登録日:2024/02/08 Thu 01:30:01
更新日:2024/12/31 Tue 18:36:39
所要時間:約 5 分で読めます
■概要
2018年2月5日に開催されたイベント
「アラカルト
バレンタイン〜みんなの気持ちの届けかた〜」の
「ほむら編(2018年2月8日に配信、アーカイブでは18話から21話まで)」に登場した
魔法少女。
メインストーリー第I部の敵組織、
マギウスの翼に所属する黒羽根の1人(本人が言うには「ガチの下っ端」)。
そのため魔法少女としての戦闘力はあまり高くない。
マギウスの教えを必要とし、救われようとしている。
元々名前表記は「黒羽根」だったが、ほむらが名乗った際に「私は匿名希望でお願いします」と話したため以後黒羽根(匿名希望)表記になった。
本名は明かさず、終始黒羽根のフードに身を包んでいたため素顔も不明。
一人称は「私」。
実家は見滝原だが現在は神浜の学生寮で生活している。
敵である
暁美ほむらに対しても丁寧な口調で話し、お礼もしっかり言う礼儀正しい人物。
彼女と交流し人柄を知ったほむらは「マギウスの翼だけどいい人」「きっと分かり合える」と感じていた。
ちなみにアラカルトバレンタイン・ほむら編は劇団イヌカレー(泥犬)氏がシナリオを担当したストーリーである。
■アプリでの戦闘能力
ディスク構成:A A A B縦3 C
「黒」として登場。
2018年2月15日に実装された初期レアリティ☆1、闇属性のアタックタイプキャラ。入手方法については後述。
見た目は敵として登場する黒羽根とほとんど同じ。
名前は違うが、暁美ほむら(眼鏡ver.)にコネクトした際に追加効果が発動することからイベントに登場した「匿名希望」と同一人物だと思われる。
環いろはに続く2人目の初期レアリティ☆1だが、他の魔法少女とは違い覚醒することができないため☆1のまま。
さらにデスティニージェムも入手方法が存在せず魔力解放がほぼ不可能になっている(任意の魔法少女を無条件で魔力解放できる貴重なアイテム、イノセント・ジェムを使えば可能)。
コネクトは味方のAccel MPをアップする効果。
前述の通り眼鏡ver.のほむらにコネクトすると追加で攻撃力がアップする。
マギア「黒の一閃」は敵単体にダメージを与えるシンプルな効果。
実装から約3年後の2021年2月5日に精神強化が追加された。
解放できる固有スキルは自身のMPを少し回復し、3ターンの間自身のMPが
自動回復する「マナリカバリー」。
ここまで書いたがやはり☆1であるためステータスは低い。
専用
メモリアも用意されているが「倒された時に味方全員を強化する」という倒される前提の効果になっている。
入手方法は「アラカルトバレンタイン」をクリアした際の報酬という特殊なもの。
後に「アラカルトバレンタイン2nd〜あの子がこの日の主役なら?〜」や「鏡の国のショコラティエ」の限定ショップなどで入手できるようになった。
■「アラカルトバレンタイン」での活躍
昔入院していた見滝原の病院に現れた魔女と戦っていた際、結界内で暁美ほむらと遭遇し助けられる。
戦闘後はお礼を言いつつもマギウスの翼に従わないほむらを警戒していた。
しかし同じ病院にいたこと・ほむらと同じくバレンタインに渡すチョコを買いに行こうとしていたことから意気投合し一緒にチョコを買いに行くことになる。
ほむらは彼女を自分と重ね合わせ、まるで自分がまどかになったような気分でいた。
ショッピングモールでチョコを購入し、迎えたバレンタイン当日。
実は彼女はいじめを受けており、タイミング悪く嫌がらせをしてきたいじめっ子たちに反撃していた。
その後、見滝原の病院でほむらに電話をかける。
電話での様子から異変を感じたほむらが駆けつけた時には、体にいじめっ子の血が付いていた。
そして「魔法少女になっても、マギウスの翼に入っても自分には何もなかった」と自分自身に絶望してしまう。
「なんでわたしは
何も持ってないの!?」
「わたし、主人公じゃないの
誰でもない魔法少女なの」
「わたし、
あなたみたいになれなかった」
「わたしは、
何にもなれなかったんだ」
ほむらが必死に止めたが穢れ切った彼女のソウルジェムはチョコレートの魔女へと変貌。
彼女の死はほむらの心に深い傷を残すことになった。
「私は鹿目さんにはなれなかった」
バレンタインイベントとは思えないキャラ描写はプレイヤーの心にも強く残り、現在でもマギレコに登場するモブキャラの中でも高い知名度を誇っている。
ファンからは「匿名希望ちゃん」と呼ばれることが多い。
ひょんなことから出会った匿名希望の魔法少女…
ほむらが彼女の名前を知ることは最後までなかった。
そして、彼女がチョコを渡そうとしていた相手も。
◆波打ち際のリボン
アラカルトバレンタイン同様、ほむらが主役として登場する2018年の夏イベント。
イベントストーリーの途中、上のような魔女文字が突然表示された後に夢を見ていたほむらが目覚めるシーンがある。
これを英語に戻しローマ字読みすると
HOMURA HOMURA OKITE HOMURA OKITE
|
…とほむらに話しかけていることが分かる。
さらに、この文字が出てくる場面でのクエストにはチョコレートの魔女が敵として登場。
ひょっとして、この声の主は…
なお「波打ち際の
リボン」も劇団イヌカレー(泥犬)氏がシナリオを担当している。
◆魔法少女ストーリー(暁美ほむら 水着ver.)
イベントと同時に実装された水着ver.のほむらの魔法少女ストーリーにも
(ドッペルクエストのストーリーで)
名前のみ登場。
謎の空間でほむらの目の前に現れた「本当の私(ほむら)」が
夏休みに浮かれるほむらを「あなたではまどかを救えない」と非難した際、彼女について言及していた。
「本当の私」の台詞から、ほむらの中で彼女を救えなかったことへの自責の念は未だ消えていないことが分かる。
「例えば、あの黒羽根は
誰のせいで死んだの?」
「あなたの怠惰が
招いた結果ではないの?」
■チョコレートの魔女
どこかの魔法少女の成れの果て。
(アーカイブ内(魔女・ウワサ一覧)より引用)
立ち耳の魔女(Candy)にそっくりな姿をした魔女。
体はチョコレートになっている。そして戦闘アニメーションは立ち耳の魔女の使い回しである。
魔女文字を解読すると「Matasaburo」となる。
もちろん名前のモチーフは宮沢賢治の小説「風の又三郎」。
アラカルトバレンタインのストーリー冒頭では病室で「又三郎になりたい」と話す幼い少女(恐らく彼女と同一人物)が登場しており、小さな頃から彼女は主人公への憧れを持っていたようだ。
しかし彼女から生まれたこの魔女の性質は「端役」。
短く大雑把な説明文と共に彼女が最期まで主人公になれなかった(モブキャラのままだった)ことを表しており、悲しい気持ちにさせられる。
■漫画版マギレコ
まんがタイムきららフォワードにて連載中の漫画版。
2025年2月号(2024/12/24発売)に掲載された64話の扉絵に登場。
しかもわずかながらフードの下から右目が見えている。
同日の富士フジノ先生のツイートから見るに、2月号→2月14日のバレンタインにちなんだものと思われる。
■マギア☆レポート
単行本掲載の魔法少女図鑑及び魔法少女シールでの「黒羽根」の立ち絵は(多分チョコか何かが入った)包みを持っており、彼女を思わせるものになっている。
また、本編で死亡した魔法少女達(
雪野かなえなど)が主役の回では、黒羽根が1人だけ登場している。(第二部#124、#243、#292)
彼女なのかどうかは明言されていない。
マギレコサービス終了直前に公開された第二部#340にも他の死亡した魔法少女たちと共に登場。以前と変わらず包みを持っていた。
■余談
彼女の登場からしばらく後に、彼女と同じ(元)黒羽根の魔法少女たちがキャラクターとして実装・姿を見せてメインストーリーに登場するようになった。
(メインストーリーI部では保澄雫や牧野郁美、メインストーリーII部では
宮尾時雨や安積はぐむなど)
アニメ版マギアレコードに登場する魔法少女「黒江」や黒江が劇中で出会った魔法少女「くろ」は
その名前や姿から彼女に似たような雰囲気を感じるが、特に関係はない。
…が、前者は魔女の名前のモチーフが宮沢賢治の小説作品であるという共通点が存在する。
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出典:マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝(2017年8月22日~)より
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- 一時期黒江と同一人物じゃないかと考察されてたな -- 名無しさん (2024-02-10 21:24:50)
最終更新:2024年12月31日 18:36