西園寺世界

登録日: 2010/04/07(水) 23:03:41
更新日:2025/04/23 Wed 18:20:35
所要時間:約 3 分で読めます




西園寺世界

School Days』シリーズに登場するヒロインの1人。小説版では桂言葉同様、主人公を務めている。

CV:柚木かなめ(PC版)/河原木志穂(コンシューマ、アニメ版)



誕生日:12月7日
身長:155.3cm
スリーサイズ:84/62/85
血液型:B型
武器:包丁
所属:榊野学園1年3組
親友である清浦刹那とは、幼馴染かつ腹違いの姉妹*1沢越止を基準にした場合、刹那とは1世代異なる(ついでに伊藤誠とも異なる。沢越止=1世代目とした場合、誠=2世代目、世界=3世代目、刹那=4世代目)。

性格は言葉とは対照的に明るく活発で、誠曰く「黙っていればかわいい」。
基本的に人間関係に恵まれ社交性も高い反面、その分孤独に対する耐性が低く、
追い詰められると精神的に脆さを見せる傾向が強い。引きこもるならまだ良い方。

誠や刹那と同じクラスで、席は誠の隣。
元々、誠の隣の席は刹那が座るはずだったが、好意を寄せる彼の隣になりたかった世界が刹那に頼んで入れ変わってもらったという設定。

母親は「サマーラディッシュバケーション!」のヒロインの一人である伊能踊子(伊能萌葱と沢越止の娘)だが、『School Days』時点ではなぜか苗字が変わっており西園寺になっている。
世界とは母子家庭でアパートで暮らしており、踊子はオバフロキャラ一族が多く勤務する「ラディッシュ」の社員。
刹那の母である清浦舞は沢越止と伊能神楽の娘であるので、踊子とは叔母と姪の関係。

そして、実父は踊子の異母兄で「サマーラディッシュバケーション!」の主人公である間瞬。
刹那の実父も瞬なので異母姉妹でもある。


最初は誠が言葉と付き合うように応援していたのだが、自分の想いを無理に抑え込んでいた結果、ふとした切っ掛けによって狂い始めていく。

BADENDでは主人公を殺したり、ヒロインに殺されたりしており、アニメでは誠、ゲームでは誠と言葉、漫画では言葉を殺害している*2
「我が子へ」では、誠の子を妊娠するも、彼とは破局した上に言葉と結ばれて彼女も妊娠した結果、愛憎入り乱れた感情のあまり、彼を刺してしまう。
「鮮血の結末」では、ヤンデレ化して暴走した言葉に鋸で首の動脈を斬られる。
「SCHOOLDAYS HQ」で新たに追加したED「轢殺」では、言葉をホームから突き落とし殺害している。
アニメ版の最終話は一方的に別れを告げられた事に逆上し、誠を包丁でめった刺しにて殺害。
追いかけてきた言葉と対決するが、言葉には敵わず殺害される*3
そして、腹を割かれ……


「やっぱり、嘘だったじゃないですか」

『中ニ誰モイマセンヨ』

漫画版では、誠と言葉の二人と複雑な三角関係を展開していく中、最終的に世界は自ら身を引こうとするのだが、
そこへ言葉が現れて凶相の表情と共に「死んじゃえ」と鋸で切り掛かられるが、寸での所で誠が庇う。
そしてその後、桂心から言葉が血を出して倒れている事を聞かされた誠は、目の前にいる世界が言葉を鞄に入っていた包丁で殺した事を悟る。



不人気の経緯

現在ファンの大多数から嫌われており、不人気投票では以下の通り。

1位:誠
2位:世界

この2人だけで約60%(誠は約38%、世界は約20%)を占める。
ちなみに3位は作中で散々外道行為に及んだ澤永泰介。その澤永を差し置いてのワンツーフィニッシュという異形偉業である。
しかし、誠ともども最初から嫌われていた訳ではない

デイズシリーズの1作目『School Days』の原作では、序盤のキスシーンを除いて誠を誘惑する描写はなく、むしろ親身にアドバイスを送っていた。
対して言葉は男性恐怖症という経緯もあり、誠の想いと真剣に向き合おうとしなかった。それどころか露骨に避けている描写さえ存在し、誠はだんだん「嫌われている」と思い込んでしまう。
その様子を見かねて世界が励まし、誠の心変わりを招いたことで物語の火種となる。客観的に見れば、この三角関係は「言葉との自然消滅の末、世界に鞍替え」という解釈に近い。『School Days』におけるEND数では、世界の方が多い*4

それでも物語後半は「誠の恋人=自分」と印象操作している描写があり、言葉いじめを助長している*5。当初こそ誠のフワフワした言動が目立ったものの、ルート開拓の過程でどんどん世界の『負の面』が明るみになり、アンチが急激に増えていく要因となっている。

School Days』のアナザーストーリーとして制作された『Summer Days』では、パッケージに載せられない形でいきなりの冷遇を受け、更にストーリー中でも『School Days』本編以上に負の部分が描かれた。性欲の塊である誠が暴走しつつも、本編ではなかなか見れなかった良い部分を見せているのが『Summer Days』なのだが、彼女に関してはその真逆となってしまっている。

具体的な問題行動
  • おたふく風邪で刹那にバイト代行を頼むも、実は途中で治っているのにサボりたいがため仮病を使って押し付ける。
  • 誠がラディッシュ(バイト先)に通っている話を聞くと、せっかくやる気になった刹那に一方的に復帰を伝える。
  • 誠と刹那が付き合っていることを知るとヒステリーを起こし、刹那を一方的に責めた挙句引きこもる。ちなみに刹那には何の落ち度もない。
  • 刹那がとある事情で海外へ行ってしまった後、チャンスとばかりに誠を寝取ろうとする

まだあるが大体目に付くのはこのくらいだが、この他にも問題行動を起こす描写が描かれている。
また、世界のアンチが増えていくのに対し、母である踊子さんの方がこの作品では人気が出てしまったという話もある。

そうした描写で世界の不人気が急増する中、それを更に助長させる事になったのが、『Summer Days』発売から約一年後に放送されたアニメ版『School Days』である。
誠も意図的に根こそぎ長所がスポイルされているなど、ゲーム版と同一視するのは難しいレベルの改悪描写がなされており*6
スクイズファンの中には、原作をプレイせずアニメを見て初めてストーリーを知った者も少なくなかった。
その結果、アニメ放送終了後には「言葉=悲劇のヒロイン」のポジションを確立したが、世界もまた誠の言動に振り回されながらも身勝手ぶりが強調された。

また刹那との幼少期が描かれるドラマCD「Little Promise」においても、世界に対するヘイトが寄り集まる様な描写がされていた。
もっとも「明るいようで自分本位」という実態は「スクイズ」の頃から描写されていた話ではある。

School Days』のスピンオフとなる『Cross Days』においてもパッケージには乗らず、
更には「ラガーマン体型」に変貌させられるなど、立ち絵変更の煽りを最も受けたキャラ*7
そのため、「世界はラグビー部に入部した」「ストレスを溜め過ぎて太った」などとネタにされた。

極めつけは原作の『School Days』のリメイク版『HQ』において、より世界に悪女としての印象を煽る様なルートまで設けてしまう事になっており、
ここまでくると、スクイズファンどころかOverflow側でさえガチで世界を嫌っているのではないかと疑いたくなるレベルとなっている。


…というような擁護をされているが、実のところ負の面があまりなかったとされる初代「School Days」の時点で声優陣からは「世界の態度が原因じゃないの?」という意見は出ており、
後年の作品で露骨に出されてるのは事実ではあるが「最初はスタッフからも愛されていた」というのは少々的外れである。

ただし、「世界の冷遇のせいでOverflowそのものが倒産する原因となった」などというのは流石に大袈裟な話である。
というのはこうした面も原因の一つだろうが、最も大きな原因はエロゲー市場そのものが斜陽になりつつあった段階で、『CrossDays』のようなシナリオ・バグ含め擁護不可能なレベルの作品を送り出したことである
詳細は作品記事に譲るが、この作品はあまりにもユーザーにとって「誰得」な描写が世界の改悪をはじめ多過ぎた挙句にバグが多過ぎたがため、ファンからもそっぽ撒かれる結果となったのだから。

余談だが、何故か中の人の公式チャンネルでVtuberデビューしている。


ひどいよ……、自分だけ、桂さんと項目を追記・修正しようなんてっ!

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最終更新:2025年04月23日 18:20

*1 世界も刹那も自分たちが姉妹であること、誠と血が繋がっていることなどは知らない。

*2 一方で、相対するキャラクターである言葉も、アニメでは世界、ゲームでは世界に加え、勇気や知恵を殺害し、誠と愛に対して日本刀で暴れたりもしている。

*3 散々、言葉や誠の立場になって考えず勝手な行動をとったため、自業自得という評価も少なくない。

*4 世界が身を引こうとしたルートですら、誠に選ばれる展開が大半であった。

*5 原作におけるルートの1つでは、これらが原因で誠から絶縁を告げられている。

*6 なおこれは原作側の指定であり、「うんとクズにしてください」と冗談ながら指示があったことが明かされている

*7 明らかに肩幅が広くなっており、体型がごつくなっている。ただし『School Days』の時点で誠からそういう罵倒をされるシーンはあった