん そういうことか」
「一方的にお前は殺されるんだ。悔しいだろうが仕方ないんだ」
『幽玄真影流総帥』『拳聖』
灘神影流と源流を同じくし、ライバル関係にある「幽玄真影流」の総帥。
父親である拳聖・日下部丈一郎譲りの「幻突」を初めとする異常な格闘術の数々と、
それを可能にする玄腿の持ち主。
気まぐれに世界中を放浪しては武装集団や犯罪集団を壊滅させたり、ボランティアに従事したりしていた。
キー坊の実の父親であったが、熹恵を孕ませてから行方をくらませていた。
「隠棲して幽玄真影流も封印する」と言ってた割に天狗面を付けて弟子を取ってたりと今でもかなりの気分屋な自由人。
最終的に成長を続けるキー坊と対決することになる。
『龍を継ぐ男』では猿空間送り中。
しかし、そのうち登場するかも知れない。
モデルは渡辺謙だろうか。
○幽玄死天王
「二十年ぶりだな。死天王がそろうのは」
「お互い年をとったな」
「……」
「たしかに体力的な衰えは否めないが、技は昔よりきれてるぜ」
『疾風の春草』『犀の大観』『大蛇の武山』『鼬の観山』
リーダー格で朦朧拳の使い手のヒゲ・横山春草、
頭突きと2tを越える威力の前蹴りが特技のデブ・木村大観、
なんかウネウネしてる靭帯を自由に曲げられる超軟体人間・下村武山、幽玄の秘技である象塊により自由に体重を増減させられるモヒカンチビ・菱田観山で構成された、日下部覚吾の直弟子たち。
普段はそれぞれ市役所で働いたりブラジルでクラブを経営したり冤罪で東南アジアの刑務所に投獄されたりしていたが、約束の日の20年ぶりに結集。
幽玄の後継者を目指すべく、「灘狩り」と称して宮沢一族をつけ狙う。
”朧山の天狗“の異名を持ち、宮沢三兄弟とも互角以上に渡り合うなどファントム・ジョーを凌ぐ実力者達…なのだが、
4人とも独特な雰囲気を持っており、
3DS発売に便乗したと考えられる謎の3D錯視を使ったりなんか動きがキモかったりと色物臭さがひどい。
名前の元ネタは日本の有名画家である横山大観、木村武山、下村観山、菱田春草のシャッフル。
○安藤夢二
「もしかして奇跡を信じるタイプ?」
「じゃーん あなたがボロボロになってまでも欲しかった一番札はここにありますよ」
『修羅場くだりの覇者』
鬼喰島にある天空堂の修行僧で真魔流体術師範代。父親はヤクザ。
真魔流の修行に参加したキー坊と一戦を交える。
○不知火検丈
「日下部覚吾を殺しに来たのか」
『日本の黒幕』
右翼団体「集英党」総裁にして日本武道界の大重鎮。
自身の邸宅「不知火御殿」でキー坊と覚吾の対決の場を設け、全世界の格闘家に向けてインターネット中継を行った。
TOUGH 龍を継ぐ男
○長岡龍星
「その傲岸不遜な顔面をぶん殴ってやりたい」
『龍の血を継ぐもの』『チンカス』『ウンスタ』
第三部『龍を継ぐ男』の主人公。世界各地にいっぱいいる鬼龍の息子の一人。
母親が後妻になっていた長岡家を義父と義兄をボコしつつ出奔、鬼龍を探す旅に出る。
東大理三主席合格レベルの頭脳と自分の師範筋を17歳の身で超越する武才を持つイケメン。
かつてのキー坊同様、静虎を尊敬してその精神と技を受け継ごうとしている。
しかし、話が進むにつれ丸坊主になり自慢だった頭脳も劣化してヘタレ気味になりつつある。
「NEO熹一」が目立っているとますます主人公らしさが…
実際に対峙した時には指でツボを押されて殺されかけ、脱糞までしてしまった。猿先生は綺麗さ無用だろ
”血の謝肉祭”でG-28と戦うも全く相手にならず、左目を抉られて視力をほとんど失う。
その後鬼龍の元ドラゴン・インプリンディングにより暗闇で戦う修業などヘタレを克服するための英才教育を受ける。
そして漢になるべく鬼龍に唆される形で闇落ちし、雑木林の中にあるポツンと一軒家セーブ・ハウスに乗り込んだ静虎と戦いボコボコにぶちのめしてしまった。
その後バースト・ハートを起こし心肺停止状態になるが、G28の心臓を移植されて復活。"悪魔のチカラ"を得てパワーアップする。
また静虎に対して恩を仇で返したことを深く反省し、灘神影流の一人として認めてもらえるようにと決意を改める。
○本山昌
「はっはあーーっ 英雄色を好むと言うじゃないか」
『人面獣心のクソ野郎』
本山流体術の師範にして龍星最初の師匠。
格闘技の技術指導だけではなく慈善活動にも熱心で、某国大統領から名誉国民として勲章を贈られている。
将来は市長選出馬も視野に入れており、まさに「文武両道」を体現する武道家である。
…というのは表向きの顔で、その本性は家庭環境に問題のある中学生を金銭援助と引き換えに愛人にしたうえ、子供まで孕ませるという人間のクズ。
正体を見破った龍星に逆上して襲い掛かるも自慢の股間を蹴り潰されて秒殺。
「あんたに教わったことは社会の欺瞞、大人の卑劣さ・欲深さ、そして武道家の胡散臭さだけ」と吐き捨てられた。
名前と外見でわかる通りモデルは中日のレジェンド・山本昌。
とんでもない愚弄っぷりなんですけど いいんスかこれ
…さらにこの本山が登場した回のプレイボーイ本誌にはあろうことか山本昌本人の対談記事が掲載されており、
特集で呼んだ有名人を同じ誌面の漫画で即愚弄するという前代未聞の暴挙に歴戦のマネモブ達も言葉を失った。
猿先生とプレボ編集部はルール無用だろ。
○小倉優希
「わ…私は鬼龍の娘だよ」
「今更気づくなんて頭悪いなコイツ」
『重機ちゃん』
鬼龍の子の一人にして、猿空間送りになった和香ちゃんに代わる新たなヒロイン。
訳あって母親が失踪しており、現在は静虎の元で身の回りの世話をしている。
龍星・姫次とは異母兄妹にあたり、
- ロクな説明もせずに龍星をいきなり危険な暗黒武闘会に誘う
- ショベルカーで建物に突っ込んで米軍の最新AI兵器を粉砕する
等々、父の傍迷惑でパワフルな性格をしっかりと受け継いでいる。上記の「重機ちゃん」という渾名もここから。
初期は鬼龍の娘であることを誇るような発言をしていたのだが、ガルシアへの非道な仕打ちや灘の面々を傷つける数々の悪行を目の当たりにしたことで幻滅したらしく、
鬼龍と再会した際にはビンタと共に「私はアンタを父親と思ったことなんて一度もない!」と啖呵を切った。
後に唐突に暴漢にレイプされた悲しい過去をキー坊に明かす。その暴漢は静虎に成敗された。
灘神影流と米軍「バスターズ」の5VS5マッチの後、心臓の治療のためアメリカに渡り猿空間送り。
「自分の血を見て安心するのは精神異常の気があるんだぜ。まぁ俺もそのタイプなんだけどね」
『超危険生物』
龍星同様、鬼龍の子供の一人。つまり彼の異母兄弟に当たる。
また、キー坊から灘・真・神影流の手解きも受けている。
見た目も内面も危険な戦闘狂で、
肉切り包丁と呼ばれる
貫手を最大の特技としている。
かつて年上の大人を刺殺したことがあるが、それは自分と友達に性的いたずらをしていたからだったという
悲しい過去を持つ。
○水木喜太郎
「だったら会えるぜ“瞼のパパ”によう」
『大企業の御曹司』
顔の左半分を前髪で覆い隠す特徴的なヘアースタイルの男。
鬼龍と浮気した妻を殴ったために「女は愛でるもの」というポリシーを持つ鬼龍の報復に遭い、ワンパンで顔面が陥没するほどの重傷を負わされた。
長く伸ばした前髪は傷跡を隠すため。
鬼龍に復讐するべく殺し屋と傭兵を雇い、龍星を拉致して本人をおびき出そうとするが…?
モデルはどう見ても
某妖怪漫画の主人公。
ちなみに
『龍を継ぐ男』の連載開始が水木しげる先生の訃報の翌月であり、
「猿先生がニュースを見て思いつきで考えたキャラなのでは?」と噂されている。
たぶん当たってる
「表へ出ろ日本鬼子 神聖なる道場をお前の血で穢したくない」
『剛脚僧侶』『異 常 性 愛 者』
かつてキー坊に敗れた中国武術の達人。
必殺の「潜隠爆破脚」をはじめ、足技を得意とする。
○ダンプ松木
「金貸してくんない?一万円でいいんだけど」
「四つ葉のクローバーを手にいれるには三つ葉のクローバーを踏み潰さなきゃなんねぇんだ」
フリーのプロレスラー。全身毛むくじゃらの巨漢で近寄りがたい雰囲気を醸し出しているが、見た目に反して根はお人好しすぎる性格の善人。
仕事がなかなかもらえないらしく、常に金欠に喘いでいる。
病気の娘の治療費を稼ぐために暗黒武道会にて賞金稼ぎをしており、中でもインディアン・ストラップ・デスマッチでは無類の強さを誇る。
キー坊と鬼龍の決闘の立会人となり、46秒で鬼龍が絶命する瞬間を見たようだが…?
○我龍院清丸
「心陽流じゃダメなんです 心陽流じゃ暴力には勝てないんです」
灘心陽流の元門下生でクロちゃんの直弟子。
ゾルタンの様なモヒカンヘアーの青年。
門下生時代は熱心に心陽流を学んでいたが、ある時女性をレイプしようとした不良三人組に立ち向かうも、相手が総合格闘の心得があったため返り討ちにされた上に
「男もいけるしな(ヌッ)」ということで
犯された悲しい過去を持つ。
それにより闇堕ちして鬼龍に師事するようになり、灘神影流の「霞打ち」を習得。武術家狩りを繰り返す。
「宮沢熹一の殺し方を教えてくれよ」
「座敷犬のくせに獅子の気持ちなんてわかるわけねーだろっ」
『鬼龍の遺産相続人』
鬼龍の子供の一人。
全身100箇所以上の傷を持つプロの用心棒。性格は「知性・品性の欠片もなく無骨にして野卑」だが、好戦的な凶暴性は鬼龍のDNAを受け継いでいるらしい。
モデル説は関根“シュレック”秀樹とアニマル浜口。
「ミヤザワ…キイチ…」
『機械のような人間』『最強軍事兵器』
「Mの代行計画」によって生み出された、エドガード・C・ガルシアのクローン体の1体。
その実力はかつてのガルシアどころか全盛期の鬼龍をも上回る。通称「G-28」。
○クイント博士
米軍生体研究所の科学者でキメラ技術の第一人者。
ギルモア博士の共同研究者で、ガルシアのクローンを作り出す「Mの代行計画」を引き継ぐ。
○李 明男
「あはっ」
『野獣』
血の謝肉祭の参加者の一人。ボクシングと柔術をベースに驚異的なスタミナとスピードを武器にアメリカMMAの頂点に上り詰めた唯一のアジア人。
禁止薬物摂取の濡れ衣を着せられてタイトルを剥奪されるという悲しい過去があり、それ以来表舞台の格闘技から身を引いた。
作中で「鬼龍の血を受け継いでいると噂されている」などと言われていたが、特にそれ以上掘り下げられることもなくガルシア28号に目を抉られて退場した。
○ジェイ・G・ワシントン
『撲殺魔』
熹一が主宰する”血の謝肉祭”の出場者。
巨漢の黒人で、素手で三人を殴り殺した過去があり、殺した人数と同じ数の雫の刺青を入れている。
龍星をボコボコに…と思いきやすべて避けられあっさり敗退。
モデルはラッパーのジェイ・Z。
名前にはデンゼル・ワシントンとO・J・シンプソンもミックスされていると考えられる。
「昔より今のほうがはるかに強くなってるんだぜ」
『凶暴すぎるピラニア』
熹一が主宰する
”血の謝肉祭”の出場者。獲得賞金額8,000,000。
総合格闘技のミドル級王者まで昇りつめたが、バイク事故で右腕を失い引退。
その後、失った右腕に刃物を内蔵した
義手を装備している。
若冲を殺害するも続く熹一との対決で敗北し、身を潜めていたところを大虎一号に発見され殺害された。
モデル説は長南亮。
「成仏してくださいよォ」
「腸だ…腸が出てるですゥ」
『煩悩原理主義の豚坊主』
熹一が主宰する
”血の謝肉祭”の出場者ですゥ。獲得賞金額4,000,000ですゥ。
喧嘩・酒・女・ギャンブルを愛する生臭坊主で相撲が得意ですゥ。
船上バトルロイヤルでバッキーと対峙するもお腹を切り裂かれて腸が出てしまったですゥ。
最後は海に突き落とされたですゥ。間違いなく死んだですゥ。
ちなみに名前で明らかなモデルも生臭メスブタで知られてるですゥ。
この語尾は一時期マネモブの間でも流行ったですゥ。
翠星石じゃないですゥ。
「硬い甲板の上に脳天から落としてやんよッ」
『暴走ゴリラ』
熹一が主宰する
”血の謝肉祭”の出場者。獲得賞金額6,000,000。
素行不良で廃業した元プロレスラーで、中国式・人体改造術を施されて自分の関節を自在に操作できる。
船上バトルロイヤルでノザワとタッグを組み熹一と戦う。
ぶっこ抜きのバックドロップを仕掛けるも、落下途中でのどにエルボーを食らい敗北。
モデル説は関本大介。
「アドバンテージは狡猾で卑怯者のクズ野郎にある」
『変幻自在のクソ野郎』
熹一が主宰する”血の謝肉祭”の出場者。獲得賞金額3,000,000。
現役地下格闘技王者で、超変則的攻撃が得意。ハロルド同様に中国式・人体改造術を施されて自分の関節を自在に操作できる他、
新薬F Pでドーピングしており常人をはるかに超える運動能力を持つ。
しかし熹一にはかなわず、左脚の頚骨を折られ最後は絞め落とされた。
○孫健一
「もう終わりか鬼龍の息子」
熹一が主宰する”血の謝肉祭”の出場者。獲得賞金額4,000,000。
日本の古武道と中国拳法を融合させた超実戦志向の武術「極拳道」の創設者で、熹一もその名を知る程の実力者。
…なのだがその必殺技は光学迷彩スーツを使った不意討ち。拳法全然関係ないじゃないっスか。
右手で相手の頭を押さえ左手の拳槌(拳をハンマーのように振り下ろす技)で首の脊椎を破壊する禁じ手「首斬拳」を編み出すが、危険視され中国武術界を追放された悲しい過去を持つ。
熹一と龍星の対決に割り込み龍星を襲うが、返り討ちにあった。
かつて鬼龍と戦うも、成すすべもなく惨敗した過去がある。
「俺は“大虎一号”じゃない 張沢民だッ」
本名「張沢民」。自爆テロから身を挺して仲間を守った中国公安の英雄。
その際に瀕死の重傷を負うが、体の1/3を強化超合金による機械に改造、サイボーグとなることで生き延びた。
G-28を始末するために中国政府の刺客として放たれる。
サイボーグ化したおかげで人間を超えたパワーを発揮し、実際にG-28を最初は圧倒する性能を見せつける。
実際は「テロで負傷した」という経歴は嘘であり、独立を目指す少数民族出身というだけで望んでもいない体に改造され、
その後もどんなに忠誠を誓おうと任務を果たそうと怪物として見られてしまったという悲しい過去の持ち主。
己の境遇と、戦闘マシーンとして育てられてしまったG-28ことガルシアを重ねて奇妙な友情を抱くが…
○ブラック長官
「私がこの席に座っていられるのは鬼龍がマクマホン長官を終わらせてくれたからだ 借りがあるんだ」
「クソババアこっちはあと37時間で人生が終わるかもしれないんだぞ 今度電話かけてきたらぶっ殺してやる」
鬼龍に襲撃され再起不能になったマクマレンの後任であるアメリカ合衆国長官。
自身の左遷を回避するため、あらゆる手段を持って脱走したG-28を捕らえようとする。
度々電話を掛けてくる妻に内心ブチギレたり焦って顔芸をしたり、スペンサー長官には頭が上がらずビビり散らかすなど小物を超えた小物。
「我が名はスヌーカ 誇り高く勇気ある戦士と闘える事に喜びを感じる」
「ここもまた血と腐臭に満ちている」
『”捕食者・キラー”』
脱走したG-28を追うブラック長官が送り込んだ刺客の一人で、ネイティブ・アメリカンの血を引く元アメリカ海兵隊の軍曹。
素手で獲物をしとめ解体する実力の持ち主で、更に自分の目を見た人間を金縛りのように硬直させる奇妙な魔術を使う。
G-28との戦いで顔を大火傷する重傷を負い、キバカツによって病院に運ばれるが脱走。
その後、故郷であるコロラド州のスピリチュアル・サンクチュアリに戻り傷を癒していたが、そこに戦うためにやってきた龍星と交戦。
魔術を使って龍星を苦しめるも、最後は強烈なハイキックで顎を砕かれ敗れ去った。
モデルはプロレスラーのジミー・スヌーカか?
「さあ次はお前の番だ尊鷹、最先端のオモチャは楽しいぞ」
『鬼龍の玩具』
セーブ・ハウスと共に米軍から提供された最新兵器で、卵型のドラゴンエッグから三本のアームを持つ戦闘形態に変形する。
AIで人間の感情を読み取り、敵対的脅威と判断すれば対象が戦闘不能になるまで攻撃する。
アームはコンクリート製の柱を砕くほどの威力を持ち、その他に先端から麻酔ガスを噴射する三本のアームも持つ。
「細カイコトハ気ニスルナ」
『人間のような機械』『戸田亜』
鬼龍の命により、ブラック長官がG-28を捕えるために送り込んだ等身大の最新型軍事ロボット。
「
キン肉マン」の
ミスター・VTRのようなレトロチックな外見とは裏腹に、その戦闘力は極めて高い。
『究極の生物兵器』『犬型最強軍事兵器』
米軍が開発したGKドラゴン・トダーをも超える
犬型のサイボーグ。
見た目はただの大型犬だが、中身はほぼ全身機械で構成されている。
Tレックスの倍近い力の牙を持ち、鉄コンの壁数枚をその突進で易々とブチ破る。
「やっぱり科学は人生を明るくする」
「ヴへへへへ どうもお久しぶりです ゴアです」
在日アメリカ軍の極秘研究施設“エリア52”の所長である天才科学者で、トダーやD-51といった超兵器を開発した張本人。
体の2/3を改造してサイボーグ化しているため、老齢の科学者でありながら超人的な戦闘力とタフさを持つ。
工学だけでなく薬学まで精通している本物の天才科学者だが、作中の言動からネタキャラ的な扱いをされている。
○ジョー・スペンサー
「私は国のためなら笑って友人も殺せるんだ」
『笑顔で人を殺す男』『スマイル・ジョー』
アメリカ合衆国第28代国防総省長官。
軍にいた頃は笑顔で人を殺す冷酷さから“スマイル・ジョー”とも呼ばれていた。
アメリカ合衆国に忠誠心を持つ愛国者で、そのためならば弱腰な大統領の暗殺を計画・実行するほど。
鬼龍とは旧知の仲で武術を教え合う仲だったが、前述の暗殺計画を密告されるという裏切りにより決別。それ以来鬼龍と灘の面々の始末のために策を巡らせている。
だが彼には妻と娘が自爆テロに巻き込まれて妻は即死、娘は植物状態になってしまったという悲しい過去があり、龍星が身に宿している“ガルシアの心臓”の移植で娘を蘇生させることが真の目的であった。
米軍の特殊工作員たち。
右腕をトマホーク・アームに改造された“怪力ミノタウロス”バッキー・ブライアント、
毒牙を持つ中性的な容姿の“蛇神”シャノン、
ロから絶対不快音や、メチルアミンを含んだ毒霧を出し、機械で強化されたキックをくりだす“魔導鬼”ジョニー、
胸に高電圧発生装置を埋め込まれた“サラマンダー”チコの4名。
第28代国防総省長官に就任したジョー・スペンサーの命で宮沢一族を襲撃する。
4名共爆発事故で重傷を負い、ゴア博士の手でトランスヒューマンに改造された悲しい過去を持つ。
「四大幻獣」の読み方が安定しないことで有名。
○ハリー・サラバン
「筋肉はウソつかねぇ 力こそ正義よ」
『怪力ハリー』
ブラック長官が鬼龍抹殺のために送り込んだ刺客の一人。
鍛えに鍛えまくった屈強な肉体を持ち、デッド・リフトで500kgのバーベルを持ち上げられる。
ボクシング、レスリング、柔道など格闘技にも精通し、軍にスカウトされていなかったらプロのMMAファイターになる予定だったらしい。
○ベンジャミン・マーフィー
「被虐からの加虐…これがサディズムの快楽、俺の流儀だ」
『死神調教師』『イカれたカウボーイ』
米軍高官ジョー・スペンサー子飼いのエージェント。灘神陰流vs米軍の5vs5マッチで先鋒を務める。
狂気的なサディストであり、そのサディズムを満足させるためにまずは相手に自分を徹底的に痛めつけさせる
マゾヒズム的側面も持つ。
人体を簡単に貫く
二本貫手を特技としている。
モデル説はヒース・ヒーリング。
○オーエン・スミス
「次はきっちり頭から落としてやる」
『原爆青年』『首狩職人』
スペンサーの私設特命班「バスターズ」の一員。5vs5マッチの2番手。
レスリングの技術を生かした強烈なクラッチからの反り投げによる首折りを得意とする。
○ビッグ・ピッグ
「馬鹿だな…今ここでやられたほうが楽に死ねたのに」
「ンゴーッ」
「バスターズ」の一員。5vs5マッチの3番手。
常にフードと高濃度酸素吸入マスクを被っており素顔は不明。
素手で人間の内臓をえぐり出す怪力の持ち主。ハイパーゲルを内包した特殊スーツを着用しており、あちこちに付いているスイッチを入れることで様々な形態に変身できる。
体格が80%増大し球体状となる。当然歩くことは困難になりボーリングの球のように転がって相手を押しつぶす。
体がまるで液体のように柔軟になり、体に触れたものをスライムのように取り込んでしまう。その一方で指先は硬質化させ相手の体を貫けるほどの威力を持つ。
なお、初登場時には流暢に喋っていたのだが、キー坊との戦闘では「ンゴーッ」「ブヒッ」という言葉しか発しておらず、他のバスターズとは違い日本語が喋れないのではないかと噂されている。
「同じ義足をしていても君とは違う…人間としてのポテンシャルがね」
「バスターズ」の一員。5vs5マッチの4番手。
尊鷹と同様、左足をゴア博士製作の機械義足に換装している。尊鷹を「スンオー」と呼ぶ癖がある。
本人曰く格闘技については「経験はある」程度とのことだが、なにやら隠された力があるようで…?
ジーキルが意識を失うことで現れる
第二の人格。
いくらなんでも名前の時点でバレバレすぎると考えられる
顔つきが別人のようになり、体格も衣服を突き破るほど筋骨隆々になり更に尊鷹も驚くほど俊敏性も向上する。また人間の言葉を話さなくなり奇声を発するようになる。
身体能力の向上によりファイトスタイルも変化し、義足に仕込まれたブレードや
噛み付きなど荒っぽい攻撃を多用。まさに野獣の様相である。
左足を切断したのはこのハイドの人格で、ジーキルは長年ハイドに恐怖で従わされていた、とのことだが…?
「お前の顔をぶつ切りにしてやる」
ハイドが意識を失うことで現れる第三の人格にして、ジーキルの左脚を奪った真の黒幕。
第一の人格ジーキル→第二の人格ハイド…というベタすぎる展開で油断していたマネモブ達を
まとめて「う あ あ あ あ (PC書き文字)」させた。
テコンドーの達人で、顔付きも東洋人のようになる。
自身の実力には自信があったようだが、尊鷹にはあっさり見切られてワンパン(6P)で秒殺された。
どう見ても第二の人格の方が強そうなんですけど いいんスかこれ
元ネタは多分某テコンダー漫画である。やっぱ怖いっスね猿先生は
外見のモデルはおそらくジャック・ニコルソン。
○キース
「アソビハオワリダッ」
「ウアアア炎ダーッ 助ケテクレーッ」
『悪霊戦士』
灘神陰流vs米軍の5vs5マッチ最後の刺客。「音も立てず姿も見せず静かに殺す」「気づいた時には地獄にいるッ」 と紹介される。
防弾・防刃・防火機能を備えた全身黒タイツ特殊スーツに、ホッケーマスクのような白の仮面…という異様な風貌の持ち主。更に薬物により痛覚を麻痺させており、関節技も通用しない。
対峙した静虎すら見切れなかった程のスピードの持ち主だが…
実はその正体は近接戦闘用の訓練を受けた4人組のチーム。夜闇に紛れて連携攻撃を加えることで、あたかも1人が超スピードで攻撃しているように見せかけていた。
それじゃ5vs8マッチになってるじゃねえかよ えーっ
しかし各自が放つ殺気が僅かに違う事を静虎に見切られ、幻魔拳の応用技「飛炎地獄」を打ち込まれて敗れた。
○ニコライ
「俺はジェンダーレスだぜ 男も女も平等に陵辱してやるのよ」
『ジェンダーレス』『全身凶器』
ガルシアの心臓を狙って某国から送り込まれた刺客。ベラルーシ出身のバイセクシャル。
システマやサンボに加えて独自に編み出した“ストラーンヌイ格闘術”を使う。
これはイメージを肯定して潜在能力を引き出すという武術であり、拳を岩のように硬質化させたり、逆にスポンジのように柔らかく衝撃を吸収したり肉体を自由自在に操る。
○ロマン・マフマドベコフ
「誰よりも先に“ガルシアの心臓”を奪い取って高く売りつけてやる」
武器や兵器を取り扱っているロシア(もしくはベラルーシ)の武器商人。「ピンクローターから生身の女まで売れるものならなんでも売っている」と豪語する。
ガルシアの心臓を奪って商品として売るため、優希を拉致して龍星たちをコンテナ・コロシアムへと誘き寄せる。
その後もキャプテン・マッスルを通じ、世界中の野蛮人共を5000万ドルの賞金で釣ってガルシアの心臓を狙う。
○ジャスティン・ファーガソン
「俺はケンカを想定して技術体系された総合格闘技のプロだぜ」
『墓掘り人』
世界最高峰の格闘技団体に所属する現役の世界ランカー。
マフマドベコフに雇われ、コンテナ・コロシアムでキー坊と対戦する。
TDKで準優勝、ハイパー・バトルで優勝してるのにキー坊を「素人のインチキ武道家」などと愚弄していたが、ワンパンで前歯と鼻を折られて秒殺された。
○キャプテン・マッスル
「俺はキャプテン・マッスルだあっ」
ガルシアの心臓を狙う武器商人、マフマドベコフの手先。不気味な怪物のマスクを被っている。
ドラゴン・ラッシュのルール内容を説明したメールを世界中の格闘家に送った。(何故かルール説明する際にボディ・ビルダーのようなポージングを決めている)
どう見てもスパム・メールにしか見えない内容のメールだったが、これを信じて多数の野蛮人格闘家が来日した。
これを最後に猿空間送り…かと思われたが、ルール改訂のメールにて再登場したり単行本23巻の裏表紙を飾ったりと妙にプッシュされている。
実は“悪魔王子”の配下の一人。
本名は「メルニチェンコ」。父はソ連共産党高官で、国が独立するまでは何不自由なく暮らしていたらしい。
悪魔王子に植え付けられた幻魔を取り除かせるために彼に従い、精神崩壊を防ぐため悪魔王子から渡されたマスクを被っていた。
マフマドベコフを暗殺して組織を乗っ取った後はドラゴン・ラッシュの選出を再会、その後悪魔王子から幻魔を取り除くと連絡を受け来日するが…。
素顔のモデルらしいのはホアキン・フェニックス。
○王 剣雲
「横拳!」
『王さん』
ドラゴン・ラッシュに参加した中国人の武術家で龍星と最初に戦った。
形意拳という拳法を使い、気を込めて威力を増した打撃を得意とする。
交通事故に遭った恋人の宋茜の治療費を稼ぐために来日したと言われていたが…
実は宋西は既に自殺していた。その理由は自分の浮気に対する罪悪感に耐えきれなかったからである。
実は王は恋人が別の男と付き合っていることを知っていたのだが、いつかわかってくれると黙認していた。しかし彼の師匠からその愛の重さが宋茜を更に追い込んでしまったことを指摘されている。はっきり言ってメスブタを超えたメスブタだが罪悪感に駆られている辺り王さんへの愛情とそれなりの倫理観はあったようなのでまだマシな方。
ここで戦うことで宋茜を偲ぶという王の真実が明かされた。負けたら龍星は心臓抜き取られるんスけどそれは良いんスかね?
なお序盤こそ有利に戦いを進めたが、ガルシア心臓による超回復といつの間にか齧っていた形意拳により敗北した。
○ビッグ・ハンド
「殺しはしない…もう二度と同じ過ちは犯さない」
額に漢字(ゴシック体)の「愛」の刺青を入れタンクトップを着たスキンヘッドの身長2m前後体重160kgの巨漢というツッコミどころが多すぎる男。初登場は野蛮人来日時の集合絵であり、そのひときわ目を引く風貌からマネモブたちの話題をかっさらった。
額の刺青は後述の自戒を彫ったもの。何で日本語なんだとか色々ツッコミどころはあるがマイペンライ。ナイフを持ち出した野蛮人に武器禁止のルールを説き、顎へのデコピンで気絶させるなどルールに厳格な一面がある。
自ら「鋼鉄肉体」と称する強靭な肉体をはじめとするその圧倒的なフィジカルと高度なレスリング技術を武器として戦い、特に打撃は必殺級の威力として知られている。しかし過去にそれでMMAチャンプを実際に殺してしまっているため、打撃は二発目までという自戒を己に課している。
○ロス"クチージョ"ゴメス
「リンゴのように皮をむいて一口サイズにカットしてやるよ」
『ナイフを使わせたら世界最強・最悪の男』
元メキシコのギャングで、ナイフ術の使い手。借金返済のためにガルシアの心臓を狙う。
モデルはどう見ても
マチェーテ。
○ダーティ・ホワイト
「俺は“悪魔王子”に認められた男なんだからな」
“悪魔王子”の配下で、その命令を受け龍星を狙う。
右腕の“クラッシュ・アーム”はスペツナズナイフのような発射式ブレードが4本装着されており、服の下には“悪魔王子”のアドバイスで強化衝撃吸収材を使用した最先端のボディアーマーを着こんでいる。
最後は龍星の幻魔拳で倒された。
モデルらしいのはスティーブ・ブシェミ。
○悪魔王子
「よう兄弟…会いたかったぜ」
ガルシア28号同様にエドガード・C・ガルシアのクローン体として作られたガルシア11号で、現在は外の世界で活動。
次々と自分と同じガルシアがゴミのように捨てられていく凄惨な殺処分を生き延び、人間としての“ガルシア”というアイデンティティを知らしめるために兄弟である28号の心臓を狙う。
全身でスリッピング・アウェーを行うなど防御力に秀でており、その他に静虎が使う灘神影流の秘技「幻魔拳」を使う。
「でも世の中には"鉄をも破壊する拳"を持つ者がいるんです」
『拳獣』『超人間』
ブラジル出身。ロシアによってドーピングや臓器移植などを施された超人間で東洋武術の秘術も会得している。
その結果、体重は見た目の数倍以上の150kgオーバーで、コンクリートの壁をぶち抜く威力のパンチを繰り出せる。
淫売の母マリアンによると鬼龍の血を受け継いでいるというが…。
○あの男
「ファ~ 眠い」
「いくら鎖に繋がれていても檻なしでは猛獣に近づきたくない」「臭いしね」
『R国大統領』
ロシ…R国の大統領。初登場時はまるで写真を取り込んで加工したような顔で描かれておりマネモブを震撼させた。
作中では何故か世界中の誰からも「あの男」という呼称で呼ばれ続けているため本名不明。
影武者を用意しており後述のボリスに襲われた際も影武者を囮にすることで難を逃れている。
強いリーダーを求めていた国民の支持を盾にウクライ…U国をはじめとした各地に軍を派遣しやりたい放題やっている。その過程で高層アパート連続爆破事件を仕組みボリスが暗殺未遂を仕掛けるきっかけを作った。
一方何故かシベリアでジープに乗ってヘラジカ狩りを楽しんだりどう見てもSwitchなゲーム機でFPSを楽しんでいるなど滅茶苦茶な点がある。
鬼龍によれば彼を殺すことのできる男が「龍を継ぐ男」への条件の1つであるらしい。
モデルは誰がどう見てもプあの男。
○ボリス・イワノフ
「スラブ民族の闘いは…相手が戦闘不能になるまで終わらないッ」
『最強囚人兵』
かつてR国大統領を暗殺しようとするも失敗しシベリア送りとなるが、その後R国政府の配下になることで囚人生活から解放された。屈強な大男でかつて
刑務所での暴動を一人で鎮圧したことがある。
実は"ハイパーボーン"という、LRP5(低密度リボタンパク質受容体関連蛋白5)によって骨が常人を遥かに超える速度で成長し続ける特異体質で、骨の成長を抑えるために薬と冷却スーツを常用している。
更に鬼龍の指導により灘神影流潰しの防御策も会得している。
元々はR国連邦軍参謀本部情報総局職員で元バレリーナの妻エレーナと幸せな家庭を築いていたが、
あの男が仕掛けたと疑われている高層アパート連続爆破事件により妻と産まれてくるはずだった子を失うという
悲しい過去を持つ。
○スタンプ・ハウアー
「俺の仕事は国の不利益になる者を"確保・排除"すること、その後のことは関知しない」
武術マスターにしてスペンサー長官直属の特命捜査官で、一度は脱走した悪魔王子を捕らえるほどの実力者。
スペンサー長官の命により日本に現れた悪魔王子を再び捕らえようとするも返り討ちにあい失敗。その後悪魔王子がR国で行われる総合格闘技大会“ホワイト・ナイト・バトル”(WNB)に出場を予定しているとの情報をキャッチ。熹一と龍星に接触し二人に大会への出場を要請し、自身も選手として参加。
バルディッシュにたとえられるほどの強烈なローキックの使い手であるユーリ・パヴリュチェンコと対戦する。
○ヨシフ・カデンスキー
「R国の勝利と発展と尊厳のためならいつでも核のスイッチを押してやる」
『エイ・ハブ白鯨』
R国総合格闘技大会“ホワイト・ナイト・バトル”(WNB)の大会主催者にして民間軍事会社(PMC)ヴィクトル・グループの総帥。あの男と対等に会話ができる唯一の重鎮らしい。
R国の威信のためなら核ミサイルの発射すら厭わない極めて危険な性格をしており鬼龍も「一番危ない奴」と言ってのけたほど。
しゃあけど鬼龍にだけは言われたくないわっ
外見が猿先生の短編連載「エイハブ」の主人公エイハブ船長そっくりかつあだ名も「
白鯨」であるため登場直後からマネモブたちが「猿先生がエイハブネタを…!?」と話題になった。
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その正体は権力ですべてを手に入れようとするやべー奴。しかし白鯨の権力が大きくなるにつれあの男も手を焼き始めてしまう。
そして自分が支援をしていたエレーナに迫るがそれでもエレーナはボリスと結婚、バレエもやめると拒絶。プライドと自尊心を傷つけられたヨシフは怒りエレーナを強姦ッ!しついでに爆殺した。
が、鬼龍経由でボリスに露見。WNB終了直後に乱入したボリスに顔面をボコボコに殴られ死亡した。
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○パヴェル
「WNBからあなたたちのお世話する係を仰せつかった…パヴェルと申します」
WNBに参加する龍星とキー坊のガイドだが裏の顔はR国のエージェント。
20年前東京で外交官をしていたが日本人を見下しており飲酒運転で小学生を撥ねた...というより轢いたにもかかわらず少年の救助活動もせずに一服し、目撃者がいないことをいい事にその場から車で去ろうとしていたところを一部始終を見ていた静虎が襲撃、非を認めるどころか外交官に不逮捕特権があることをいいことに静虎も轢殺しようとするが静虎は上空から車のルーフをぶち抜きパヴェルの後頭部を殴打、車はコントロールを失い、そのまま電柱に激突した悲しいはずもなく読者からすればむしろスッキリする過去を持つ。
その後案の定失脚しヨシフに拾われたがWNBの裏側で静虎と再会。轢かれた子供が死亡したことを「運命」だと言いつつ静虎との再会も運命だと喜びながらナイフで襲い掛かったが静虎に左腕の筋肉を固められ、ナイフが抜けずに動きが止まったところに「ならばこれがあなたの"運命"だっ」の言葉と共に反撃の右ストレートを顔面に食らい倒された。
静虎「あの小学生は病院で息を吹き返したんです…"奇跡"ってあるんですよ ただ...あの子の痛ましい姿を思い出すことになるので、願わくばもう二度とあなたの顔を見たくはないですがね」
○サーシャ・ポベトキン
「へーっ本当に見えてないんだな」
WNBでの龍星の対戦相手。おかっぱ頭が特徴の巨漢の男。サーシャだと女性っぽい名前なんスけど……筋骨隆々な体型の割に65キロジャストという不自然な点が見られ、試合直前では身体が更に大きくなっていた。
実は過去に“悪魔に取り憑かれて”3人殺したことがある囚人であり、今回のWNBに勝利すれば恩赦で釈放されるということだが……。
R国選手の贔屓レフェリーが隠し持っていた錠剤を飲むと突如髪が逆立ちハルクみたいな顔に凶暴化。
ヨシフ曰くあの姿が本来のサーシャだという。
新型合成麻薬“スイート・デビル(悪魔の優しさ)”中毒患者の両親から生まれ、誕生した時点でスイート・デビルの影響を受け継ぎ、10歳の時点で常人の数十倍の怪力を持ち、素手で母・父・兄を惨殺してしまった悲しい過去を持つ。凶暴性誘発や超幻覚といった副作用で自身の引き起こした惨劇を覚えておらず、良心の呵責もなかった。
龍星からの膝十字固めで右ひざ靭帯を破壊されても痛みを感じず立ち上がるという常軌を逸したタフネスを見せた。
ヨシフは「釈放されたら生存率0%の最前線へ送り込む」と初めから文字通りの解放ではなくU国侵攻の兵士に利用するつもりだった。
鬼龍は「ヨシフはサーシャの母と愛人関係でサーシャはヨシフの息子ではないか」と問いかけるも、サーシャの母とは愛人関係であることは認めたが「(自分は)一度も体の中に麻薬を入れたことはない」から血のつながりはないと否定している。
モデルはおそらくハルク。
○ルスラン・グラドビッチ
「俺たちが汚いマネをしてるだと そのエビデンスは?」
『秒殺魔』
WNBでのキー坊の対戦相手。ストリートと打撃公式試合を含めて700勝無敗、すべてを1分以内で決着をつけている。
勿論めちゃくちゃ誇張ではなくR国の新格闘技「テルモピュライ・チーム・コンバット」で複数人と戦って倒してきたため。
試合前に数名の部下にキー坊を闇討ちさせて手負いにさせたり、発汗で鉄のように固くなる“特殊凝固剤グローブ”を使用したりと本性は手段を選ばない卑劣漢。
凝固剤については知らずとも「何か仕込んでいる」と勘付いたキー坊に「インチキ糞野郎」と挑発され渾身の一撃の投げをぶち込むがこれを見抜いていたキー坊の「飛翔・猛禽返し」により逆に右手首を破壊、右腕を脱臼されてアヘ顔を晒しながら敗れた。
「終わったな」「ルスランがな」「なにっ」
モデル説はイスラム・マカチェフ。
○ユーリ・パヴリュチェンコ
「それでも俺の武器は“バルディッシュの脚”しかない 蹴るしかないっ」
『骨切りユーリ』
WNBでのスタンプの対戦相手。R国総合格闘技のチャンピオン。
強靭な足から繰り出されるローキックは象の足を破壊するほどの威力を持ち、東欧の長柄の戦斧「
バルディッシュ」と評される。
孤児で8歳の頃にサーカスに売られる
悲しい過去を持ち、「バルディッシュの脚」はショーでコンクリートの壁を何千発も蹴ったことで出来た賜物である。
唯一の友人でもあった
象のムーシャが心の支えだったが、ムーシャが調教に耐えられず精神崩壊を起こして街中を暴走するのを止めようとするも、ハンターに射殺されてしまった
悲しい現在を持つ。
試合前に悪魔王子により左足を亀裂骨折されるというハンデを負わされつつスタンプの右足を折ることに成功するも、自身も足が完全に折れたことで無効試合に終わった。
○キラー・ジョウ
「あいっ」
WNB第10試合無差別級スペシャル・マッチ特別招待選手Xとして参加したC国の選手。
"心臓停止打"や、右肘頭に仕込まれた刃物で斬り付ける"ジャック・ナイフエルボー"で悪魔王子を苦戦させた。
顔のモデル説はやす子。
○周師匠
「む…無理 た…助けて… し…死ぬ…」
「アレ ワシが命の次に大切にしてる大谷選手のサインボールやねん 頼むわ」
静虎の知り合いでタフシリーズでは珍しく王さん以来の善良な中国人。
R国在住でなぜか関西弁を話す。キャラ設定が渋滞してるんスけど…いいんスかこれ
悪魔王子との戦いを前に龍星に稽古を付けた。おとん曰く「つねに難行・苦行に勤しみ人間の限界を超えた潜在能力を引き出す求道者」「これまで何度も死ぬような修行を体験された」らしい。
…が、座禅したまま首を吊る修行では上記の台詞を口に本当に苦しそうにしていたり、大谷選手のサインボールを薄い氷が張られている湖に置いて龍星を試すなど妙にコミカルな面が目立つ。
◆タフでよくあること
- 「えっ」「なにっ」「なんだあっ」「うわあああ」などのリアクション
- PC書き文字の「う あ あ あ あ あ あ」
- 血しぶき文字の「ぎゃああああああ」「ウギャアーーーッ」
- 小学生並のシンプルな横文字名称。そして必ず「・」が入っている(例:ハイパー・バトル、バトル・キング)
- ほとんどの登場人物に取ってつけたような悲しい過去
- キャラの出番が唐突に消える(通称・猿空間送り)
- そして唐突に復活する
- 見た目もコロコロ変わる(例:顔のホクロや傷がいつの間にか消える)
- 設定も猿空間送り
- そして怒涛の後付け設定これらの事例から猿先生は「弾丸より速く設定を忘れる“猿”、猿渡哲也」扱い
- 読者が困惑するような超展開(通称・猿展開)
- 強さのインフレとデフレ
- モブと動物が虐殺される
- 目に全く生気がないモブキャラ。通称・マネキンモブ、マネモブ。ネット上のタフ信者たちもこれを自称する
- ヤクザ、サドキャラ、裏社会の権力者が出てくる
- モデルがあからさまなのに愚弄されたりするキャラクター
- プロレスラー=総合格闘家
- 女を「メスブタ」「淫売」呼ばわり(普通の子もいるんスけどね)
- 割とイミフな数々の必殺技
- それを速攻で理解するアナウンサーやマネキンモブ
- 関節技を無効化できるキャラの多さ
- 身内以外の誰もかれも「キー坊」呼ばわり
- おとんの説教
- 鬼龍さんのネタキャラ化
- 鷹兄ィの異常な能力(自力で骨格を変化させての整形・変形、心臓で弾丸すべり、動物を使った情報収集など)
- 皮膚が千切れるなどのグロ描写
- バキとのシンクロニシティ(こっちからパクられたのは陳ジィくらいだけどね(ニィ~)
- しゃあっ
- ニイ~ッ
- ニコッ
- ククク…
- ボボボッパンパンパン
◆余談
OVA版、ゲーム版『TOUGH DARK FIGHT』やパチンコ版も作られている。
OVA第三巻日本版の行方とゲーム版のキャラの話はするな。ワシは今メチャクチャ機嫌が悪いんや。
俺はどの項目も追記・修正しない。
だがお前がこの項目を追記・修正することは許してやる。
この項目が面白かったなら……\しゃあっ ポチッ・と/
最終更新:2025年04月08日 15:10