SCP-297

登録日:2023/06/06 Mon 12:55:24
更新日:2024/06/03 Mon 12:29:05
所要時間:約 3 分で読めます




確かに逝ってるけど、イくってそういう意味じゃないと思うよ

SCP-297はシェアード・ワールドSCP Foundationに登場するオブジェクト(SCiP)である。
オブジェクトクラスはSafe。

項目名は「Steely Dan(鋼入りのダン)」。

概要

SCP-297は、ある電動機械と同じ見た目をしていて、5段階の切り替え式スイッチがついている長さ30cm、幅5cmのプラスチック製のオブジェクトだが、本来の構造と異なり、電源が6V電源から少量のプルトニウムを使用する超小型原子炉になっている。
この時点で既にロクなもんじゃないが、5段階のパラメータのうち、「オフ」「弱」「中」「強」に設定した場合は特に問題なく使用できる。
……まあ、この先の説明を読めば、「本来の目的」のためにこれを使いたいなどとは1ミリも思わなくなるだろうが。

だが、スイッチを5つ目の「自殺」に設定するとヤバいことになる。
そうなった際、この装置は速やかに20万kHz以上で振動し、触れた固体物質の凝集力を1分以内に失わせ、高周波の正のフィードバックループを引き起こすものに振動数を変更する。
…訳が分からない?要約すれば

最低でも20万kHzで振動して、装置上部に触れた個体を液体にする

…という代物で、適切に使えば物質の液化にも使えそうな便利なものである。
実験では1立方メートルのコンクリートを10秒以内に粉末状に破壊していたりする。
だが一番の問題はこの機械がバイブレータということ。それも本来はマッサージに用いるらしいこの機械を人肌に直に使ったりすれば、どうなるかは自ずと明らかだろう。ナニをマッサージするのかはあえて言わないが。というか冒頭の文章でお気づきだろう

…尚、発見経緯はこちら。

追記: SCP-297はカリフォルニア州ロサンゼルスの30階建てマンションの地下3階駐車場にて発見されました。目撃者の証言では、メンテナンス作業員がそれをオフにするまで、SCP-297はマンションの30階の北西の隅から地下3階まで垂直な穴を開けました。全ての目撃者は拘留され、クラスA記憶処理が行われました。有機的な粘体(後に液化した人体と判明)が穴の直上にある30階の一室で発見されました。

やはり犠牲者が出ていた。
…というか作業員、よくそんな触れたものをほぼ即座に破壊する物の電源を止める勇気があったな。
と言うわけで特別収容プロトコルも

SCP-297はサイト-19の高価値物品貯蔵庫の標準ロックボックス内に保管されます。標準的な爆発、生化学、ミーム的攻撃からの積極的防衛手段が、標準業務手順に従って常に所定の位置に準備されていなければなりません

と、現実改変には弱いが悪用を防ぐための措置が取られている。

余談だが、この記事にはかつてキャプションとして画像が掲載されていた。
その画像は言い訳のしようもないほどモロにアレ方向の玩具である。本家ディスカッションでも平然とデ×ルド呼びしてるし
ライセンスの関係で記事からは既に削除されているが、今でも検索すれば引っかかる。
尚、著者はクレフ博士の中の人、DrClefである…


追記・修正はSCP-297を使ってみたい人にお願いします。

CC BY-SA 3.0に基づく表示

SCP-297 - 鋼入りのダン
by DrClef
https://scp-wiki.wikidot.com/scp-297 (原文)
http://scp-jp.wikidot.com/scp-297 (翻訳)

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最終更新:2024年06月03日 12:29