登録日:2024/01/17 Wed 23:00:00
更新日:2025/03/05 Wed 21:57:42
所要時間:約 14 分で読めます
ドルアーガの塔とは1984年7月にナムコによって開発され、ゲームセンターにて稼働していたアーケードゲームである。
英語で『THE TOWER OF DRUAGA(ザ・タワーオブドルアーガ)』という表記がされる場合もあり、タイトル画面ではこちらの表記が用いられる。
コ 頭 ク
ヤ の |
シ ソ
で |
す は
今度は、ドルアーガの塔新発売
【ストーリー】
ユーフレイト川のほとりに位置する小王国バビリムは、神々の王アヌ神から授かった『ブルークリスタルロッド』が注ぐ聖なる光の恩恵を受け、豊かな繁栄と平和を謳歌していた……
しかし、その噂を知った隣国のスーマール帝国は王国の繁栄をねたみ、天高くにあるロッドを奪うため、バビリム王国を滅ぼし、民を奴隷にして天まで届くほどの高い塔を造らせていた。
それを知ったアヌは激怒して雷を落として塔を破壊するものの、塔がロッドからの光を遮っていた事で、バビリム王国の守護神である女神イシターとの戦いに敗れ、ロッドに封印されていた悪魔『ドルアーガ』が復活してしまう。
復活したドルアーガは自分の魔力で破壊された塔を修復させて天上界にあるロッドを奪い取ると、塔の中に立てこもってしまう。更に、奴隷として働かされていた王国王子ギルガメス(ギル)が落雷で破壊された塔の崩壊に巻き込まれて重傷を負ってしまう。
彼の恋人でありイシターの巫女であるカイは、ドルアーガに奪われたロッドを取り戻すべく単身塔に挑むが、ドルアーガの魔力に敗れ、石に変えられて最上階に囚われてしまう。
負傷による昏睡から目覚め、全てを知ったギルはアヌから『勇気を力に変える黄金の鎧』を授かり、ロッドを奪還し恋人のカイを救うべく、ドルアーガの塔に単身挑むのだった……
【ルール】
全部で60階まであるドルアーガの塔に1階から挑んでスタート。各フロアの内壁で構成された迷路を魔物を倒したり避けたりしながら進んでいき、落ちているドアの鍵を入手してフロア内のどこかにある閉ざされたドアを解錠して入れば、そのフロアはクリアとなり上の階に進める。
ただし、後述の事情からそれを繰り返すだけでは絶対にゲームクリアできない仕組みになっており、各フロアに隠された宝箱を条件を満たして出現させ、その中身を入手してから上の階へ進んでいくのが本作のセオリーである。
この隠れた宝箱を探すという点が今作の最大の特徴にして問題点。
「グリーンスライムを3匹倒せ」とか「扉を通過しろ」とか比較的簡単な条件もあるのだが、難しいものになると「外壁を一周しろ」とか「特定の順番で敵を倒せ」など狙わないとまず出せないような鬼畜条件が大量に存在する。
よく批判されるのは「スタートボタンを押せ」。
しかもこれらの条件はゲーム内にヒントはない。
これは現代と当時のゲームに対してのスタンスの違いが関係している。
一言で言うとこのゲームは「プレイヤー同士で情報交換してもらい、全員で攻略することを前提として作成されている」のである。
当時のゲームセンターには攻略情報を共有するためのノートがあったという。
もちろん元々のコンセプトとして「難易度を高くして何度もプレイさせてインカム数を上げる」というのがあるのも事実だが、当時のプレイヤー達は今までにない世界観やゲーム性から夢中になって攻略したという。
なんと早いプレイヤーは稼働から2週間程度で攻略してしまったそうな。
ただあまりに難易度が高いのも事実で「攻略本前提のゲーム」と批判も当時からあった。
【キャラクター】
ギル
本作の主人公でバビリム国の王子で、本名は『ギルガメス』。
前述の経緯より、カイを救うため単身ドルアーガの塔に挑む。
しかし、ゲーム開始の時点の初期装備ではどれだけ上手い立ち回りをしようともラスボスのドルアーガを倒すどころかそこに辿り着くまでの道中の魔物を(全種類という意味で)全て倒すのは不可能であり、塔の中で入手する装備品を得てギルを強化していくのもゲームクリア上の目標となる。
カイ
バビリム王国に伝わる女神イシターに仕える巫女にしてギルの恋人。
その女神イシターの命を受けて、勇気を身軽さに変えるティアラを装着しギルより先にドルアーガの塔に挑んだが、ドルアーガに敗れて漬物石に変えられ囚われの身となってしまった。
イシター曰く「後ろ姿はまるで要石」。
イシター
ギルとカイの祖国で祀られている女神。
後述の理由から敵と勘違いして攻撃してしまい、ZAPというとんでもないペナルティを招いて後悔した者もいるだろう。
主神アヌ
こちらもギルとカイの国に伝わる神。
ギルに湧いてきた勇気を力に変換する黄金の鎧をはじめとする武具一式を授けた。
ちなみに、本作では登場せず設定のみでの登場。
アンシャー
PCエンジン版に登場。
ギルの前に現れカイがとらわれたことを告げ、助けるには剣の力に頼るしかないと助言する。
【アイテム】
いずれも各フロアで条件を満たすと出現する宝箱から入手することになる。
装備品
ゲームクリアに不可欠だったり、攻略に大助かりな装備たち。
いずれも最下級の装備から順番に入手する必要があり、入手するとその場で装備する。
最下級のホワイトソード、ドラゴンスレイヤー、エクスカリバーの三種が該当する。ホワイトソード以外はドラゴンスレイヤーなら攻撃力上昇、エクスカリバーならドラゴンスレイヤーの効果に加えてゴースト系の敵に特効効果があり、特にエクスカリバーはドルアーガと戦う上での必須装備である。
レッドラインシールドと、ハイパーシールドが該当する。
ギルが盾を構えた方向に一キャラ分にも満たない短距離ながらもバリアを発生させ、呪文攻撃を早く防御できる(勿論最終装備であるハイパーシールドの方がわずかながら比較して距離が長い)。
例の如くにハイパーシールドはドルアーガと戦う上での(ry
アーマーとハイパーアーマーが該当する。鎧のくせに物理攻撃に対する防御力がアップする効果があるでもなく、アーマーはハイパーアーマーを入手するのに不可欠なこと以外効果は皆無。ハイパーアーマーは『1フロアにつき一度だけ、盾を構えていない方向から呪文を受けてもヒットポイントが1になるかわりにミスにならない』効果を持つ。くどいようだがハイパーアーマーはドルアーガと戦う(ry
ガントレットとハイパーガントレットが該当。
アーマー系と同じくガントレットはアーマーとほぼ似たようなもので、ハイパーガントレットは剣を素早く振るえる……もとい素早く出すことができる。こちらもハイパーガントレットはドルアーガ(ry
この装備のみ下位に属するものが存在しない。
ギルの最大ヒットポイントを2倍にする効果があり、ドル(ry
ドルアーガとの戦闘以外でもゲームクリアする上で必ず入手することになるキーアイテム。
元々は一本のブルークリスタルロッドだったが、ドルアーガの力でグリーンクリスタルロッド、レッドクリスタルロッド、ブルークリスタルロッドの三本に分割されている。
59階でドルアーガを撃破した後は、最上階の60階で特定の手順を踏まないとゲームクリアできない初見殺しが最後に控えている。
サファイアメイスとルビーメイスが該当。
サファイアはルビーを入手する上で必須……ではなくプログラムミスによるものか、あってもなくてもルビーは入手可能。
ルビーメイスはドルアーガが化けたクォックスを倒すのに必要な装備である。
2階で条件を満たすと出現する宝箱より入手できるブーツ。入手するとギル(とミラーナイト)の移動速度が2倍になり、素早く動くことができる。
これは前述のエクスカリバーやハイパーの名を冠する防具、ロッド系やルビーメイスとは異なり『持っていないとドルアーガに一撃でやられるorドルアーガと戦えない』といったことにはならないが、前述の通りギルの移動速度は極端に遅く、それによる時間切れやウィルオーウィスプから逃げ切れないことによるミスも珍しくないため、縛りプレイでもない限り必ず取っておくべきである。
グリーンネックレス、レッドネックレス、ブルーネックレスが該当。
グリーンは効果なし。レッドはファイヤーエレメントに対して無敵になる効果を、ブルーはドラゴン系のファイヤーブレスに対し無敵になる効果を付与する。
こちらは前述のように『装備しないとドルアーガと戦えない』といったことにはならないが、大きく役立つので入手しておきたい。
グリーンリング、レッドリング、ブルーリングが該当。
グリーンには後述のブルーウィルオーウィスプに対して無敵効果を、レッドリングは後述のレッドウィルオーウィスプに対して無敵効果を(ただしグリーンリングの効果はなくなる)、そしてブルーリングはグリーンリングとレッドリングの両方の効果を兼ね備える(青と赤どちらのウィルオーウィスプに対しても無敵になる)。
呪いの装備
後述のバランスを持っていない状態で最終装備が入った宝箱を開けると強制的に取らされる装備品。
前述の通り最終装備がコンプリートできなくなる関係上ドルアーガが倒せなくなることでゲームクリア不可能となる上に、中には単体でも大きなデメリット効果があるものも存在する。
バランス無しの状態でハイパーガントレットの入った宝箱を開けると入手。
鞘から剣が抜けなくなり、事実上の攻撃不能となる。ただし操作するボタンの関係上マトックを使用することはできる。
バランス無しの状態でハイパーヘルメットの入った宝箱を(ry
ギルの最大ヒットポイントが3分の1の16に激減する。
バランス無しの状態でハイパーシールド(ry
呪文を盾で防御する場合、初期状態より防ぐ間合いがより短くなる。
バランス無しの状態でエクス(ry
攻撃力が0になりヒットポイントの概念がある敵を倒せなくなる(スライム系とマジシャン系はヒットポイントの概念がないので倒せる)。
バランス無しの状態で(ry
この呪いの装備のみ固有のデメリット効果は存在しない。
所持品
戦闘以外が役目となるアイテム。
いわゆるツルハシ。破壊不可の外壁に使うと壊れてなくなってしまうが、内壁なら決まった回数までならマトックを消失せずに壊すことができる。
ブロンズカッパー、シルバー、ゴールドの三種類存在し、カッパーは各階の宝箱の中身を手に入れる前と後で一回ずつ。シルバーは前と後で2~4回。そしてゴールドは255回壊さずに使用できる。
真珠。ギルを中心に特定の範囲内にいるドラゴンの動きを封じる。
実はその有用さに反して、ゲーム中入手が最も簡単なアイテムだったりする。
本物と偽物を見極める鑑定の天秤。
これがないと、前述のエクスカリバーや、ハイパーの名を冠する装備が入った宝箱から強制的に呪いの装備を手に入れることになる。
ちなみにバランス一つで一つの宝箱にしか対応しない(必須装備を入手するとなくなる)ため、対ドルアーガ用の装備の数だけバランスも入手することになる。
ポーション系
効果を発揮するか、次のフロアに行くと手持ちからなくなる。
ギルのヒットポイントを48回復する。
ギルのヒットポイントを16にする。
初期値は48(ハイパーヘルメットがあれば96)なので普通は体力が減少するのだが、15よりも低くなった状態で取れば「16に回復する」効果となる。
ギルがミスをした時、残機を消費せずに再挑戦できるようになる(実質1UP)。ミスをするか他のポーション系アイテムを入手するまで有効。
一度だけドラゴン系の敵を一撃で倒せる。ドラゴンを倒すか他のポーションを取るまで有効。
上の階で出現した鍵が掛けられた宝箱の錠前を開けて入手できるようにする。
次の階からの制限時間のカウントダウンが加速する。ミスをするか後述のポーションオブキュアを入手するまで続く。(このポーションのみ他のポーション入手による上書き消去ができない)
ポーションオブデスの効果を打ち消す。
とある階に最初からある宝箱の中身をエクスカリバーorイビルソードにする。
【敵キャラ】
◆スライム系
もはや説明不要の魔物。
体をプルプル震わせながらフロア内を移動する。
HPの概念がないため静止中であれば一撃で倒せるが、移動中には返り討ちに遭うほか、中には後述のマジシャン系のように呪文攻撃をしてくるものもいるので油断は禁物。
また、スライムという関係上、どの方向を向いているかわからないという(特定の階では非常に)厄介な性質を持つ。
日本のゲームにおける『スライム』の雑魚っぷりは本作のせいと遠藤氏が言及したこともあるが、むしろ和ゲースライムとしては強い部類と言って良いだろう。
+
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該当するのは以下の通り |
名前通りに緑色色のスライム。
スライム系の中でも最弱だが、時折不意をつくように動くことがあり、それによってミスにつながることがあるので油断ならない。
黒いスライム。グリーンスライムと比較して高頻度で動き回る。
赤いスライム。スライムながらホワイトスペルを放つ。
青色のスライム。後述のドルイドと同じブルースペルを放って攻撃してくる。
濃い緑色のスライム。後述のウィザードと同じグリーンスペルで攻撃を仕掛ける。
ダークイエローの色をしたスライム。
マジシャン系の全ての呪文が使える最強のスライム……と、言いたい所だが臨機応変に呪文を使えるわけではないため、むしろダークグリーンスライムより弱いという説もある。
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◆マジシャン系
その名の通り魔法使いの魔物群。
『ギルから離れた所から突如現れ、呪文で遠距離攻撃を仕掛けて数秒してから姿を消す』というパターンを繰り返す。
ちなみに呪文は受けると一発で1ミスだが、ギルの持っている盾で防御可能であり、剣を出していない状態ならギルから見て正面からの、剣を出したままの状態ならギルから見て左側からの呪文を防御できる。
+
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該当するのは以下の通り |
紫色のローブを着た魔法使い。
外壁か内壁に命中するまで飛び続ける呪文『ホワイトスペル』を唱えて攻撃してくる。
緑色のローブを着た魔法使い。
一定距離進むと火柱(ファイヤーエレメント)に変化する呪文『レッドスペル』で攻撃してくる。
灰色のローブを着た魔法使い。
外壁か内壁に当たるまで飛び続け、内壁に命中した場合その内壁を破壊する呪文『ブルースペル』で攻撃してくる。
オレンジ色のローブを着た魔法使い。
内壁をすり抜けて、外壁に命中するまで飛び続ける呪文『グリーンスペル』で攻撃してくる。
その呪文の性質から事実上のマジシャン系最強。
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◆ゴースト系
マジシャン系の魔物が成仏できず幽霊と化した姿。
プログラムミスによるものか、ゴーストの服の色と、生前のマジシャンの頃のローブの色が合っていない。
そして、ソーサラーゴーストはいない。
+
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該当するのは以下の通り |
ウィザードと同じオレンジ色の服を着た幽霊。
名前の通り、メイジの成れの果てであり、ホワイトスペルを連発してくる。
メイジと同じ紫色の服を着た幽霊。
ドルイドの成れの果てらしくブルースペルを連発してくる。
ドルイドと同じ灰色の服を着た幽霊。
生前のウィザードの時と同じくグリーンスペルを使ってくる上に、連発してくるためこの上なく厄介。
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◆ナイト系
名前通り、騎士で統一された魔物群。スライム系やマジシャン系はヒットポイントの概念がないため一撃で倒せるが、ナイト系の敵にはヒットポイントが設定されており、ギルが剣を出した状態で数回交わらないと倒せない。
しかもその時必ずダメージを受けるので装備が充実してなかったりヒットポイントが少ないと返り討ちに遭いギルの方がやられてしまう。
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該当するのは以下の通り |
青い鎧で武装した騎士。
ナイト系の中では最弱で、初期装備のギルでも倒し方を間違えなければ簡単に倒せる。
黒い鎧と赤い刃の剣で武装した騎士。ブルーナイトより少し強い程度。
鏡のような銀色の鎧と赤い刃の剣で武装した騎士。
ミラーの名前通りに、ギルの移動速度をコピーする。
この辺りからギルの装備で倒せるか否かが変わってくる。
初登場時は『ハイパワーナイト』という名前だったが、ドルアーガの塔以降の作品では『ハイパーナイト』名義になっている。
その名の通り蜥蜴男で、他のナイト系と同じく剣と盾で武装している。左利き。
攻撃力が他のナイトより高いが、これは左利きによる攻撃は盾で防ぎにくいという理由から。
青い刃の剣を手にした赤い鎧の騎士でナイト系最強。
強い割に倒した時の実入りが少なく、戦わずに避けることも大切。
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◆ドラゴン系
他の種類の魔物と比較して巨体であり、ドラゴン系がいるフロアでは専用のBGMが流れるのが特徴。
移動速度は早くないが、現在地の縦軸か横軸にギルがいると、内壁を壊しながらギルに向かって接近してくる。
攻撃範囲が長いファイアーブレスが厄介だが、ブルーネックレスで対処できることと、パールを持ったギルが近くにいると移動を封じることができる。
倒し方はナイト系と同じだが、パールなしで戦う場合装備が充実していないと返り討ちにされる。
+
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該当するのは以下の通り |
緑色のドラゴン。元々は善良な生き物であったがドルアーガによって操られている。
銀色のドラゴン。クォックスよりHPが高い程度でそれ以外で特筆することなし。
黒いドラゴン。シルバードラゴンよりHPが高くドラゴン系の中では最強。
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◆ローパー系
サンドバッグのような胴体からウネウネとした触手が無数に生えた不気味なモンスター。
倒し方はナイト系やドラゴン系と同じだが、剣を出さずに交差すると死なない替わりにギルのヒットポイントが1になる(もちろん、この状態でナイト系やドラゴン系の敵と戦うと確実にミスになる)。
ちなみに、この種類のみ見た目以外はHPも倒した際の得点も全く同じである。
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該当するのは以下の通り |
触手が緑色の魔物。
触手が赤色の魔物。
触手が青色の魔物。
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◆ウィルオーウィスプ系
人魂のような見た目をした無敵のモンスター群で、万全の装備だったとしても絶対に倒せず、逆に触れると(リング系の装備を持っていないと)ギルの方が一撃でやられてしまう。
二種存在し、一定の法則に従ってフロアを徘徊している。
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該当するのは以下の通り |
青色の人魂。現在地と進行方向から見て左の壁伝いに移動する特性を持つ。
赤色の人魂。現在地と進行方向から見て右の壁伝いに移動する特性を持つ。
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その他
ラスボス+1種の2種類のみ
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該当するのは以下の通り |
57階にのみ登場する女悪魔。
女神イシターに化けており、プレイヤーが味方キャラと勘違いして剣を出さずに接触すると偽のブルークリスタルロッドを渡してくるのだが、受け取ると体力が急激に減って数秒でミスになる。
60階で出現するイシターをこいつと勘違いして攻撃し、ZAPするのは前情報なしでは誰もがやらかすだろう。
本作のラスボスである悪魔。
本来の姿に加えてハイパーナイト、ウィザード、クォックスに姿を変えており、それぞれ撃破しないと本来の姿とは戦えない。
フロアにいる素早いハイパーナイトを倒す
↓
4匹セットで出現するウィザードが出現し(その中の1匹が本物で他の3匹は幻でハズレ)、それを倒す
↓
パールで動きを封じられないクォックスが出現し、それをルビーメイスを持った状態で攻撃
↓
本来の姿になったドルアーガと戦える
また、前述の通り、エクスカリバー及びハイパーの名を冠する装備全てとブルークリスタルロッドを持っていないと逆にギルの方が一撃でやられてしまう。
|
【ZAP(ザップ)】
本作屈指のトラウマ要因。ゲーム中で禁忌とされる行為を行った時にすぐさま下されるペナルティのこと。
そのペナルティの内容もギルの所持しているアイテムがランダムで没収された上で、遥か下の階に落とされるというとても厳しいもの。
しかも没収されるアイテムには最終装備をはじめとするゲームクリアに必須な物も含まれる上に、そこから下の階に降りる手段もないため、最初からやり直さない限り事実上の詰みとなる。
なおZAPする条件は以下の通り。
- 59階にいるドルアーガを倒さずに上の階に進む
- 60階にて以下のいずれかの行為を行う。
- 内壁をマトックで破壊する
- イシターやカイを攻撃する
- タイムアップが近くなった時に出現するウィルオーウィスプに触れる(ちなみにリング系での無敵効果も意味をなさない)
- 時間切れによるミス
【アニメ版】
2008年にアニメ化。ギルの冒険から80年後の世界を舞台としている。
【余談】
- ゲームセンターで稼働していたアーケード版が好評を得たことにより、後に続編に当たる『イシターの復活』、前日譚に当たる『カイの冒険』(ファミコン用のゲーム)。
そしてシリーズ最終作にしてマルチエンディング要素のあるアドベンチャーゲーム『ザ・ブルークリスタルロッド』(スーファミ用のゲーム)も制作されることになった。
外伝(100年後)として、デッキ構築&ターンバトル制のRPG『攻めCOMダンジョン ドルルルアーガ』(ゲームボーイ用のゲーム)も制作された。
- 日本ゲーム界における「スライムは最下級の雑魚モンスター」というイメージを作ってしまったのはこのゲームからと言われている。
- 全60階なのは当時最も高いビルがサンシャイン60だったから。
- 名作ゆえ多数のゲーム機に移植されている。なかでもPCエンジン版ではビジュアルシーンの追加以外にも、手に入れたアイテムを自由に装備でき、防具等に特殊な効果が付与されていたりとゲームシステムにアレンジが施されている。ゲームボーイ版では残機制ではなくHP制になり、パスワードコンティニューが可能になった(パスワードは10階ごとにクリアすると表示される)。また10階ごとに中ボスが出現し、その階の宝箱も中ボスを倒す事で入手できる。登場する中ボスは、ビッグスライム、ビショップ(ナイト系の敵)、グレートドラゴン、マスターマジシャン、ファイナルゴーストの5種類。
- 同じくナムコより制作された『テイルズオブシリーズ』でも、本作で登場したアイテム(ブルークリスタルロッドやギルの最終装備)が登場することがある。
これはナムコというメーカー繋がりのお遊びと思われる。
基本的には、プレイヤーキャラが装備できる最強クラスの装備品としての登場。
ただし、名称が一部変化しており、アーマー、ヘルムはそれぞれ「ゴールドアーマー」「ゴールデンヘルム」に、盾は「Bラインシールド」になっている。
また、盾のみ「Rラインシールド」も登場していたりする。- シリーズによっては、関連アイテムを全て所持したり、装備品をこれらで固めた状態で戦闘して勝利すると『ドルアーガマニア』『ギルガメス』といった称号を獲得できることも。
- 更に言えばPS版デスティニー及びGB版なりきりダンジョンでは隠しダンジョンとして、この「ドルアーガの塔」をまるまる60階分遊ぶことができる。
ちなみにZAPもきちんと再現されている。
というか、戦闘システムがテイルズ準拠なので、下手をすると本作以上に面倒くさい…。
- なりきりダンジョン3でもダンジョンとして登場。
…が、さすがに全10フロア。とはいえ、各階ごとにギミックは存在している。
- NAMCOは後年のGCソフト『ドリルランド』ではドルアーガの穴というセルフパロディなアトラクションゲームモードを搭載している。内容は全く別物だが。
- NAMCO×CAPCOMでは主人公のギルとヒロインのカイが味方ユニット、イシターがイベントのみ登場のキャラ、そしてラスボスのドルアーガをはじめとした本作の魔物の過半数が敵ユニットとして出演している。
- 本作のメインテーマBGMには非公式ながら『替え歌』感覚で『いくら丼が食べたかったなぁ~♪』という歌詞が当てられるネタがあり、その縁もあってか過去に本作を原典としたオンラインRPGの公式キャンペーンでも実際にいくら丼に関連するプレゼントがもらえる企画が行われたこともあった。
- 創元推理文庫(後に創土社から復刊された)からゲームブックが出ており『悪魔に魅せられし者』、『魔宮の勇者たち』、『魔界の滅亡』の3部作。前の章のデータを引き継いでプレイできる。原作を下敷きにしつつも魅力的なオリキャラや設定、迷宮の中を行ったり来たりできる双方向性やきちんとマッピングできる迷宮などの斬新なシステムから今でも根強いファンは多い。このゲームブックのタイトルはNAMCO×CAPCOMでの一部のステージのタイトルとして採用されている。Amazon Kindleで電子書籍による復刻がなされているため、興味を持たれた方は一度見てみてもいいだろう。また、勁文社からはギルの弟ノヴァが主役のゲームブック『ドルアーガの塔 外伝』が出ている。ちなみにドルアーガの塔の前日談『カイの冒険』も創元推理文庫からゲームブック化されているが、こちらはゲームブック三部作との関連は薄い。
追記・修正はZAPせずにゲームをクリアした方、もしくはテーマBGMよりいくら丼が食べたくなった人にお願いします。
- 「王子という立場上戦闘経験は皆無なのか、攻撃力も体力(HP)も」体力も…何?低いとしたら何と比較しているのか。他に剣士キャラでも出るの? -- 名無しさん (2024-01-18 02:11:09)
- なんか全体的に文章に違和感を感じる。説明もところどころ意味不明。「左利きであるため攻撃力も他のナイトより高い」ってどゆこと? -- 名無しさん (2024-01-18 02:29:05)
- 一番書かなくちゃいけないのは「宝箱の出し方(=ゲームの進め方)」じゃないかな。各階層毎に違う方法で宝箱が出ること、それが当時はすべて手探りで、常人には思いつかないようなものばかりだということ…等か。 -- 名無しさん (2024-01-18 03:10:47)
- PS版テイルズオブデスティニーにまんまドルアーガの塔がある 略称が同じTODだし ちなみに60Fキチンとある上に戦闘が早くとも1戦30秒くらいなので60階到達は大体2時間セーブなしでやらされる -- 名無しさん (2024-01-19 04:32:58)
- GB版はエンジェルって会社が移植を担当してて、ギルが一撃で死ななかったり(HPも表示される)、10階ごとに中ボスがいたりするアレンジ仕様なんだよな。 プレイしやすくなっていて面白かった記憶がある。 -- 名無しさん (2024-01-19 09:27:18)
- ゲームブック三部作も忘れないでください -- 名無しさん (2024-01-19 10:23:04)
- よく取り沙汰される宝箱の出し方の『スタートボタンを押す』。これの攻略フロアは31階。ちなみに31階になったらスタートボタンが光るというのはガセです。 -- 名無しさん (2024-01-19 12:40:00)
- 自分が聞いた話によると、「いくら丼が食べたかったなー」はかなり歴史の古い歌ネタで、当時ハドソンと関わりがあった業界関係者が、北海道(ハドソンがあった場所)のいくら丼を惜しんで口ずさんだのが始まりだという説があるらしい。 -- 名無しさん (2024-01-19 15:07:35)
- アーケードで出てたドルアーガオンラインが結構面白かったな。ゲーム寿命短かったけど -- 名無しさん (2024-01-19 15:48:27)
- 31Fのパールは「アップライト筐体でプレイしていたら、身を乗り出した時にヒザが1Pスタートボタンに触れた事で出た」という思い出話も…(ゲーメストの増刊で石井ぜんじ氏) -- 名無しさん (2024-01-19 18:21:05)
- 「バテンカイトス」のメインストーリーのダンジョンになってることも記載してほしいな -- 名無しさん (2024-01-20 00:51:58)
- ドルアーガオンラインは要素を順当に拡張していければ神ゲーになれたかも知れない -- 名無しさん (2024-01-20 01:23:47)
- ↑11 普通の騎士は右利きなので、ギルが左手で持っている盾で相手の剣を防ぐ形になる。リザードマンは左利きなので、ギルとは剣と剣、盾と盾が向かい合う形になって、お互いの盾が用を為さない。これが「左利きだと攻撃力が高い」理由。同時に防御力も低くないとおかしいが……。 -- 名無しさん (2024-01-20 02:47:12)
- ギルはギルガメシュ、イシターはイシュタルとしてドルアーガは何が元ネタなんだろ? -- 名無しさん (2024-01-20 17:50:04)
- ↑2確か「リザードマンの体には硬いウロコがあるので頑丈」みたいな設定があったような -- 名無しさん (2024-01-20 23:01:16)
- ↑2 インド神話のドゥルガーらしい -- 名無しさん (2024-01-20 23:42:02)
- 小説版のYou ZAP to …を昔読んだけど今でも記憶に残るフレーズあるくらい面白かった。ゲームと違ってパーティーだったけど凄くゲームの雰囲気にマッチしてた。 -- 名無しさん (2024-01-20 23:55:16)
- ↑2そこはメソポタミアと関係ないんかいwそりゃ気づけんわ -- 名無しさん (2024-01-21 12:23:15)
- ↑ 西インドの神々がメソポタミアに攻め込んだと解釈できなくもないが、その場合イラン(ペルシャ)は何やってたんだって話になる -- 名無しさん (2024-01-21 21:44:27)
- 遠藤氏はD&Dのバビロン神話編から取ったと言ってたがな -- 名無しさん (2024-01-21 21:55:27)
- 創作の神様って大体そういうものとはいえ、正直巫女一人で悪魔の巣窟に突っ込ませるなと言いたい -- 名無しさん (2024-06-14 18:58:17)
- 小説版には神から授かった預言書、という体裁で宝箱の出しかたが記された本があるんだけど、31Fのパールの出しかたが「選べ(セレクト)」で一同困惑するってネタが印象的 -- 名無しさん (2024-11-02 15:01:48)
最終更新:2025年03月05日 21:57