夜のクラゲは泳げない

登録日:2024/06/09 Sun 21:32:00
更新日:2025/02/16 Sun 11:44:50
所要時間:約 4 分で読めます




"私"も誰かみたいに輝きたい

夜のクラゲは泳げない」は動画工房制作のオリジナルアニメ作品である。
監督は竹下良平、シリーズ構成・脚本は屋久ユウキ。
キャラクターデザインはpopman3580(原案)と谷口淳一郎 音楽は横山克

2024年4月~6月までの期間で放送中
略称は「ヨルクラ

【概要】


女の子4人組が架空のキャラクターを作り、それを基に音楽活動を行っていくことをコンセプトに始めたオリジナルアニメ作品である。

監督曰く「今のSNS全盛の時代で生きる、若い人達に響く物語を作りたいなと考えたのがきっかけ」とされている。
オリジナル作品に挑戦したく、その中でも特に「血の通ったキャラクター」を描くことを挑戦しつつ、シリアスな内容を踏まえつつコメディチックな内容・演出も盛り込むことで、楽しさや共感できる内容を意識したとされている。
本作のシナリオについて、SNSが発達した現代で自分が変だと思われるのが怖いから動けなかったり、踏み出せなかったりするという人を応援する内容にできればということを、脚本を書く際は意識したとされている。自分はこうなりたいけど世間的に変って言われてしまっていたり、自分を貫いていることが変と言われたりして意見をできなくなったり、そういう人たちに一歩踏み出すきっかけを与えたい、ということも物語の中に盛り込まれている。

実際に主要キャラは何かと性格や特技・思考が「尖っている」と感じる描写も少なくない。そしてそれを異質ではなく、肯定すること大事であることをテーマとして掲げていると思われる。
ある意味クリエイター気質全開で挑んだ作品と解釈することもできよう。

マガジンポケット(講談社)よりコミカライズがされている(作画が藤井にこ)他、脚本を担当した屋久ユウキによるノベライズ版がガガガ文庫より刊行されている。

【あらすじ】


ごく普通の女子高生、光月まひる。
イラストレーター「海月ヨル」として活動していたこともあったが、周りに流されてすっかり量産型女子になっていた。
ある日、まひるはハロウィンが迫る夜の渋谷で不思議な少女、山ノ内花音と出会う。
渋谷に残り続けるまひるのトラウマ——クラゲの絵を好きと言う彼女にどこか惹かれるまひる。
自分の好きを貫くため、匿名シンガーとして活動する花音は、この特別な出会いをきっかけにまひるを仲間に誘う。
(アニメHP 第1話あらすじより引用)

【キャラクター】


(主要人物)


・光月まひる
CV:伊藤美来
「私…逃げてばっかり」
本作の主人公
さいたま市立大宮学園高等学校の2年生
幼少期はイラストレーターの「海月ヨル」として活動していたが、
とある出来事がきっかけに活動休止に追い込まれてしまう。
感受性が強いがあまり、周囲の環境に過敏になってしまうところがあるのと、SNSなどの発言で傷つきやすい一面がある。
花音との出会いによって、「JELEE」のイラスト担当としてもう一度自分の才能にチャレンジしていくことになる。

・山内花音
CV:高橋李依
「私はヨルの絵が大好きだよ」
JELEEの歌唱・作詞担当。
自分の意見に一直線で、決めたら譲れない頑固さを持っている。
それは裏を返せば、他人の意見に流されないことにもなり、何かと悩むまひるに道しるべを作ることにもつながっている。

かつてはアイドルグループ「サンフラワードールズ」のリーダー兼センターの「橘ののか」として活躍していたが、暴行事件騒ぎで炎上騒動に発展してメンバーを脱退している。

・渡瀬キウイ
CV:富田美憂
「羨ましいだろう!変な名前ってことは私は世界に1人だけってことなのである!」
まひるの幼馴染
Vtuber「竜ヶ崎ノクス」として活動している。
制服が可愛いことと進学校であることで有名な立北高校に籍を置いている。

+ アニメ3話以降ネタバレ
実は現在は、ほぼ不登校状態。
自分が最強であるという己の信条をはじめ、その独特の主張に周囲となじむことができなかったのが原因である。そこで彼女が自分でいられる場所としてVtuberの世界だったのではないかと思われる。

基本なんでもそつなくこなせる性格で、まひるとしてはそんなキウイは憧れで頼りになる存在だった。

JELEEでは主に動画制作を担当している。

・高梨・キム・アヌーク・めい
CV:島袋美由利
「でもここです!このフェイスラインとすっと通った鼻筋!このクレオパトラのような顔の良さはののたんしかいません!」
東京音響芸術大附属音響高校の音楽科演奏専攻に通っているお嬢様。
幼少期からピアノの英才教育を受けていた。
ドイツ人とのミックスで、名前や必要以上に相手にかかわらないような性格から浮いた存在となっていた。その中でアイドル時代の花音(ののか)と出会い、ののたんと呼称し、「推し」として追っかけをしていた。

+ アニメ2話以降ネタバレ
劇中で最初に登場した時は黒髪ストレートでかつての花音(橘ののか)を思わせる容姿だったが、ドイツ人とのミックスである本来の容姿は燃えるような赤髪(デザイン上はオレンジ)。
上述の通り、名前や性格も周囲から浮いた要因であったことはたしかだが、髪の色に加えて作中人物からも整っていると評されるその容姿が大きかったと思われる。
なお本人も面食いの気があるのか花音以外でも容姿が整っている相手にはうっとりする描写がある。(ののか(花音)に対する第一印象は「顔がいい」だった)
同時にピアノの実技の成績もほぼ1位だったらしくその辺りのやっかみもあったと思われる。
両親やピアノの先生からは厳しく教育され、同級生からはからかわれる日々を過ごす中で偶然立ち寄ったサンフラワードールズのチェキ会で橘ののかとして活動していたころの花音と出会い、
彼女から名前を聞かれた際に先の名前をからかわれた経験から咄嗟に「木村」と名乗る。

以後、ののか最推しのサンド―ファンとなり、「なりたい自分」の姿として現在の姿に変身。
チェキ会の時に交わした「いつかののかのための曲を彼女提供する」ことを心の支えに、今までの生活に加え、一ファンの「木村ちゃん」として推し活を行ってきていた。

そのため、紆余曲折の末JELEEに加入後は「木村ちゃん」名義で活動している。



「JELEE」では作曲を担当している。

(サンフラワードールズ)


花音が所属していたアイドルグループ

・瀬藤メロ
CV:岡崎美保
活動再開後はセンターを務める。
プロデュ―サーへの信頼度は高い。愛嬌を振る舞う天使のような女性。

・柳桃子
CV:首藤志奈
ユニットでは最年長にあたる

・鈴村あかり
CV: 天城サリー
他のメンバーと比較すると若干引いた印象。

(主要人物の家族)


・光月佳歩
CV:松浦愛弓
まひるの妹。
まひるのことを量産型と無邪気に皮肉っているが内心は大事に思っている。

・早川美音
CV:安済知佳
花音の姉。
好きなものは酒で担当ホストに貢いでいるといういささか残念系な女性であるが、妹のことはしっかりと見ている。

・早川雪音
CV:甲斐田裕子
「サンフラワードールズ」のプロデューサーで花音の母親。
早川プロダクションの社長も務めている。

(その他)


・みー子
CV:上坂すみれ
銀河系最強アイドルの卵を自称するアイドル。永遠の17歳。
第1話でJELEEに路上ライブを乗っ取られてから、割といろんな場面で居合わせている。

+ アニメ6話以降ネタバレ
18歳の時にアイドルを目指して上京するもなかなか孵化せず14年。
とうとう事務所からの最後通告を受けてしまい、藁にもすがる思い(と、乗っ取りの時の負い目に付けこむ打算的な考え)で、渋谷アクアリウムを投稿して上り調子になっていたJELEEに楽曲の提供とMVの作成の依頼をしに来た。
そこで判明した事実が何と31歳のシングルマザー。いろいろと苦労を思わせる。

本名は馬場静江。
小学五年生の亜璃恵瑠(ありえる)は一人娘にして自身のTO。
JELEEへの依頼以降は色々と吹っ切れたのか、本名も年齢も娘のこともさらけ出してながらアイドル活動を継続することにした。
ただし年齢についてはまだ1歳分サバを読んでる疑惑がある。というのも、JELEEに依頼をした年の1月の上旬あたりで31歳を自称していたのだが、翌年の1~3月間の描写で誕生日ライブをしていたため。




【主題歌】


OP:「イロドリ」
カノエラナによるオープニングテーマ
ED:「1日は25時間」
ツルシマアンナによるエンディングテーマ

JELEEによる楽曲


(挿入曲として使用される)

・「カラフルムーンライト(ギターアレンジver.)」
・「最強ガール」
・「月の温度」
・「渋谷アクアリウム」
・「青一色」
・「深海遊泳」
・「1日は25時間」


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最終更新:2025年02月16日 11:44