ロック(NieR Replicant/Gestalt)

登録日:2012/07/25(水) 15:04:28
更新日:2025/03/18 Tue 15:09:29
所要時間:約 3 分で読めます




NieR(Replicant/Gestalt)に登場するボスクラスの敵。
砂漠を縄張りとする狼の群れのリーダー。
通常の狼より大きく、マモノ化している。
危険な存在なので、手加減せずに殺ってしまおう。

























caution!

ネタバレ&犬が大好きな方は胸が痛む内容が含まれています。










二周目のプレイで、ロックが抱えている事情が明らかになる。

ロックは、レプリカントと共存しようとしていた。
レプリカント達が必要もないのに森を切り開き緑と水を奪っても、生きるために必要な争い以上のことはしないよう群れの狼に徹底させていた。


何もない砂漠で何を食って生きているのか? 人間が住んでるよね。あとは想像しよう。

狼を率いているが、元は狼ではなく犬。

遠い遠い昔、ロックは老人と暮らしていた。
1300年前、老人は「もう長生きしても仕方ないから、おまえが生きるんだ」と、ロックを自分の代わりにゲシュタルト化させる。担当者、よくOKしたな。


老人
「生きて…時々、儂を思い出しておくれ」


老人に可愛がられていた頃の記憶から、外見が人間であるレプリカント達とは静かに暮らすことを望んでいた。

レプリカント達の手で住む場所や仲間の命が奪われても、である。
そのことを理解していても、である。

ただ、致命的なことを理解していなかった。
狼と人間の間には、何一つとしてメリットが存在しないことを。
お互いはただただ生存のために邪魔な、リスクだけの「敵」に過ぎないことを。
即ち、生かす価値など一切合切存在しないことを
※とはいえ、そもそも狼が人を襲っていたのは後述する理由により住処が砂漠化し他に食べるものが無くなったからである。そういう意味では、狼たちがどうしようもない「敵」になってしまったのはレプリカント側の自業自得とも取れる。
また、ゲーム中で行われる過剰な狼狩りとそれへの報いについては一部の仮面の民からも憂慮されていた。

(武器『侘寂』のウエポンストーリーによると、仮面の民の祖先は恐ろしいほどに勤勉で必要もないのに森を切り開き、仕事以外に何をしたらいいのかわからなかったので、結果、働きすぎて森を失った。さらに頭は良かったが大人しすぎたため、現在のように膨大な数の掟に囲まれ暮らすことになった)


レプリカント側からすれば「人を襲う危険な存在」でしかなく、砂漠に住む仮面の民が「王の結婚式で何かあっては困るから」という理由で大規模な狼狩りを実行。


ロック
「共存を信じた己が馬鹿だった」


一方的な理由で仲間を大量に殺されたロックは怒り狂い、生き残っている仲間と共に祝福の花吹雪が舞う街に特攻、王の花嫁を殺害。
怒りはおさまらず、報復のため住み処に攻め込んできたレプリカント達と最後の戦いに突入する。


ここで白の書が「リーダー以外からマモノの気配がしない」と冷静な反応をするのだが、

仮面の王→殺す殺す狼殺す
ニーア→マモノの味方するなら死ね

という有様で、どちらもその疑問について考える余裕はなかった。
カイネはロックの言葉を理解しているが、マモノ絡みの疑問をニーアにぶつけることはない)

一周目で、頭に血が昇った仮面の王と副官のやりとりに「フィーアたんを殺した狼なんぞ殲滅してやるわ!」→「あれっ、これどっちが悪いんだろう…」となったプレイヤーは何人いるだろうか。




最期は仮面の王の槍に貫かれ「我等が……一体何をしたと言うのだ……」と呟き、おじいちゃんの記憶を思い出しながら、消滅した。




「一緒に暮らしてくれて、ありがとうな」
「おじい…ちゃん…」



この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • NieR
  • わんわんお!
  • 灰獣類暴色六節
  • ロック
  • NieR Replicant/Gestalt
最終更新:2025年03月18日 15:09