登録日:2024/10/15 Sun 08:30:48
更新日:2025/02/06 Thu 11:52:25
所要時間:約 3 分で読めます
Still Wakes The Deepとは、2024年6月18日にリリースされたシングルプレイヤー向けの一人称視点ホラーアドベンチャーゲーム。
対応プラットフォームはPC / PS5 / Xbox Series X。
製作はウォーキングシミュレーターに定評のあるThe Chinese Room。
概要
本作の舞台となるのは1970年代のスコットランド沖の石油採掘施設・リグ。
プレイヤーはリグで働く作業員カズとなり、未知の脅威と凍てつく海によって外界と隔絶された崩壊しつつある施設からの脱出を試みる。
プレイシステム
プレイヤーは壊滅的被害にあった石油掘削リグ内を探索する事となる。
OUTLASTと同じく、武器を使用してクリーチャー倒す事が出来ず、物陰に隠れながらクリーチャーの追跡をかわす。
クリーチャーが近づくと、画面がネガ焼けした様な表示が現れ、クリーチャーが居る方向(例えば右の方向から接近すると、右端の画面に表示が現れる)が分かるシステムとなっている。
時にはリグ内にあるヘルメットや水筒を投げ入れ、物音でクリーチャーをやり過ごす場面もある。
無論、クリーチャーと接触した時点でゲームオーバーとなる。
崩壊寸前のリグを探索する為、崩落した足場を伝って移動しなければならず、その際はQTE(クイック タイム イベン卜)が発生し、コマンド入力が遅れると足場から転落しゲームオーバーとなる。
日本語ローカライズ
本ゲームは日本語にも対応しているが、作中のすべてのセリフが標準語ではなく九州方言に翻訳された仕様になっている。
これは翻訳者が「作中登場人物の大多数がスコットランド出身だから、それに合ったふさわしい形に翻訳してほしい」というパブリッシャーの要請に対して、自身の個人的な経験をもとに翻訳した為である。
だがこれにより、九州方言に慣れていないプレイヤーからは「方言が気になって内容が入ってこない」と多くの批判を呼ぶ事となった。
ストーリー
1975年12月25日のクリスマス。
スコットランド海岸のベイラD石油掘削所。
ここで働く作業員カズは、妻スーズとの離婚調停の手紙を読み溜め息をついていた。
過去に暴力事件を起こした彼は訴訟を避けるべく、妻の兄妹であり油田の調理師である友人ロイの斡旋で発掘施設に身を隠していたのだ。
だがとうとう所長のレニックに暴力事件の事がバレてしまい、彼に解雇を通告される。
カズは警察の事情聴取の為に、ヘリコプターで本土で渡ろうとするが、突如として石油リグ全体に大きな揺れが発生する。
カズは揺れの衝撃で、海に投げ出されるも仲間に救助され一命を取り留める。
しかし目覚めた彼が見た光景は、リグ全体が謎の触手に侵食され多数の作業員が肉塊の怪物に変貌し、生存者を襲う地獄の様な惨状だった。
カズは生存者と一緒に沈没危機に陥る石油リグから脱出しよう試みるが...。
ベイラD石油掘削所
本作の舞台となる架空の北海油田。
所有しているのは、石油掘削企業のカダル社
半潜水式プラットフォームで大勢の作業員が働いている。
現在ベイラDは、新たな石油リグの建設の為に経費が削減された事で施設の老朽化が深刻化しており、救命ボートの発射機構を含む掘削装置の多くの電子機器が動作不能になっている。
これらが原因で施設崩壊の事態を悪化させ、生存者達の脱出が困難となった。
更に掘削施設の安全性にも問題があり、これらを不服とした作業員にストライキを決行されている。
例え今回の様な惨劇が起きなくても、いずれ施設が閉鎖に追い込まれる運命であっただろう。
カダル社
ベイラDを所有している石油掘削企業。会長はドナルド・カニンガム。
創設は1972年で、スコットランド支社は北東部にあるアバディーン市。
他社よりも石油を独占するべく、新たな石油リグの建設の為にベイラDから経費を搾取している。
ゲーム開始時点で作業員にストライキを起こされるも、当てつけとばかりに
クリスマス・ボーナスを削減する典型な
ブラック企業である。
The Shape(仮称)
ベイラDの作業員が、不運にも『深淵から目覚めさせてしまった物』。
上記の名称は海外のファンによる仮称。
惨劇の元凶であり、油田施設の侵食・生存者達を異形の怪物へと変貌させた。
ゲーム序盤、掘削作業中にドリルが『何か』に当たり掘削ができなくなる原因不明のアクシデントが発生する。
しかし所長のレニックが、掘削を強行させた為に『何か』を目覚めさせてしまった。
そしてドリルを伝って、掘削装置全体に球根状の塊を広げ始め、瞬く間にリグ全体を侵食してしまった。
外観は螺旋状に渦巻く肉塊であり、表面は石油の様に虹色に、てらてらと発光している。
当初は神々しい程に青白く発光していたが、ゲーム中盤からは赤黒く禍々しい光を放っていた。
この肉塊には石油に似た黒い液体が分泌されているらしく、これを浴びた作業員は感染という形で、肉塊の怪物に変異してしまう。
またこの肉塊に触れると、同じく怪物に変異してしまいリグ内に居た生存者達は、触手の様に絡め取られ肉塊の一部となってしまった。
また周囲の人間の精神にも干渉でき、カズは幻視や幻聴に何度も苛まれている。
作中では、この物体の正体は明かされなかったが、一部のファンからは『太古の地球に飛来した地球外生命体』『海底に眠っていた邪神』と考察されている。
クリーチャー(仮称)
ベイラDにて遭遇する、肉塊と無数の触手の怪物。
その正体はベイラDの作業員達の成れの果て。
『何か』が分泌する黒い液体に浴びるか、触手に取り込まれる事で変異する。
黒い液体を浴びた場合は感染という形で変異するらしく、感染から変異までの間は人によっては違うようである。
変異後でも生前の記憶が残っているらしく、うわ言の様に言葉を呟き続けるが、理性はほぼ無いに等しく、生存者達を見つけ次第に襲いかかってくる。
また彼らの呟く台詞を聴くかぎり自身が変異している事実を認識していない節が見受けられる。
- これまじで面白かった -- 名無しさん (2024-10-15 09:46:39)
- ストーリーめちゃ凝ってるし、クリーチャーもエグいし、なにより後半はむしろ九州弁じゃないと満足できん身体になっとったばい -- 名無しさん (2024-10-15 11:54:35)
- せめて外界に「アレ」を出さなかった事はカズにとって、絶望の中のほぼ唯一の救いだったと言えるだろうか -- 名無しさん (2024-10-15 12:09:58)
- 訛りが凄いけどそれを補って余りある面白さ訛り凄いけど -- 名無しさん (2024-10-16 13:27:09)
- 某悪魔博士を思い出すローカライズ匙加減 -- 名無しさん (2024-10-16 22:11:22)
- 個人的には微妙だったかな。暗くて分かりづらいし翻訳は微妙(これは開発が悪いけど)、ストーリーはよくあるタイプ、怪物はたった2種類だけ。見所は石油リグホラーって事くらい。 -- 名無しさん (2025-02-06 11:52:25)
最終更新:2025年02月06日 11:52