One Room Nightmare

登録日:2024/06/29 Sat 01:39:37
更新日:2024/09/04 Wed 00:11:38
所要時間:約 9 分で読めます




『One Room Nightmare』Steamで配信中の戦略ホラーゲームである。
開発は RenKon
価格は無料





概要


アパートの一室を舞台とした3Dホラーゲーム。
見知らぬ部屋の中で目を覚ました主人公を操作し、5体の個性豊かな化け物達の攻撃をやり過ごしつつ朝を迎えるのが目的のゲームである。

ゲーム性を一言で言うと「ターン制のFNaF
こちらの行動に応じて侵入や移動などの行動をとってくる化け物達を相手に、プレイヤー側は時間や電力といったリソースを駆使して身を守り続けていくゲーム。

敵となる化け物達にはいずれも侵入、撤退などの行動パターンが存在し、プレイヤーはこれらの情報を集めて敵の行動を予測する事で、それぞれのパターンに応じて身を隠したり敵を追い返したりできる。
与えられた情報を整理して「今は敵が迫っているから小部屋に隠れよう」 「今は安全っぽいからリソースを節約しよう」などと頭を働かせながら生き残るための最適解を模索するのが楽しい、論理的思考力が求められるゲームである。
詰め将棋……というより詰め将棋を仕掛けてくる敵から逃げ続けて詰みにならないように頑張る感じの作品。

ホラーゲームだけあってジャンプスケア要素はあるが、ターン制なお陰でこちらがクリックするまでは絶対に襲われない。心の準備が出来るのでホラーが苦手な人も安心な設計(怖くないとは言ってない)。



ゲームシステム


・ターン制と時間
本作ではプレイヤーが行動するまで時間は経過せず、化け物共も行動してこない。プレイヤーが室内の移動や視点変更などの行動をする事で初めて時間が経過する。
1行動ごとに5分が経過する仕組みで、敵達も5分刻みで行動してくる。
部屋の中央ではデジタル時計で現在の時刻を確認できる。
ゲーム開始時点では0時00分。これが5時00分になる(=60ターン経過する)まで生き延びればクリアとなる。


・日記
プレイヤーが室内の設備をチェックしたり初めて化け物と遭遇したりすると日記が追加される。
これらは攻略のヒントになる他、化け物と遭遇した後は後述する研究システムから情報を取得できる様になる。


・研究システム
敵の侵入を発見したり攻撃を防いだりすると経験値が手に入るシステム。これを消費することで敵の出現場所や行動の特徴などの情報を得られる。
後から出て来る情報ほど重要度が高く、アンロックに必要な経験値も多め。
UIがオシャレ。


・電力と停電
アパート室内の照明はバッテリーによって稼働しており、照明が点いた状態では電力を消費する。
残っている電力は初期位置の左側に表示されており、電力を使用するにつれて

安全

注意

危険

警告

!停電!

と表記が変化する。
停電になると室内の照明が強制的にOFFになり、玄関方面やベッドへの移動が出来ない(=敵から身を隠す事が出来ない)極めて無防備な状態に陥る。

停電から回復する手段は一定時間経過するのを待つか、キッチンにあるブレーカーを操作するかの2つ。
前者は敵の襲撃を防げない事から現実的な対処法とはならず、基本的にはブレーカーを使う事になる。
停電する前なら室内の照明を消す事で電力を回復する事も可能。

なお状態ステータスはあくまでも電力の残量を示すものであって、決して化け物達の侵攻度合いを表すものではない点に注意。
表示が安全だとしても敵はすぐ近くまでにじり寄っているかも



室内マップ


・玄関
ゲーム開始時に正面に見える空間。
バスルームやクローゼットの扉へアクセスできる。
活用する機会の多い重要なスペース。


・バスルーム
ユニットバス。半開きにしか出来ないが、中に何者かの気配を感じる。
中に入る事は出来ず、内部の様子をうかがう事のみ可能。
化け物の一体と密接に関わっている。


・モニター
画面右側に設置されているモニター。バスルーム内の監視カメラの映像を確認できる。
映像が赤く染まっていたら化け物が来襲中のサインである。
ちなみにただのアパートに浴室やトイレを監視するための設備がある理由は不明。化け物達とは違う意味で怖い。


・クローゼット
バスルームの手前にある極めて狭い小部屋。化け物達から身を隠す為に使うスペース。
化け物達から身を隠すのに使えるが、玄関の照明が点いていないと入れない。
普通に5時間ここに篭ってればいいのに。


・ベッド
画面左側の部屋。
玄関から死角になっているお陰で、クローゼット同様化け物達から身を隠すのに使える。
こちらもベッド周辺の照明が点いてないと入れない。


・ベランダ
画面の左端にあるスペース。移動ではなく視線を向けるだけの空間。
最初は閉じられた状態だが、いつの間にか開いている事がある。
化け物の一体と密接に関わっている。


・キッチン
初期画面から見て右側にあるスペース。
奥の方にブレーカーが設置されており、停電時にはここにインタラプトする事で電力を即時復旧させられる。
化け物の一体と密接に関わっている。



登場人物


・主人公
本作唯一の人間。プレイヤーが操作する一般人。
一人称視点なので容姿は不明。
化け物に襲われると死ぬ……訳ではなくその場で気を失い、気がつくと翌日の0時00分になっている。
いきなり見知らぬアパートの一室に閉じ込められ、化け物達と対峙させられる羽目になった可哀想な人。その割に化け物を観察して特徴を日記に書き記す程度の冷静さを保っている強靭なSAN値の持ち主。




+ ネタバレ注意!
・Baby
赤ん坊の様な鳴き声を発する人型の化け物。顔もベビーフェイスと主人公は評しているが、どう見ても童顔どうこうの騒ぎじゃない外見。そして「胸があるから女だろう」などとクソどうでも良い事に着目している
バスルームに出現し、数ターンかけて玄関に侵入してくる。
モニターで状態を確認できる他、特定の条件を満たすと撃退する事もできる。
コイツが出現している間は何故かバスルーム内が赤く染まり、バスルームから出て来る時にも玄関の照明が赤くなる。このタイミングでクローゼットかベッドに逃げ込む事ができれば唸り声と共に撤退してくれる。できなければ……。
おそらく本作で最も意識する機会、襲われる機会の多い敵。


・Ghost
恐ろしい顔をした幽霊の様な女。
ベランダから侵入し、狭い所に潜んでプレイヤーを狙う。自分から攻め込むのではなく退路で待ち伏せして仕留めに来るタイプの敵。
ベランダの窓が開いているのを確認したらコイツが忍び込んでいる証拠。
作中に登場する化け物の中ではかなり人間っぽい外見をしており、なんなら人語を喋ったりする。化け物とかではなく単に血色の悪い一般ストーカーである可能性もギリギリ残されている。


・Puppet
人形の様な外見をした得体の知れないもの。
暗闇の状態から電気を点けると姿を現す事がある。
向こうから攻撃してくる事は無く、代わりに廊下やベッドへの通り道を塞いでくる。
コイツがいる状態ではクローゼットとバスルーム、もしくはベッドへのアクセスが不可能になる。Babyへの対抗手段がかなり制限される連携特化型の敵。
攻撃しないという仕様上、化け物5体の中で唯一キルモーションが存在しない。ただ予兆もなくいきなり出現するのでこれはこれで心臓に悪い。


・Hand
大きな手と鋭利な爪を持った得体の知れない生物。
キッチン前のクローゼットに潜んでおり、隙を見てブレーカーを破壊しに来る。ブレーカーを壊されると停電の即時復旧が出来なくなり、TeethやBabyの危険度がグッと増す。
ドアを開く様な音がしたらコイツが侵入して来た合図。急いでキッチンに目を向ければクローゼットに引っ込んでくれる。
パリーンと何かが割れる音がしたらブレーカーを壊された合図。今後の電力管理が一気にシビアになるうえ、ブレーカー破壊後はコイツ自身もプレイヤーの方を狙ってくる。
キルモーションのドッキリ要素が比較的控えめで、なんなら顔も愛嬌のある良心的な奴。


・Teeth
玄関からニュッと侵入してくる蜘蛛型の人間みたいな異形の怪物。口腔内にすり鉢状の歯がビッシリと備わっている。
暗い場所でもよく見える反面、明るい場所ではこちらの姿を見失ってしまうらしい。そのため玄関から侵入してきても照明がONだと、入り口付近に佇んだ(?)まま首をグルグル回したりしている。ちょっと可愛い。
特徴的な笑い声がしたらコイツが侵入して来る前の合図なので、さっさと玄関の電気を点けないとマズい事に。
「モ゛ー」という牛の鳴き声みたいなのは部屋から出ていく時の声。
出現時と退出時にはプレイヤーの視界の端が黒く歪む。
対抗手段の分かりやすさのせいか、厄介な割に直接やられる機会の少ない敵。



余談


  • ゲームクリア時には、
初回…クリアまでの日数(=コンティニューした回数)
2回目以降…クリア回数
の表示と共に「リトライ」か「終了」を選ぶ画面が現れる。




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このページには人型の化け物が現れるようだ
特徴的なコメントから「aniwota」と命名する
ノートに項目をまとめ、追記・修正をする必要があるだろう


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最終更新:2024年09月04日 00:11