ラビリンス(ドンキーコングリターンズ)

登録日:2025/01/29 Wed 19:57:00
更新日:2025/01/30 Thu 23:43:30
所要時間:約 9 分で読めます




ラビリンスとは、『ドンキーコングリターンズ』『ドンキーコング トロピカルフリーズ』に登場する隠しコース(ステージ)である。

※この項目はゲーム『ドンキーコングリターンズ』『ドンキーコング トロピカルフリーズ』のネタバレを含みます。

◆概要


ドンキーコングリターンズとトロピカルフリーズではそれまでのドンキーコングシリーズとは異なり、
KONGパネルをコンプリートした時のご褒美が1UPではなく、コースに星マークがつくようになった。
1つのエリアでコースの星をコンプリートする(KONGパネルを集め切る)と解放される隠しコースがこのラビリンスコースである。
収集アイテムを集めないと解放されず、各エリアから1つずつしか挑戦できない、と立ち位置的にはSDK2に出てくるロストワールドに近いと言える。

どのエリアのラビリンスも薄暗い地下遺跡や迷宮のようなモチーフで統一されており、黄金色に輝く足場や壁、紫色のトゲなどの地形や、緊迫感のあるBGMは他コースとはまるで違う異様な雰囲気。
初めて足を踏み入れた時に「ここはヤバいのでは…?」と何かを察したプレイヤーも多いだろう。

その予感通り、このラビリンスコースは本作の最終ワールドを軽く超える難易度の上級者向けコース揃いなのである。その主な特徴は以下の通り。

  • マトモな足場・安全地帯がほとんど無い。
下手に足を止めればあっという間にドンキーの残機が減っていく。

  • チェックポイントなし。
もしミスしたら最初からやりなおし。つまりゴールするまで一切気は抜けない。
さらにDKバレルが無いコースもいくつかあり、そこではディディーを失ったらドンキーだけで進むか潔く別のコースでディディーを連れて再入場するしかない。

  • KONGパネルなし。パズルピースは5枚。
ピースが集中して置かれていることは殆ど無く、大体等間隔に設置されている。
集めた枚数でゴールまでどれくらいかを推測してもいいだろう。
ただしもし取り逃してゴールしてしまった場合、それはもう1度そのラビリンスをクリアしなければならない事を意味する。

  • クリアすると特別なアイテムが手に入る
いつものルーレットが始まるゴールバレルは無く、謎の宝玉やプレゼントボックスに触れるとステージクリアとなる。
これらのアイテムは最後の隠しエリアに入場する為のキーアイテムになっているため、達成率200%100%のためには避けては通れない。



◆ドンキーコングリターンズ

ゴール地点に置いてあるのは謎の宝玉「オーブ」。
全て集める事で「黄金のしんでん」の秘密を味わうことができる。

本作のみ8回ミスするとスタート地点にお助けピッグが現れてお手本プレイを見せてくれる。
本当にどうやってもクリアできない場合の最終手段である。
また、そもそもKONGパネルを集めてラビリンスを出せない人向けにオーブを店売りしていたりもする。

◇1-K グラグララビリンス

ジャングルエリアのラビリンスコース。
最初のエリアなのでなんなくKONGパネルを集め切り、ボス戦前に試しにやってみるかと入ってみてえらい目に逢ったプレイヤーはきっと少なくないはず。

乗ると落ちる足場を延々渡り継いでいくコース。普通の落ちる足場だけでなくシリーズお馴染みのタイヤトランポリン、そして触るとダメージを受けるトゲと、様々な種類の足場がドンキーの行く手を阻む。
初っ端からDKバレルの無いコースで、一度ミスをしてディディーを失ってからがある意味本番。
ここでドンキーのテクニカルな操作である大ジャンプと小ジャンプの使い分け、そして敵を踏んだ時の大ジャンプの使い方を嫌が応にも叩きこまれることになる。

余談だが、足場には「見ざる、聞かざる、言わざる」の三猿が描かれている。

◇2-K ホットリバーラビリンス

ビーチエリアのラビリンスコース。海辺にふさわしくマグマの海の上を渡っていく。
ドンキーの目の前に次々足場やツタの生えた壁が落ちてくるので、そこに掴まってマグマに沈み切る前に次の足場に渡るのを繰り返しゴールを目指す。

DKバレルが最初に置かれている分1-Kよりもリカバリーが効く分簡単かもしれない。
しかしパズルピースはより一見して取りにくい・気付きにくい箇所に設置されているため、一度に取り切るのは難しい。

◇3-K ブロックラビリンス

いせきエリアのラビリンスコース。
一定周期で動く巨大なブロックに押しつぶされないよう、すき間を縫って進む。

至る所に安全地帯があるため、足を止めたら死ぬシーンが多いラビリンスコースの中では異色のコース。
その代わりにタイミング勝負のコースとなっており、うまく間を図れなかったり、欲張って先に進もうとするとブロックに潰されるような設計となっている。
そのため楽にクリアできたという人もいれば、クリアまでかなり手こずったという人もいる、プレイスタイルの差が出やすいコースと言える。

◇4-K トゲトゲラビリンス

どうくつエリアのラビリンスコース。リターンズ最難関コース候補の1つ。
一定周期でトゲが飛び出してくる不安定な足場を渡り継いでゴールを目指す、テクニカルな操作能力とタイミング調整力の両方が要求されるコースとなっている。
唯一の優しさはスタート地点にDKバレルが置いてある事か。ミラーモードじゃ意味ないけどな!

コース序盤こそ定期的にトゲが出てくるだけの安定した足場があるものの、徐々にその数は少なくなっていき、
中盤以降は左右に揺れながらトゲが出てくる足場や、周囲にトゲリングが回転しながらふわふわと移動する浮遊島、傾きに応じてトゲリングが滑り降りてくる巨大パイプなどまともに立っているのも難しい足場で占められるようになる。
おまけに地形にくっついて旋回する踏んで倒せない羽虫の敵キャラ「グルット」がいる足場も増えてくるため、トゲとグルット両方のタイミングを見計らわなければあっさりダメージでミスまで追い込まれる。

そして恐るべきことにこのコース、全ての敵と仕掛けの同期がスタートからゴールに至るまでピッタリ取られているような動きを見せる。
すなわちある地点までに到達するまでの時間に応じて、その先のトラップの動きがズレてしまうという事。
これは通常の攻略のみならず、タイムアタックのときに大きくプレイヤーを苦しめることになる。

◇5-K タルたいほうラビリンス

フォレストエリアのラビリンスコース。
古参プレイヤーはステージ名にタル大砲があるだけで既に嫌な予感がしただろうが、その予感通りのタイミング地獄コースである。

序盤は複数方向に回転するタル大砲を渡りついでいき、タイヤと空飛ぶ敵ティキドリーを踏んで渡る中盤を経て、複雑な軌道のタル大砲を乗り継ぐ後半戦に移る。
中には上向きに発射するタル大砲を撃った後、落ちるドンキーの軌道を調節して下に置かれたタルに入る、と言ったトリッキーなものもあり、単なるタイミングだけでなくしっかりと操作テクニックも要求される。

またリターンズのラビリンスの中でも特に意地悪なパズルピースの配置になっている。
最初に目に入るタル大砲の下に置かれたパズルピースや、通常とは大きく異なるタイミングでタル大砲から出る事で手に入るパズルピースなど、取得難易度がかなり高い。
最後のパズルピースが画面に現れた時思わず呆然としてしまったプレイヤーも多いはず。

◇6-K クライマーラビリンス

クリフエリアのラビリンスコース。リターンズ最難関コース候補の1つ。
下からマグマの海がせりあがってくる中、ひたすら上を目指して塔を登っていくコース

同様のギミックは「5-8 だっしゅつ!虫のやかた」や「8-7 ラヴァライジング」などの通常コースにも存在するが、それらは素早く先に進むことで即死要因を大きく引き離すことができるのに対し、こちらはマグマのせり上がりに合わせた画面固定型の強制スクロール。
そのため自分のタイミングで進むことができず、難易度を大きく引き上げる要因となっている。特にコース後半はそれを利用した一定時間耐久するギミックまである。

まず前半は上から落ちてくるブロックの足場に飛び乗って上に進んでいく。たまにブロックに沿ってアチットが飛んでくるので油断は禁物。ここでダメージを受けると後半が苦しいなんてもんじゃない。

そこから左右に移動するトゲ付きリフトが見えてきたら中盤戦。トゲに当たらないようリフトを登っていくと何もない通路に出るのだが、ここで倒せない蜂型の敵ジンガーロボビーが2体も登場。ゆっくりとドンキーに近づいてくるので避けながら先に進む。

そして後半戦は2つのトランポリンを残して全てマグマに沈んでしまう。そして現れるロボビー1体。そう、ここからゴール地点までトランポリンを足場にして延々向かってくるロボビーを避け続ける耐久ゾーンである。
ここの難易度が異様に難しく、ゴール直前で蜂に刺され、あるいはマグマに沈んだゴリラの数は数知れない。
中盤戦にも言える事だが、コツはロボビーをなるべく引き付けてから飛び越す事。そして引き寄せるまで余計な行動を取らず、軌道を見定める事。

◇7-K スイッチングラビリンス

ファクトリーエリアのラビリンスコース。
自動で決まったコースを進むリフトに乗ってゴールを目指していく。

ただしコースが途中で途切れてしまっている箇所があり、そこは近くにあるセンサーに触れてコースをつながなければならない。コースつなぎが間に合わないとリフトが落ちて進めなくなってしまう。
ちなみにこのコースの地形はスタートとゴール以外すべて、画面奥に格納された状態からリフトが近付くと手前に出てきて乗れるような形になっている。もしリフトが落ちてしまった場合足場全てが奥に引っ込むので落下死確定。

時間に急かされるあわただしいコースであるが、コースが繋がった時の効果音や攻略時のテンポが良くやっていて楽しいコースである。古参プレイヤーからはSDKの「トリックトラックリフト2」を思い出したとの声も。

◇8-K モンキーラビリンス

ボルケーノエリアのラビリンスコース。
ここは5つの細かなゾーンに分かれており、それぞれのゾーンで異なるギミックを攻略していくことになる、いわば小ネタ総集編的なコース。

各ゾーンでは敵からのドロップを除いてバナナコインを5個拾う事ができ、全て拾うとパズルピースが出現。それを取ると次のゾーンに進むことができる。このためこのコースに限ってはパズルピースの取り逃しは発生しない設計。

  • ゾーン1 ティキスパイクゾーン
3つのトランポリンを飛び移って、上空を往復移動するティキスパイクを避けながらバナナコインを5枚集める。
5枚集めるとティキスパイクが消滅、パズルピースが出現してクリア。

  • ゾーン2 叫ぶ柱ゾーン
1マス分の足場が横に5つ、そこに叫ぶ柱が倒れてくるので安全な足場に飛び移って避けるのを繰り返す。
なお倒れた柱はその場に残らず即壊れる。壊れた後にバナナコインを落とす事があり、これを5枚集めるとパズルピースが出現、クリアとなる。

  • ゾーン3 トビーカゾーン
縦に長い部屋の壁にトビーカを発射する砲台がいくつも設置されている。
トビーカを連続ジャンプで踏んで部屋の最上段まで上がり、バナナコイン5枚とパズルピースを拾えばクリア。

  • ゾーン4 グルットゾーン
足場が反時計回り、壁が時計回りに回転する円形の部屋で穴に落ちないように耐久する。
さらに足場には何匹かのグルットが貼りついており、回転する壁とタイミングを合わせて飛び越えなければならない。
壁に貼りついた5枚のバナナコインを拾えばパズルピースが出現、クリア。

  • ゾーン5 トゲ岩ゾーン
2つの広い足場に立ち、画面奥から飛来するトゲトゲの岩を避ける。
トゲ岩が飛来してくるパターンは全部で5パターンあり、各パターン終了時に足場と足場の間の穴からバナナコインが1枚飛び出てくるので、これを拾えばクリア。なお取り逃した場合そのトゲ岩のパターンをやり直しとなる。



◆ドンキーコング トロピカルフリーズ

ゴール地点に置いてあるプレゼントボックスの中に入っているのは「ふしぎなカケラ」。
全て集める事で隠された秘境の島へとたどり着くことができる。
なお、カケラのうち1個はラスボス戦後に手に入るため、ラビリンスを踏破してもラスボスをクリアしなければ隠しエリアに突入することはできない。

今作のラビリンスで流れるBGMはなつかしの DK Island Swing (JUNGLE LEVEL) アレンジ。
奇数面で流れるのは後半部分、転調したあとのパートのみのアレンジで、重たく刻まれるパーカッションとパンフルートの擦れた音が印象的。
偶数面で流れるのはフルパートのノリノリでパワフルなジャズアレンジとなっており、原曲でスローになる後半パートもそのまま速いテンポでかっ飛ばしていく。

◇1-K バインラビリンス

マングローブアイランドのラビリンスコース。
バインとはツタのことで、揺れるツタとツタをまるでターザンのように跳び移っていったり、落ちてくるトゲのボールを避けながらツタを登って行ったりしてゴールを目指す。

ツタの他にもレールに沿って勢いよく滑るリフトや、乗ると燃え上がって落ちる足場などの仕掛けがあり、全体的にスピード感あふれるコースとなっている。
また、空中に浮かぶコウルを踏んで進む敵踏みジャンプ地帯が早速登場。まだそんなに難しくないここで操作に慣れておくべし。

なおこのコースはスタート地点にDD/DX/CKバレルがあるため好きなコングを仲間にできる。
しかし揺れるツタや周期的に飛び出るトゲなどタイミングに合わせて攻略しなければならない場面では、ディディーやディクシーのホバリングを使うとタイミングがズレ、突破不可能になってしまうケースもしばしばあるので要注意。

◇2-K ふみふみラビリンス

オータムアイランドのラビリンスコース。
もう名前だけで嫌な予感しかしないが、まさにその名の通り、敵を連続ジャンプで踏んで渡り続けるコースとなっている。おかげでバナナコインが溜まる溜まる

大小フクロウのジャウルとコウルを主に踏んで進んでいく事になるほか、スナイペンガーが矢のように放つサカナや、移動式リフトの小さな足場に立っているペンガーなどのトリッキーな動きの敵を踏むシーンもある。

なおここのパズルピースはコースの性質上ほぼ全てが一発勝負。
リフトにくっついて動くパズルピースなど、普通のコースであればしばらくしたら一周して戻ってくるような物も、ここでは1回見逃がしたらもうアウト。1発で全部取ろうとは思わない方が良いだろう。

◇3-K ペンデュラムラビリンス

サバンナアイランドのラビリンスコース。
ペンデュラムとは振り子のこと。というわけで振り子のように円周上を行ったり来たりする足場や障害物をかいくぐってゴールを目指す。

序盤は振り子上のリフトを乗り継いだり、トゲ付き振り子を避けてタル大砲で飛び出したりする仕掛けが続くのだが、
中盤ではコースの足場の殆どが電極床になる。これは一瞬乗るだけなら問題ないが、ずっと乗っていると沈んで電極が接触しドンキーに通電ダメージが入るというイヤらしいギミック。そしてそんな床の上に限ってトゲや電撃の振り子が頭の上をかすめていく設計になっている。
さらに後半ではもう恒例となったコウルを踏んで足場と足場の間を飛び移るシーンも登場。
不安定な足場、敵踏みジャンプ、そしてタル大砲と難要素がしっかり揃ったコースである。

◇4-K スピニングラビリンス

オーシャンアイランドのラビリンスコース。
ここでは回転する柱にくっついたリフト状の足場を乗り継いで渡っていく事になる。

柱の回転はそこまで速くなくはないものの、途中にトゲの障害物があったり回転方向が逆になったりと、単にそのまま乗っているだけだとダメージが入るようになっている。
テクニカルな操作能力が要求されるというよりも、よくコースを観察して攻略ルートを見つける事や、突破タイミングを見つけることが重要なコースとなっている。

後半ゾーンはマグマの海の上となり、徐々に地形が沈んでいってしまう。
しかしホットリバーラビリンスよりは遅く、じわじわと沈んでいくスピードの為ここで褪せるのは禁物。前半同様冷静に対処しよう。

◇5-K エレベーターラビリンス

ジューシージャングルアイランドのラビリンスコース。
名前通りレールに沿って動くエレベーターリフトを乗り継いでゴールを目指す。

登場する仕掛けは主にゆっくりと動くが縦に傾いて乗れず、レール上の金色の部分に差し掛かった時だけ横に傾いて乗れる金リフト、高速で往復移動するリフト、そして乗るとそのまま滑り降り落下するリフトの3種類。
難所とされやすいのは落下リフトを乗り継ぎながらトゲを避ける中盤ゾーンと、3種類のリフトが組み合わさった中をタイミングよく飛び移るゾーン、そして横に開くタイミングがそれぞれ異なる上昇する金リフトを往復する後半ゾーン。
どれもあせらずに的確なタイミングで飛び移るコントロールが要求される。

◇6-K スリップスパイクラビリンス

DKアイランドのラビリンスコース。
天井と床がびっしりとトゲで埋め尽くされた中に浮かぶ凍った足場に乗って進んでいく。

とにかく足場が悪くまともにドンキー達の動きを制御するのは至難の業。
さらに一定のタイミングで上下左右に往復移動する足場も多く、飛び移るだけで勢いがついてトゲの海にダイブしがち。
クランキーが居ればホッピングでトゲを無視できるので楽に攻略できる……と思いきや、今度は天井や足場の裏側に着いたトゲに頭をぶつけたり、浮遊するトゲボールやファイアコウルの放つ炎に当たって結局ダメージ、なんてこともザラなので、一概に簡単になるとは言い切れない。
また中盤ではスイングする2つの大きな柱から飛び出た氷の足場を渡っていくシーンがあるが、こういう場所に限って下はトゲではなく一撃死の奈落の底だったりする。



追記・修正はアイテム無しでラビリンスを越えられたゴリラにお願いします。


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最終更新:2025年01月30日 23:43