HELLUVA BOSS

登録日:2024/05/14 (火) 01:41:05
更新日:2025/04/26 Sat 19:28:56NEW!
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概要

 『HELLUVA BOSS(ヘルヴァ・ボス)』とは、2019年11月より公開されたアメリカ発のインディーズアニメ。
 地獄の下級悪魔インプの主人公ブリッツと、彼の周囲の悪魔達が繰り広げる日常と騒動を時に面白おかしく、時に物悲しく描く。
 原作者が同じVivienne Medranoの『HAZBIN HOTEL』のスピンオフに当たり、世界観と一部キャラクターを共有している。ただしストーリー的な繋がりは無く、「罪人の償還」をテーマとするあちらとは異なり、前述の通り「地獄の日常」にスポットを当てた内容になっている。
 2024年現在、日本語吹替は行われていない(計画自体はされている模様)が、有志の和訳字幕動画も多いため視聴のハードルは低め。約5分程のショートアニメ『HELLUVA SHORTS』も公開されている。

 またシリーズの特徴であるブラックユーモアとエログロ描写は本作でも全く衰えていない……どころか、むしろ『H・H』本編より過激になっている節がある。その様相に対し「ハズビンって健全なアニメだったんだなあ」とコメントする視聴者も存在する有様。
 ある意味本編より人を選ぶ内容になっていると言えよう。

 シーズン3とシーズン4への更新が決定しており、2025年4月にシリーズがAmazon Prime Videoでも配信されることが発表された*1

世界観

地獄

 お馴染み、罪を犯した人間が落とされる死後の世界
 本作では七つの大罪を冠する七つの階層で構成されている事が明示されており、それぞれを強大な古代の悪魔達が治めている。そのうち主要な舞台となるのは一番上の階層「傲慢の階層(Pride Ring)」である。
 また各階層は巨大なエレベーターで行き来出来るが、元人間の悪魔(罪人)は傲慢の階層から出られない模様。
 階層の内訳は以下の通り。

傲慢の階層(Pride Ring)

 傲慢の大罪にして地獄の王ルシファーが治める最上層。空は赤色。
 I.M.Pやゴエティアの貴族街の他、本編のハズビン・ホテルやVタワー、人食いタウンなどが存在するのもこの階層。
 地獄に落ちた元人間の悪魔達がすし詰めにされており、住民のほぼ全員が悪人であるという都合上治安は最悪を極めている。さらに本編でも描かれたように年に一度天使達の大虐殺が起きており、支配層の入れ替わりが激しいのもその治安悪化に繋がっている。

憤怒の階層(Wrath Ring)

 憤怒の大罪サタンが治める第二層。空はオレンジ色。
 荒野と農場がどこまでも広がっており、西部劇のような雰囲気となっている。またモクシ―とミリーを含む多くのインプがここの出身であるらしく、サタンは彼らから神のように崇められている。。
 悪魔達はしょっちゅうサタンの名を口にするが、ルシファーが地獄の統治を実質放棄しているからではない……はず。

暴食の階層(Gluttony Ring)

 暴食の大罪ベルゼバブが治める第三層。空は黄色。
 南国風の木々が生い茂るリゾート地のような趣の階層で、各所にホテルやレストランがそびえる。

強欲の階層(Greed Ring)

 強欲の大罪マモンが治める第四層。空は緑色。
 薄汚れた工場地帯で、空はスモッグで覆われている。全体的に汚らしい雰囲気だが、その一方でサーカスや遊園地などの娯楽施設が多いためいつも賑やか。
 ブリッツとフィズの出身地。

色欲の階層(Lust Ring)

 色欲の大罪アスモディアスが治める第五層。空は青色。
 常に雨が降りしきり、けばけばしいネオンで飾り立てられた歓楽街。クラブや色街の他、アスモディアスが経営する大人の玩具工場もこの階層に存在する。
 主な住民はサキュバスとインキュバス。

嫉妬の階層(Envy Ring)

 嫉妬の大罪レヴィアタンが治める第六層。空は(恐らく)紫色。
 主に魚類系の悪魔が住んでいるが、その他の詳細は不明。

怠惰の階層(Sloth Ring)

 怠惰の大罪ベルフェゴールが治める最下層。空はピンク色。
 巨大な病院やリハビリ施設が立ち並ぶ。またベルフェゴールはこの階層の薬品類を管理しているようで、それらの関連施設も存在すると見られる。

I.M.P(Immediate Murder Professionals)

 インプのブリッツが立ち上げた暗殺代行会社。社名を直訳すると「即暗殺プロ」といったところ。
 インプ・シティの一角にある雑居ビルに本社を持っており、社員は社長のブリッツ、暗殺実行役のモクシ―とミリー、受付嬢のルーナの4人。
 業務内容は、元人間の悪魔が生前恨んでいた人間を人間界に出て殺し、地獄へ落とす事。……結局殺しても地獄に来るんじゃ意味ないのでは?と思われるかも知れないが、パイロット版によると「憎い奴に復讐したい→でもそいつが死ぬまで待てない→じゃあ今すぐ殺して連れて来よう!」というノリであるらしく、言うなれば依頼人に復讐の機会を作ってやるのが本領なのかも知れない。
 悪魔が人間界へ行く手段は乏しいため独占市場……と思いきや、実際の業績はいまいち伸び悩んでいる模様。その割に武器はたくさんあるけど。

キャラクター

主要人物

  • ブリッツ(Blitzo)
 主人公。赤と白の体色で裾の長いスーツを着たインプ(小悪魔)。他のインプよりも大柄で角も立派。
 暗殺代行会社「I.M.P」の創設者で、自身も地獄の鉄火場で鍛え上げられてきた一流の殺し屋。
 性格は悪魔らしく頭のネジがぶっ飛んだお調子者で、ことあるごとに下品かつ乱暴なスラングを多用する。養女のルーナを溺愛しつつ部下達をしょっちゅう振り回しているが、何やかんやで彼らを本心から大事に思っている節が窺える。
 また人間界へ行くための魔導書を借り受けるために貴族のストラスと肉体関係を結んでおり、月一で彼と性行為を行っている。要は社長自ら枕営業。
 ストラスとの関係はあくまでビジネスだと割り切っているつもりであり、彼から激しく好意を向けられる事にはあまり快く思っていない。しかし内心では……?

  • モクシ―(Moxxie)
 I.M.P社員のインプ。ブリッツよりも小柄で、白髪と蹄の足が特徴。
 同僚のミリーとは新婚夫婦で、、仕事中でも隙あらばイチャついている。地獄ではいっそ珍しいくらいの純愛バカップルであり、色欲の階層でアスモディアスに「遊んでみないか」と誘惑された際も決して揺らぐ事は無かった。
 性格は現実主義で堅実。ブリッツに何かと夫婦生活をストーキングされたり、ルーナに下ネタ交じりでからかわれたりしている苦労人。また依頼とはいえ人間(特に家族)を殺す事を躊躇うなど、悪魔らしからぬ優しさの持ち主でもある。
 作中でもほぼ毎回のようにブリッツの言動に呆れたりキレたりしているが、内心では強く信頼しており、いざという時の連携は抜群。
 仕事では主に銃器を使用。特にライフルやサブマシンガンが得意な模様。

  • ミリー(Millie)
 I.M.P社員のインプで、モクシ―の妻。黒いショートヘアで、年齢は本人曰くルーナより5歳年上。
 陽気で爛漫な性格で、夫のモクシ―とは強い情愛で結ばれている。基本的には大らかだが、モクシ―の窮地には我を忘れて取り乱す様子もしばしば見られる。ついでにモクシ―相手でも怒る時は怒る。
 一方、「人間なんて悪意の塊」「だから皆地獄へ来るのよ」と、いつものトーンで語るドライなところもある。まあ彼女らのような生粋の悪魔より元人間の悪魔のほうがヤバい奴が多いのは本編でも描かれた通りである。
 ブリッツからのストーキングについては夫ほど気にしていない様子。ノリが合うからだろうか。
 仕事では刃物を主に使用。小柄な体格に見合わぬ大斧を振り回す姿は圧巻。

  • ルーナ(Loona)
 I.M.P社員のヘルハウンド(犬の悪魔)で、愛称は「ルーニィ」。白と灰色の毛並みが特徴で、メインキャラの中では大柄な部類。ケモナーホイホイ。
 普段は受付嬢としてオフィスで電話対応をしているが、短気で面倒くさがりな性格のためその勤務態度はお世辞にも良いとは言えない。特に生真面目なモクシ―とはしょっちゅう言い争っている。
 ブリッツの養女でもあり、彼から溺愛されている。ルーナ自身は依怙贔屓しながらあれこれ構って来る養父をウザがっているものの、愛と孤独に飢えた彼の本心を察している事もあり何だかんだで心配している。
 基本的には留守番担当だが、有事の際は犬らしい怪力とスタミナを活かして暴れ回る。
 またパンクな恰好の人間に化ける事も可能で、その姿で地上で活動する事もある。逆に彼女自身はブリッツ達が本来の姿のまま地上に出ている事に唖然としていた。

  • ストラス(Stolas)
 地獄の貴族ゴエティアの公爵*2。シルクハットとフロックコートに身を包んだ長身痩躯のフクロウの悪魔。
 上記の通り人間界へのゲートを開ける魔導書を所持しており、それを貸し出す約束と引き換えにブリッツと肉体関係を結んでいる*3「鳥だから総排出孔がある」という原作者の証言と会話の内容的に、彼がネコでブリッツがタチらしい。
 いまいち乗り気でないブリッツに対して彼はブリッツにぞっこん。作中、事あるごとにピー音満載のセクハラ電話を架けており、うんざりした顔で電話を受けるブリッツとの温度差もあって多くの視聴者の腹筋を崩壊させた。……が、それはどうも初恋の相手(後述)のブリッツと一緒になれた(物理)事にテンションが上がってしまっただけらしく、実際の彼は気取りつつも優雅で落ち着いた人物である。マゾの気があるのは素のようだが。
 一方、相手の反応を伺わずに自分の言いたいことを捲し立てる悪癖があり、それがブリッツだけでなく娘オクタヴィアともすれ違う原因になってしまっている。
 悪魔としての能力はフクロウらしく空を飛べる他、一睨みで悪魔を石化させたり、死体を操って自分を人間界に召喚させたりなど、原作者をして「アラスターより強い」と言わしめるほどの強大な魔力を有する。

ゴエティアの一族

  • オクタヴィア(Octavia)
 ストラスの娘。父によく似たフクロウの悪魔だが、如何にも西洋貴族らしい華美な恰好の両親に対し、星柄のワンピースに黒いショールとニット帽というかなり現代的な装いをしている。
 幼い頃は(母のステラが半ばネグレクト気味なのもあって)父が大好きな女の子だったが、思春期に入った現在は反抗期が加速して父ともギクシャクした関係が続いている。とはいえ、その原因の半分以上は父親が不倫している(しかも男と)せいなのだが。もっとも、それは嫌悪感というより「父が他所の男と駆け落ちして自分を置いていくのではないか」という恐怖ゆえであり、今も昔も父が大好きな事には変わりない*4
 また「父との関係に悩む娘」という点ではルーナと分かり合えるところがある。

  • ステラ(Stella)
 ストラスの妻の白鳥の悪魔。ストラスとは政略結婚で一緒になった仲。
 容姿は美しいが内面は非常に気難しくヒステリックで、常日頃から夫に対して抗うつ剤を飲まないとやってられない程の暴言を浴びせている。
 ストラスも何とか彼女に寄り添おうとしていたのだが、当の彼女はオクタヴィアが産まれた時点で「後継ぎを産む自分の役目は終わった」と認識しているらしく、その酷い態度は全く変わらず、終いには殺し屋まで雇ってストラスに差し向ける始末。結局シーズン2時点でとうとう愛想を尽かされてしまったようで、以降喧嘩が絶えなくなってしまった。
 しかしそれでも夫の不倫は嫌なようで、彼がブリッツと寝た件には激怒していた。……まあ、単に相手がインプなのが嫌なだけかも知れないが。

  • アンドレアルフス(Andrealphus)
 ステラの兄の孔雀の悪魔。
 妹を大切に思っており、ヒステリックな彼女の愚痴に付き合ったりアドバイスを贈ったりしている。しかしその分義弟ストラスや姪オクタヴィアとの関係は決して良くは無い……というか、隙あらばストラスを積極的に失脚させようとすらしている
 ただ傲慢ではあってもステラほど近視眼的な性格ではなく、妹が勝手にストラスの暗殺を企てた際は「まだ生きていてくれたほうが得」と諫めていた。
 冷気を操る魔法を得意とし、小さな氷を作る程度から部屋一面を凍らせるレベルまで調整も自在。

  • ヴァサーゴ(Vassago)
 ゴエティア貴族の一人であるオウムの悪魔。
 傲慢・自己中な者が目立つゴエティアや上級悪魔達の中にあって高潔かつ公正さを重んじる性格で、それゆえアンドレアルフスとは不仲。興奮するとスペイン語で捲し立てる癖がある。
 ちなみに『H・H』のパイロット版にも少しだけ登場しており、ヴァギーがアラスターについて説明する際のイメージ映像に彼の姿が映っている。

悪魔達

  • ヴェロシカ(Verosika)
 サキュバス(淫魔)のポップスター。赤みがかった桃色の肌にボンキュッボンな体型で、銀髪のポニーテーと背中から生えた翼がチャームポイント。
 ブリッツの元カノであり、当時は非常に仲の良いカップルだった様子。だが上記のブリッツのトラウマが元ですれ違いが起きるようになり、最終的に「私は彼にイロイロしてあげたのに、彼は何もしてくれなかった」と破局。それ以降は犬猿の仲となってしまった。
 今や顔を合わせるたびに罵り合いと意地の張り合いが始まる間柄だが、一方でブリッツに突っかかるのは常にヴェロシカのほうであり、また右肩に彫ったブリッツの名前のタトゥーを未だに消していない(×で隠してはいる)辺り、未練とも取れる複雑な感情が窺える。

  • フィッザローリィ(Fizzarolli)
 地獄で大人気のインプのピエロ。愛称は「フィズ」。
 手足が伸縮自在の機械の義肢になっており、これを用いたダイナミックなパフォーマンスが得意。
 普段はアスモディアスのクラブである「オジーの店」で働いており、そのアスモディアスとは相思相愛の間柄。また強欲の階層でマモンのサーカスにも出演している模様。パフォーマンスの腕を磨く事には常に真摯であり、難聴の客向けに手話を覚えるなどファンサービスも欠かさない。
 今でこそブリッツとは「俺の人生にお前は必要ない」と互いに吐き捨て合う険悪な関係だが、実は元々は兄弟同然に育った幼馴染であり、共にキャッシュのサーカス団で大道芸を切磋琢磨し合った仲であった。だが誕生日に起きた大火災で両手足を失い、鼻以外の全身に大火傷を負う重傷を負う*5
 彼はこの火事は自分の人気に嫉妬したブリッツが放火したのだと誤解しており、同時に自分のせいでフィズが傷ついたと自責するブリッツもまたフィズへの向き合い方が分からなくなり今に至る。
 二人がお互いの胸の内を明かすのは、この悲劇からゆうに15年もの歳月が流れてからであった。

  • アスモディアス(Asmodeus)
 七つの大罪「色欲」を司る古代の悪魔。愛称は「オジー」。
 見事な逆三角形の巨体をストライプ柄の青いスーツで包んだ雄鶏の悪魔。炎のような鬣(羽毛?)には、牡牛と雄羊の顔が浮かび上がっている。フィズ曰く怪獣みたいにデカいモノを持っているらしい。鶏なのに。
 色欲の階層でクラブやレストラン、そしてディルド工場を運営しているヤリやり手。色欲をアートだと捉えており、常に自身も新商品の開発と探究に励む身。またモクシ―とミリーの愛を感傷的でつまらないとバカにしている*6一方で、媚薬や脅迫で相手を思い通りにする行為を嫌っており、色欲の王としての矜持が感じられる。
 それゆえにフィズのピエロの才能と直向きな姿勢をこの上なく高く評価しており、彼をビジネスとプライベート両方のパートナーとして心底惚れ込んでいる。ただフィズがサーカスの為に身を粉にする姿と、そんな彼を扱き使うマモンの事は快く思っていない。

  • ストライカー(Striker)
 憤怒の階層を根城にする殺し屋の悪魔。カウボーイハットを被ったガンマン風の出で立ちで、インプと何かの悪魔のハイブリッドらしい。
 ステラから夫ストラスを始末するよう雇われたのを機にブリッツとの因縁が生じる。目的のためなら手段を択ばない卑劣かつ冷酷な性格であり、鞭と銃を操る純粋な実力の面でもブリッツとほぼ拮抗する強者。
 ……が、下ネタが苦手というどこかのラジオデーモンとよく似た弱点がある。彼もアセクシャル(無性愛者)なのだろうか。某鹿野郎といい、この世界で下ネタ苦手なのは生きづらそう。
シーズン1のみノーマン・リーダスが声優を担当。

  • ヴォルテックス(Vortex)
 ヴェロシカのボディーガードのヘルハウンド。
 大柄で厳つい風貌の持ち主だが、内面は存外フレンドリーで真摯。
 そのイケメンぶりは一時期ルーナを一目惚れさせるほどだったが、残念ながら彼にはビーことベルゼバブという恋人がいたため、あえなく失恋してしまった。しかし友人としての関係は以降も続いている様子。

  • ベルゼバブ(Beelzebub)
 七つの大罪「暴食」を司る古代の悪魔。愛称は「ビー」。
 「ベルゼバブ」というと一般的には蝿のイメージが強いが、本作の彼女はラフな格好と健康的な肢体をした女王蜂の悪魔である。「『Bee(蜜蜂)』lzebubu」という洒落であろうか。
 暴食の階層にある自身のフロアで豪奢なパーティーを開いており、参加者の悪魔に酒の飲み比べを持ちかけたり、自らフロアを飛び回って料理を勧めながら声を掛けたりと、貴賤を感じさせない社交的な性格。
 しかし彼女が求める暴食はあくまで「楽しく食と酒を味わう」事であり、「自暴自棄になって酒に溺れる」事ではない。このため悪酔いしたブリッツを(かなり遠まわしな言い方で、かつ二人を気遣いながらだが)連れて帰るようルーナに言い含める一幕も。

  • マモン(Mammon)
 七つの大罪「強欲」を司る古代の悪魔。愛称は「マム」。
 でっぷりと太った肥満体を緑(=ドル札の色)のピエロ衣装で包んだ蜘蛛の悪魔。怒ると下半身から無数の脚が生える。
 その見た目と強欲の王の称号に違わない拝金主義者であり、常にサーカスや工場での金儲けの事ばかり考えている。毎年開催するピエロコンテストでフィズの才能を見出し、大怪我を負った彼に機械の手足とピエロハットを与えた恩人。自身もフィズを「お前を息子のように育てた」と豪語するが、実際のところ稼ぎ頭として搾取しているだけでしかなく、フィズ自身の体調やメンタルは全く考慮していない。
 またひどく傲慢な性格でもあり、コンテスト中にフィズにパフォーマンスと合わせて「哀れなクズ野郎」と罵倒されても名指しされるまで自分の事だと気付いていなかった始末。

  • サタン(Satan)
 七つの大罪「憤怒」を司る古代の悪魔。
 パンクファッションを着こんだドラゴンの悪魔で、燃えるような真っ赤な巨躯と四つの目が特徴。
 地獄で罪を犯した悪魔を罰する裁判長であり、同時にルシファー不在の間は大罪達のまとめ役を担っている。ただ本人はルシファーが何も言わないのを良い事に、自分こそが真の地獄の王に相応しいと周囲に吹聴している様子。これについては、王になってやる事が「家に引きこもってアヒルちゃん作る」だけなルシファーも悪い。
 憤怒の支配者だけに性格は苛烈で厳粛。些細な事でも激高しやすいタチだが、同時に自分のそんな気性も理解しているのか、アンガーマネジメント担当のセラピスト悪魔、ヨーギルトを常に傍らに控えさせている。
 余談だが、ビーは彼とヤッた事があるらしい。体格差どうしたんだ。

  • レヴィアタン(Leviathan)
 七つの大罪「嫉妬」を司る古代の悪魔。通称「レヴィ」。
 黒いクロップトップ姿の双頭の魚の悪魔。二つの頭それぞれに自我があるようで、右側の女性的な顔は常に笑みを浮かべ、左側の鰻のような顔はしかめっ面をしている。

  • ベルフェゴール(Belphegor)
 七つの大罪「怠惰」を司る古代の悪魔。愛称は「ベル」。
 顔と首に大小10個の目を持つ驢馬の悪魔。服装はピンクのワンピースドレスを着用。
 ナルコレプシー気味なのか、突発的に寝たり起きたりを繰り返している。
 ちなみに『H・H』5話にて、チャーリーが彼女の連絡先を登録しているのが確認できる。さすが地獄のプリンセス。

追記・修正は大得意さ♪
アニヲタの使者~♪

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最終更新:2025年04月26日 19:28

*1 Prime Videoでの先行配信後Youtubeで配信。

*2 原語及び元ネタのグリモワールでは「prince(王子・大公・公爵)」と呼ばれているが、彼自身は王族ではないと思われるため本記事ではこちらで記載させていただく

*3 彼自身は魔導書無しでも自力で人間界へ移動できるため、実質的にはブリッツと密会するための口実である

*4 なおこの辺りの気持ちをルーナに明かした際に「パパは私を愛するよりママを怒鳴る方が大事みたい」と零しており、母との関係改善はもはや諦めている事が窺える

*5 声がガラガラなのもこの火傷の後遺症ではないかと考察するファンもいる

*6 ただしこれは自分の店の雰囲気を崩されたくなかったための方便というのが大きい。あとはフィズとの関係を公に出来ないゆえのやっかみか