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追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。

登録日:2022/09/17 Sat 13:33:28
更新日:2026/10/27 Tue 23:48:51
所要時間:約 50 分で読めます


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2021年 26年秋アニメ AAA級の技術で作られたB級漫画 Kラノベブックス P.A.WORKS kisui 『追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する』そういうことよ 『~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~』ってレインは言ってるんですよ ちいふよ なぜベストを尽くしたのか なろう版ボーボボ みなさん仕事選んで下さい ギャグ漫画 ギャヒ セカンドライフもの タイトル詐欺(コミカライズ版) チート餅 チー付与 マガジンR 六志麻あさ 原作レイプ 小説家になろう 急展開の連続 怪作 所要時間30分以上の項目 敵も味方も変な奴 業務用餅 業務用餅の本気 気ままなセカンドライフ…? 濃すぎるキャラクター性 無をコミカライズ 発想の源が狂ってるシリーズ 穴久保版なろう 空回り 講談社 豪華声優陣 追放 追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。 追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~ 追放モノ 長いタイトル 魔剤コミカライズ ギャヒ



「これが『銅の剣+10000』の威力か──!」



「追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。」とは、小説家になろうにて2021年より連載されているWeb小説である。


概要

正式なタイトルは「追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~」。長すぎる。
ファンからの通称は「チート付与」「チー付与」「ちいふよ」等。後述するコミカライズ版は作画担当の名義から「チート餅」とも。*1*2

作者は六志麻あさ。
2022年にKラノベブックスにて書籍化、前年にはマガジンRにてコミカライズ版の連載も開始している。
書籍版の挿絵・キャラデザはkisui、コミカライズ版の作画は業務用餅による。

「役立たずと見做されて仲間から追放された主人公が隠れた才能を開花させて大成していき、その一方で追放した側は没落していく」という、いわゆる「追放もの」の作品。
やたらと長いタイトルで示されていたり、公式の宣伝文句で「やりすぎ感溢れる」と謳われたりしている通り、主人公・レインは物語が始まった時点で莫大な付与ポイントを保持しており、その力でもって見る間に冒険者として名を上げていく。
小難しいことのない、単純明快な冒険譚にして成功譚と言えるだろう。
……原作の方は。

概要(漫画版)

コミカライズ版は「主人公が所属ギルドを追放され、その後身を寄せた小規模なギルドで冒険者として成長していく」という大筋こそ変わらないものの、マガジン系列の小説家になろうコミカライズの例に漏れず、大雑把な舞台設定やキャラ設定を除いて大幅な改変が加えられており、
業務用餅氏のゆるい画風や独特のセンスもあいまって「魔法陣グルグル」や「この素晴らしい世界に祝福を!」のようなシュールギャグファンタジー漫画に仕上がっている。誰が呼んだか「穴久保版なろう」

当初は原作をアレンジしたストーリーの合間にギャグが挟まっているような形になっていたが、話が進むにつれて世界観そのものにまでギャグが侵食してきており、
  • 通貨として金貨と日本円が混在している
  • 民宿やペットホテル、パチンコ屋などの施設が存在する
  • 一部ギルドの描写が現代日本のブラック企業のそれにしか見えない
  • グアムとアメリカと東京が存在する
  • ドラゴンがウージー短機関銃を隠し持っている
など、ファンタジー世界にあるまじき描写が目白押しとなっている。劇中のマーガレットの言葉を借りると「悪趣味な冗談でできたイカれた肥溜めみたいなもの」。

一方でギャグのみならずメインのストーリー展開にも多くのアレンジが加えられている……
というかガドレーザ編以降は当初辛うじてなぞられてはいた原作のストーリーをほぼ完全にほっぽり出しており、原作既読者にすら先の展開が全く読めないという凄まじい状況に発展。
原作にないシーンが跳梁跋扈するやりたい放題過ぎる内容に一部読者からは「コミカライズとは何だったのか」「無をコミカライズしている」などネタにされた。

頻繁に挟まれるギャグシーンや混沌とした世界観、崩しまくった作画などから生み出されるシュールで緩い雰囲気とは裏腹に、
その世界観はダークな方向でも現代日本とファンタジー世界が入り混ざったような世知辛くハードなもので、
冒険者達が命を落としたり、挫折してひどく落ちぶれたり、ギルドという枷を失って反社会集団化し無法を働きだしたりといった重い現実も容赦なく描かれる。
ギルドから追放された主人公のレインはもちろん、劇中の登場人物達の多くはそんな辛い世の中で一度はつまづきながらも続く人生を懸命に生きようとする。
強烈なギャグにまず目が行きがちだが、タイトルにもある「セカンドライフ」に焦点を当てた人々の物語としても楽しめる内容となっているのだ。
話が進むにつれてこういった傾向はより強まっており、はっちゃけたギャグ描写は残しつつ「『青の水晶』・半グレ・暗殺者ギルド、そして国家権力たる王宮の4者の思惑が入り乱れるアウトレイジめいた裏社会抗争もの」「それぞれの冒険者固有の魔法による駆け引きを描いたHUNTER×HUNTERや呪術廻戦を彷彿とさせる能力バトルもの」等例によって原作には一切ないストーリーを斜め上の方向に盛り上げる要素が次々に生えてきている。
半グレ編終盤あたりからは明らかに画風含めてハンタの影響が強まってきており、人類を脅かす人型化した怪物の討伐と王位継承を賭けての王子達の政治戦を交えた殺し合いが同時並行で進められたりしている

戦闘シーンに関してもだいたい「付与魔術による無双」で済まされていたものが仲間との連携を絡めて展開されるようになっており、より読み応えが増している。ただチートがあるだけでは足りず、高い応用能力を持っていることが前提でギリギリの命の取り合いが繰り広げられており、とても「残った人たち大丈夫?」とか言っている余裕はない。

また、上述したように電気や車が存在し、市民もある程度銃器を所持できる*3現代社会にファンタジー的な前近代が入り混じったような世界では当然出てくるだろう
  • なぜ原始的な武器や馬車を使う冒険者ギルドが必要とされるか
  • お金かかるけど銃や弾に付与魔法使えば楽なのでは?
  • 一般人は魔法使えないの?
等の疑問は作中である程度説明される。

元々はそれほど注目されてはいなかったが、ニコニコ静画で期間限定無料公開された事がきっかけになり、「安易なパロネタに走らない独自色のあるもの凄い勢いのギャグ」「異様に立ちまくったキャラ達」「ギャグマンガぽくしているが立ち絵や戦闘シーンから伝わる画力の高さ」「これらを兼ね備えながらこれまで全く名前を聞いた事の無い作者の正体」などがSNSで話題となり、爆発的に知名度が広まった。

また筆が非常に速い事も注目されている。
隔週の金曜日でweb連載がされているのだが、だいたい40ページ前後か、多いときは50ページ前後の時もある。
54話の最終ページでは単行本作業のための休載が告知されたのだが、その一月後には80ページという異常なページ数が掲載され、ファンからは「本当に休んだのか?」という心配の声が上がった。
例を挙げると、週刊漫画の単行本というものはページ数が少ないギャグ物以外は基本的に1巻10話でまとまっており、連休や祝日などで合併号が挟まる結果、刊行速度は大体3ヶ月に1巻程度でトントンとなるのだが
本作は前述の通り大量ページ数により、本来なら倍近い速度で差が付いてもおかしくない週刊漫画よりも早い2ヶ月に1巻のペースで刊行されてしまうことすらあり*4
隔週更新なのに月刊のページ数よりも多く、週刊の速度よりも早いというワケのわからない状況になっている。

+ 単行本の刊行日一覧
1巻2022年4月
2巻2022年6月
3巻2022年10月
4巻2023年2月
5巻2023年6月
6巻2023年10月
7巻2024年1月

↑ここまでが月刊連載時代

8巻2024年3月
9巻2024年4月
10巻2024年6月
11巻2024年9月
12巻2024年11月
13巻2025年1月
14巻2025年4月

ご覧の通り、月刊時代はほぼコンスタントに4ヶ月に1巻のペースだが、隔週更新に移ってからは2~3ヶ月に1巻と刊行の平均速度が1ヶ月上がっている。


なおマガポケでは約20ページ単位で分割されているため、一つのエピソードが四分割される滅多にない対応がされた。その際にマガポケの仕様の問題で55話-①が最新話と見なされず更新日に無料公開される事態となりこれも話題となった。

このような状態なので原作者の六志麻あさ氏の心を心配する声もあるが、編集と六志麻氏のネームチェックを通過した上で描かれており、六志麻氏自ら「漫画で面白い部分は、だいたい原作にない箇所ですw」「※小説版と漫画版で内容が99割程度違うので、ご注意ください。」とネタにしている。
また業務用餅氏がSNSを利用していないためか六志麻氏が積極的に宣伝をしており、今のところは関係者達の関係は良好の様子。
業務用餅氏はその絵柄や妙に濃密なチンピラ描写から『絶望集落』の白山一也氏や『C.F<カワイイフィーバー>』の奥田雄太氏の別ペンネームでは?という指摘もあるが、なにせ名義が異なるため確定はしていない。あまり言い立てると注意が飛んでくるため、気をつけよう。
本作の題が「~セカンドライフを謳歌する。」のため、この業務用餅氏も セカンドライフとして別業種から漫画家に転身して本作を描いているのではないか (つまり本作がデビュー作)という推測もある。荒唐無稽なものだが、本作の徹底した「セカンドライフ」の描き方からここまで徹底されていても不思議ではない凄みもある。

なお昨今のインターネットでは、いわゆる「なろう系」の創作物は(もとより玉石混交の傾向が強いとはいえ)過剰に軽視される傾向にあり、SNS等でも原作や原作者を貶めるコメントが時折見られる。
しかし、本作の自由すぎる作風は原作者の懐の広さが無ければ実現できないものであり、それを抜きにしても常識的に考えて原作を軽視するような言動は決してしないようにしよう。*5*6

そして2026年には漫画版のアニメ化が決定した。制作はP.A.WORKS。業務用餅先生曰く「このアニメをやりたくてP.A.WORKSに入った」猛者もいるそうな
同年10月から放送中。


あらすじ

大手冒険者ギルド「王獣の牙」で働いていた強化付与魔術師・レインは、ある日突然「もう十分に強力な武器と防具が揃った」という理由でギルドマスターのバリオスから追放を言い渡されてしまう。
仲間と信じていた冒険者たちにも嘲笑われ手ひどく追い出されたレインは、報復としてこれまで付与してきた強化ポイントを全て回収。
さらに集めた強化ポイントを手持ちの装備に移してみたところ、最大で+10000というとんでもない数値まで強化が可能だと発覚する。
レインはこれを機に自由に暮らすことを決意。小規模ギルド「青の水晶」に身を寄せ、そこで出会った仲間達とともに冒険者として大成していく。
一方、これまでレインの強化した武器に頼りきりだった「王獣の牙」は、その恩恵を失ったことで一気に凋落。
そしてこの非常事態に焦り、レインへの私怨に取り憑かれたバリオスも、大きく道を見誤って没落の一途を辿っていく……




用語

  • 強化付与魔術
この世界に存在する魔術の一種。
特殊な魔力「強化ポイント」を武器や防具に込めることで性能を高める術である。
ただし対象の耐久力は据え置きであり例えば刀剣に強化付与を行っても上昇するのは攻撃力のみ。安い銅剣等に過剰な強化ポイントを付与しても、一度や二度振るうだけで壊れてしまう。
防具を強化した場合も耐久力の問題は同様で、ただの布の服でドラゴンのブレスを無傷で防いだ後は塵となって全裸を晒してしまう。
また、当然と言えば当然だが防具を強化しても、覆われていない部分の防御力までは上がらない。
魔術の性質上、基本的に前線で戦う冒険者には不向き。安全な場所で腰を据えて武器の強化を行う後方支援職である。
付与魔術師としての力量は「大量の強化ポイントを付与できること」よりも「武器の質に合った適切な数値の強化ポイントを付与できること」が重視されるようだ。

  • 燐光竜帝剣(レファイド)
東の竜王国ガドレーザ、その王都近郊にある最難度ダンジョン「光竜の遺跡」の最下層に存在する伝説級の剣。燐光を発し竜の力を秘めるという強大な剣。
噂はそれなりに知られているが、上級ドラゴンの守護を受けているため500年間誰も到達できていない。
単純に武器としてもレインの強化付与を受け止められる程の上物だが、燐光竜帝剣には攻撃の意志に反応して使用者と周囲を発光させ、光を浴びた物質の防御力を落とす効果が付属している。

  • 冒険者
基本的には一般的な意味と相違無いが、漫画版においては「便利な生活や娯楽を捨て、国の発展のために危険を冒す者」という意味合いが強い。
もともと冒険者が持ち帰る戦果によって回っているゼルージュ王国ではこの事も加味して特権階級のように扱われており、職質や事情聴取はされるものの、逮捕監禁はまず無い模様。
モンスターの脅威が身近にあることも手伝い、民衆からも頼られ公に受け入れられている存在ではあるものの、ぶっちゃけると表社会に居場所のない荒くれ者や逸れ者の受け皿にもなっている、「王宮公認のヤクザ」としての色合いもかなり濃い存在。それはそれとして普通のヤクザもいる。
「王獣の牙」のような事実上ならず者の集まりのようになってしまっている連中はもちろん、主人公陣営である「青の水晶」ですらその例外とは言い難い。所謂「街を守るいいヤクザ」みたいなもの。
これは町の治安や民度が薄氷の上に存在することも意味している。冒険者は普段は町の外で活動しているため目立ったトラブルは起きないが、「半グレ」が町に燻るようになってからは暴力団や暗殺ギルドも交えた裏社会の者達の乱戦が繰り広げられる事となる。

  • 青の水晶
「王獣の牙」追放後にレインが身を置くことになった小規模冒険者ギルド。
ギルドマスターはエルシー・ゾラ。
漫画版では自分の師匠が辿った顛末を見たエルシーが挫折した冒険者が立ち直るための手助けがしたいという夢を叶えるために冒険者を辞めて設立したという経緯がある。
しかし甘すぎる運営方針が祟り、諸事情から一時的に「青の水晶」に所属する冒険者はいてもすぐ他のギルドに移籍されてしまうということが相次ぎ、レインがその門を叩くまでは所属している冒険者は療養中のリリィ1人という有様であった。
加えてトップのエルシーからして何事も1人で抱え込もうとするという悪癖があり、レイン達も仲間や依頼者を思うあまりに本心を隠して独断で動いてしまう傾向があるなど、情報共有の面でもお人好しの集まりであるがゆえの難を抱えている。

とはいえ、いち冒険者としてはトップクラスの実力を持つエルシーをはじめ、「チート付与魔術」の使い手であるレイン、ブランクが大きいとはいえS級冒険者のリリィ、大手ギルドの有望株だったマーガレット、一流の暗殺者として名を轟かせていたミラベル……と、頭数こそ極端に少ないもののメンバーの能力は軒並み高く、ただの吹けば飛ぶような弱小ギルドというわけでもない。
エルシーの良くも悪くも腹の据わった立ち回りもあり、半グレや暗殺者ギルドとの対立が本格化して以降も危うい状況ながら辛うじて存続することができている。

  • 王獣の牙
レインが当初所属していた冒険者ギルドであり、大陸5大ギルド「ビッグ5」の一角。
ギルドマスターはバリオス。優秀な冒険者を多数抱え、本来凡庸たるB級C級の冒険者もレインの強化付与によって充分な戦力となっていたため量・質共に高水準。
だがバリオスが軽い気持ちでレインを追放した結果、報復としてそれまでに付与した強化ポイントを全て回収されてしまい、それをきっかけに崩壊の一途を辿ることになってしまう。

漫画版では原作よりも構成員達のモラルの低さが強調されており、国の外で外道な振舞いをしていたコーネリアスを見たレインが「あいつらが外でこんなことをしていたなんて知らなかった」と苦い顔で吐き捨てたほど。
またレインの行動に対してグレンダが徹底的な報復を選択し、コーネリアスも「やられっぱなしでは舐められたまま」という理由でレイン達の暗殺を狙うなど、全体的に面子を重視するような気風が目立つ。やっぱりヤクザじゃないか。
その一方、トップのバリオスは彼らのような荒くれ者を従えられるとは思えないような弱腰かつ穏健な人物で、組織としては事実上グレンダに率いられていた節もあり、かなり歪な力関係が存在していたことが窺える。

  • 半グレ
漫画版オリジナル勢力。
レイン追放後、諸々の問題に対して優柔不断な態度を取っていたバリオスへの失望と怒りから「王獣の牙」を離れた『半分』と呼ばれる元冒険者によって構成された反社会集団。
呼び名の由来は「グレンダを慕っていた『半分』が率いるグループ」であることから。
漫画が致命的なまでに原作と乖離していった象徴とも言えるエピソード「半グレ編」のメインとなる組織だが、ピカレスクロマン溢れる設定や物語展開から読者間での人気も高い。
まさか「グレンダ」の名前から思いついたダジャレみたいな組織がここまでの存在になるとは誰が予想できただろうか。
詳細は個別記事参照。

  • ゼルージュ王国
物語の主な舞台になる国。
冒険者を優遇していることで有名だが、同時に国王はその冒険者達を抑えられる強大な権力を持つことでも知られている。
言ってしまえば「半グレ」も「暗殺の母」も生かしておく得と潰す際のリスクを天秤にかけて今は見逃されているだけである。
王の剣たる「国王軍」は少なくとも王国内においては疑う余地なく最強の武力組織。さらに国王の勅命によって各ギルドにも応援を要請できるため、早い話が「国への叛意あり」と一度認められればそれが虚であれ実であれそいつは死ぬ。仮に他国への亡命を試みようとゼルージュ王国と敵対したい国はまず存在しないので受け入れられず確実に死ぬ。

  • 科学
パック詰めされた精肉やウージー機関銃やパチンコ屋が登場する世界観を放り投げたナンセンスギャグが散見されたが、後にしっかりと意味のある描写と判明した。
全て判明しているわけではないが科学技術に関しては現代レベルであり、動画の記録・再生媒体や自動車や化学繊維等が確認されてる。
これらの科学の産物は「機械や銃器やプラスチック等の科学技術で作られた物を使うと魔力を大きく消耗し、科学由来の器物も魔力に触れると著しく劣化・破損する」という性質がある*7。つまり異世界ファンタジーのように見えていたのは魔力を使う冒険者に科学は厳禁なので身の回りに置いてないだけだった。
またエルシーは本人いわく「かなり(魔力が)落ちる方」との事で、半グレとの戦いに備えてパチンコを止めている。科学による魔力の減衰には個人差があり、また禁欲による回復も可能らしい。
研究者や専門家達は魔力と科学の両立「魔科両立」を目指し研究を続けているが未だに成果は無く、これが実現した場合世界の法則が変わると言われている。

なお、この最重要設定は原作に全く存在しない。

  • モンスターと魔物
基本的にドラゴンやスライムといったファンタジーRPGに現れる敵キャラのような異形の怪物であり、人口の少ない場所を根倉として出没する。
冒険者が出向くのは得てしてこういった怪物の棲みつく辺境であるため、冒険者にとってメインとなる敵であり、開拓地の最前線や田舎に出現した際の駆除も冒険者に依頼されることが多い。
当初はモンスターも魔物も表記揺れの範疇で同じようなものと括られていたが、半グレ編後から明確に区別され始める。

まず前提としてこの世界におけるモンスターの性質は邪悪である。
一部モンスターは人の真似をして人語を介するが、全て人を欺き陥れ虐げるために使われるため、その言葉は非常に乱暴。
そして言葉に続いて人間の容姿を真似るモンスターを魔物と呼ぶ。最終的に魔物はほぼ人間と同じ姿を取るのだが、その姿になった魔物は村や町に住む人間を皆殺しにしてそこで生活をするようになる。
種族によってやり方や過程は異なるとされるが、基本的に方向性は同じで魔物は本物の人間に取って変わろうとする。
ただし魔物が出現する確率は低いらしく、現在では目撃例もなく100年以上前の記録や文献に残る程度。
しかし、一度現れれば少なくとも村や町一つが壊滅し、その後の討伐でも多数の犠牲者が出る程の猛威を振るう。ゼルージュ王国ではマンドラゴラの魔物が多大な被害をもたらした記録が残っている。

中でもドラゴンが人型となった魔物である竜族は1000年前に人類を滅亡寸前にまで追い込み、神話として伝わるほどの恐ろしい存在として認識されているため、出現の報告がされれば国を挙げての討伐事業となる。
その性質上、魔物はモンスターとは比較にならないほどに「おそれるべき悪」であり、共存は絶対に不可能とされている。


登場人物

レインとその仲間たち

  • レイン・ガーランド
「まあ、今後は自分たちの実力だけで戦ってくれ」

本作の主人公である付与魔術師(エンチャンター)の青年。
大陸5大ギルド「ビッグ5」のひとつに数えられる「王獣の牙」に所属し、地道に強化ポイントを確保しつつ仲間達の武器や防具を強化し続けていたが、用済み扱いされ追放されたことをきっかけに自身も冒険者に転身。
それまで本人も自覚はしていなかった付与魔術師としての類稀な才能を活かし、あっと言う間に名を上げていく。

性格は前向きであまり悩まないタイプ。追放の際には強い怒りと虚無感を感じてためらいなく報復を行なったものの、その後はすぐに気持ちを切り替えて冒険者を志している。
また謙虚な一面もあり、戦闘経験が浅く冒険者としての実力もほぼ付与魔術に依存していることには自覚的。そのため周囲からその力を称賛されても「付与魔術が強いだけ」と謙遜することが多い。

戦闘の際には武器に大量の強化ポイントを付与し、聖剣並みに威力を強化した上でのゴリ押し戦法を取る。
その威力は安物の銅の剣ですら一振りで建物を吹き飛ばせるほどであり、最上級モンスターであるドラゴンですらまともに受ければ瞬殺されてしまう。
その代わり弱い武器だと威力に耐えられず使用後に壊れてしまうという欠点もあるのだが、その点は後に伝説の剣「燐光竜帝剣(レファイド)」を入手したことで克服している。
また戦いの中で付与魔術そのものも成長しており、武器強化以外にも
といった能力を披露している。
  • 漫画版
「ギャヒ」

「おいおいどうしたんだよカッコつけてポーズなんか取っちゃって〜! 中学生かよハハハハッ! そろそろそういうの卒業したらどうなんだ!? 中2のあのアツい夏からもう何年目だよ! あっ思い出したらアツくなってきたとめどない地球温暖化の進行」

「カチャカチャ ジィーッ カチャカチャ ジィーッ」

CV:山下大輝

経歴等は概ね原作と同じなのだが、どういうわけか
  • 外だろうが人前だろうが異性の前だろうが素っ裸になることに全く抵抗がない
  • 興奮した時のリアクションや笑顔が気持ち悪い
  • たまにヒロイン達にセクハラをはたらく
  • 駆け出し冒険者を狙ったぼったくりに引っかかりめちゃくちゃダサい鎧を買ってしまう
  • ジッパー音の声帯模写をして遊ぶ
といった奇行を繰り返すものすごいアホかつ変人と化している。追放した理由として列挙され、仲間も言い返せず誤魔化すくらいに。
付与魔術師としての実力は本物なのだが、こんな性格のため仲間たちからの扱いは原作とは対照的にぞんざいであり、ダンジョン攻略の感動で興奮してる時すら
「ポケットに缶ビールでも隠しててバレへんようにチビチビ飲んでんのかな」
「最初っからずっと目ェ開けながら寝てて四六時中寝言コキながらフラフラしてるだけ」などと評されている(単行本版ではカット)。
一方で真面目な観点ではおどけずに人と関われない・道化を演じたがる節があり、
本人も「冗談ばかり言って人生と向き合うのを避けている」という自覚はあるようだが、根本的におバカなので真面目にやろうとしても上手くいかなかったりする。
また、こんなんでも追放された経験はしっかりトラウマになっており、「付与魔術で役に立てなくなったら、自分はまた追放されてしまうのではないか」という強迫観念を抱えていた。

ただしアホなだけではなく強い善性も備えており、冒険の際には「皆で帰ってくる」ことを何よりも優先し、大事な場面では彼なりにボケは多々挟みつつも真剣に考えた上で行動している。
リリィとマーガレットが過去のトラウマを乗り越えて打ち解けられるように苦心したり、自分の命を狙ってきたミラベルの苦悩にすら寄り添うなど、
どんな相手であっても、危険を顧みずに助けることができる根っからのお人好しである。
前述の通りマーガレットの家の前で全裸になっていたのも、マーガレットの飼い犬が噛みついてきた場合、強化された布の服のせいで大けがをしてはいけないから、という彼なりの優しさと思いやり(?)によるもの。*8
そのため仲間からはことあるごとに呆れられながらも、根っこの部分では信頼されており、気兼ねなくバカをやれる悪友のような関係となっている。
本当に危機的な状況に陥った際にはボケるのをやめて真剣に振る舞うが、そういう場面に限って仲間の方がボケ始めることがあり、ツッコミに徹するレインという珍しい光景を見られることも。
また本当に悪意しかない相手に対しては明確に怒りを見せて立ち向かう姿も。

強化付与術師として「科学の産物に関わってはならない」という師匠の教えを今でも忠実に守っている。エルシーに指示された実践向きの修行も暇があれば繰り返していたりと意外にストイックな面もある。
どうやら私生活からも科学を断っているようで、GWのスケジュール調整で掲載された短編ギャグ「エアルームツアー*9」では引っ越し先の部屋には化学製品が無かったり、2025年の休日を題材にした短編では休日の遊びとして木の板と棒と紐を使った火起こし*10を室内で行う奇行に及んでいた。

冒険者としては原作に比べて「付与魔術頼りのルーキー」という点が強調されており、状況判断や戦闘中の立ち回り、強化された装備の扱いなどに関する未熟さ・脇の甘さから敵に付け入る隙を与えてしまうことがしばしばある。
また長らく裏方に徹していたこともあり当初は体力不足気味で、走り回ったり重いものを抱えているとすぐにバテてしまうという欠点もあった。
知恵の回る一部のモンスターや高ランクの冒険者たちを相手にするには、いかに「チート付与魔術」といえどそれだけでは頼りなく、そのあたりはリリィをはじめとする実戦経験豊富な仲間達の助力や助言を受けることでカバーしている。
とはいえ数々の冒険と危機的状況を乗り越えていく中でレイン自身も確かな実力を身につけてきており、半グレ編終盤以降は自ら窮地を切り抜ける突破口を見つけ出すことも多くなっている。

本人はその事にあまり自覚的ではないが、彼の付与魔術の規格外の強さは「半グレ」のような悪辣な連中に知られれば身を狙われかねない、彼自身や「青の水晶」そのものが危険に晒されるリスクと隣り合わせの代物でもあり、上で軽く触れたようにエルシーからもギルド外では使わないようにと釘を刺されている。
なまじ「チート付与魔術」を身につけているがゆえに「気ままなセカンドライフ」を脅かされてしまうという身の上に置かれているのはなかなか皮肉なことかもしれない。
実際、半グレ編以降は
  • 「青の水晶」・半グレ・暗殺者ギルドの組織間抗争の中心人物になってしまった上、一時期は国王軍の監視下での行動を余儀なくされる
  • 半グレとの戦いの最中にとったある行動が原因で一時的に強化付与能力を使えなくなる
  • 半グレ壊滅後も王国側から付与魔術の行使に制限をかけられる
  • ゼルージュ国王の崩御に伴う王権争いに巻き込まれて命を狙われる立場になったため、王国を離れ正体を隠して行動せざるを得なくなる
と、主に付与魔術が原因で一向に気ままなセカンドライフを謳歌させてもらえないでいる。


  • ニーナ
「よかった……私、レインさんがここから出ていくのかと思って」

ギルド「青の水晶」の受付嬢。黒髪を長く伸ばした清楚な美少女。原作ではメインヒロインと言っていいポジションにある。
追放後、冒険者となるためにやってきたレインを温かく受け入れた。
その際折り悪く恫喝にやってきたガラの悪い冒険者から助けてもらったためか、彼には好意を寄せている。
  • 漫画版
(こんな犬の散歩みたいな格好でドラゴン討伐? 冗談でしょ…)

「ただ私たちは もっと情報を共有しないといけないんだよ」

CV:小原好美

基本的なキャラ設定は原作同様だが、若干気さくかつ強気な性格になっておりレインにもタメ口で接する。
原作と違い特にレインに恋愛感情を抱いている様子はなく、むしろ彼の常識外れかつハチャメチャな言動に困惑させられている場面が多め。
またエルシーに対しても何かと危ない橋を渡りがちな彼女の行動に引いたり呆れたりしていることが多く、総じてヒロインというよりは苦労人のツッコミ役という印象。
というか原作よりもレインの冒険者としての活動に焦点が当てられている関係上出番がかなり減っており、メインヒロインのポジションもリリィに持って行かれているためぶっちゃけ影が薄い。その分比較的マトモなままで済んでるとも言えるが……

  • リリィ・フラムベル
「こいつは──あたしたちだけで戦うしかなさそうですね」

ギルド「星帝の盾」に所属する聖騎士。金髪を後ろでまとめた、凛とした美少女。
「7歳で低級ドラゴン5体を討伐、12歳で中級ドラゴンを屈服させ乗りこなし、現在では上級ドラゴンを単独で撃破するほどの実力者」という輝かしい経歴の持ち主で、史上最年少でS級冒険者の称号を獲得している。
「『王獣の牙』の腕利きの付与魔術師」の噂を聞きつけてレインのもとを訪れ、装備を強化してもらった返礼も兼ねて彼を「燐光竜帝剣(レファイド)」の在処であるガドレーザの遺跡へ案内して以来縁ができ、彼の冒険に同行することが多くなる。
その名声とは裏腹に腰が低く礼儀正しい性格で、レインに対しては基本的に遜った態度で接する。
  • 漫画版
「あ〜! バカバカバカ うるさいうるさいうるさ〜い!」

「気をつけて! そいつは胸や尻を触ってくる」 「触ってねえよ!」

「あたしは狂犬 狂犬リリィよ!!」

CV:Lynn

こちらでは「青の水晶」所属の冒険者。笑い声は「ギャー!」*13。
原作同様の経歴でS級冒険者となったものの、ガドレーザでの冒険で人生初の失敗を味わい、さらに同行した仲間を全員失ったトラウマから2年間引きこもっていたという重い過去を持ち、全体的に原作から反転させたようなキャラ設定になっている。
戦う度に震えが止まらなくなるほどの精神状態でありながら、ギルドの仲間に対しては何もできないことに強い引け目を感じており、レインの初クエストに「S級冒険者の自分がついていれば最悪2人とも死んでもギルドの名誉は守られる」と半ば捨て鉢な気持ちで同行するも、
その真意を見抜いたうえで自分を守ろうとするレインの姿を前にして奮起。
付与魔術頼りで戦闘経験のない彼に的確な助言を与えて無事にクエストを成功させ、以降は冒険者としての再起を目指して彼のパートナーとなる。
その後もしばらくは剣を持って戦うことができなかったが、ガドレーザでの燐光竜との再戦を経てトラウマを乗り越えたことで戦線復帰を果たしている。

基本的に腰が低かった原作とは対照的に、割と鼻っ柱の強い性格。
過去の経験から当初はやや精神的な脆さと荒れた言動が目立っていたが、本来は経歴相応の自信と責任感を持ったしっかり者。
当初はレインのアホっぷりに常々振り回されており、彼の奇行に容赦なくツッコミを入れていた……
のだが、付き合いが長くなるうちに彼のノリに染まってしまったらしく、現在では彼やマーガレットと一緒になってボケ倒すことが多くなっている。
また、ファッションセンスは絶望的で女児のようなダサい私服を好む。
普段は女口調だが根はかなり血の気の多い性格のようで、状況が悪化したり追い詰められたりすると途端に口調が荒くなるのも特徴。半グレ編では口癖のように「クソが」と言ってる気がする。


  • マーガレット・エルス
「へへ、すぐにA級……そしてリリィ先輩と同じS級になってみせるぜ」

ギルド「星帝の盾」所属のB級冒険者でリリィの後輩。リリィに似た赤い鎧を身につけたツインテールの少女。
『加速(アクセル)』の魔法による高速剣技の使い手。
快活で男勝りな性格の俺っ娘で、リリィをよく慕っている。
レインとはA級冒険者への昇格試験で知り合い、以降は彼をライバルとして意識しつつも度々冒険に同行している。
  • 漫画版
「リリィ やっと あなたもガドレーザで死ぬ時が来たわけですね……」

「いっつもキモいんだよ!!! 土色の服なんか着やがってーーッ おばあちゃんに買ってもらったのか!?」

「ゴボゴボゴボ… ブクブクブクゥ〜〜ッ」


ギルド「皇帝の盾」*14に所属するB級冒険者。
全体的に原作とは正反対の性格になっており、外見以外は原作とほぼ別人。外見も顔つきが全く違っているためかなり印象が変わって見える。しかもセクシーポーズを取りながら自分で「SEXY」と口走って相手をおちょくったりする。笑い声は「ワァ~!」。
リリィのガドレーザでの冒険に同行していた冒険者の妹で、リリィを慕うどころか彼女が姉を見捨てて一人で逃げ出したと思い込み強く憎んでいた。
姉の死後自身も冒険者となり復讐の機会を窺っていたところ、リリィがレインと共に再びガドレーザの遺跡に向かおうとしていることを知り二人に同行。
レインの暗殺を狙うコーネリアスと裏で手を組み、リリィが姉を見捨てたという証拠を確保し突き付けた上で彼女を殺そうとした。
しかし本心を隠してレイン達と行動を共にする中で、二人の仲間を真摯に思う気持ちとレインのシリアスな空気をぶち壊す奇行に少しずつ絆されていき、
最終的にはコーネリアスが偽の証拠を用意するなどの離間工作を行なっていたと知ったことで、自身の間違いを察しこれまでの裏切り行為を二人に明かす。
それでも責めることなく受け入れてくれた二人に心を開き、改めて仲間となった。

ガドレーザからの帰還後は「皇帝の盾」を辞めて「青の水晶」に移籍することを考えるも、他人を信じきれない性分はまだ直っていなかったらしく、
エルシーの借金に関する些細な誤解*15からまたレイン達に心を閉ざしそうになってしまう。
しかしそのことを気に掛けたある人物に強く背中を押され、「青の水晶」に入ることを決めた。

性格は快活で蓮っ葉だった原作とは対照的に慇懃無礼な皮肉屋。だいたい常にチベットスナギツネを彷彿とさせる死んだ目をしているが、ツインテールを解くとキラッキラの美少女顔になる*16。
ツインテールにしているせいで顔の筋肉と皮膚が上に引っ張られてチベスナ顔になっているのかも知れない。
癖なのかわざとやっているのか、信用していない相手と会話する際には本心を隠すように糸目になり間延びした口調で話す。
また好戦的な一面もあるようで、戦いとなると凶悪な笑みを浮かべ、かなり荒々しい立ち回りを見せる。

「青の水晶」への移籍以降はリリィ同様レインに影響されたのかふざけた言動も多くなっており、唐突に強烈なボケをかまして周囲をドン引きさせてしまうことがある。
割とのっぴきならない状況でも平気でとぼけたことを言い出すため、半グレ編以降はボケられる余裕のないレインに代わってギャグ担当に回ることも多め。
リリィとのわだかまりも既になく、レインたちと行動している時はもちろん、彼女と2人でクエストに向かった先でもふざけ倒す姿を見せている。
割とイタズラ好きらしく、寝坊したレインの枕元に自分の髪の毛を切ってばら撒いて抜け毛に見せかけたり、リリィ共々わざわざ自分たちにそっくりなおばあさんを連れてきて「気絶している間に50年も経ってしまった」とレインに吹き込もうとしたりと、時々やたら手の込んだドッキリを仕掛けることがある。

その「モブ顔」とも揶揄されているチベスナ顔とSEXY()な身体つきというギャップでメインヒロインであるニーナリリィを差し置いて高い読者人気を獲得しており、ファンアートも多く描かれている。

  • どんぐり

CV:山崎たくみ

漫画版オリジナルキャラクター。マーガレットが飼っている犬。
元々はマーガレットの姉の愛犬で、彼女の死後も形見として大事に世話をされていた。
犬に対しても敬語を使うマーガレットには心の距離を感じていたようだが、レイン達との冒険を経て心を開いてからは無邪気な姿を見せるようになっている。
ちなみにマーガレットとの心の距離は主に作画に表れており、当初は厳ついピットブルの姿で描かれていたのが、お互いに気を許し合ってからはまるでラクガキのような姿に常時なっている。
リアル状態のどんぐりは原作ではトーンが張られており茶色っぽい色のように見えていたが、アニメでは白色で統一された模様。筋肉もかなり増量されており、ふにゃふにゃ状態とのギャップが凄まじい事になっている……。

漫画本編外の活躍(?)では、X上に作られた『月間少年マガジン』のPR用アカウント「漫画をオススメする犬」(@getsumaga_PR)のプロフィール画像がどう見てもどんぐりである。
基本的に「ワウッ」などの鳴き声の後に()付きで漫画の内容をX用に端的に紹介し、試し読み分の漫画を貼っていくアカウントなのだが、当初は人語を解していた上にそもそも開幕一言目が「やさしいHな個人授業スタート!」である*17。
たまに実家もオススメする。
なおアニメ化発表時のティザーイラストではどんぐりも描かれていたので「あっこれ漫画版準拠だ」と察した読者もいたとか…


  • ミラベル
「私の名前はミラベル。依頼主の名前を話せばいい? 他にも何か話せばいい? 好みの男性のタイプでもスリーサイズでも何でも話すから聞いて聞いて」

「誰だって自分の身が一番可愛いもの人間だもの」

「暗殺者ギルド」に所属していた小柄な青髪の少女。
バリオスの依頼を受けてレインを暗殺しようとしたが失敗し、彼に憲兵に引き渡されそうになったため依頼の詳細を暴露。
その後「依頼主を裏切った以上暗殺者ギルドにはいられない」としてあっさり転職を決め、「青の水晶」所属の冒険者となった。
性格は非常にマイペースで、切り替えが早く言うことがころころ変わる。奇妙な言動で周囲を困惑させるギャグキャラの色が濃い。
生まれつき暗殺者として育てられてきたため殺しへの抵抗感は薄い。でも職業意識は低い。
他人に背後に立たれるのは嫌いだが、他人の背後に立つのはいつでも殺せる安心感があるので好き。

  • 漫画版
「武器を構えろ 間抜け」

「怯えるなコーネリアス 私は強い…!!」

「いいことをしようっていう皆と いいことができるのが嬉しい…!」


コーネリアスに雇われレイン達の身を狙った暗殺者。
完全に気配を消せる一級の暗殺者としてその名を知られており、リリィはマーガレットから「青い髪で子供のように小柄」と聞かされただけで警戒心を露わにしている。
原作ではマイペースな言動でコメディリリーフ的な立ち位置にあったのと対照的に、こちらではギャグ要素の少ないシリアスなキャラとして描かれている。

どう見ても日本人の薄汚いおばはんにしか見えない「ママ」こと暗殺の母から「人間には価値がない」と虐待や洗脳まがいの方法で教育されており、彼女の言葉に従って暗殺を繰り返していた。
しかしレイン達の身を狙っていたところ燐光竜を相手に彼らと一時共闘することになり、
その際彼に「価値のない人なんていない、ミラベルにも価値はある」と諭されたことで考えが揺らぐ。
そして「レイン達を殺せ」と煽るコーネリアスに対し、自分のために文字通り血を吐く勢いで「人間に価値はある」と大声で叫びまくるレインの姿を見て彼の思いに触れ、自分にも価値はあるのだと思い直し暗殺者をやめることを決意。
ママに自ら「もう殺しはしない」という意思を伝え、その後あるいざこざを経つつも「青の水晶」に入り正式にレイン達の仲間となった。

当初は標的を何の躊躇いもなく殺せる冷徹な性格の持ち主だったが、それはママからの教育によるもの。
本来は歳相応に純粋な心の持ち主であり、暗殺者として活動していた頃も「ママに愛されたい」という思いのもとに行動していた。
レインの説得を受けて仲間になってからはそういった本来の純真さが表に出るようになっており、彼らのアホな言動がツボに入って笑いが止まらなくなったり、これまで数多くの殺人を犯してきたことへの良心の呵責に苦しんだりと、感情豊かな姿を見せている。
一方で暗殺者らしく心の内を読ませない振る舞いもでき、レインの付与魔術の強力さが露見しそうになった際には一時「青の水晶」を抜け、あえて半グレに取り入ることで彼への注意を逸らそうとしたことも。

凄腕の暗殺者として知られているだけあり、燐光竜を相手に単身でそれなりに渡り合うなど戦闘能力は非常に高い。
巨大な石柱を軽々と持ち上げ、さらに振り回しただけで襲い掛かるゴブリンの群れを全滅させてしまうなど、小柄な見た目に似合わない怪力の持ち主。

先述の通り過酷な立ち位置であるためか、画廊の存在自体を知らなかったり、他のメンバーのノリからはワンテンポ遅れる受け身の姿勢で会話に混ざっているため、今の所ギャグに振り切る様子は無い。
リリィやマーガレットがレインに感化されてアホになっていく中で、一歩引いて素朴な感性のままで発言することも多いのですごくまともな美少女として読者人気も高い。
半グレ編では率先してレインら大切な仲間を守るために危険に飛び込んでいくメインヒロインのような立ち回りも見せた。

良心の呵責からモンスターも含めて殺傷行為自体が出来なくなってしまったことで、これ以上は冒険者を続けても仲間を危険に晒すだけとして、半グレ討伐後は冒険者を離れて服屋の弟子となるセカンドライフを迎えることになる。

なお暗殺の母を含む全員から「ミラベル」と呼ばれていたが、王国の表彰では「ミラ・ベル」の表記になっており、どうやらミラが名前でベルが苗字だったらしい。兄弟の名前が「ミラタロウ」や「ミラきち」だったのに!?

  • マルチナ・ジーラ
「あたし、分かっちゃった」

ウラリス王国出身の貴族令嬢であり、次期勇者の最有力候補とされる女騎士。レインより少し年上のオレンジ髪ストレートヘアの女性。
やんごとなき出自に反して気さくなお姉さんめいた性格をしている。
レインの手に入れた「燐光竜帝剣(レファイド)」、リリィの持つ「紅鳳の剣(ミラーファ)」と並び称される伝説の剣「蒼天牙(ファイザ)」の継承者で、かつて世界の8割を滅ぼしたという古の最強竜「光竜王ディグ・ファ・ローゼ」を再封印することを使命としており、レイン達にもその協力を要請する。
  • 漫画版
「誰にも認められないからっ 嘘ついて認めさせようとしてきたんです! ずっと!」

「まあ!レイン様は野球少年でしたの!?」

出自は原作と同じだが、こちらでは勇者候補ではなく王選の冒険者という設定。また、過去に「青の水晶」に在籍していた時期もあったらしい。
ジーラ家は高名な冒険者を多数輩出してきたと言われる名門だが、彼女だけは才能に恵まれず冒険者ランクはC級止まりであり、その事に強いコンプレックスを抱いていた。
そんな中である村へサイクロプス討伐のために派遣されることになるものの、名家の出身であることから村人達に強い期待の目を向けられ、その重圧に負けて自分はA級冒険者であると詐称を行ってしまう。
心から自分を慕ってくれる村人達を騙し続ける事に罪悪感を覚え塞ぎ込みがちになっていたところ、同じくサイクロプス討伐の依頼を受けて村にやってきたレイン達と出会う。
様々な誤解からレイン達と村人の関係が悪化する火種となってしまったが、彼の叱咤激励を受けて自分が家名など関係なく村人達から必要とされている身であること、そしてそんな村人達を守るために戦うべきだということを自覚。
勇気を出して村人達の前で自ら誤解を解き、改めてレイン達と共同戦線を張ることとなった。

もはやお約束のようなものだが原作とは違い、名家の御令嬢らしくお淑やかで丁寧な喋り方が特徴。コンプレックスから反射的に詐称行為に出てしまったものの本来はとても誠実かつ心優しい性格で、冒険者としては無力ながら村人達のために精一杯の力添えを続けていた。
またかなり分析力・洞察力に優れる一面があるようで、集めてきた情報からサイクロプスの正体を正確に見抜くことでレイン達の戦いにも大きく貢献している。

ちなみに漫画版に彼女が登場するより前、マーガレットの回想の中に彼女とそっくりの服装をした女冒険者が登場していたが、彼女はマルチナの姉だった模様。
マーガレットの言葉を信じるなら彼女は既に死んでいるか、生きていたとしても自分の失敗が原因で仲間を2人死なせている*18ようだが……

  • エルシー・ゾラ
「お、我がギルドの双璧、レインとバーナードさんがそろっているな」

「青の水晶」のギルドマスターを務める三十歳前後の女性。
やや男勝りな口調の気風のいい人物で、ギルドメンバーたちからも慕われている。
ニーナ曰く彼女がギルドに入って以来の付き合いであり、当時は副ギルドマスターだったとのこと。
  • 漫画版
「エルシーさんはきみの相談をなんでも聞いてあげるぞ!」

「うちみたいなギルドがあってもいいじゃんか 皆に優しい家族的なギルドが」

「おいコラァ〜… ガキィイイイ〜 これくらいお前らに全部食い散らかされるよりずっとマシだろーがあ〜」


おおまかなキャラ設定は原作同様だが、全体的に出番が増え詳細な描写も多くなっている。
常識的に言えば明らかに分不相応なドラゴン退治クエストにレインを送り出すなど一見いい加減なようだが、
実際は陰ながら彼の初クエストを見守っていたり、二年間引きこもり状態になっていたリリィを見捨てることなく世話をしていたりと、とても面倒見のいい人物。

かつてはS級冒険者として名を馳せていたものの、師事していたある熟練冒険者が病気で引退を余儀なくされ、その後浮浪者にまで落ちぶれてしまっていた事を知り若くして現役を引退。
挫折した冒険者達の拠り所として「青の水晶」を立ち上げたものの、優しすぎる運営方針が祟り経営に困窮している。
大手ギルド「皇帝の盾」のCEOギルドマスターとは現役時代からの旧知の仲であり、ギルドの維持のため彼から5億円もの借金をしている。

以上の経歴からギルドのメンバーを守る事を第一目的としており、そのためならば多少えげつない手段も厭わない。
半グレとの敵対が確定的になった際には暗殺者ギルドとの共倒れを狙って単身裏工作を行い、それに失敗すると今度はあえて王宮への虚偽報告*19を自らバラすことでギルドごと監視下に入り両者が手出しできない状況を作り出すなど、清濁併せ呑んだ立ち回りで「青の水晶」を守り抜いている。
この辺りの言動は完全にヤクザの女親分のそれ。また、こういった一面が露わになってくるにつれ微妙に顔の描かれ方も変わってきており、初期は穏和そうな垂れ目がちの顔立ちだったのがかなり食えない雰囲気の悪人面に描かれることが多くなっている*20。

一方、その情深い性格は全面的にプラスに働いているわけではなく、「ギルドメンバーを守る」ことに固執するあまり、自分「だけ」が泥を被ろうとして、共有が必要な情報を抱えたまま独断で動いてしまうという、組織人としては無視できない欠点も抱えている。
この悪癖に関しては付き合いの長いニーナやリリィからも度々指摘されており、CEO「皇帝の盾」ギルドマスターの「冒険者としては一流だが経営には向いていない」という評はかなり的を射たものと言える。

一時期パチンコを趣味にしていたが、本人曰く「好きではない」らしく、「皇帝の盾」のギルドマスターに付き合ってやっていた様子。
結局その後自分もギルドのために戦う必要があると感じたため、魔力の低下を防ぐためにすっぱりとやめてしまっている。

現役時代の異名は「黒い三叉」。
手に持った星形の三叉が由来であり、伸縮自在のそれを用いて能力を行使する。
現役から降りて久しい今も冒険者としての実力は極めて高く、元「王獣の牙」の精鋭である半グレ複数人を相手にしても互角以上に渡り合えるほど。
とはいえブランクの影響は小さくなく、パチンコ等の科学文明に触れた際の魔力の減衰量も人より大きいらしく、半分らトップクラスのメンバーとの戦いでは常に疲弊している。


  • ラス
「そういうことなら、俺もお供しますよ、レインさん」

ギルド「青の水晶」に所属する剣士。小柄な金髪の少年。
年齢相応に純粋な性格で、レインをよく慕っている。

  • 漫画版
「おいらレインさんにやさしい声をかけていただいただ おいらはそういうレインさんについていきたいだ」

半グレ討伐後、急激に名声を得た「青の水晶」にやってきた冒険者の1人。
他の原作キャラとは違い外見すら原作とまるっきり違うという大胆すぎる改変が加えられている。原型をとどめているのは名前と性別と「レインを慕う後輩ポジション*21」であることくらい。

非常に大柄な体格とボサボサの黒髪が特徴的な、朴訥な雰囲気の青年。強い訛りのある口調で話す。
外見とは裏腹に気弱で流されやすい性格をしており、「青の水晶」に来るまでは冒険者としての経験もなかったらしく、周囲からはバカにされていた。
しかしクエスト前緊張していたところに優しく声をかけてくれたレインに心動かされたようで、他の冒険者たちが「英雄」らしく振る舞えなかったレイン達に幻滅して去っていく中、ただ1人引き返して「青の水晶」に加わった。

前述した通り、これまで性格面はともかく容姿はかろうじて原作に近い要素を残していた他の「青の水晶」メンバーに比べ変化が著しいものの、漫画版における冒険者の世界はどこか後ろ暗い部分のあるはみ出し者の巣窟であるため、原作ラスのような美ショタよりもむしろこちらの方が自然だという意見もある。
主人公側に女顔の美形が置かれがちな「なろう系」作品においては異質な存在だが、レインに通じる善性の滲み出た言動から独特の愛嬌を感じ取る者もいる。

実はなろう掲載版においては「黒髪の少年剣士」と書かれているため、原作からはかけ離れているが原作の原作の要素を部分的に再現しているという非常にややこしい存在である。




  • バーナード・ゾラ
「お節介で悪いな、レイン。ただ放っておけなくてよ」

ギルド「青の水晶」の序列一位だった魔法使い。大柄な体格の中年男性。
豪放磊落で面倒見のいい好人物。レインの初陣となったドラゴン退治のクエストに同行し、実力を目の当たりにしたことで彼に快くギルドのエースの座を渡した。
以降もレインに次ぐ「青の水晶」の筆頭格として活躍しており、彼の成長を楽しみに見守っている。

原作においては貴重な味方側の男性キャラなのだが、漫画版では現在のところ未登場。
レインを支える先輩冒険者のポジションはリリィに譲った形になる。
ちなみに漫画版のエルシーは彼と同じ「ゾラ」姓となっている。


ギルド「王獣の牙」

  • バリオス
「あり得ない……くそっ、全部……全部、レインのせいだ……全部……全部……全部ぅっ……!」

「王獣の牙」のギルドマスター。十分な装備品を揃え、用無しになったと判断したレインを追放したところ、それまでに付与した強化ポイントを全て解除されるというとんでもない報復を受けてしまう。
もとより装備品の充実度がギルドの売りのひとつだったということもあり名声はあっという間に地に落ち、
さらにこんな事態を引き起こしたレインへの逆恨みから彼の暗殺を企てた結果失敗して投獄され、
挙句の果てにはハニートラップに引っかかって権利書を手放してしまい、ギルドを売りに出されてしまう……とひたすらに転落人生を辿っていく。

  • 漫画版
「よっしゃそれじゃウチも一人! 追放するかあ!!」

「くそっ…まさかあのバカ1人追放しただけでこんなことになるなんて〜!」

CV:楠大典

「最近流行ってるから」という理由で安易にレインを追放したところ彼にポイントを回収され以下同文。
一人で暴走してドツボにハマっていく原作に比べると、よく言えば冷静で穏健な、悪く言えば弱腰で日和見主義な性格。
レインに対する逆恨みの感情はあまり見せず、ギルドの立て直しを最優先に行動しており、
レインの拉致計画を主導していたグレンダの失踪後には彼に頭を下げて戻ってきてもらおうとする姿勢も見せた。
しかし血気盛んで面子にこだわる冒険者達からはそんな優柔不断ぶりに愛想を尽かされ、結局は原作同様ギルドメンバーの大量離脱という事態に見舞われることとなってしまった。
追放したくなる程レインの人格に問題があることを知っている読者としてはちょっと気の毒な気がしないでもない。


  • グレンダ
「あいつに頭を下げてでも、今の状況をなんとかしてもらわないと──」

「王獣の牙」の副ギルドマスターの1人である中年女剣士。曰く「強気すぎるほど強気な女」らしい。
バリオスよりはいくらか状況を冷静に見ており、暴走を重ねる彼を見限ってレインに頭を下げにいくものの、結局彼からは拒絶されてしまう。
その後は他の副ギルドマスター達共々自ら野に下って再就職を図っているが、「王獣の牙」が汚名まみれになってしまったためにうまくいかず、3人揃って路頭に迷いかかるほど落ちぶれてしまった。
  • 漫画版
「さあじゃねえだろ お優しいギルドマスターは本当はお怒りだぞ」


原作同様「王獣の牙」の副ギルドマスター。冒険者達をアゴで使う女傑。
コーネリアスが一般ギルドメンバーに格下げされており、ゲイルに至っては存在すら消されているため、実質バリオスの側近のようなポジションになっている。
装備の弱体化が発覚してからはレインへの報復も兼ね、彼を拉致して強制的にギルドの装備を再強化させようとしていたが、
密かに彼の暗殺を企てていたコーネリアスの差し金でミラベルに殺害されてしまった。
その際居合わせていたマーガレットの言から察するに冒険者としての実力は高かった様子。
はっきりとした描写は少ないが、早々にバリオスに見切りをつけ保身に走った原作とは対照的に最後までギルドの面子を保つために行動しており、バリオスの側も彼女の失踪後は「あのグレンダもどっか行っちまったからなぁ」と不安げな反応を見せている。
弱腰なバリオスにとってはトップとして信頼の置ける相手だったのかもしれない。
……どころか「半分」を筆頭とした半グレの面々の実力と悪漢ぶりが明らかになっていく中、彼らを「いちギルドの精鋭」の範疇で抑えられていたグレンダの株は死後も天井知らずで上がり続けていたりする。

  • コーネリアス
「急にみんながここを離れるって、おかしいだろ、おい!」

「王獣の牙」副ギルドマスターの1人である野生的な風貌の男。だいたいグレンダ・ゲイルと一纏めの扱いを受けている。
  • 漫画版
「それよりレインとリリィを殺さなきゃいけねぇ そうしないと俺はこの業界でなめられたままなんだよ…!!」

「お前らの飼ってるペットも全員 犯してやるからな!」

「じゃあレインがお前とこれから仲良くしてくれると思うのか!?ウィークエンドに一緒にボウリングする友人になってくれると思うのか!?」

CV:古川慎

原作とは違い副ギルドマスターではなく「王獣の牙」の(恐らく)いち構成員。とはいえ「コーネリアス隊は3本の指に入る」と称されているので隊長格ではある様子。
原作におけるバリオスの役割を一部兼ねているため、大幅に出番が増えている。
他ギルドの冒険者を平然といたぶり殺すなど、粗暴で残忍な性格の持ち主。リリィに危害を加えるような素振りを見せたこともあり、レインからは面と向かって「うんこ」呼ばわりされている。

まごう事なき外道の類なのだが、妙に口が達者だったり負けて犬のようにワンワン吠えたりリリィから「クソみたいな特殊性癖」を持っている疑惑をかけられたりとこの漫画のキャラらしくコミカルな面を見せることも多々ある。
レインとリリィには一度敗走させられて以来恨みを持っており、ギルドの方針に反して2人の暗殺をミラベルに依頼するも失敗。
さらに燐光竜との戦闘中に遺跡の崩落に巻き込まれて身動きが取れなくなってしまうも、危ないところでミラベルに救出された。
その後、ミラベルにグレンダを殺させたことを話して回ったために「半分」たちに命を狙われて捕まえられた。


  • ゲイル
「ふむ。一つ、我らで先回りしてレインに知らせに行くか。恩を売るのだ」

「王獣の牙」の副ギルドマスターの1人である老僧侶。僧侶のくせに神に悪態をついたりする生臭坊主。
グレンダ・コーネリアスとは概ね一纏めの扱いを受けている。
漫画版では今のところ未登場。


半グレ

  • 半分
「だから俺も同じようにしてる 孤独な奴の手は俺が取る」


元「王獣の牙」所属の冒険者。漫画版オリジナルキャラクター。
逆立った金髪が特徴的な若い男。
グレンダを親のように慕っており、彼女の存命時から実力はとっくに超えていたが、親の顔を立てたかったのか部下のままでい続けていた。
本名は不明。「俺の半分はグレンダでできている」と口癖のように言っていたために皆から『半分』と呼ばれていた。
かつて孤独だったところをグレンダに救われた過去があるらしく、恩義や信頼を重んじる一面を持っており、半グレの仲間たちとの結束力は強い。
冒険者としての力量も非常に高く、コーネリアスをして(なんだよこのバカでけえ魔力は…!?)と言わしめるほど。
グレンダ行方不明後に消極的になるバリオスに見切りを付けて仲間と共にギルドを脱退。そのまま「半グレ」を結成した。

彼とその仲間の詳細については半グレの記事を参照。


ギルド「星帝(皇帝)の盾」

  • 「皇帝の盾」ギルドマスター
「マーガレット! ギルドマスターと呼べと いつも言ってるだろう!」

「エルシーお前経営向いてねえよ 冒険者としては一流なんだから素直に冒険者に戻ればいいんだよ」

大規模ギルド「皇帝の盾」のCEOギルドマスターでマーガレットの上司。漫画版オリジナルキャラクター。
ツーブロックにワイシャツといかにも日本のベンチャー企業の管理職のような風体をしている。
日本人みたいな名前の死んだ目をした多数の冒険者を従えており、ブラック企業のような運営をする等「青の水晶」とは対極の関係。
旧知の仲であるエルシーには5億円を貸しており、残り3ヶ月のうちに返済できなければ「青の水晶」を解散して冒険者に戻り「皇帝の盾」に入るという約束をさせている。

悪役じみた登場の仕方ではあったが、後の話で金を貸した時エルシーは「青の水晶」を解散するつもりであったこと、無利子無利息でその場で五億を貸していたこと、言動があまりにも恋する童貞なことなどが分かり株が上がってきている。
かつては自らも冒険に行っていたようだが現在はパチンコや電子タバコを平気で嗜み完全に冒険者からは降りた状態。エルシー曰く「向いてなかった」らしい。


「暗殺者ギルド」

  • 暗殺の母
「きっちり標的を殺して帰ってくるミラベル… ママはそんなミラベルが大好きさ…」

「『あたしが殺します』だ!! 『あたしも』じゃあないっ!!」

CV:柴田理恵

漫画版オリジナルキャラクター。
「暗殺者ギルド」を運営する女性で、身内からは「ママ」、それ以外の人物からは「暗殺の母」と呼ばれている。
コーネリアスからのレイン暗殺の依頼を受けてミラベルを派遣した。
外見は昭和のマンガから出てきたような、日本人の主婦みたいな恰好をしたパンチパーマの中年おばさんで会話時のテンションが高い。
一発ネタキャラのような雰囲気を醸しているが、作中屈指の実力者でもあり、登場の度に読者を狂気と混沌と熱をもたらす名物キャラ。

彼女とその家族については本人の記事を参照。

ゼルージュ王国

  • ゼルージュ国王
「冒険者の命がけの働きでゼルージュは繁栄しておる…冒険者への寛容は今後も変わらぬ」

レインたちが住む国の王。見た目は壮年の男性で、服装は冒険者たちのそれに近い。
ただし顔の一部しか映らなかったり、影で覆われていたりと半グレ編では容姿が完全に映ることはなかった。
作中の言及によると儀式や演説を毎日何時間もしているようで、魔法的な権威を有していることがうかがえる。
専制君主としての権力は非常に強大。「暗殺の母」や「半グレ」のような作中最強格の「ならずもの」も、あくまで王政から見逃されて活動できているだけに過ぎないという背景があるほど。
「半グレ」集団が冒険者活動を止め、自国内で暴れている事に対しては過去の功績(と対処した時の損害の大きさ)もあって静観していた。
だが、連中が自身への忠誠心に欠けた発言をすると激怒し、反逆者として討伐するよう国中に命令を出す。
また国家存亡に関わるレインの扱いについても、冷徹に利害を計算した上で半グレ討伐の餌に使ったり、王宮から一生出さない判断も辞さないなど、国を背負う者として時に非情な判断を下すこともある。
しかし、冒険者の未来の為に命を賭けてまで奔走する大臣の動きを見てレインを開放したりと、決して情がないワケではない清濁併せ呑む大人物として描写されている。


  • エリカ
「私は監視対象のお前らと友達になりたいわけじゃない 馴れ馴れしくする必要などないっ!」

「な なんだそのおもんないボケは…」

「お前は!今!どう考えても!!邪魔っ…!!!」

漫画版オリジナルキャラクター。初登場は第27話、コミックス7巻から。
よく鼻筋の作画が省略されるような淡泊気味な顔立ちの猫目の女性。
レインたちが活動の主な拠点としている冒険者の国ゼルージュ王国の軍で若くして隊長を務める。
王国へ虚偽のギルド活動報告をしたエルシーを捕らえるために国王軍を率いて登場。以降捜査のためとして「青の水晶」のメンバー(主にレイン担当)の監視と保護をする形でレギュラー入りする。

服装は武骨なプレートアーマーとフルフェイスの国王軍標準装備に近く体つきが見えにくいが、よく見ると女性用の専用鎧を装備しておりまた隊長ということか兜は顔を見えるようにしている。
装備する武器は剣だがレインらの監視と保護だけが目的のためいまだ直接的な戦闘は無い。ただし他の隊長は半グレらと戦えるレベルであるため同等程度の力は有していると思われる。あと実はかなりロリ巨乳体形である。
鎧を脱いだ髪型は頭頂とサイドが寝ぐせのように跳ねた形容し難いボブカット。

国王が圧倒的な権力を持っているゼルージュ王国では国王軍も冒険者や暗殺の母すら逆らえない存在であり、そこの隊長というだけあってか非常に真面目でシュールギャグ含めふざけることをほぼしないこの漫画では珍しい100%常識人。
そのためレインの数々のふざけた態度を許せず怒りながらツッコミを入れることが多い。
というか今やリリィ達が時に無視したり脳内で呆れたり一緒にボケ倒すことも多くなったレインのボケをほぼ全て即座に拾い切り、一緒にふざける犬のどんぐりにすら全力でつっこむ作中最強のツッコミ師としての地位を確固たるものにしている。

もっとも堅物だが情を理解しないわけではなく、レインの懇願に根負けしてどんぐりの散歩に付き合ったり、任務優先のため一般人をリンチする半グレを見過ごそうとするもそれを介入するレインを止めなかったり(そしてレインを守るという任務のために半グレを止めることになる)、問題が起きそうな時はそれとなく忠告をしたりと一定の距離を置きつつも優しい面が見え隠れしている。
部外者である来来軒次郎やフラックにもそれとなく忠告したり、相談に乗ったりするなどぶっきらぼうに見えて面倒見もかなり良い。
レインら冒険者がゼルージュ王国で特権を持ち行動を尊重されていることを差し引いてもかなり融通が利く好人物と言えるだろう。

半グレとの抗争が終結した後も“英雄”であるレインお付きの護衛を表向きの理由として「青の水晶」と行動を共にしている。
態度はやや軟化しており、鎧を脱いで青の水晶と海での休暇を楽しんだり、レインのボケに笑いを噛み殺すなどかなり打ち解けている。
最も貴重な常識人枠であることに変わりはなく、放っておくとボケ通しまくる青の水晶の狂気と混沌に必要不可欠なツッコミ役兼ストッパー係として欠かせない存在になっている。

  • 保持者(ホルダー)/ディータ
「お主ら卑しき者どもはわらわの力を見ることしかできずあらがうことも真似ることもできぬのにどうしてかいつも思想や倫理は見通せると思うておる──」
「愚かなことじゃ」

ゼルージュ王国所属の冒険者の女性。
「別格冒険者」の別称通りの存在で、見るからに威圧的なオーラを放っており、国王の演説の際には傍に侍るなど地位も高い。
一人称は「わらわ」で語尾に「~じゃ」をつけるような古風な言葉遣いで喋るなど、明らかに他とは一線を画す雰囲気を放つ。
外見はウルフヘアの美女だが目深に被ったローブもあって表情を確認することは難しい。
またローブの下の格好はほとんど下着と言っても過言ではない痴女スタイルである。

かなりの特権を持つ冒険者の中でもさらに自由裁量が認められているらしく、劇中でも半グレ討伐中にふいに現れたかと思えば、討伐対象を無言で一捻りして生死判別すらせずにまた去っていくというように気まぐれな行動が目立つ。
冒険者の中でも上澄みの筈の半グレメンバーすら虫を潰すかの如く蹴散らすなど、その戦闘能力は規格外。ただしその力には「一日一殺」の縛りがあるらしく、より強い相手との戦いを求めて彷徨っている。
あまりの強さと行動の読めなさから、国王軍ですら無礼があれば殺されてもおかしくないと言う程に恐れ敬われている。
エリカ曰く「あれはただの人間ではない」。

実際、国王からお目こぼしを受けている暗殺の母ですら自己判断で討伐対象として粛清に及ぼうとする辺り、完全に自分の中の世界に浸って動いている。
一応これでもゼルージュ国王に対する忠誠心はかなり強い。暗殺の母に関しては「陛下の治世の汚点」と見做しており、無断抹殺も彼女なりの諫言の一環らしく、涙を流しながらその理を語っている。さらに事後承諾で国王の不興を買うことがあれば、自らの命を投げ出すことも厭わないなど、その忠誠心は半ば狂信の域に達している。

漫画版オリジナルキャラクターでも屈指の人気を誇る暗殺の母の殺害を目論みだしたため、読者の間では「ぽっと出の原作キャラ」という何もかもが歪んだ呼称で呼ばれることも。

  • 原作版
「ぽっと出の原作キャラ」というあまりにもあんまりな名称で呼ばれる彼女だが、実のところ彼女が原作キャラかと言うとちょっと微妙な立ち位置にあった。
というのも原作にも「天の遺産(レリクス)」の設定はあるし、その保持者(ホルダー)も大勢いるのだが、その中でこの保持者(ホルダー)と完全に一致する人物は存在しなかったのだ。
一応、ディータと呼ばれる女性がその痴女ファッション特徴的な外見が完全に一致するため*24、彼女がその「原作キャラ」にあたると推測されていたのだが、例によって豹変前後のどちらとも性格が全く異なるので、その時点では決め手にならなかった。
ただまあそれを言い出すと、そもそもレインもリリィもマーガレットもミラベルも全員別人ということになってしまうのだが……
また、原作版ディータの「天の遺産(レリクス)」は「破壊」であるため、そこにも差異がある*25。

  • 大臣
「冒険者は乱暴なくらいでないと未開をひらけぬ まだお分かりでないか!?」

「…私も気弱になっている場合ではないな 覚悟を決めるか…」

「当然だ!冒険者は誰でも大歓迎だ!」

ハゲ頭で立派な口髭を生やした初老の男。
職務としては主に冒険者担当であり、冒険者の勧誘や面談も行っている。
エルシーとも顔見知りであり、半グレ討伐の際には裏でお互いに協力して事に当たっている。
冒険者は乱暴なくらいではないと務まらないという持論を持ち、半グレの存在も当初は許容していた。
しかし、色々ありながらも真っ直ぐ立ち上がるレインを「勇気ある若者」と称し、半ば幽閉状態だった彼を解放するために自らの命も賭けて動いてもいる。
そのため、本質は人間の善性を尊びそれを守るために自分を犠牲にすることも厭わない善人にして忠臣である。
国の繁栄の為ならば清濁併せ呑む部分もあれど、受け入れた冒険者に対して最後まで責任を持つ姿勢に感化されて冒険者となることを了承する者もいる。

  • ラツメ
「大臣 スカウトの報告がございます」

大臣の側近。
非常にガタイが良く、黒髪をヘアバンドでまとめた眼鏡の女性。
大臣の「冒険者は乱暴者や素行不良者でなければつとまらない」という信条にも賛同しており、常に彼の意向を汲んで動いている。
強さは不明だが有事の際は戦闘も出来る模様。

  • 国王軍隊長
「仲間にも自分にも楽な死に方をさせてやったらどうだ」

国王軍に所属している壮年の男性。細いカイゼル髭が特徴的。
半グレの各拠点を急襲して殲滅させているが、その代償として兵士側に23人の死傷者を出してしまっている。
そのため、急襲時のセリフとは裏腹に半グレのことは要警戒していたが、エンディら上位層と相対した時には、コージの能力の術中に嵌って取り逃がしてしまった。

  • 強化付与魔術の先生たち
「確かに人というものは…不可能に挑戦してこそだ…レインくんぜひ君の治療やらせてくれ!」

「フッ…フフ…くだらね~…」

「どこ行くの?地獄?」「なんでだよ」

レインの規格外の強化付与魔術を調べるために集められたゼルージュ王国中の魔法学者たち。
レインの身柄が半グレに狙われている際に要塞に呼び出された学者達で、レインが魔科両立の反動で付与魔術を使えなくなっても冷静にその回復を目標に切り替えるなど、全員親身になって寄り添ってくれている。

そのうちの一人は眼鏡にそばかすでダウナー気味というどこぞの漫画家の性癖の塊のような妙齢の女性。
常に気だるげだが、真面目な話をしている最中にレインが執拗に挟み込んでくる小ボケにいちいち反応して突っ込んで面白がったり、逆にボケたりとかなりノリが良い。

「イエェ~夜更かしでパーティーだ~!」
「フゥー!!」
「イジってるようでどこも私じゃないんだよなあ…」

なお、パーティーピーポーというのはあくまでレインが付けた勝手な設定に過ぎず、眼鏡の先生も否定していたが、後日本当に先生たち全員が屋上で酒を飲んで夜通しどんちゃん騒ぎしていることが発覚した。

ゼルージュ王国王子とその側近

全員漫画版オリジナルキャラクター。
ゼルージュ国王の子供達で、それぞれ政治家や討伐隊長などの立場から王国の為に尽くしている。
王位継承を巡ってか一部王子の間では諍いもあるらしい。
なお本編前に第四王子は病没している。

  • ハーキーン
「このツケはお前の村に払わせればよいか?」

「お前がそう失言すれば首を刎ねてやったところだ」

「先ほど下女を怖がらせた 父上によく言われたものだ 王は思慮深くあるべきだ──王の振る舞いを身につけろと──と」

第一王子。
常に不遜な笑みを浮かべる褐色で黒髪のオールバックのイケメン。左目は常に白目を剥いているが、これが身体的な問題なのかは不明。
頻繁にモンスターの討伐や旅に出向く他の王子と比べて政治家向きの資質を持っており、常に父王の側に控えて大臣らとも討議を行っている。
しかし性格は、自身が王になることを疑わぬ傲岸不遜さを持ち、また内に残忍さを秘めた冷血漢。
下女や大臣に対して、ちょっとした粗相や失言一つから王子の権威を笠に着て殺意を込めた恫喝をしてしまう狭量な人物。
……だが、その一方で自身の残忍な性質を「思慮に欠ける」と省みて極力律しているという複雑な内面を持つ。
その露悪趣味は身内には知れ渡っており、頻繁に注意されては、その都度素直に謝罪する程度の度量はある。


  • ブカー・ハイカー
「覚悟を決めろ!あの女を殺せば俺たち全員がハーキーン王のもとで領主様だ!」

ハーキーンの部下にして配下。名前が適当すぎる
ツーブロックの辮髪めいた髪型で立派な顎ヒゲを蓄えた強面の男。
元傭兵のため戦闘経験は豊富で戦闘力に対する自負もある。また、毒ガスを吸うことを恐れず兵を大音声で鼓舞するなど胆力にも長ける。
生まれは貧しく、隙間風が吹き込むボロ屋で母親と身を寄せ合って暮らす「万葉集」のような生活(ハーキーン談)をしていたが、ハーキーンの庇護を受け出世。
そのため周囲から成り上がり者と蔑まれているが、それに対して取り繕う心を汲み取り「二度と卑下するな」と諭すハーキーンに心服。
ハーキーン個人への忠誠心は非常に強く、彼のことを「神」と称している。
命令であれば大臣の暗殺すら躊躇せず、例え命令が無くとも現場の判断で他の王子殺しすら決行するほど。
 

  • ドゥーラ
「余はこの人生を王国に捧げたからの 死ぬまで王国に奉仕するのじゃ」

「余の身体も時間もぜんぶ王国のものじゃがの髪だけは余のため余の好きにしておる」

「余は首を刎ねられるかもしれぬがそれでかまわぬ 王国が良いなら…それでかまわぬではないか」

第二王子。女性。
二段エアインテークで地面に付くほどに長く美しい金髪が特徴。
この髪を伸ばすことを唯一の愉しみと称しており、普段は休みもロクに取らないままモンスター討伐に赴くワーカホリックさである。
むしろ「余の身体も時間も王国のため」と称するように過剰なまでに自己犠牲的。
性格は明朗快活。冒険者や領民にも気楽に接しており、古風な喋り方に反して親しみやすい人柄を持つ。
何故女性なのに王子と呼ばれているかというと、第一王子ハーキーンが「第一王女」という位は自分と同格に見えるから「第二王子」にさせた、というものらしい。



  • マヨイ
「ドゥーラ様はいままでずっと王国のために生きてこられたではありませんか」
「ですから今だけは!ご自身のためは髪だけなどという──そのような生き方はおやめになってください!!!」

ドゥーラの側近。褐色肌の色々とデカイ女性。
こちらも無造作に跳ねた黒髪を地面に垂らさんばかりに伸ばした長髪の持ち主。
お付きの者としては、ドゥーラの長すぎる髪を地面に付かないよう常に持ちながら行動している。
ドゥーラのワーカホリックさを心配して頻繁に休むように諫言するなど、彼女の自己犠牲精神を心配する忠臣。

  • サード
「ゼルージュ王国をこれ以上混乱させるわけにはいかん」
「やつらに進軍はさせんぞ」

その名の通り第三王子。
ボサボサの髪を逆立てた半目の青年。
ハーキーン同様に第48話で顔見せはしていたものの、彼が第三王子であると判明したのは第68話のことだった。
エルシー曰く、ハーキーンと共に「ちょっと難しい人」であり、自身を優先しなかった場合は機嫌を損ねるとのこと。
ただ、作中で実際に登場した際は、国の一大事ということもあるがハーキーンの指示に大人しく従っている。
隣国連合軍との国境沿いの戦争で軍を率いて睨み合いをしていたが、開戦してすぐに戦死。
その後、ハーキーンの見る幻影の一人に加わり、彼を苛めることになる。

  • テール
「食事しながら楽しく会話しよう」

「一個上の兄が死んでね それで旅に出たのだ 人生が何か知りたいと思ってね」

「面白い話ではないが知っておいた方がいい話はある…」

第五王子。
オールバックの金髪でダリ髭を生やした半目の物静かそうな男。
エルシーとは以前から懇意にしており「青の水晶」が半グレに付け狙われるようになった際に隠れ家を提供したのも彼である。
特に野心も持たず王国においては補佐役を自認している上、人柄も非常に良いため他の兄弟との仲も良好。
普段はお供を連れて冒険者のように旅をしており、そこでも身分を隠して旅人達と気ままに話をすることを楽しみとしている。
その行動範囲や顔の広さから情報通でもあり「青の水晶」を尋ねた際には都市部に現れた竜族の話を伝えている。

ウラリス王国

  • フラック・ゼンナー
「いいさ レイン 名前は簡単には覚えられないよな」

「俺は昔からこの体だ 冒険者だったことはないさ」

漫画版オリジナルキャラクター。ウラリス王国一の刀剣研究者と称される、義足と眼帯をつけた黒髪の女性。男勝りな口調で話し、一人称は「俺」。
表向きはレインが持つ「燐光竜帝剣(レファイド)」の運用指南役として、実際は「燐光竜帝剣(レファイド)」とレインを監視下に置くためのお目付け役も兼ねて彼のもとへ派遣された。
一見した印象とはやや異なり、出会って間もないレイン達に話しかけられて快く会話に応じるなど気さくな人物。
一方、マーガレットは初対面の際から何かに気づいたような素振りを見せ、その後も何かと腹の底を探るような物言いをしていたが…


  • ペロンチョ
「フヘヘ…みなさん…」ペロリ
「私にお任せください!この私が燐光竜帝剣を入手してみせましょう…!」ペロリンチョ

レインが持つ「燐光竜帝剣」をウラリス王国が手に入れる為の交渉の特使に立候補した男。
一人だけ明らかに画風がカートゥン調で浮いており、名前通り常に舌をペロリと出しては「ペロリンチョ」の擬音を発生させている。
レイン曰く「まるでコミックの悪役」のような風貌だが、実際に性格は狡猾かつ冷徹。
ウラリス王国出身の来来軒に接近し、断るようなら逮捕するという強権を振りかざしながら燐光竜帝剣をレインから盗むよう要請した。
エリカの見立てによると、ペロンチョのこの要請の肝は特権的存在である冒険者の剣を表向きは関係ない民間人の来来軒に盗ませることで国家間の争いを回避するもの。
結局来来軒はレインの剣を盗むことはなかったため失敗に終わったが、もし盗んでいた場合、来来軒は口封じのため半グレに殺されていたと言う。
ウラリス王国内でもこのペロンチョの行動はモラルに反したものと判断され、そのやり口を知った大使に叱責され更迭された。


市井の人々

  • レインの師匠
「まあ お前はそれ以外にも越えねばならん壁がある」
「今はわからんでもいつかわかる日がくる……いつかはな…そしていずれは…」

ローブ姿で杖を持ち、白く長い白髪と髭を蓄えたいかにも魔法使いといった面持ちの老人。
レインに強化付与魔術師としての全てを教えて引退しており、彼の本質についても何か見抜いていたようだが言葉を濁しているので詳細は不明。
常識人であり、何かにつけて犬の物真似を挟む奇行を取るレインに対してキレたりツッコミながら根気強く教えていた。
一応、師弟で軽口を叩き合ったりと仲は良好で、レインは今でも師の教えを守りながら支えにしている。
  • 原作版
「あら、なかなか筋がいいですね」

原作では特にレインの師匠は登場も言及もされていなかったが、コミカライズ版が連載されてしばらく経ってからなろう版*28の方で登場。
なんと女魔術師である。
レインが7歳の時に彼が住む町に派遣されてきた魔術師であり、付与魔術の素質があるレインに親身になって一通りのことを教えた。
レインが「王獣の牙」に入ったのも彼女の紹介によるものらしい。

  • エルシーの師匠/ナントカ
「いい根性だ 冒険者にならないか」

「俺が特別に不幸ってわけじゃない… こんなのありふれた…当たり前のことだよ……」

元熟練冒険者。逞しいヒゲ面の熊のような男。
エルシーの父親と懇意にしていたらしく、父親を亡くして浮浪児になっていたエルシーを引き取って冒険者として育て上げた。
エルシーがS級冒険者に昇級した頃にはドラゴンにやられて冒険者を引退してしまう。
それどころかドラゴン経由で感染症にかかり治療費で稼ぎの全てが消えた上に妻にも逃げられ、ホームレスに身をやつすほどに没落してしまっていた。
そんな師匠のような冒険者を出さない社会を作ることがエルシーの目標となった。
色々と物事をボカして話すため口癖は「ナントカ」だが、後にこれが本名だと判明した。

  • 松川
「この指も…犬に食われてな…」
「悪い…悪さしてた時の癖で…ひどい冗談を言ってしまうんだ」

塩湖地方にある村『南の十字』の住人。
サイクロプス討伐のためやってきたレイン一行を迎えた人物。
腕に派手な刺青がある。
東京で散々イキがってた頃があるらしく、小指を自分で切り落としている。
今でもひどい冗談を言ってしまうのが癖だが、モンスター被害で家を失った友人一家6人を文句を言いながらも自宅に受け入れたり、レイン一向にも素直に感謝の言葉を口にしたりと根は優しい性格。
全てにおいて異世界漫画の登場人物とは思えない

  • 来来軒(らいらいけん)次郎
「こっ…怖くなかったとしてもっ…そもそも…っ なんにもいえないんだよ私は~~~~~!!!」
「他の皆は断るってことができるんだよ!言いたいことが言えるんだよ!でもそんな皆でもあんたたち半グレになにも言えない!」
「怖いからだよ!あんたたちはそうやって人を黙らせてる おかしいだろそんなの!!」

ゼルージュ王国でラーメン屋「来来軒」を営む男。
店を営業しようとしてまいと常に黒い頭巾やエプロンを身に纏っている。
なお「来来軒」は屋号ではなく苗字。
「そんなことあるか…?」
非常に優柔不断な性格で流されやすく、勧められたら実は犬嫌いなことすら言い出せないまま犬と戯れてしまうほど。
奥さんにもその性格が原因で愛想を尽かされ、国に帰られてしまったらしい。
店を構える商店街で半グレ追放運動のリーダーを務めているが、これも誰もやりたがらない役目を断りきれなかっただけで、実際半グレを前にして萎縮してしまっている。
半グレから執拗に嫌がらせを受けていることもあって故郷のウラリス王国に帰ろうとしており、その護衛を半グレから彼を庇ったレインが引き受けることになる。

国に帰るにあたってレインの持つ「燐光竜帝剣」を巡る国家間の陰謀に巻き込まれかけたりと災難が続くが、それらの経験を経て精神的に成長。
迷惑行為を続ける半グレに直接相対して言いたいことを言う勇気を持つに至った。
最後に漢を見せたことで商店街の人達もこれまで役割を押し付けたことを謝罪しながら団結し爽やかに別れを告げた。
その後は「青の水晶」の尽力で半グレから守り抜かれウラリス王国へ無事帰国した。

  • 来来軒チャーシュー
「レイン!めちゃくちゃバカ!ばーか!キャハハハハ!」

「が…がんばれ…」

次郎の一人娘。ランドセルを背負っていることから恐らく小学生。
一見クールで口を開けば憎まれ口を叩くような生意気さだが、その実は明るく優しい性格。
当初は護衛を務めるレインに対して壁を張っていたが、彼のおふざけ交じりの接し方で徐々に心を開いていくようになった。
父親の優柔不断さには失望しているが、それでも優しくていい人として尊敬している。
劇中では苗字と違って全く突っ込まれてないが、いくらラーメン屋の子供だからって娘の名前に「チャーシュー」ってどうなんだ……*29


モンスター

  • 上級ドラゴン(燐光竜)
「ば、馬鹿な……お前の力は人間に許された領域を……こ、超えている……神や魔王の領域に……ぐうっ……」

竜王国ガドレーザの遺跡で伝説の剣・「燐光竜帝剣(レファイド)」を守っていた双頭のドラゴン。
単独で上級ドラゴンをも倒すと言われているリリィを尻尾の一撃で容易く退ける力の持ち主だが、
レインが彼女の技を強化して習得した「虹帝斬竜閃」の一撃を受けてあっさり倒された。
  • 漫画版
「いでえ…いでえよお…」

「右のほうはころしていいからっ 左のおれはころさないでくれぇ〜っ」

原作では「上級ドラゴン」とだけ呼ばれていたが、こちらでは「燐光竜」という個体名で呼ばれている。
かつてガドレーザでマーガレットの姉を含めたリリィの仲間達を皆殺しにした因縁の相手。
仲間を守るべく単身挑んできたリリィを返り討ちにした上、彼女の恐怖心を残して記憶を消し、その上で1人だけ生き残らせるという残酷な仕打ちをし、
リリィにトラウマを植え付けただけでなくマーガレットが誤解から復讐心に囚われる原因を作っていた。

S級冒険者であるリリィとその一行ですら一度はなすすべもなく全滅させられたほどの強敵であり、その強固な鱗には剣も歯が立たない。
序盤に倒されてしまったものの、レイン追放前の全盛期の「王獣の牙」でさえ手出ししていなかったあたり、おそらくモンスターの範疇では最強クラスの個体だったものと思われる。
しかし右の頭に比べて左の頭の成長が遅く、頭も悪かったことから心臓の位置をリリィに見抜かれてしまい、
レインの剣を警戒して逃げようとするものの、動いた際に出来た鱗の隙間をリリィとマーガレットに狙われ、神経に達する深さまで剣を突き立てられて左右どちらの首も身動きが取れなくなってしまう。
それでも2人を実質人質に取ることでレインを懐まで誘き寄せて尻尾で打ち据えるも、
それを読んでいたレインに強化付与した剣を心臓に投げつけられ、ついに倒された。

ちなみに左の頭は心臓を破壊されてもかろうじて息があり、リリィ達に泣き落としをかけつつ隠し持っていたウージー短機関銃で不意打ちをしようとしたが、
結局2人に見抜かれて失敗し、踏む・蹴るの暴行を受けて息絶えた。どこに隠しててどうやって撃つつもりだったんだ
ギャグ描写と思われていたが、後に明かされた魔力の設定からすると相当高度なことをやっている可能性がある。これも作者の掌の上なのだろうか。

  • ゴブリン
「ハァ ハァ ハァ」
「えっ」
「ああーっ!」
「あああー!」
「あ──!」

ガドレーザにいたゴブリン。
遺跡の崩落に巻き込まれ、逃走中のレインたちの方に走ってきたため、レインのナイフで「しね」されて腹が裂けたところを、落ちてきた岩に潰されて死亡した。
上にあるのが彼?の全セリフである。この間2ページ。

モブキャラとは思えない丁寧な死に様の描写に、作品内外から「どうでもよくないそんなやつ!?」「注視する必要もないですよね!?」と突っ込まれるのであった。
腕にBCGワクチンの注射跡*30があるのも突っ込みどころ。

  • サイクロプス
「お前ら…手貸せよ 一緒に楽しもうや 人間殺し」

「人の体の上でゴチャゴチャと…何が強化付与だよ」
「お おいっ…シーッ!デカい声で強化付与って言うな!」
「強化付与強化付与強化付与」

「きょ」「お」「か」「ふ」「よ」

一つ目の巨人。
塩湖地方に出現したモンスターで、討伐に出向いた冒険者たちが全滅し、村一つを皆殺しにするなど極めて強く残虐。
加えて知能が非常に高く、前の村をすぐに壊滅させたことを「反省」して次の標的に定めた村『南の十字』をジワジワ嬲り殺しにしようと試みるなど強い悪意を持っている。
これまでの冒険者との戦いでは一切傷付いていなかったらしく、S級のリリィの渾身の一撃でやっと怪我を負うレベルだが、それすら1日で治すなど回復力も早い。
サイクロプス遭遇経験のあるリリィからしても異常な個体らしく、四足歩行と二足歩行を使い分けるなど動きにも不自然さがある。
「あー…俺は家でたまーに四足歩行してみるがー…」
「ふざけてんのか?」

  • スライム
「ハアッ…ハア…!驚かせて恐怖させて翻弄して早く殺してくれと言わせてやるぜ…ハアッ…ハアッ」
「へッ…へッ…底なし沼に引きずりこんでジワジワ溺れ殺してやる…へッ…へーッ…」
「ヒヒッ…ヒヒ…ッ 火の海で囲んで逃げ道も空気も奪って焼き殺してやる…ヒヒヒーッ」

見た目は楕円形の体に点で出来た目がついた簡素で可愛らしい顔をしているが、本性は他のモンスター同様邪悪かつ狂暴。
冒険者にとっては雑魚ではあるが、一般人にとってはマムシや猪以上の脅威であることに変わりはない。マルチナ曰く「大型のクマみたいなもの」。
特に脅威なのは数に任せて攻め込んできた時で、熟練の冒険者でも殲滅は困難を極める。
塩湖地方に現れた個体は上記のサイクロプスの指揮下にあったからか、経験豊富なリリィも困惑するほどの邪悪さを見せていた。


魔物

竜族

かつて世界の8割を滅ぼしたとされ人類の脅威となったが、今では封印され長い眠りにつく『光竜王(ディグ・ファ・ローゼ)』とその忠実な配下からなる種族。
竜の姿と人間形態の両方の姿を取ることができ、主君たる光竜王の復活を望んで暗躍している。
その中でも「七竜騎」と呼ばれる腹心は光竜王に次ぐ強さを持っている。
原作序盤のメインとなる敵ではあるのだが、物語が天の遺産(レリクス)保持者との戦いに移行するにあたってまとめて消化された感が否めず、特に七竜騎の内の3騎は名前すら判明しないまま復活した光竜王と共に滅ぼされてしまっている。
  • 漫画版
原作同様に光竜王は封印されており、七竜騎もその封印を解くために暗躍……と珍しく原作とそこまで相違がない存在。
もっとも魔物の設定が根本から異なるので*31、そういう意味ではあちこち微妙に差異があるし、七竜騎は名前だけ借りた別人だし、ストーリー展開に関しては全くかすってもいないのだが……

光竜王(ディグ・ファ・ローゼ)

「ならば、我は心安んじて待つことにしよう。今はまだ記憶すら淀んでおる。少しずつ――確実に力を取り戻し」
「すべてが戻った暁には、今度こそ世界を滅ぼす」

世界最強の竜種。
全長何百メートルもある巨大な体躯で、人間の精神を操るような強大な力を持つ。
神や魔王に匹敵するという古い伝説を持ち、目覚めてからたった数日で世界の八割を滅ぼしたとされる。
勇者レーヴァインによって封じられるも500年前に復活。その時も勇者エルヴァインによって再び封じられたものの、レインが封印装置の一つである燐光竜帝剣を持ち帰ってしまったことで封印が緩み復活。
以降は配下の七竜騎が封印装置破壊の為に暗躍し、完全な復活の時を待つこととなる。

しかし、七竜騎の大半がレインらに倒され、封印装置もウラリス王国によって解析されることで何もしないまま再びピンチに陥ってしまう。
そんな折に保持者(ホルダー)であるディータとシリルの接触を受け、「強化」の天の遺産(レリクス)を授かる。

そして、光竜王の再封印に赴いたレイン一向の一人ヴィクターの精神を操り封印を解かせ、さらに封印の剣の力を持ったヴィクターを額に埋め込むことで人質状態とする卑怯な手段を用いて優位に立ち決戦に臨む。
天の遺産(レリクス)の効果で強化した魔法障壁でレインの強化武具をも破壊する絶大な力を見せつけるも、精神操作から目覚めたヴィクターを救出されてしまう。
それでも余裕の態度を崩さず、ディータとシリルという2人の保持者(ホルダー)の支援を恥も外聞もなく受け、残りの七竜騎3騎も参戦した総力戦の構えを見せる。
しかし天の遺産(レリクス)の力が覚醒したヴィクターに七竜騎を打ち倒され、仲間の援護で2人の保持者(ホルダー)の攻撃を妨害されたことで、奥の手として温存していたレインの第三術式が直撃。自身の強化による防御力を押し切られ、そのまま消滅するに至った。

当初は大ボスらしい存在感を示唆されていたのだが、気付いた時には配下が半壊状態となり、さらに滅ぼすべき対象である人間から授かった力でイキりだすというかなり残念な存在と化してしまっていた。
その最期も残った七竜騎のメンバーと一緒に在庫処理のような形で討伐され、物語の路線変更のワリを食らったと思われる。
  • 漫画版
原作同様に1000年前に伝説となる程に猛威を振るい、人類を絶滅寸前にまで追い詰めたが現在は大多数の竜族と共に封印されている。
どうやら戻るべき肉体を既に失っており、魂だけの状態で宙を漂っているらしい。
ウラリス王国では100年後の復活が最大の懸案事項となっており、レインの燐光竜帝剣を欲していたのも再封印に必要であったため。
レドグフ、ガージェスら、彼を慕う生き残りの竜族配下は100年後よりも早い復活のために暗躍を続けている。

  • レドグフ
「人間に、これほどの使い手がいるとはな」
「五百年くらい前に勇者と戦ったとき以来だ……ヘヘヘ、ゾクゾクするぜ。強い奴と戦うのは!」

七竜騎が一騎。
竜の頭に人の体を持つ竜人形態の異形で身長は4メートルに及ぶ。
ウラリス王国にある光翼の遺跡に出現し、リリィとマルチナを相手に交戦した。
本気を出すと太い四肢を持つ体長5メートルの完全な「竜体(ドラゴニックフォーム)」となる。
他にも牙に魔力を込めて抜くことで竜人姿の不死の兵を生み出す「竜牙兵作成」の特殊スキルを持つ。
竜体となってからは三者を寄せ付けぬ強大な力を発揮したが、レインの第三術式によるオーバーキルとも言える掃射を受けて敗北した。
  • 漫画版
「なぜこの俺レドグフ様がここにいるか…!?」
「無為な日々を送り100年後を待つよりも奔走して100年後に来る未来を1日でも早くこちら側にたぐり寄せるためだ」

こちらではちゃんとした人間形態を取っており、3メートルほどの長身で筋肉質な人間に竜の翼が生えた容貌。
逆立てた短髪と眉が無く鋭い眼光が特徴的。上半身は常にはだけている。
見た目に違わず好戦的で直情的な性格で、魔力を集めるために都市部で冒険者狩りを行っていた。
これでいて一応目上に対する礼儀等はしっかりしており、ガージェスのことは「先輩」と呼んでいる。
光竜王への忠誠心も深く、王を思って涙するような一面も。

  • ガージェス
「遺跡巡り?貴様らには無理だな」

光竜王の配下。
ウラリス王国に潜伏しており、マルチェロ内務大臣に化けて国の中枢にまで潜り込んでいた。
光竜王の再封印計画を阻止しようと正体を現し、そのままレイン一行との戦闘となった。
本体は体長10メートル程の竜であり、ドラゴンブレスを得意とする。
飛行能力を持つマルチナと空中戦を繰り広げつつ一蹴するも、レインの第二術式による斬撃で瞬殺された。
七竜騎ではないが、七竜騎ライエルにその実力を認められていたりとそれに準じる存在ではあるらしい。
  • 漫画版
「我々が生きればどうしても死ぬ人間が出ます ですからせめてその命に敬意を払ってやるのです」

金色の長髪を垂らし眉が無い垂れ目。左目付近の顔は乾いてシワのようになっている。
レドグフより年嵩らしく、彼からは先輩や卿付けで呼ばれるなど同格以上のような存在だが、こちらでは七竜騎なのか不明。
レドグフに無用な殺人を慎むよう諫言するなど、命に対する「敬意」を重んじる。
とはいえその「敬意」もあくまで捕食者・異種族目線のものであり、本人にとって「敬意を払った上での必要な殺戮」に関しては躊躇いを見せない、やはり根本的に人間とは相容れない存在。
厭世的な性格でもあり、光竜王のいない世界とその復活までの遠大な道のりを憂いている。
二蜂という街で殺戮を行い、多くの仲間を復活させた後は彼らと別行動を取っている。


モブ

  • パン屋
「ここパン屋だぜ? とりあえずなんか買ってくれよ」

「さあ…知らね」

追放されたてのレインに近くのギルドについて尋ねられたパン屋。
何も知らなかったがレインにクロワッサンを売り付けた。
レインはこの要領で様々な品物を買わされ、最終的に帽子と風船とお面とフランスパンとペロペロキャンディーを抱えてアメリカンドッグを齧りながら歩く羽目になった。
定型が便利すぎる

  • ヤクザ
「なめとんちゃうぞガキコラァ~!」
「半グレ半グレいうて好き勝手しくさってよォ~!」

レインの住む街にいる組織。見た目・言動は現代日本におけるヤクザそのもの。
半グレに喧嘩を売られ、その復讐として半分を黒塗りの高級車十数台と機関銃で武装して襲撃した。
しかし半分及び半グレの実力の高さの前にボコボコにされることに。
その際組長のペースメーカーが半分の魔力に晒され破壊、若頭も乱入した暗殺の母に(直接描かれていないので推測だが)頭部を踏み潰され殺害された。
一から十まで何もかもおかしい存在だが、漫画版においてこれまで台詞でしか語られていなかった「魔力と科学技術の干渉」がどういうものか明確に示した存在でもある。

後に半グレが討伐対象にされた際にも要所要所で登場し、人員と重火器の物量攻めにより半グレに多大なダメージを与えている。この組織が上記のヤクザと同一のものかは今のところ不明。

  • 小太りの中年
「神様は見ててくれたにちげぇねぇ!」
「持ってけ 俺よりあんたに必要そうだ! へへッ!」

傑作と名高い半グレ編エピローグの第47話に登場。とある半グレメンバーを医者のもとまで送り届けた。
その際彼に聖書を渡しており、彼のセカンドライフの方向性を決めたともいえる人物である。

  • 黒い服の男
「今後は適当な口実をつけて特権を剥奪するのが普通になるんじゃないか」

第48話に登場。ゼルージュ王国の新人冒険者としてスカウトされていた人物。
自分は絶対に法に触れる悪いことをするという自覚を持っている人物であり、罪の特赦という冒険者特権に魅力を感じて冒険者を志す。
話は良いところまで進んでいたが、大臣との面接で冒険者特権の有効性に疑問を感じて辞退。
その後、大臣の奔走により冒険者特権が絶対であることを確約され、レインの扱い等には疑問を持ちつつ、大臣の熱意に押される形で冒険者となった。
このあとレインは王国の騒動に巻き込まれて命を狙われるようになるので、彼は未来を予言していたともいえる。

  • モーテルの親父
「未来がどうなるとか言ってやってどうにかなるわけねぇじゃねぇか、なあ?」

第57話に登場。
ドゥーラ達が身分を隠して逃亡した際に入ったモーテルにいる年配の男。
常にモーテルの1階に愛犬と共に陣取っており、どこかぶっきらぼうに振る舞っている。
モーテルの女主人とは身内のようなものらしく、よく軽口を叩きながら次に入ってくる客の性別で賭けをしている。

  • 似た者兄弟
第79話に登場。
王室を敬愛する体制派の兄と王室(ハーキーン)の打倒を叫ぶ弟の二人組である。
偶然発見したレインを巡り争う。


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最終更新:2026年10月27日 23:48

*1 かつては「チート付与」と「チー付与」でほぼ二分されていたが、某オンラインゲームにて他人にチートを付与する不正が横行し、「チート付与」というワードで広まりSNSで話題となった。検索の際に紛らわしいという事で自然と「チート付与」の略称は廃れていった。

*2 原作者である六志麻あさ氏や公式のPVでも「チー付与」を使用していたため、現在はほぼ「チー付与」が公式の略称として扱われている。

*3 ライフルを持っている狩猟会が出てくる

*4 というか8巻と9巻は翌月に発売されている

*5 通常、コミカライズというと多少の寄り道はあっても基本的には原作通り進むのが常とされている。しかし、本作は一歩間違えれば「原作レイプ」と叩かれても仕方がないレベルの改変を行っている。上述されているように編集・原作者もチェックをした上で納得の形で連載していることが異例中の異例とも言えよう。

*6 ちなみにこの状態を暗殺の母の台詞を改変して「原作者にオメコボシいただけてる」「(このような一歩間違えたら原作レイプになるようなめちゃくちゃな内容で)連載できるのは原作者様に限りない忠誠と敬愛を示しているから」と表現している読者も。

*7 例として、「半分」が魔力を解放した際には周囲の街灯や自動車のエンジンが破裂し、ドラゴンに乗って移動していたリリィが首から下げていた双眼鏡がボロボロになっていたほど。

*8 以前レインに絡んできた冒険者に腹パンされた際は、相手の手が酷いことになった

*9 現在もコミックdaysとニコニコ静画で無料公開中

*10 小学校の体験学習でやった人もいるかもしれないアレ

*11 この村は魔力に対する認識が無く、ビデオカメラ等の機械を普通に使用していた。そのため住人の衣類に化学繊維が使われていた可能性は十分あり、勘のいい読者はここで違和感を抱いたかもしれない

*12 レイン本人はこれまで何の不調も無かったが、医師いわく「身体に癌細胞が発生してすぐに気付く人間はおらず、進行し不調を来してやっと気付くのと同じ」とのこと。この世界は医学も現代レベルまで発達しているようだ。

*13 ドラゴンの鳴き声に似ている。

*14 原作の「星帝の盾」に相当すると思われるギルド

*15 借金のせいで「青の水晶」が解散の危機にあることをギルドマスターから伝えられたため事情を聞こうとしたが、まだその事を聞かされていなかったレイン達は「知らない」と答えたため、彼らが隠し事をしていると勘違いしてしまった

*16 これはギャグ描写ではないらしく、ツインテールを解いたマーガレットを初めて見たリリィは同一人物だと気づかなかった。本人も自覚があるようで、自分で意図的にツインテールを解いて美少女キャラの皮を被ろうとしたことすらある。

*17 『いけない!ルナ先生R』の宣伝文だった。

*18 「あの場にいた冒険者の半分はもうこの世にいない」「あの女がくだらない失敗をおかし その巻き添えで『仲間』の2人が死んだ」とのこと。該当シーンに死体は2つしか描かれていないが、直前のシーンで野営していた冒険者達はマーガレットを含め6人いた

*19 レインの付与魔術が明るみに出て身を狙われることのないよう、彼の活躍を伏せる形で報告を行なっていた

*20 とはいえ初期にも底知れない雰囲気を漂わせているシーンはあったし、逆に半グレ編以降も初期のようなおおらかなお姉さん的な言動を取ることはあり、根本的にキャラが変わってしまったというわけではない

*21 原作のラスはレインが来るより前から「青の水晶」にいたような描写をされており、厳密には後輩であるか否か定かではない

*22 以前は時給980円、追加報酬なし

*23 彼女から誰にやられたのかと聞かれた際、バリオスはあえて何も答えず話題を逸らしている

*24 なお原作におけるディータの外見は「黒いボンデージのような煽情的な衣装の美女」と表現されており、挿絵の服装も漫画版と全く同じ。なお原作でのそのような格好をしている理由は全くもって不明。

*25 ただ、漫画版では波(振動)による基本攻撃を「破壊波」と表記しており、また相手の体に直に波を発生させて肉体を破壊する技を使用している。このため一部のファンからは「破壊」の表現方法が変わっているだけで本質的には同じなのでは?という考察がされている。

*26 なお攻撃の瞬間に突然肉壁として死者が召喚されているため、命じれば空間転移のような事象すら引き起こすと思われる。

*27 直訳で「尾松霧」。恐らく酒の神を祀る松尾大社に由来。

*28 【第17章 星の運命を決める戦い】の「13 追憶の紋章」。

*29 名前が呼ばれる前後にレインの「(トッピングは)チャーシュー千枚!」というおもんないボケが挟まっているため、「この世界では普通の名前」という逃げ道が巧妙に塞がれている。

*30 赤ちゃんの時にする、点が9個で二回打つアレである。

*31 用語の「モンスターと魔物」参照。