登録日:2023/08/04 (金) 00:45:12
更新日:2025/05/09 Fri 13:55:09
所要時間:約 5 分で読めます
イゴール・ギメルシュ、ソフィア・ノバコフとは、
ゴルゴ13の94巻に収録されたエピソード「北の暗殺教官」に登場するゲストキャラクター。
概要
ジャーナリストを名乗ってフィリピンに潜入していたゴルゴが、司教の姿をした男「エルナンド」の依頼を受けて標的とした二人組。
BB政治委員会の宣伝集会の映像に不自然に映る白人の夫婦として紹介され、ゴルゴはその夫婦の正体を『寒い国から来たテロリスト』だと見抜いた。
夫婦はフィリピンの共産ゲリラ”アレックス・ボンカヤオ旅団”に送られたソ連からの暗殺教官の男女二人組である
彼らの手によってゲリラの射撃の腕は上がったことでフィリピン政府は頭を悩ませていたため、ゴルゴに殺害を依頼したのだった。
対する二人組もゴルゴが自分達の殺害を狙っていることを把握しており、撃退しようとする。
キャラのポジションとしては標的兼
ライバル枠と言うことになる。
イゴール・ギメルシュ
◇人物
フィリピンの共産ゲリラに送り込まれた暗殺教官で、リトアニア出身のソ連陸軍・西武ヨーロッパ師団に所属。
フィリピンへは、アメリカ人の職業カメラマンとして潜入した。
ソフィアによると、射撃の腕はゴルゴと同程度とのこと。
単に戦闘力が高いだけではない点としてイゴールは他人への指導が上手く、作中でもそれが原因でゲリラの射撃技術が向上している。
丁寧に入りたての部下に技術指導をする、ゴルゴとの決戦の際には部下に見張りをさせながらも「部下は関係なく、あくまで自分たちの戦い」と語るなど、意外と部下思いのような描写が見られる。
偽りの夫婦として共に行動しているソフィアに対し、異性としての好意を抱いている。
しかし、男性への興味を無くしたソフィアには好意を拒絶されていた様子。
だが、ゴルゴとの対決の前にはソフィアに対して強気の姿勢を見せ、ズボンを下ろす。
そして男性器を見せつけ、鉛弾くらい吹き飛ばしてやると意気込んだ。
その結果、『ゴルゴの殺害にイゴールが成功した場合はソフィアを抱く』という了承を得るが……。
◇劇中の活躍
ゲリラたちに射撃技術を学ばせる最中についにゴルゴらしき男の情報を聞き、ソフィアを抱く約束を胸に自分の手によってゴルゴを殺害することを企むイゴール。
ソフィアはゴルゴのIQの高さを思い出して空から陣地への潜入の可能性を指摘されるが、イゴールは音や目立つことなどの問題点を指摘し、ハングライダーも地形的に使えないと答えた。
一応の見張りに出るイゴールは彼女に対して連絡を絶やさないようにと伝えるが、その直後にソフィアはゴルゴによって絶命する。
やがて部下たちから無線で報告を受けながらもソフィアからは応答は無いことに困惑し、何かを察して裏手の崖に向かったのだった。
そして黒い小型気球と亡骸と化したソフィアの姿が目に入り、驚く中で己を殺そうとやってきたゴルゴと対面する。
イゴールは平静を装いながらも気球で襲来してきたゴルゴの行動が予想外だったことを伝え、のんびりと上昇しているときに発見出来たら、苦も無く撃ち落とせたのにと漏らすのだった。
するとゴルゴには、空に浮かぶ気球とは違って谷底からくる気球は発見しにくいとことと黒い気球でやってきた以上は気が付かなくても悔やむことは無いと応答。
つまりは「運が無かった」だけと、ゴルゴなりに励ましとも煽りとも受け取れる台詞でこの展開になった原因を締められてしまう。
ゴルゴの分析を聞いたイゴールは何とか銃を構えて応戦を試みるが、アーチェリーで脳天を貫かれて死亡した。
まあ仮にここでゴルゴに奇跡的に勝利することが出来たとしても、ソフィアを抱く夢が敵わないことが確定だったので、どちらにせよイゴールの想定する勝利はなかったという点ではなかなか悲惨なキャラと言える。
ソフィア・ノバコフ
◇人物
グルジア出身で、元KGB特別局のエージェントである美女。
イゴールと共に夫婦を偽ってフィリピンの共産ゲリラの元へ送り込まれた。
結果的に二人の存在によって、”ボグダノフ型”と呼ばれる伏射スタイルが持ち込まれる原因を作っている。
ゴルゴの存在はKGBに所属していた際に資料で確認しており、認知している。
ゴルゴのIQが相当高いことも覚えており(ただし、数字は覚えていなかった)、ゴルゴとの対決前にはトリックを使って潜入してくる可能性を察している。
容姿のレベルは高い美女なのだが、15の時から男には興味を持っていない。
仲間であるイゴールも異性として意識しておらず、彼が明確に好意を見せてきても拒絶している。
男に興味のない理由としては、昔5人の男に
レイプ(輪姦)されてしまったためである。
その後、自分をレイプした男たちを全て銃殺しており、その事が今でも
トラウマになっている模様。
しかし、自身に好意を持つイゴールは弾丸を撃たれる覚悟で自分の男性器をソフィアに見せつけた覚悟に感じる物があったのか、イゴールがゴルゴを殺害した場合は抱かれる事を約束する。
だが、約束の直後に「何も感じない自分で良ければ」と吐き捨てて毛布で顔を伏せているが、結局性行為をすることはなかったので本当に感じない身体と化していたのかは不明。
◇劇中の活躍
イゴール達の拠点にはゴルゴの姿は未だに見えない中、ソフィアはゴルゴのIQの高さを思い出していた。
そのため、ゴルゴが”一流のトリック”で潜入してくるのではないかと察する。
イゴールはそんなことはできないと否定するが、ソフィアは空からの潜入の可能性を指摘する。
しかし、イゴールは音や目立つことなどの問題点を指摘し、ハングライダーも地形的に使えないと答えた。
とりあえずソフィアは見張りが手薄になっている裏手の崖の方に向かって裏手の崖の方で監視をするが、ソフィアの目には気球を背負ったゴルゴの姿が見える。
それに気が付いたソフィアは咄嗟に銃を構えるが、ゴルゴはアーチェリーで彼女の首元を貫いた。
その後、部下たちから無線で報告を受けるイゴールはソフィアに異常がないかと無線で質問するが、彼女から応答は無い。
困惑するイゴールだったが、何かを察して裏手の崖に向かう。
するとそこには、黒い小型気球と亡骸と化したソフィアの姿が目に入ったのだった…。
余談
- 作中でもゴルゴが説明しているが、イゴール達に使用されたアーチェリーの矢は猛毒が塗られており、仮にゴルゴが急所を仕留められなくても傷を付けられた時点で命を落とす仕様となっていた。
そう考えると、首や脳天を貫かれて即死できたのはある意味下手に苦しむよりは救いだったのかもしれない…。
- 2人が登場したエピソード「北の暗殺教官」は一応メインキャラとして尺を割いて描かれているのだが、「北の暗殺教官」はトーゴ・ロドリゲスを初めとしてツッコミどころやシリアスな笑いが多すぎることから、逆に影が薄くなってしまっている。
追記・修正は銃口を向けられても動じない程の覚悟を持った人にお願いします。
- 1話限りで特に派手な活躍もない敵役なのに、個別ページができるとは珍しい。 -- 名無しさん (2023-08-04 02:16:42)
- 最近ゴルゴのエピソード項目について「タイトルと内容を変えておけばセーフではないか」というような考えで行動されているようですがそういうのは結局エピソード項目と一緒なのでは? -- 名無しさん (2023-08-04 10:47:03)
- ↑よくご覧になっていただきたいのですが、この項目は『北の暗殺教官』を個人項目にするにあたってトーゴ・ロドリゲスと敵役に分離したもので、記述もそれに合わせて大分修正されています。そもそもエピソード項目をキャラ項目に移行するのは管理人判断でありトップページにもその旨が記載されているので、異論がある場合は相談所に行くのがよろしいかと -- 名無しさん (2023-08-04 11:41:14)
- この回のシスター可愛くない?帰りの足がないから一緒に車に乗ってきたり、食事をすすめて断られて「気にせず食べてくれ」というコマで既に食べてるの図々しい可愛い ゴルゴが危険地帯通ってきた思惑に部分的に気づいたり頭もまあまあいいし裏切らないって言って実際裏切らないしキャラ濃い -- 名無しさん (2025-03-15 16:24:55)
- トーゴ・ロドリゲスすき -- 名無しさん (2025-05-09 13:55:09)
最終更新:2025年05月09日 13:55