登録日:2025/01/27 Mon 14:30:00
更新日:2025/05/29 Thu 16:54:25
所要時間:約 10 分で読めます
デススマイルズとは2007年に稼働開始した横スクロールシューティング。
開発はCAVE、販売はAMI。
ゴシックホラー&
ゴスロリを世界観・作品のテーマとしているのが特徴で、CAVE製らしいユニークな作風。
CAVEシューでは珍しく幕間に会話デモ(キャラの組み合わせで変化あり)や任意のエンディング分岐があったりと演出面が強化されている。
2008年10月には追加キャラ・新ステージ等の追加要素やゲームバランス再調整を施したバージョンアップ版「デススマイルズ メガブラックレーベル」が稼働。
ショットを左右に撃ち分けるという特殊な操作性がやや取っつき辛い面もあるが、難易度自体はCAVE製のシューティングゲームの中では低め。
初心者にも入りやすいゲームバランスや可愛らしいキャラクター、魅力的な世界観により人気作となり、2年後の2009年には続編となる「
デススマイルズⅡ 魔界のメリークリスマス」が製作された。
また、「
ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい!~」は同じジルバラードを舞台にするスピンオフ作品であり、デススマのキャラも登場する。
人気の高さから当時から多数の家庭用ハードやスマホに移植されており、2022年にシティコネクションからリリースされた「デススマイルズI・II」ではDLCとして「デススマIをゴ魔乙のキャラでプレイする」モードが追加されている。
【ストーリー】
神隠しというものをご存じだろうか?
世界各地で報じられる行方不明の子供たち。
いったい彼等ロストチルドレンは何処へ行ってしまうのだろう…?
事故にあってしまった者、犯罪の手にかかる者。そして…
異世界への扉を開けてしまった者…。
少々気弱で泣き虫なところを除ければ極平凡な少女「ウインディア」は、両親の愛情に恵まれ普通の毎日を送っていた。しかし彼女は突如神隠しに遭い、異世界に送り込まれてしまう。
そこは20世紀初頭のヨーロッパを思わせる平和な国、ジルバラード。
この国では、「現世界から迷い込んだ者には特殊な魔法能力が身に付く」と語られていた。
異世界に住まう老人の「ディオール」はウィンディアのような身寄りのないロストチルドレンを養い、彼女たちの魔法の力で国王に貢献して暮らしていた。ディオールの娘たちは人々から「エンジェル」と呼ばれ親しまれ、おかげでジルバラードは平和な毎日を送っていた。
しかしその平和を引き裂く恐ろしい出来事が起きた。
なんと伝説の魔物たちが現れ人々を襲い始めたというのだ。
ディオールは国王の命を受け、エンジェルたちを送る。
ウィンディアの初任務は、襲われた街での魔物退治という過酷なものだった。
そして彼女たちを待っていたのは、
魔界があふれてしまったかのような地獄だった…。
【操作方法】
8方向レバー:移動
レバーを傾けた方向に移動する。
A、Bボタン:ショット
Aボタンで左、Bボタンで右を向いてショットを撃つ。
ボタン長押しで「レーザー」。レーザー中は攻撃力が上がり、自機の移動速度が下がる。
AとBを同時押しすると「ロックエリア」を展開。エリア内に入った敵1体にロックショットで攻撃する。
ロックショット発射中は画面下部のアイテムカウンタ(後述)が下がっていくが、0になっても発射は可能。
また自機にはオプションとなる「使い魔」も連れており、こちらのショットに連動して攻撃する他、自機の周囲を回るように使い魔の配置変更が可能。
使い魔は基本的にレバーを傾けた方向とは反対側に位置取るようにして動き、ショット(非レーザー)時またはレーザー時のいずれかで位置を固定できる(キャラによって異なる)。
Cボタン:召喚魔法
本作のボム。強力な魔法で敵を薙ぎ払う。
発動中は無敵だが、弾数制限があるのでここぞという時に使うべし。
なお、2人同時プレイ時の場合は共有制となる。
【キャラクター】
「がっ、がんばりますっ!」
身長:151cm
血液型:A
〔ディオール家三女〕
恥ずかしがりやで泣き虫な、ずっと子供のままでいたいと思っているような甘えっ子。
ある日通学中に誘拐され、命の危険を感じた瞬間、光に包まれて異世界に送られた。
「風使い」として目覚め、まだ未熟にもかかわらず初の任務に駆り出される。
使い魔は白フクロウの「ホゥ」。挙動はショット時が旋回、レーザー時が固定。
ロックショットは自機を中心にロックエリアが展開される標準的な仕様。
「ゾクゾクするぅ!」
身長:142cm
血液型:B
〔ディオール家四女〕
6歳のころドイツ・ベルリンからジルバラードにやってきた。
ロストチルドレンとなった理由は不明。
どんな辛い事があったのか、記憶の奥にしまいこんだまま思い出せないでいる。
忌まわしき過去の経験のせいか、それとも偶然なのか、
彼女はエンジェルの中で最上級の「死霊使い」として目覚めている。
使い魔はプチイービルの「キキ」。挙動はショット時が固定、レーザー時が旋回。
使い魔のノコギリ弾の当て方にややコツがいる。
ロックエリアはウィンディア同様自機を中心に展開。
「任せてください。」
身長:155cm
血液型:O
〔ディオール家二女〕
10歳の頃、フランス・パリからジルバラードにやってきた。
嵐の夜に増水した川に流されてから異世界に送られた。
寒い想いをしたためか「炎使い」として目覚め、その時の火が山火事を起こす事になり、消火のために派遣されたエンジェル達に保護される。
部屋にこもって本を読むのが好きで、人と接するのが苦手。
使い魔はベビードラゴンの「ボーボ」。挙動はショット時が旋回、レーザー時が固定。
使い魔のショットは通常時が3wayのワイドショット、レーザー時が前方への火炎放射とバランスが良い。
ロックエリアは範囲こそ狭いが自機前方に出現するため離れた敵にも当てやすく、総じて比較的初心者向け。
「突撃よぉー!」
身長:160cm
血液型:O
〔ディオール家長女〕
8歳の頃、アメリカ・カリフォルニアからジルバラードにやってきた。
交通事故に巻き込まれ瀕死の状態で現れたが、ディオールの治療魔法により一命を取り留めた。
花の妖精を操る「精霊使い」の能力に目覚める。
エンジェルの中で最も長くこの世界で過ごしているため経験も厚く、リーダーとしてエンジェルたちをまとめており、信頼も厚い。
メインショットは途中で枝分かれするストレートショットで、火力は高め。
使い魔は妖精の「ティティー」。挙動はショット時が固定、レーザー時が旋回。
ロックショットは自機後方にロックエリアが出現し癖が強い。
「さぁ!かかってらっしゃい!」
身長:155cm
血液型:AB
10歳の頃、父母と家族3人でのドライブ中に事故に遭い、車ごと光の扉を抜けてジルバラードにやってきた。
ウィンディアと同じイギリス出身で、ウィンディアとは家族ぐるみの付き合いのある幼馴染。
ラビリンシアの沼池に現れたサキュラ達家族3人はやがて魔力に目覚めるも、土地の者から恐れられ、忌み嫌われてしまった。
サキュラの本当の名前は「サクラ」と言い、日本の花の名前が付けられている。
しかし「ラビリンシアの沼池には魔女が出る」と言われるようになってからは、サクラと呼ばれず、より恐ろしげに「サキュラ」と呼ばれるようになった。
作中ではボスとして登場するが、メガブラックレーベルでは操作キャラとして使える。
自機時の使い魔はカラスの「クゥタ」と「カーコ」でこのキャラのみ2匹となっており、その関係でロックエリアが二つになる。
挙動はショット時が旋回、レーザー時が固定。
【システム】
本作は残機制ではなく、
ぐわんげのようなライフ制となっている。
ライフ残量は画面左上のゲージで確認可能。
敵との接触や一部攻撃は0.5マス分、それ以外は1マス分のダメージを受ける。
ライフ枠の最大数はゲーム中2度行えるスコアエクステンドで増加する。
横スクロールらしく敵味方の攻撃を遮断する「地形」の概念があるが、触れても移動できなくなるだけでダメージは受けない他、
スクロールにより地形に挟まれても自動的に外へ押し出される形でノーダメージで済む。
得点アイテムを回収すると画面左下の数字が上昇する。
数字が1000まで貯まった時にAボタンとBボタンを同時押しすると自機がパワーアップ。
パワーアップ中は自機のショットが強化される他、通常時よりも敵から大量の得点アイテムが出現するようになる。
さらに道中のザコ敵への接触に対して自機が無敵となり、ダメージを受けなくなる。
「メガブラックレーベル」ではシステムが小変更され、カウンタが500になった時点でパワーアップの発動が可能になった。
ステージ開始前に、
レベル1
レベル2
レベル3
レベル999(メガブラックレーベル限定)
の中から選択出来る。
ただしアーケード版ではレベル1、レベル2は第1幕、第2幕でそれぞれ1回までの制限がある。
また、レベル3を5回以上選択するとザコ敵破壊時に使い魔で防げる撃ち返し弾が発生する上級者向けの「デスモード」に突入する。
レベル999は敵弾が弾幕シューティング並に大幅増加し、更にステージ背景に赤みがかかる専用演出が入る。
【アイテム】
獲得スコアとアイテムカウンタが上昇する。
大きい物ほどスコアも大きくなる。
名前通りライフを回復する。
小、中、大の3種類存在し回復量が異なる。ライフ枠を超えての回復は不可。
見た目は美味しそうなスイーツ。
召喚魔法の使用回数が1回分増える。
見た目は魔法陣の描かれた魔法書。
【ステージ】
全7+αステージ、1周エンド制。
マップ画面から進行するステージとレベルを選択する。
序盤~中盤の6ステージは第1章1幕→第1章2幕→第2章1幕…のように章立てされ、「1幕」に当たるA-1~C-1と「2幕」に当たるA-2~C-2を交互に選択して進んでいく。
第6ステージ(第3章2幕)をクリアすると幕間デモの後に最終ステージ(第4章)と挑戦が任意のEXステージ(章番号は振られない)が解放される。
「メガブラックレーベル」ではEXステージ2つが「第4章〇幕」となり、最終ステージは「第5章」に変わっている。EXステージを無視して最終ステージへ直行した場合も第5章と表記される。
ボス:彷徨える死神デスサイズ
ボスは出現直後は割とあっさり倒せるが、すぐに反対側から再出現する。実質ここからが本番。
レベル3ではさらに反対側から出現し三連戦となる。
ボス:森の幻術師ウローン
道中は耐久が高い大型の敵が多く出現する。レーザー等を駆使して手早く倒そう。
ボス:巨大牛メリー
道中は画面の左右から代わる代わる敵が出現するため、頻繁な撃ち分けが必要となる。
反面、ステージ自体は地形や障害物が少なく開けているため、弾避けには専念しやすい。ここで操作感に慣れておくのも良い。
ボスは画面の左側から出現するが、出現直後は当たり判定がないので落ち着いて態勢を整えよう。
ボス:埋められた男爵ジョルダン
道中は地形の陰に隠れた敵が多く、使い魔やロックショットの使い方もカギとなる。
ボス:沼の魔女サキュラ
道中は墓場同様地形に隠れた敵が多い。
ボスのサキュラ戦は通常では侵入者(自機)を迎撃にしに来たサキュラと戦闘という流れだが
「メガブラックレーベル」にて自機側にサキュラがいる場合はある理由による心の葛藤によってもう一人のサキュラが生み出されて同キャラ戦となる。
ボス:炎の神バヴァリア
上から下へ縦にスクロールしていく変則的なステージ。左右から出現する敵への対処も必要。
レベル2以上になると下層(後半)では下から吹き上げるマグマも加わる。
ボス:双子の竜王デヴァリア・ギヴァリア
第3章2幕クリア後に冥界城へ直接行くかこのステージを経由して進むかを選ぶことになる所謂おまけステージ。
道中は初見殺し多数な上にボスも強敵と攻略難易度が高い。
このステージを選択すると非デスでも強制的にデスモードに突入するお仕置きを受ける。
デスモードに入った状態で選んだ場合は撃ち返し弾が更に増加する。
- EXTRA2(4-B):神殿 「滅びし水晶神殿の記憶」
ボス:忘れられた番人オジール
「メガブラックレーベル」限定のEXステージ。
峡谷と比べて道中の初見殺し度が幾らか低い反面ボスの耐久値が高く、特に高火力を叩き出すのにコツがいるキャスパーの天敵。
強制的にデスモードに突入する点は峡谷と同じ。
ボス(前座):扉を開く者ジルバ
ラスボス:魔界帝王ティラノサタン
最終ステージ。
〇幕の表記こそないものの、城へ突入するボス不在の前半パートと城内のダンスホールを進む後半パートに分かれており、こちらも二部構成。
ボス戦は前座とラスボスの二連戦となる。
なお。EXステージを経由して突入した場合はEX古城となり、ボスの攻撃が大幅に強化される。
真ボス(メガブラックレーベル限定):ブラッディージルバ
- 一人プレイ
- 開始ライフ、ボム数、エクステンドスコア、被ダメージ設定が工場出荷設定
- 第1~3章までのステージを全てレベル999を選択してクリア
- EXステージ(峡谷、神殿)を両方経由かつレベル999でクリア
- 第4章1幕(EXステージ1)突入からレベル999冥界城のジルバ撃破まで1マスダメージ未満で突破する
- レベル999ジルバ撃破までノーコンティニュー
上記の
気が遠くなるような狂った条件を「全て」満たす
とレベル999ティラノサタン撃破後に出現となる。
ティラノサタン戦では途中である演出が挿入されるのだが、出現条件を満たしていた場合はそれがなくなるため判別が可能。
出現条件のあまりの狂いっぷりに
Xbox360版にて初の出現報告が出るまでは「果たして本当に真ボスがいるのか?」と半ば都市伝説扱いされていたほど。
なおボス自身は真ボスの肩書に相応しい熾烈な弾幕を放つ…のだがケイブ真ボス名物のボムバリアがなくボムゴリ押しが通用できてしまうため、こいつを出現できる程の凄腕プレイヤーにとっては消化試合も同然となってしまう。
追記・修正はフォレットのエンディングで「残ってみんなと暮らす。」を選んでからお願いします。
画像出典:steam版デススマイルズ 2016年3月11日 CAVE Interactive CO.,LTD.
- 難易度低めで初心者にも馴染みやすいってあるけど、横スクロール弾幕って独特のゲームデザインと他であんまりないボタン配置で若干クセのあるゲームだから初心者には勧めづらいかなぁ…面白いのは面白いんだけど -- 名無しさん (2025-01-29 07:50:36)
- 今は遊べないスマホ版では完全オリジナルモードがあったり、現行機向けの移植版ではごまおつキャラが使えたりと移植版独自要素も多い -- 名無しさん (2025-01-29 08:57:32)
最終更新:2025年05月29日 16:54