登録日:2024/11/27 Wed 10:47:29
更新日:2025/01/02 Thu 13:49:33
所要時間:約 6 分で読めます
出典:「やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中」オープニングテーマより
2024年10月~12月 J.C.STAFF ©永瀬さらさ・藤未都也/KADOKAWA/「やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中」製作委員会
『
やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中』は、永瀬さらさによるライトノベル作品である。
イラストは藤末都也が担当している。
2019年より
小説家になろうで連載され、2020年より角川ビーンズ文庫で書籍化されている。既刊8巻(2024年10月現在)
略称は「やり竜」。
【概要】
小説家になろうで連載中の小説作品である。
所謂、
死に戻り系の作品の1つ。1度目の人生で婚約者に裏切られた令嬢が、2度目の人生で間違った選択をしないように、新たな人生を切り開いていく物語である。
そして本作のポイントが、新たに主人公が選んだ皇帝が14歳未満の女性を愛する所謂「
ロリコン」である。
これにはそれなりの設定・理由はあるのだが、絵的に見たらどうしてもロリコンにしか見えない。
時に悪逆皇帝を思わせる冷徹な振舞をする。だがロリコン的な性格や恋愛にピュアすぎるがあまり、時にヘタレてしまう場面もある。こうした言動から2枚目キャラとは言い難いところもある。そんな皇帝を引っ張る主人公の活躍も必見である。
メディアミックスについては、柚アンコの作画によるコミカライズ版が
月刊コンプエースに連載されている。
なお、柚氏は同じく永瀬さらさ原作の作品『悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました』をコミカライズしている。
2024年10月からはテレビアニメ版も放送されている。
【あらすじ】
すべて初恋のためだったのに……。
初対面で求婚された、あの夜。
もし、もしも、渡された薔薇を手に取らなければ……。
後悔にくちびるを噛みながら
兵の矢に討たれたジルは生涯を終え――
た、はずだった。
気がつけば、そこは2人が出会った6年前の夜。
ジルは、10歳に戻ってしまった自分に戸惑いながらも
ジェラルドの求婚をかわすため、
たまたま手を掴んだ男に「一目惚れした」と嘘をつく。
だがそれは、6年後の未来に
暴虐の限りを尽くし、クレイトスを火の海に沈めた
隣国の皇帝・ハディスだった――!
でも、ジルが知る姿とはまるで違う
ピュアすぎる「恋愛オンチ皇帝」で……!?
やがて、ジルは決意する。
ジェラルドではなく、ハディスと結ばれることで
失ったすべてを取り戻していこうと。
「あなたを必ず更生――いえ、しあわせにいたします」
生涯最悪の選択を回避した
やりなおし令嬢の大逆転劇が、幕を開ける!
【キャラクター】
・ジル・サーヴェル
CV:
内田秀
本作の主人公。クレイトス王国に所属する女騎士である。
数々の戦で武勇を上げ「
軍神令嬢」とまで言われた。しかしながら、王太子かつ婚約者でもあるジェラルドに自身の禁断の恋をカモフラージュされるための駒として使われ、裏切られたあげく、
冤罪→婚約破棄→処刑のコンボを決められてしまった。
1度目の人生で絶命したと思われた瞬間、16歳→10歳の頃に時間が逆行する。
しかも前世の記憶も引き継いでいるため、この後、何が起こるのか予想することが可能である。
何とか裏切りのバッドエンドを回避すべく、ジェラルドの求婚を交わしてたまたま手にとった相手がロリコンの竜帝陛下のハディスだった。ここから2人の恋物語は始まっていく
かなりの魔力を秘めており、10歳の時点でも相当な能力を秘めている。
その気になれば船も持ち上げられる。
ハディスとの関係については、最初は形だけの婚約関係だったが、その関係にもだんだんと変化が表れるようになる。一方的なアプローチを仕掛けるも何かとヘタレるハディスを引っ張っていく姉さん女房的側面もある。(一体どっちが年上なんだか・・・・)
但し、10歳の時点では、色気よりも、食い気が勝る食べ盛り。
・ハディス・テオス・ラーヴェ
CV:戸谷菊之介
ラーヴェ帝国の若き竜帝国陛下。年齢は19歳。
竜神ラーヴェの生まれ変わりで「竜帝」と呼ばれている。その強大な能力を持っていることから、一部皇族・貴族の間では彼の存在を忌々しく思い、「呪い」だとして忌み嫌っている者もいる。
ジルの1度目の人生では戦場で相まみえ、その冷酷な命令と強大な力をもって彼女を屈服してしまった。なおその際、自身を差し出してまでも仲間や民の命を救って欲しいと懇願したジルに対して、「興が削がれた」として全軍を引かせた。
2度目の人生ではジェラルドから逃れるためにジルがたまたま手を取ったのがハディスだった。ジルの求婚を受け入れ、彼女を連れていったところから物語は始まる。
上述の通り、彼は14歳未満の女性は娶れないということで一部から幼女趣味を疑われているが、それには自身の境遇を踏まえた理由は存在する。ただ、どう考えてもその言動を見るにロリコンにしか見えないのだが。
1度目の人生の際は冷徹な竜帝という印象が強かったが、2度目の人生では料理スキルが高く、ジルのためにケーキを始めとする菓子を作るなど、女子力が高い一面も。
そして恋愛にピュアすぎるためか、ジルへ一方的な愛情を振りまく割には肝心なところでヘタレる場合もある。また、ジルに冷たくあしらわれると分かりやすいくらいに落ち込む。訳あって、最初はジルのことを名前で呼ばず、「紫水晶」と呼んでいた。
ロリコン趣向だった彼にとってドストライクだったジルの尻に敷かれながらも、2人の関係は様々な困難を乗り越えることに強くなっていく。
・ラーヴェ
CV:
井澤詩織
1300年前にプラティ大陸に降臨した竜神である。
普段はマスコットの竜のような容姿をしている。併せて魔力が強い者でないとみることが出来ない。大抵がハディスやジルといった者が該当する。
ハディスの相棒みたいな立ち位置に収まっているが、彼と共に戦う際は「天剣」に変化して戦う。
・カミラ
CV:日野まり
ジルの1度目の人生では部下として共に戦った弓兵。
現世でもジルの人を引き付けるような力強い言動に敬服して彼女のお守りに忠実に従っている。なお、ジルの年齢も踏まえ、現世では「ジルちゃん」と呼んでいる。
なお、女性のような風貌で女性声優が声を充てているが、性別は男である(つまりオネェ)。
・ジーク
CV:橘龍丸
ジルの1度目の人生では彼女の部下として共に戦った剣士
カミラと同様に北方師団の中にいた所で彼女に出会い、彼女の勇ましさと凛々しさを見て、共に戦うことを決める。
・スフィア・デ・ベイル
CV:貫井柚佳
ハディスの婚約者候補だったが、14歳未満でないと認めないという彼のロリコン思考により、婚約を断られた可哀想なベイル侯爵家の令嬢。
本来の時間軸では非業の死を遂げるという中でいたのだから、何かと不運が付きまとっている。
おっとりとした性格で、竜に好かれ易い体質だが、ジルと出会った時点では竜神ラーヴェの姿は見えていない。
・ジェラルド
CV:土岐隼一
ジルの1度目の人生の時間軸の際には婚約者だったにもかかわらず、彼女を裏切り、婚約破棄で済ませればまだ良かったのだが、冤罪をかぶせ死に追いやった。
その真相は、実妹のフェイリス(CV:真野あゆみ)との禁断の愛を隠すために、ジルを表向きの婚約者に仕立て上げたというものであった。つまり生粋の
シスコンである。
なお、実際はそうではないことが示唆されていく。
シスコンのジェラルドにロリコンのハディス・・・、こうした変態趣向の男性ばかりと恋愛関係になるジルは己の男運のなさをなげいている。
アニメOPではキレッキレの気持ち悪い独特な動きのダンス(?)を披露としている。
女神クレイトス
CV:後藤沙緒里
クレイトス王国主神…のはずだが、1300年前に失恋した際、黒い槍の姿に…。竜帝に付きまとう14歳以上の女を操る、1巻のボス。
【テレビアニメ版】
2024年10月よりJ.C.STAFF製作によりテレビアニメ版が放映されている。
おおよそ原作通りの進行である。
監督は鈴木健太郎。シリーズ構成はイシノアツオ。
主題歌
OP:「淡く微か」
sajou no hanaによるオープニングテーマ
ジェラルドのキレッキレの動きに必見だ
ED:「gradation」
花たんによるエンディングテーマ。
ほのぼのとした曲調とジルがカワイイ。
追記・修正は2度目の人生で10歳の令嬢に婚約を持ち掛けられた時にお願いします。
- この記事で紹介されてる登場人物の範疇で終わってたら、ジル自身が武力チートでハディスがロリコンなことが特色の冤罪やり直しもの。アニメではどこまでやるのかな。 -- 名無しさん (2024-11-27 17:42:55)
- 似たような設定のティアムーンですわとルプナナの主人公2人はメンタル強すぎて余裕あったけどこの主人公は虚勢で頑張って裏ではイチャイチャしてて違った魅力があるな。割と設定は重めなのにギャグ描写がいい緩衝材にもなってるし -- 名無し (2024-11-28 12:08:36)
- 流れが前作の悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました。と同じなのですが… -- 名無しさん (2024-11-28 13:42:01)
最終更新:2025年01月02日 13:49