加藤乙女

登録日:2025/01/23(木) 20:59:00
更新日:2025/05/10 Sat 20:09:48
所要時間:約 4 分で読めます





「私、ずっと……中学のときから、伊藤のこと好きだったから」



加藤(かとう) 乙女(おとめ)とは、アダルトゲーム及びそのメディアミックス『School Days』シリーズの登場人物。

CV:松永雪希→内野ぽち(PC)/永見はるか(アニメ)/岩村琴美(IslandDays)

誕生日:4月1日(おひつじ座)
身長:164.1cm
血液型:AB型
スリーサイズ:B78/W64/H90。


【概要】

榊野学園1年4組所属でクラスのリーダー格。クラス内では大きな発言力を持っており、取り巻きも存在している。
女子バスケ部に所属しており、栗色のストレートロングヘアを運動の邪魔にならないようポニーテールに纏めている。

地元の原巳浜では原巳神社の神主の姪にあたり、父も神社の氏子総代であるため、実は地域の名士の娘だったりする。*1
また、可憐という自分よりもスタイルが抜群な妹がおり、彼女からは「お姉(おねえ)」と呼ばれている。

【人物像】

一人称は私。主人公である伊藤誠と昔からの幼馴染みで家も近所。よって、作中に出てくるヒロインの中では最も誠との付き合いが長いと思われる。
そんな誠に対しては好意を寄せており、乙女がバスケ部に所属しているのも、かつて彼に薦められたからである。

しかし、恋愛に関しては非常に嫉妬深い性格でおまけに可憐には「度胸もなければ胸もない~!」*2と言われているほどに告白出来る度胸は持っていない。
直後に可憐にげんこつをお見舞いしているので、本人にも自覚はあるらしい。
誠に近づく女子に対しては強く警戒、威嚇しており、特に中学時代には誠に好意を寄せていた山県愛の告白を失敗に終わらせたり、二条葉音に対しては誠に好意を寄せていると勘違いしてグーパンを食らわせている。
そんな性格もあってか、桂言葉をはじめとして愛、喜連川路夏、足利知恵といった一部の女子を毛嫌いしており、特に言葉に対しては誠と仲の良いことに嫉妬していじめている。また、路夏とは後述の一件もあって犬猿の仲である。

とはいえ、良心がないわけではなく、とあるルートでは西園寺世界への恋心を自覚した誠に対して自ら身を引いて彼を後押ししている。
また、言葉への虐めの現場を誠に抑えられた場面では明らかに動揺している=虐めが恥ずべき行為と認識しており、誠もその場で唯一罪悪感を見せた乙女を『虐め騒動の火消しに全面協力する』という条件で許している*3
そもそも、誠と乙女の仲が良いのも、虐めを受けていた誠を乙女が率先して庇ったからであり、『虐めを恥ずべき行為と認識する良識』『自身の嫉妬心といった感情を抑えきれず悪と理解している行為に加担してしまう自制心の不足』を兼ね備えた二面性のある人物と言える。

Summer Days』『SHINY DAYS』では可憐に手を焼かされたり、従姉妹である足利いのりに騙されて振り回されたりと苦労人としての側面が強まっているが同時に性格面は少し改善されており、名前の通りに誠に一途に恋をする乙女として描かれている。ルートによっては可憐に付随する形で誠と姉妹3Pに発展してしまう場合も。

アニメ版では澤永泰介に言葉の強姦を促したりする場面や甘露寺七海と組んで言葉いじめを加速させる場面はないため、ゲームと比べれば性格面は多少はマシになっている。
誠と一緒に文化際を回ったり、体の関係に至ったりもするが最終的には世界の妊娠を「俺のせいじゃない」と言い放った誠に愛想を尽かして見限っている。ただし、これはこれで勝ち逃げのようにフェードアウトしたせいでヘイトも集まったとか。

【人間関係】

  • 伊藤(いとう)(まこと)
幼馴染みで家も近所。
乙女は彼に好意を寄せている一方で刹那に彼への好意を問われた際には「中学時代の誠が他の男子から避けられてかわいそうだったから」「男女分け隔てない友情」と言い張っており、『Valentine Days』で彼にバレンタインのチョコをあげた際もあくまで義理だと強がって必死に誤魔化している。
もっとも、この後に誠にチョコを渡しに来た世界を牽制しており、誠は「義理なんでしょ!?」と困惑していたが。
誠の方も付き合いの長さから乙女に対して一定の信頼を置いているが、彼女が自身に恋愛感情を抱いている事には全く気づいていなかった。*4

  • 伊藤(いとう)(いたる)
誠の妹で幼稚園児。
乙女は止を「誠に一番近い女」というだけで嫉妬し、睨み付けるという全く大人げない行為に及んでいたらしい。
そのため止からは「こわいひと」と認識され、苦手意識を持たれていた。
……のだが、何故か乙女ルートでのみ一転してなかったことにされ、「やさしいひと」と認識が書き換わっている。
ルートによって起こる出来事が変わるのはこの手のゲームの常だが、ゲーム本編より過去の時間軸の出来事が変化するというのは珍しい。
ただし、『SHINIY DAYS』では乙女は止の事をもう一人の妹のように可愛がっている。*5

  • (かつら)言葉(ことのは)
クラスメイトであり、乙女一派によるイジメの被害者
その手口はわざと足を引っ掛けて転ばせ、彼女の持っていた弁当を床にぶち撒けさせた上でそれを言葉自身のせいにするなどかなり悪質かつ陰湿なもの。
さらに乙女がクラスのリーダー格であるため、他のクラスメイトは全員が見て見ぬふりをしているという劣悪な環境に置かれている。
なお、イジメのきっかけは言葉が美人で巨乳な上に大人しい性格という男受けするタイプであったことが気に入らないから。*6
おまけに言葉と誠が付き合い始めると自分は告白する度胸もなかったくせに更にイジメが加速。逆恨みもいいところである。
さらに展開によっては、言葉に好意を持つ澤永に対して、言葉を手籠めにするようそそのかしたこともあった
作品によっては「何となく気に入らない」程度でイジメまでは至ってないこともあるが……そういう作品に限ってバッドエンドではより悲惨なことになる
言葉の方は心優しいがためにイジメに対しては基本は無抵抗だが、流石に根には持たれていたようで乙女が絡んでいると知っただけで、それまでは乗り気だった夏祭りの巫女役を断ったり、「乙女と誠がお似合い」という話が出た時は珍しくムキになって否定していた。
ただし、可憐が登場してからは乙女は言葉いじめをおこなわない作品やルートも増えており、『Valentine Days』では言葉から温泉旅行に招かれるなど、仲良くなっている描写が見られており、言葉の胸の大きさには嫉妬していたが。『IslandDays』ではルートによっては同じく妹を持つ姉同士として言葉や心を気遣っている場面も。

  • 小渕(こぶち)みなみ小泉夏美(こいずみなつみ)森来美(もりくみ)
乙女の取り巻き。共謀して言葉へのイジメを行う小悪党。
誠と乙女が結ばれるルートでは二人のために助力したり、晴れて結ばれた二人の様子を羨ましがったりと仲間内の関係は基本的に良好なのだが、その団結力を言葉イジメにも発揮してしまうものだから始末に負えない。
ただし、アニメ版では終盤で乙女を見限って誠と肉体関係に及ぶという裏切り行為に出ている。
もっとも、アニメ版は全体的にキャラ改悪が酷いので、注意が必要なのだが。

  • 甘露寺(かんろじ)七海(ななみ)
バスケ部の仲間。ちなみに、言葉とは同中学出身である。
共に敵を作りやすい性格をしているのだが、その点でシンパシーでもあったのか仲が良い。
ルートによっては乙女の要請を受けて言葉イジメに加担する。
本人としては親友の西園寺世界と誠をくっつけたい(そのために言葉を排除する)という「善意」のつもりでやっている質の悪さ。*7
なお、あまりに大っぴらにやり過ぎたせいで誠の怒りを買ってしまい、世界諸共絶交される羽目に。

  • 加藤可憐(かとうかれん)
実の妹。
表面上は乙女と誠の仲を応援しており、乙女の指示で愛を監視したりと協力的だが、実は彼女も誠に好意を寄せており、ルートによっては抜け駆けして誠と行為に及ぶ。先述の台詞からも分かるように姉の事は少しバカにしているようにも見えるが乙女自身は妹思いであるため、姉妹仲は割と良好。

  • 清浦刹那(きようらせつな)
『SHINIY DAYS』のとあるルートでいのりを傷つけられたと勘違いしていたとはいえ*8、激昂して刹那を問い詰めて彼女とバイト先のラディッシュを悪く言うなど、第一印象は最悪だったが後に誤解が解けるとお互いに和解。
その後は刹那の家に泊めてもらったり、誠の昔話を聞かせたり、夏祭りを成功させるために共に尽力したりと良き友人関係を築いている。

  • 山県愛(やまがたあい)
天敵その1。
中学時代に嫉妬心から彼女の誠への告白を失敗させている。おまけにその彼女の告白失敗をまるで他人事のように刹那に語っていた。
現在でも乙女からは警戒されており、彼女から指示を受けた可憐から監視されたりしている。
ちなみに『IslandDays』ではその時の報復とばかりに乙女が彼女に殺害されるルートが存在する。

  • 喜連川(きつれがわ)路夏(ろか)
天敵その2。
中学時代に生意気だからという理由*9だけで彼女の母が水商売で働いている事を周囲に暴露したため、当たり前だが路夏からは恨まれており、お互いに非常に険悪な関係。
ちなみに『Cross Days』では彼女を煽りにいった挙げ句、「私はうじうじ片想いして周りに当たり散らしている子とは違う」という超絶なド正論カウンターを喰らっており、激昂して彼女にビンタをお見舞いしようとしていた。*10

  • 二条葉音(にじょうはのん)
二条双子の姉で同じ中学出身。
乙女の事はいじめっ子として嫌っており、そのせいで誠達とは疎遠になった事が語られている。
その一方で『SHINY DAYS』だと乙女は言葉や愛や路夏とは違って彼女の事を名前で呼んでいる上に友好的に接しており、お互いの妹同士が仲が良い事についても特に口出しはしていない事から、実は葉音の方が乙女を一方的に嫌っているだけなのでは?という説も浮上していたりする。

  • 足利(あしかが)いのり
血の繋がりはないが義理の従姉妹で昔からの付き合い。
乙女はいのりの突発的でマイペースな部分には振り回されているが、関係は良好。
いのりの事情を知ってわざわざ匿ったり、彼女のために夏祭りの巫女集めに奔走したりと彼女を気にかけている様子を見せた。
ちなみにそのいのりも実は誠に好意を寄せていたりする。

【余談】

  • ツンデレな幼馴染み・妹思いの苦労人であると同時に陰湿ないじめっ子という側面もあるためか、デイズシリーズのキャラの中では特に好き嫌いが分かれるキャラとなっている。*11

  • 『マジカルハート☆心ちゃん』では他のヒロイン達が正義の味方だったり、悪役だったりとそれなりにインパクトを残している中、彼女はエロエロゾンビに服を脱がされるという被害者ポジションであり、見せ場には恵まれなかった。サービスシーン? 澤永が全部持っていっちゃったけど……。*12


「もし、駄目だったら、私が追記・修正してあげるよ……可哀想だしさ」


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最終更新:2025年05月10日 20:09

*1 乙女も原巳神社と伝統の事は大切にしている(跡を継ぐつもりはないらしいが)。

*2 桂言葉は巨乳枠としても、西園寺世界も身長が155.3cmと乙女より低いのにB84である。また、伊藤誠が「身長167.5㎝ B88/W58/H92」というとんでもない数字(特にウェストはこれを下回るのがちびキャラ達だけ)が設定資料集にあるので、身長が近い乙女と入れ替わっているのではないか?と当初疑惑が出たがクロイズ時代の資料でもこのままなので「乙女が貧乳で誠がとんでもない体形」が公式らしい。

*3 因みに『陰で虐めを煽る人間に頼っていた』世界は謝罪しつつ『(直接の経緯を)自分は知らなかった』と弁明したが誠の激怒を解くには至らず絶縁宣言を叩き付けられている。

*4 可憐とのセックス現場を見た乙女が嫉妬して泣いてた時も誠は「可憐を襲おうとしたと誤解して泣いている」と勘違いしており、呆れた可憐に真実を教えられてやっと気づいたレベルである。

*5 『SHINIY DAYS』にて、乙女は誠の幼馴染であるという設定が明らかになったこともあってか、止に嫉妬するという設定・展開に無理があるーー誠は止をとても大切にしているためーー事がより顕著になったと言えるかも知れない。

*6 余談だが、言葉の担当声優からも「言葉は同性から嫌われやすいタイプ」という旨の指摘を受けていたりする。また、エロゲー/ギャルゲー作品でモテる女性キャラが同性から嫉妬されるという展開は珍しいと言えるかも知れない。

*7 なお『Cross Days まるごと桂言葉グラフィティー』のP69によると、言葉がモテ過ぎるあまり悪い噂が流れ、それをまともに信じてしまったのが、七海が言葉に悪感情を抱く理由とのこと。

*8 一応、いのりが刹那に蹴り飛ばされたのは事実だが、非は完全にいのり側にある。しかも、いのりは大幅に話を盛っており、おかげで乙女は刹那がいのりとそっちの関係に至ったのだと勘違いした。

*9 乙女の父親と路夏の母親がかつて不倫をしており、路夏に悪感情を抱く主な原因はそれの可能性がある。生意気というのも、表向きの理由(自分の親が不倫をしていると公言するのは流石に無理があるだろう)なのかも知れない。

*10 側にいた七海に止められて未遂に終わっている。

*11 もっとも、いじめ要素をオミットすると今度は乙女が良い娘過ぎてしまい、他の要素や方面でバランス調整をする必要が出てくるが。

*12 余談だが、当該シーンにおいて世界や七海が目を覆って顔を背ける中、光だけは嬉々としてさりげなく澤永を凝視している。