義妹生活

登録日:2024/08/20 Tue 00:23:00
更新日:2024/10/26 Sat 21:45:40
所要時間:約 5 分で読めます




出典:『義妹生活』第1話「他人のただいま」より
2024年7月~9月スタジオディーン©三河ごーすと・Hiten/KADOKAWA/義妹生活製作委員会


他人”が“家族”へ そしてその先へ
少しずつ変わりゆく日々を映す、

恋愛生活物語

義妹生活』とは三河ごーすとによる日本のYouTube漫画作品である。
イラストはHitenが担当している。

【概要】

陰キャ男子な義兄ドライな義妹の「義妹生活

本作はYouTubeを使って義理の兄妹になった二人の生活・恋愛模様を描いている。
YouTubeを使っての漫画展開に踏み込んだきっかけは、原作者の三河がライトノベルに興味を持ってもらおうと考えた際、一番よく使われている媒体の1つとしてYouTubeを上げたためである。
主に義理の兄妹による日常生活や互いの距離感の在り様に悩む様子、恋愛に伴う嫉妬など繊細な感情が描かれている。
原作のYouTube版や後述するノベライズ版・アニメ版で作風の雰囲気に違いなどもあるので(Youtube版はコミカル寄り)、これら各種媒体で展開されている作品を比較してみるのも面白いだろう。

なお原作者は三河であるのだが、物語の台本に関しては複数のライターが手掛けている。

本作のキャスティングに関しては、作者が声優事務所のビーフェクトと個人的な縁があったのがきっかけとのこと。主演二人の天﨑滉平・中島由貴については、声質・演技がキャラと合致したことから、作者がオファーを出した模様である。

2020年5月から動画で投稿された本作をノベライズ化したものがMF文庫Jで刊行されている。
また、「少年エースplus」にて湊ユミカ作画によるコミカライズ版が刊行されている。
2024年7月からはノベライズ版を原作にしたテレビアニメ版が放送されている。

【あらすじ】

高校生・浅村悠太は父・太一の再婚をきっかけに、
同い年の少女・綾瀬沙季とその母・亜季子と一つ屋根の下で暮らしていくこととなる。

互いに両親の不仲と離婚を経験しているがゆえに、男女関係に慎重な価値観の二人は、
義理の兄妹として適切な距離感を保とうと約束する。

私はあなたに何も期待しないから、
あなたも私に何も期待しないでほしいの
考えを述べあい、すり合わせを重ねることで、互いを理解していく悠太と沙季。

新たな生活に居心地の良さを感じはじめた時、
二人の関係はゆっくりと、しかし確実に、変化をはじめて…………

(アニメ公式HPより引用)

【キャラクター】

・浅村悠太
CV:天﨑滉平
「安心したよ、今初めてね」
本作の主人公。
陰キャ男子の義兄。
16歳。水星高校2年生。
基本的にいたって普通の男子高校生だったが、父の再婚で同じ学年で義理の妹となる沙季と同居生活が始まることになる。
なお、沙季とは誕生日が1週間早い。よって、悠太が「兄」ということになった。
しかし、沙季に対しては基本的に「綾瀬さん」といささか他人行儀に呼んでいる。
幼い頃の家庭環境からか、どこか他人と距離を置いている。こうしたスタンスは沙季に対しても同様で、彼女としても前向きに受け止められており、程よい距離感で共同生活をスタートさせるに至った。

一方でYouTube版では気遣い出来るし、普通に振る舞っているように見える。しかし、割とドジを踏んだり、真面目すぎるが故に突飛な行動をとったりすることもある。(子猫を助けようとして穴に嵌り抜け出せなくなったのを沙季に見られる、麻雀が得意で沙季に勝負を挑むも返り討ちに遭う、ハプニングで沙季のパンツを見てしまい、罪悪感からパンイチになって謝罪する等)。また、沙季とのやり取りをシミュレーションしてみるも、ヘンな方向に妄想してしまったこともある。さらに沙季の意外な一面などで振り回されることもあるなど、コミカルな一面も見られる。

学業のかたわら、渋谷駅前の書店でアルバイトをしている。
いつも面倒を見てくれる読売先輩からはからかわれることも多い。

・綾瀬沙季
CV:中島由貴
「私はあなたに何も期待しないから」
本作のヒロイン。ドライな義妹
16歳。水星高校2年生。
母の再婚で悠太と暮らし始める。基本的に彼への呼び名は「浅村くん」。*1
風貌は派手でギャル風身で陽キャのイメージが強いが、人付き合いは限定的。
周囲と距離をとっている節さえある。
人一倍働く母親の姿を見て育ち、自分も早く自立したいと考えている。
よって、高額なバイトはないか悠太に相談することもあった。

最初は悠太ともフラットな距離感で接していたのだが、彼と交流することによって興味を持ち始める。
時に彼の周りには魅力的な女性が出てくることもあり、そうした状況に「嫉妬」の感情を生み出すこともしばしばある。そうした嫉妬の感情から来る独白や行動については、普段クールな一面が強い彼女の内面を知ることが出来て、一見の価値がある。
現国の科目が苦手。

Youtube版は、結構感情表現豊かで、幽霊や雷等が苦手。普段クールなイメージとは打って変わり怖がる。雷がなると地震の対応とごっちゃになってるためか、机の下に隠れる。
また、悠太との同居生活めぐり様々彼の行動を妄想することある。しかし、実際のイメージと異なると「あ、これは違う」「いや、これはないな、浅村くんこんなこと言わないし」とそっけない形で切り替えてしまう。
上述の嫉妬の感情についても、読売先輩をはじめとする他の女性の陰がチラつくと明らかに不機嫌な表情になることが多い。
甘い物が好き。*2
ウイスキーボンボンを少し食べただけでも酔ってしまう。その際は悠太に対して饒舌かつ甘えたがりになってしまう。
また、いささか軽いSの気質があることも動画で明らかになっている(悠太を弄る時など)。

・読売栞
CV:鈴木みのり
「ナニは起きることもあるんじゃない?」
悠太のバイト先である書店で一緒に働いている先輩。
悠太のことを「後輩くん」と呼んでいる。
読書好きで、黒髪ロングで清楚なイメージが強いが、悠太と一緒にいるときはからかったり、おっさんみたいな下ネタを言ったりする。結構ユーモアあふれる面白い女性といったキャラクター。
ナンパされやすいが、基本的にその饒舌さで撃退する場合も多い。
中高大学と女子校で恋愛とは縁がなかった。

頼りになるので、悠太から度々沙季との話の中で、先輩が出てくるが、沙季からすると嫉妬の気持ちを強めることになる。

なお、読書好きで清楚のイメージなアイドルとビジュアルが似ているが、中の人は清楚系アイドルでも陶芸家アイドルの方である。

・奈良坂真綾
CV:鈴木愛唯
沙季の友達。
友達が少ない沙希としては数少ない話し相手でもある。
漫画大好き16歳で腐女子でもある。*3
常に元気なクラスのムードメーカー。

沙季と悠太の関係について興味津々で、最初は悠太を尾行して情報収集していた。ちなみに最初沙季の義兄は「俺様気質のドSな」兄と思っていたらしく、悠太のことも裏ではそういう性格なのではと疑っていた。

Youtube版では自称"宣伝担当大臣"を称しているが、一度読売先輩にその座を奪われかけた。

・丸友和
CV:濱野大輝
悠太の友人。
オタク仲間で野球部に所属している。
諦めの悪い性格で、音ゲーでパーフェクトを狙おうとアレコレ試行錯誤して臨んでプレイする程。
真綾とは悠太と沙季の2人の仲を巡り、互いに連携することもあれば解釈違いで言い合いになるなど、奇妙な関係にいる。

【テレビアニメ版】

2024年7月より放送されている。
ノベライズ版の内容に準拠している。YouTube版とは打って変わってシリアスな作風なので、面食らう視聴者もいるだろう。逆にアニメから入った場合、Youtube版とのギャップを感じることも。
定点カメラのような視点から紡ぎだされる会話劇や沙季の心情描写についてはセリフだけでなく、場面の描き方も独特なため、さまざま考察しがいのある作風になっている。
そうしたこともあり、原作者である三河は、各話終了後にXにて、解説を投稿している。Xに似つかわしくない量となっていることから、骨太の解説とも言えるだろう。

アニメ化に即してCURE MAID CAFEとコラボをしており、YouTube版でも取り上げられた。

なお、主演声優によるWEBラジオも展開されている。

主題歌

OP:「天使たちの歌」
fhánaによるオープニングテーマ
ED:「水槽のブランコ」
Kitriによるエンディングテーマ

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最終更新:2024年10月26日 21:45
添付ファイル

*1 普段は名前で呼んでいるが、親戚の集まりに参加した際は、周囲に配慮してか「兄さん」と呼んでいた。

*2 冷蔵庫にとっておいたプリンを悠太に食べられた際は長く根に持っていた様子。併せて、悠太が大行列必死の人気の鯛焼きを買ってきた際には、自身は買うことが出来ずいじけてしまったこともある。

*3 会話の成り行きによるものだが、悠太と友和の関係について、あらぬ方向の妄想をしたことがある