爆乳たちに追放されたが戻れと言われても、もう遅……戻りましゅぅぅ!

登録日:2024/9/29 Sun 14:20:00
更新日:2025/04/05 Sat 11:46:43
所要時間:約 ? 分で読めます





爆乳になんか…負けない…!


『爆乳たちに追放されたが戻れと言われても、もう遅……戻りましゅぅぅ!』*1とは、小説家になろうのR-18部門「ノクターンノベルズ」に投稿されているネット小説である。
作者は「はやほし」氏。

2023年10月に書籍化。絵師は「やまのかみ」氏。
2024年6月にコミカライズ化。漫画家は「海老名えび」氏。

タイトルから見てわかる通り、「追放モノ」系列の作品であるが、それ以上に「色仕掛け」の描写に力を入れた作品である。

Web原作では戦闘シーンはダイジェストばかりでまともに描いておらず、書籍および漫画にて新規シーンが書き加えている。
半面、色仕掛けシーンの描写に非常に力が加わっており、書籍挿絵や漫画でもその力の入れ具合が反映されている。

なお、Web原作において現状本番シーンはない


あらすじ

Sランク到達目前の冒険者パーティーから追放された魔法剣士シン。
一人で生きていくことを決意した彼の前にかつてのパーティーメンバーが現れ戻ってほしいと告げるが、それを断った。
取り残された失意のメンバーたち。彼女たちは強硬手段として豊満な体を使った誘惑を始める!
魔法は強いがおっぱいに弱い、淫らな負け戦開戦!

(書籍販売ページより引用)

登場人物

シン

「今更…もう一度組む気はないよ…じゃあね」

本作の主人公。
Aランクパーティ「白き雷光」に所属していた、童顔で身体の線の細い青年。
作中世界では珍しい「魔法」が使えるものの、その中でも「他人や物の力を強化する」魔法を得意とする。
お約束というかパーティから追放された後になって、自分の真の力を自覚
今まで仲間にしか使っていなかった補助魔法を自分自身にかけたことで、初級魔法の石弾(ストーンバレット)巨大な岩石を飛ばすカタパルトのような威力になり、何の変哲もない普通の剣はドラゴンの鱗を切り裂いた

その力は国家のパワーバランスを崩しかねない非常に強力なものであるため、国や種族の大物たち(例外なく女の子(巨乳))からその力を狙われることとなる。

性格はエロゲ主人公にありがちなお人好しな好青年。
仲間たちとパーティを組んでいる間も不満を吐き出さずにずっとため込んでおり、追放された直後はやけっぱちになりドラゴンに挑みかかるなど自殺同然のことをしていた。

数多くのクエストを単独でこなし実力に自信をつけた後も、人前では人当たりの良い好青年を演じていた。
そんな彼も「もう一度仲間にしてやる」と上から目線で声をかけられたときには、しかめっ面してかつての仲間たちを拒絶してしまう。

彼の薔薇色の冒険者生活はここから始まるのであった…

+ だが、この作品のタイトルは…
「話があると言われても、もうおそ…………ちょっとだけですよ?」

どうしようもなく色仕掛けに弱い、思春期メンタルな寝取られ体質。*2
普段のチートは何処へいったのたやら、女の子(巨乳)を前にすると途端にポンコツと化す。
世界観的に珍しくない「ちょっと露出の多い女性」や、つい先ほどまで好ましく思っていなかったかつての仲間たち、自身に危害を加えんとするサキュバスが相手でさえも、顔を真っ赤にしてキョドってしまう。

追放劇より前はキョどるだけであればともかく、その真の力が知れ渡って以降は「さらにその先」に誘導される機会が増えてしまう。
新章が始まるたびに新しい女性(爆乳)が出てきては、色仕掛けでタジタジにされて仲間を裏切ろうとしてしまい、なんだかんだで円満に解決して新たな女の子が仲間に加わる…というのがこの作品におけるお約束の展開である。

基本は受け身のマゾ豚だが、理性を失って暴走するとSになる。これには理性を奪った側もタジタジであった。


ファナ

「……不甲斐ない。そう言わざるを得ませんね」

自身のキャリアアップのため、Sランク昇格目前のAランクパーティ「白き雷光」に加入した賢者の女性(爆乳)。明言されていないがパーティでは最年長の模様。
実力および観察眼はランク相応であるものの、攻撃系のスキルや魔法を持たない。
前職から血の滲む努力を積んで賢者になったほどの努力家であり、また頭も回るため早期からシンの重要さに気づいている。
彼女と入れ替わりになってシンが「白き雷光」から離脱したのが本作の始まりである。
+ その真の顔は…
「シンさん…どうしたんですか? 顔がお赤いですが…」

前職は踊り子であり、冒険者として仲間をサポートしたり舞台に上がっていた実力者。
賢者に転職した後でもそのスキルは健在であり、耐性を持たない青年一人堕落させることなど容易かった。

「おっぱい耐性ゼロのシンさん♡ おっぱいで……イけ♡」

レイドに対する態度からも隠しきれていなかったがかなりのドSで言葉責めを得意とする。
なお人心掌握にも優れており、レナとニーナも焚きつけてシンへの色仕掛けに参加させる。
当初は何かしらの目的のためにパーティのランクを上げる必要があり、そのためにシンを籠絡して力を借りるつもりだったが、ミイラ取りがミイラになって完全に惚れてしまう


レナ

「もっとシンと一緒に…冒険したかった!」

シンの初めての仲間である仲間の魔法使いの女の子(爆乳)
魔力量が少ない魔法使いであり、それでも魔力の高い精度や操作がウリでAランクパーティにも食いつないでいたが、
シンを失った後はそれすらも出来なくなってしまう。
巨乳な見た目とは裏腹に清楚で優しい性格の女の子であり、自身に対して性的な目を向けないシンに対して淡い恋心を抱いていた。
シンの追放劇に加担したのも、パーティリーダーにシンに危害を加えるぞと脅され、泣く泣く加担したというのが真相であった。
+ 彼女はどこまでも清楚で一途であった
「だ、だってぇ……不安とか恥ずかしいとかはやっぱり残っちゃうんだもん……」

ファナにそそのかされて、シンへの色仕掛けに加担。
原作ではそうでもなかったが、書籍および漫画では内心相当無理をしていたことが明らかになる。

それでもシンへの色仕掛けに加担したのは、Sランクパーティとして活躍するためではなく、単純にシンのことが好きだからという動機にある。

その後は仲間からの色仕掛けは許してもそれ以外の誘惑には「殺す殺す殺す殺す殺す…」とブチギレるなど、若干ヤンデレ気質な側面が見え隠れしているが…なんだかんだで許し、新たな仲間に加えている。

「二度は言いませんよ? 今すぐ消えてください。」


ニーナ

「助けられてたのは自分だって、気付きもしないで…ッ」

同じくシンの初めての仲間である盗賊の女の子(爆乳)。ケモ耳。
シンの補助なしではまともなスピードが出せず、戦場のかく乱ができず魔物に囲まれてしまう有様であった。
おちゃらけた性格の女の子であり、格好もむき出しの爆乳にさらしを巻いただけというずぼらなもの。
シンの追放劇に加担したのは、最近の冒険でシンがよくケガをするからという彼の身の案じてのものであり、レイドにその原因があると知った際には強く憤慨した。

+ そんな彼女も内心は乙女だった
「…私に恥、かかせんなよ」

パーティ加入直後、身を張って自身を救ってくれたシンに対して恋心を抱いており、追放劇より前から胸を押し当てる、酒場の中でさらしをずらすなど、シンに対して大胆なアピールをしていた。

ファナより焚き付けられた後は過激な性的アピールに手を出すようになり、ノリの良い性格もあってかマゾ豚なシンを翻弄するに至る。

「……パーティーに戻ってきてくれよ♡ な?……お・ね・が・い♡」


レイド

「シンみたいな冴えない野郎が俺の女たちに色目を使うのにはずっと虫唾が走ってたんだが…これで正真正銘のハーレムパーティになったってわけよ!」

Aランクパーティ「白き雷光」のパーティリーダー。

昔は悪い性格ではなかったらしいのだが*3、シンの補助魔法によって実力不相応の力を与えられるうちにすっかり堕落してしまった。
シンを追放したのは、「ハーレムパーティを築きたかった」という下劣な目的のため。上記のセリフはシンを追放後に酒場で取り巻き相手に吹いていた大法螺(しかも酒場にはファナがいることに気づかず、これを聞いた彼女は「私はレイドの女ではない」とより軽蔑することとなる)。
さらには自身の仲間を説得するために魔物との戦闘中にシンに切りかかる犯罪行為に及ぶようになり、レナはシンの身の安全のために賛同することを強要されていた。その後を思えばレイドはよく殺されなかったものである

本来の実力はCランク相応…というかCランクのゴブリン相手にすら敵わずに背中を向けてしまうレベルの雑魚だが、
それすら自身の補助をしない仲間のせいにしたがり、再会したシンに対して頭を下げることができずに「パーティに戻してやる」と声を掛ける有様だった。
一番新参のはずのファナからも「このパーティで一番無用なのはレイド」とゴミを見るような目で思われていた。

どうしても再びシンを加え入れたかった「白き雷光」の皆々から侮蔑の言葉とともに追放され、その後姿を消す。
小説家になろうにてお約束の「ざまぁ枠」を担ってしまうことになった。




追記、修正なんてもう遅……ちょっとだけですよ?

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • R-18
  • 小説家になろう
  • ノクターンノベルズ
  • はやほし
  • やまのかみ
  • 海老名えび
  • 追放モノ
  • 追放系主人公
  • 爆乳
  • 色仕掛け
  • web小説
  • マイクロマガジン社
  • GCN文庫
  • 爆乳たちに追放されたが戻れと言われても、もう遅……戻りましゅぅぅ!
  • タイトル一本釣り
最終更新:2025年04月05日 11:46

*1 旧題は、「パーティーから追放されたが、今更爆乳に戻ってきてといわれても、もうおそ…………戻りましゅぅぅ!」であったが、書籍化を機に改題した。

*2 書籍においてこの性格は父親から譲り受けたものだと判明する

*3 コミカライズ版ではパーティ結成初期にシンたちと仲良くしている姿が描かれている