スーパードンキーコング2

登録日:2011/09/11 Sun 13:37:20
更新日:2025/03/24 Mon 22:48:12
所要時間:約 6 分で読めます





『スーパードンキーコング2』とは、1995年にスーパーファミコン用に発売されたアクションゲームソフト。ドンキーコングシリーズのひとつである。
日本版では「ディクシー&ディディー」という副題が付いている。CMでは「助けに行かなきゃディディーとディクシー」と言っているが、タイトル的にはディクシーが先である。間違いやすいので注意。
後にゲームボーイゲームボーイアドバンスでリメイクされた。

★概要


スーパードンキーコング』の続編。
この作品の後にも、『3』、『64』、『ドンキーコングリターンズ』などが発売されている。


開発は前作から引き続きレア社が担当。基本的なゲームシステムは前作とだいたい同じ。
謎解き、難易度、やり込み要素、グラフィック、曲と全て完成度が高く、この作品を『ドンキーコング』シリーズ最高傑作という人もいる。
後に別ゲーにまで輸入された伝説の名曲「Bramble Blast」もここが初出である。


ちなみに、かのコピーガードトラウマになった者も多数いるゲームでもある。
ゲームオーバー画面も2人の死をイメージするような演出で怖い。おそらく外からさす夕陽だと思われるが


★あらすじ


「ドンキーコングアイランド」の浜辺に散歩に出かけたドンキーが、翌朝になっても帰ってこない。
心配になったディディーとディクシーは、ドンキーを探しに行った。
浜辺に着いた2人が見たものは、壊されたビーチチェアとクレムリンと思われる無数の足跡、そして次のような1枚のメモだった。

「おくびょう者のコングファミリーへ。
 わっはっは!
 ドジでまぬけなドンキーコングはつかまえた。
 かえしてほしければバナナをよこせ。
 キャプテンクルールより」

コングファミリーが集まり、どうするか相談した結果、
ディディーとディクシーがドンキーを助けに行くことになった。
こうして、2人はドンキーを助けるため「クレムリン島(とう)」へ出かけていった。


★登場人物


今作の主役。実は彼女持ちのリア充と判明。アォン!
ディクシーと比べ移動、ジャンプ性能が高い。性能的には余り前作と変わらないが投擲判定が見直され地上にいてもそこそこの距離を飛ばせるようになった。
ディクシーと比べるとあらゆる行動が素早いので地上では頼りになるが動きが機敏過ぎて事故死を招く事もあるので注意。ピヨピヨ…


ドンキーコングシリーズで本作初登場のキャラクター。
ディディーコングのガールフレンド。キャン!
基本的なアクションはディディーと同じだが、最大の違いは、
ポニーテールで滞空して落下速度を遅くすることができる「ポニーテールスピン」である。
この操作でしか行けないところも多い。
ただし、スピードやパワーなどの性能はディディーに劣る。
特にローリングの速度が顕著でディディーと比べると非常にもっさりしている。
他にはタルを持つポジションが違う。
ディディーが前方に抱えるのに対し、前作のドンキーと同じようにディクシーはポニーテールを使い頭の上に構える。エフッエフッエフッ…


前作の主人公…なのだがシリーズ2作目にして早くも主人公降格してしまいキャプテンクルールに捕らわれてしまう。ホホヘヘホホヘヘホホヘヘ…
タイトルがスーパードンキーコング2なのにほぼ登場せず終盤のステージやラスボス戦でようやく登場する。
死んだふりをしていたキャプテンクルールにモンキーパンチで豪快にトドメを刺してた。「最初からそうしろ」というツッコミはナシで


  • クランキーコング
初代ドンキーコング。
二代目ドンキーがさらわれたことを知るやいなや、おとなしくクルールにバナナを渡そうと考えるほど落胆していたが、ディディーとディクシーが救出に立ち上がると皮肉を混じえつつも彼らを見送った。
前作と同様にゲームのヒントを教えてくれるが、本作では「バナナコイン」を払う必要がある。
前作と異なり、今作では聞けるヒント内容を任意で選べる。


  • リンクリーコング
本作で初登場となるクランキーの妻。
学校の先生をしており、ゲームの操作方法やボスの倒し方のヒントを教えてくれる。かつてはキャプテンクルールも彼女の生徒だったとか…
ただし、情報を聞くには各ワールドで初回に限りバナナコインが必要。
また、データのセーブもしてくれるがこちらは各所初回以外バナナコインが必要。


前作と同様に、一度訪れた事のあるワールドやステージまで移動させてくれる。
本人曰く「ハワイでサーフィンをしていた」らしく、喋り方が若干片言気味に変わっている。
各ワールドの最初だけ2バナナコイン必要。


  • スワンキーコング
本作初登場。いろいろなクイズを出題してくる。決めゼリフは「う〜ん、シャバダバ!」
正解するとライフバルーンを貰える(各ワールド初回のみ)。
クイズを全て答えたら存在が空気に…


今作のラスボス。前作で登場したキングクルールと容姿が似ており、レア社公式的には同一人物と言われているが、スマブラDXでは兄扱いされていた。
各種砲弾を発射できるラッパ状の銃を使って攻撃してくる。
弾は、トゲ付きのものからガス状のものまで様々。
一定のダメージを与えると死んだふりをするが、前作に比べるとバレバレである。
さらなる詳細は個別項目へ。


  • クラッバ
クレムリン島に5ヶ所ある「みはり小屋」にいる、「ロストワールド」の番人。
ロストワールドにつながる出入り口のタルを通せんぼしている。
威圧的な態度を取るが、ボーナスステージをクリアするともらえる「クレムコイン」を15枚渡すと、
ガラリとおとなしく、そして馴れなれしくなり、以降は何度でも無料で通してくれるようになる。
コインを払う代わりに「モンキ~パンチをぶちこむ」こともできるが、攻撃できる隙は全く無く、有無を言わさずに逆襲されて吹っ飛ばされるのは誰もが通る道。
なお原語版のモンキ~パンチに当たる選択肢はただの「Fight!!!」で、別にパンチに拘っているわけではない(おそらく同名の漫画家をかけた意訳にしてダジャレ)
なお、クラッバ(klubba)はスウェーデン語で「棍棒」のこと。他のワニのキャラの名前も由来があるため、彼もそれを由来としていると見ていいだろう。

「あいてがサルでもワニでも15クレムコインもっとらんやつはとおさんのじゃ~!!」


【アニマルフレンド】
前作からの続投組。サイゾウ*1
相変わらず正面のぶつかり合いは強い上に、今作では「スーパーダッシュ」ができるようになった。
エクスプレッソ涙目。
ジンガーも踏めるので非常に頼りになる。
でもやっぱりケツ掘られるとア゛ッ゛ー!


  • カジキのエンガード
前作からの続投組。
こちらもスーパーダッシュができるようになった。
が、やたら当たり判定が狭いので油断してるとすぐアァゥ!


  • オウムのスコークス
前作からの続投組。オタケサン
前作は明かりを照らすだけだったが、今回はプレイヤーが操作可能。
タマゴをはき出して攻撃することができる。
元々上昇する際に若干下降する等操作性に癖があるがコイツを操作するステージは難易度が高いステージが多い。
コッコッコッコッ…

なお、スワンキーのクイズショーの珍選択肢のせいでプレイヤー達からオタケサン呼ばわりが定着したスコークスだが、実はこれには元ネタがある。
江戸時代に日本に滞在したドイツ人医師・シーボルトがなんやかんややらかして(通称・シーボルト事件)国外退去が決まった際に、
妻の「お滝さん」を忘れないため飼っていたオウムに名前を覚えさせたところ、「オタケサン」と覚えてしまった という逸話が由来。
わかるかそんなネタ。


  • ヘビのラトリー
初登場。色や顔が似ているせいかヨッシーといわれたりする。
前作の「ウィンキー」とほぼ同じだが、ウィンキーと比べると踏みつけの判定がシビアでAボタン長押しでスーパージャンプができる。
今作で初登場するアニマルバレルで最初にだいへんしん!するのもこのラトリー。
早い段階で操作に慣れておかないと後で地獄を見ることになる。
メロンソーダに沈んだコイツは数知れず…
アォーッ!


初登場。全ての足に着用したスニーカーがオシャレ。
蜘蛛の巣で敵を攻撃したり、足場を作ったりできるという珍しい能力を持つ。
なお、本作では敵を踏んで攻撃することはできない。本作終了後に鍛えたのか、次回作の『スーパードンキーコング3』では踏めるようになった。
射撃攻撃が出来て足場も自分で作れるという万能なチカラを持つが、
それ故に彼が登場するステージは足場が悪い事が多い。
因みに蜘蛛の巣は上下キー入力しながら撃つ事で弾道を変えられる。
TASさんの手にかかれば恐るべき連射と命中精度からクモ・ヘイヘと呼ばれる。
アォーッ!


  • アザラシのクラッパー
初登場。冷気を吐きだし、熱湯を冷やしたり水を凍らせることができる。
一か所にとどまっていて、乗ることはできない。
実は内部データでは敵扱いになっており、エンガードで無理やり逆走して接触するとダメージを受ける場合がある。
「踏むと口から息を吐き出して水を凍らせる」というビジュアルなので、当時のアンソロジー4コマ単行本ではゲロを吐いているとネタにされていた。
オウッオウッオウッおうっ プシュー…パンパンパンパン!


  • アンコウのグリマー
初登場。暗い場所を明るく照らしてくれる。
前作のスコークスと同じだが、こちらは水中に登場。
登場ステージは「くらやみダイビング」のみ。
前作同様に向きを変えると画面が一瞬ホワイトアウトするが、今作では縦横無尽に移動するステージ構成ゆえその頻度が劇的に上がっており、目のダメージは必至。画面奥側から振り向いてくれ


  • オウムのコークス
初登場。スコークスの色違い。
タマゴを吐き出すことも羽ばたくこともできず、ただゆっくりと落ちていくだけ。
彼もある1つのステージでしか登場せず、エンディングでも登場していない。ディクシーのポニーテールスピンで進んだ方が楽なのは内緒
次回作ではパワーアップし、登場ステージが大幅に増えている。


【主な敵キャラ】
キャプテンクルール配下のクレムリン軍団と、彼らに加担するザコ敵。
いわばクレムリン海賊団とも呼ぶべき集団で、前作のクレムリン軍団よりも武闘派な面々が多い。
ちなみに今作で雑魚敵は倒されると前作同様画面下に落下していくのだが、ステージによってちょっとした音やエフェクトが入る。落下した後、船や沼地のステージではチャポンという音が鳴り、マグマのステージではジュワッ…と黒い煙が立つ。なかなか細かくもありニクい演出でもある。
ワニのクレムリン軍団の面々は「K」が頭文字で統一されており(英語版ではボスも含め)、殆どの場合cに変えるとそのキャラの特徴に当てはまる別の単語となる。

  • クロンプ(Klomp)/カボイング(Kaboing)
片脚と両足にそれぞれ義足を付けた下っ端達。ア゛ーッ!
クロンプはぎこちなく歩き、カボイングはジャンプして移動する。
前作のクリッターポジションだが、断末魔が彼らより野太い。
名前の由来はそれぞれclomp(ドシンドシンと、重い足取りで歩く)とboing(ぴょーんという擬音)

  • クランポン(Klampon)
大きな口を持つ四足歩行のワニ。前作に登場したクラップトラップの兄である。ア゛ーッ!
兄ということだからか、体はあちらよりも大きい。
前作同様、ローリングアタックすると逆にガブガブされる。
名前の由来は恐らくcrampon(アイゼン、登山靴の裏につけるトゲトゲの金具、開いた口が似ている)

  • クランチャ(Kruncha)
マッチョな見た目通り、前作のクラッシャポジ。ア゛ーッ!
今回はディディーもディクシーも軽いので踏んでも倒せず、しかも短気なので逆に怒って暴れてしまう。暴れているときは身体が真っ赤になり、移動速度が上昇し、踏みつけても返り討ちにされる。グォーッ!
タルやアニマルフレンドか、怒らせる前ならチームアップで倒せる*2
薄い赤の個体は崖で止まらず落下してくる。
名前の由来はcrunch(踏み潰す)

  • クリンガー(Klinger)
口にナイフを加えた橙色のワニ。
ロープやハシゴを登っては降りてを繰り返している。ウィー!
一応踏んで倒せるが、誤爆しやすいのでタルやチームアップの方が安全。
何故か断末魔が若干甲高い。ア↑ーッ!
名前の由来はclinger(張り付くやつ)

  • クルーク(Krook)
コートを着込み、両手が義手のフックになっている。ア↑ーッ!
近寄るとフックをブーメラン代わりに投げつけてくる。
歩き回るタイプもいるが、あのスコークスこうざん限定でかなりレア。
名前の由来はcrook(曲がった)

  • クロバー(Klobber)
タルに擬態しており、近寄ると正体を現してダッシュで突っ込んでくる。ア゛ーッア゛ーッア゛ーッア゛ーッ…
当たるとダメージは受けないものの吹っ飛ばされてしまう。
踏むと大人しくなるので、その間に掴んで投げてしまおう。投げて壊しても何故か中身は消えている。
通常の緑色の他、体当りされるとディディー達のバナナの束を落として減らしてしまう黄色、赤いライフバルーンを落として減らしてしまう灰色、TNTバレルに擬態していて自爆特攻する赤色がいる。黄色と灰色は初見では「バナナやライフバルーンをくれる御利益キャラ」と誤解されるのはお約束。
実はタルの見た目が鏡写しのように左右反転しているので、慣れた人は遠目でも分かるらしい。
ちなみにトゲを踏ませるとタルに引っ込む間もなく自滅する。
また、引っ込んでいる状態ならアニマルフレンドの攻撃で直接壊すことも可能。
名前の由来はclobber(激しく、何度も打つ)
TNTバレルの方はGBA版のエンディングでカブーン(Kaboom)という名前がつけられている。こちらはKa-boom(擬音語でドカーン!)

  • クローク(Kloak)
コートで完全に姿を隠したワニ…なのか? ファファファ ア↑ーッ!
クルール、クルークときてクロークなので間違えないように。
幽霊の様に空中に浮き、高笑いしながら色々な物を取り出して投げつけてくる。
箱やバナナはともかく、ジンガーなんて一体どこにしまっていたのか。
不気味な見た目の割に普通に踏めば倒せる。
放っておくと大抵は画面外に消えていくが、待っているとバナナやライフバルーンをくれる個体もいる。中には遠くまで移動してからプレゼントを残すものも。
名前の由来はcloak(外套)

  • キャノン(Kannon)
名前の通り大砲を抱えた巨漢ワニ。ア゛ーッ!
前作のクランプそっくりだがこちらは普通に倒せる。
一定のテンポで大砲の弾やタルを発射してくる。
背後を取られても振り返ることは一切ない。
通常は真正面だが、下向きに撃つタイプもいる。
タルは踏める為、足場の代わりに利用できるシーンも。
名前の由来はcannon(大砲)

  • カットラス(Kutlass)
二刀流使いで、近寄ると斬りかかってくる。ア゛ーッ!
攻撃後に剣が地面に引っ掛かり、引き抜こうとしている間が反撃のチャンス。
3回連続で斬りかかる緑の個体もいるので要注意。
二刀流の割に片方ずつディレイをかけたり広範囲を斬りつけたりといった攻撃手段は無く、両剣同時の縦斬りしかしてこない。
名前の由来はcutlass(こいつが持っている大型の剣)

  • クランク(Klank)
ドクロコースターに乗っているカットラスのそっくりさん。ア゛ーッ!
前に陣取ってタルを投げてくるタイプや、レースの競走相手として登場。
レースの方は追い抜かすか踏んで倒せばOK。
それは反則行為じゃないのかとは気にしないでおこう
名前の由来はclank(ガチャガチャ音)

  • カックル(Kackle)
全国のプレイヤー達を恐怖に陥れた巨大なワニの幽霊。ゴーストコースターにのみ登場する。フフフハハハハハwww
ゲートをくぐると画面上にタイムカウントが出現し、コースターにぴったりと並走し、カウントが0になると問答無用でダメージを与えてくる。次のゲートをくぐれば振り切れる。
とにかくコワい。でも妙に律儀なところが憎めない…かもしれない。
地縛霊なのか、一応クルールの指示を聞いているのかは不明。
名前の由来はcackle(ケタケタ、甲高い笑い声)

  • ニーク
鳴き声を上げながら歩き回る巨大ネズミチュチュ!チュチュ! ドガッ
前作のノーティポジで簡単に倒せる。
実はゲームオーバー画面にも登場している*3

  • ビートル
青光りする甲虫。フニャっとした鳴き声。カクカクカクカク ンゲッ!
踏むとひっくり返り、転がらない投げ物として使える。
ちなみに元に戻ると足が速くなる。トゥルリン!

  • スパイニー
背中にトゲを生やした茶色いヤマアラシ。ボボ ボボ*4 ドガッ
見た目の通り踏みつけと背後からの接触が効かない。
クランポンと相互互換で、タッグを組まれると厄介な敵。

  • ナインテール
その名の通り九尾のネコOh!
コマのように回転していて、巻き込まれると空中に打ち上げられる。ジンガーやイバラの接触ダメージはもちろん、落下死させられる可能性もある危険な敵。
時折目を回して回転を止めるので、その時が攻撃のチャンス。
ステージによっては移動手段として利用する場合も。
某ハリネズミに見えなくもないが果たして

  • フリッター
空飛ぶ青いトンボ。前作の空飛ぶネッキーポジ。ブーン…
……という訳で大体は足場代わりに踏まれる可哀想な敵。
普段の羽音はジンガーよりも低い(倒された瞬間の羽音は同じ)。

  • ゾッキー
前作のミニネッキーのそっくりさん。ケーッ!
空中で待ち伏せしており、近寄ると突進して飛び去っていく。
フリッターと同じく足場にされることも多い。

前作から続投のハチ。断末魔が前作より大人しくなった。ブーン…
通常の黄色と、無敵の赤色が登場。
アニマルフレンドや無敵バレルといった対抗手段が増えたため、比較的倒しやすくなった。
赤いジンガーはアニマルフレンドの攻撃でも倒せないが、踏んで足場にすることは可能。
今作は彼らの巣と思われるステージもあり、ミツバチに比較的近い生態であることが判明した。

  • フロートサム
水中を泳ぐエイ。前作のバイトサイズやチョンプスポジ。
ただ一方向に泳ぐタイプと、決まった場所を往復するタイプがいて、それぞれ色合いが違う。
基本的に倒せないが、当然ながらエンガードには無力。
なお、エンガードで倒せる敵は地上からチームアップで相方を投げつけると倒すことができる。

  • ロックジョー/スナップジョー
厳つい顔の赤いピラニア
近寄ると歯をカチカチ鳴らした後に突っ込んでくる。
突進の速度は後半のワールドになるほど速くなる。
スナップジョーは完全に無敵で、「しずむナンパ船」などで水に転落した時に攻撃してくるお仕置き役。攻撃スピードがロックジョーよりも格段に速く、噛み付く瞬間に巨大化するためほぼ回避できない。
無敵バレルでも倒せないが、しばらくやり過ごすことは可能。

  • シュリ
回転しながら体当たりしてくるヒトデ。
壁に反射しながら動き続けるオレンジ色のタイプと、待ち伏せしていて狙って突進するピンク色のタイプが存在する。
前作のクロクトパスを連想する動きをするが、あちらとは違い、エンガードで倒せる。

  • パフタップ
巨大なハリセンボン
膨らんて萎んでを繰り返しながら往復するタイプと、自爆してトゲを飛ばすタイプがいる。
自爆はトゲが+型に飛ぶタイプと×型に飛ぶタイプの2種類で、色が微妙に違う。
如何にも無敵そうだが、エンガードで問題なく倒せる。

  • ボスゾッキー(Krow)
一面ボス。巨大なゾッキー。
体当たりの他、マストの先端に設けた巣から卵を投下してくる。
名前の由来はcrow(カラス)

  • クリーバー(Kleever)
二面ボス。ガード部分にワニ型のドクロがあしらわれた巨大な剣。
前半はマグマの中から火の玉を飛ばして攻撃する。この時マグマから正体不明の手が伸びている。
後半は手はマグマに沈んで剣だけが空中に飛び出し、直接攻撃を仕掛けてくる。
突き攻撃は素早く広範囲で、背部に刃はないのに踏んでもダメージを受けるという初見殺し。
名前の由来はcleave(ぶった斬る)

  • グラッバ(Kudgel)
三面ボス。トゲ棍棒を携えた筋骨隆々の巨漢ワニ。ロストワールドの見張り番をしているクラッバの色違いだが関係は不明。
見た目に反して身軽で、画面外に消えるほどの大ジャンプを繰り返す。着地の衝撃で地響きを起こし、このときディディー達が地面にいると動きを止められてしまう。
また、近くにいるときタルを持っていると棍棒で破壊してくる。
名前の由来はcudgel(棍棒で殴る)

  • キングB(King Zing)
4面ボス。巨大なジンガー。
スコークスに変身して戦う。
ダメージを与えると一定時間無敵になり、追いかけ回してくる。ダメージが重なると針飛ばしも追加される。
後半は通常サイズのジンガーに分裂し、スカルバリアーの如く周りに黄色ジンガーを纏って体当たりをしてくる。

  • おばけゾッキー(Kreepy Krow)
5面ボス。ボスゾッキーのおばけで、配下のゾッキーもおばけ化している。
と言ってもボスはタル、ザコは踏みつけのダメージが普通に通る。
ダメージを与えるとより高所に移動し、追いつくまで四方から卵を飛ばして攻撃してくる。
creepyは「気味の悪い、ゾッとする」という意味である。

  • ケロゾーン(Kerozene)
GBA版限定の6面ボス。砦に並ぶほど巨大なオレンジのワニで、クリーバーを振り回したり、火炎を吐いたりする。ボスの拳を足場にして、光る顔に鉄球を何度か当てると倒せる。また床一面を焼き尽くす技は拳に乗らなければ回避できない。
名前の由来はKerosene(灯油)を文字ったもの。

★おもなアイテム


  • バナナ
100本集めると残機が1増える。ピッ♪


  • ライフバルーン
取ると残機が増える風船。増える数はバルーンの色によって違っている。ポペッ♪
青いバルーンは出現場所が限られるうえに、すぐに飛んで行ってしまうので見つけたらすぐ入手したい。
本作では、バルーンのデザインがディディーの顔になっている。

  • KONGパネル
「K」「O」「N」「G」の文字が書かれたパネル。チャララン♪
4つ全て揃えると残機が1増える。
コースの進捗具合の目安にもなる。

  • バナナコイン
コング達の間で使われているお金ポロロロン♪
アドバイスを聞いたり、セーブしたりするのに必要。
なお、セーブしてもバナナコインの所持数は保存されないため、
惜しまずにガンガン使っていこう。
「宵越しの金は持つな」ということなのか…。


  • クレムコイン
やり込み要素その1。ポロロロン♪
ボーナスステージにあり、
「ロストワールド」に行くのに必要。


やり込み要素その2。クランキーが隠したものらしい。ポロロロン♪
こちらは真のエンディングを見るのには関係しない、完全なやりこみ要素。
各コースに一枚ずつあり、たくさん集めることでゲーム界のスターになれるらしい。
枚数確認画面を見る限り、マリオ・ヨッシー・リンクも集めているよう。
ゴミ箱のそばには何故かクルクル回転しながらリングを集める青いハリネズミの靴やスーパースーツを着て悪と戦うミミズの光線銃が置いてある。しかも『NO HOPERS(オワコンども)』の看板付き。
ちなみにその青いハリネズミとは後に共演することになるのだがそれはまた別の話。ミミズの方は設定からして中々の奇ゲーで共演の機会は恐らく無いだろう。

★おもな投げ物


  • タル
性質は前作とほぼ同じ。
投げると地面を転がり、かつ敵を貫通する。

  • DKバレル
性質は前作とは少し違う。
ミスした相方が閉じ込められている。
投げても転がらずにすぐ壊れるのも同じ。
空中のDKバレルは、相方が欠けていなければ壊さずに素通りする。

  • TNTバレル
性質は前作とは少し(ry
爆発が広くなり、より強力になった。
しかし、置いても勝手に爆発することはなくなった。


  • 木箱
前作のボロいタルに相当。
転がらずに地面に付いた瞬間に壊れてしまう。
上記のクロークが飛びよく投げてくる。
ファッファッファッ→アーッ!?

壊すと中からコインなどのアイテムが出てくるが、敵に当てないと壊れない。
数回当てなければ中身が出てこないものも存在する。
*5

重く、投げてもごく僅かしか転がらず、上投げしても左右にほとんど動かない。
敵に当てても壊れず、何度でも再利用可能。
また、ステージ中に置かれた大砲に入れるとボーナスステージに入れる。
1つしか入手できないものもあるので、見つけたら失くさない様にしたい。


ボーナスステージ


各ステージには、「ボーナスステージ」がいくつか隠されている。
前作ではバナナやライフバルーンを大量にゲットできた文字通りのボーナスステージだったが、
本作では制限時間内に条件をクリアするチャレンジミッション的なステージに仕様変更された。
タイムオーバーもしくは被ダメージで失敗となる。


ボーナスステージの入り方も多彩で、主に以下のようなパターンがある。

●最初から開いている壁の穴へ入る
●タルやアニマルで特定の壁を破壊すると入口が出現
●ステージ内にあるボーナスバレルに入る
●ステージ内にある大砲にタマを入れ、その大砲に入る


クリア条件は以下の3種類あり、ボーナスステージに入ると最初に表示される。

  • コ イ ン を さ が せ !
ステージ内のどこかにあるクレムコインを時間内に触れて入手するのが条件。
中には一つの宝箱を複数回敵に当てる、
ずらりと並んだ宝箱のうち、どれか1つが正解という変わり種も。

  • ほ し を あ つ め ろ !
ステージ内に点在する星を規定数集めるとどこかにクレムコインが出現。
原則として星は全部回収しなければいけないが、一部例外あり

  • み ん な や っ つ け ろ !
その名の通り、ステージ内の敵を全滅させるとクレムコインが出現。
これも基本的には全部倒すのが条件だが、
状況次第では倒すことのできない敵はカウントに入らない場合も。
例:ジンガーがいるのにタル等が無い場合、ジンガーは無視してもOK


なお、クリアに失敗した場合でも、もう一度ボーナスステージに入れば再挑戦が可能。
ただし、再挑戦までの手順が面倒だったり、
ミスやエスケープ等でステージをリトライしないと再挑戦できない場合もある。


★ワールド


  • かいぞく船「バッドクルール」
クレムリン軍の海賊船を冒険する、最初のワールド。船の甲板やマストの上、船底を冒険する。
船には所々穴が開いており、沈まないか心配になる。
難易度は低めなので、ここで基本操作を覚えよう。
ボスはゾッキーたちの親玉である「ボスゾッキー」。


  • マグマのどうくつ「クロコドーム」
マグマが噴き出す洞くつを冒険するワールド。
溶岩地帯や鉱山を冒険するステージが中心で、「タルタルこうざん」のステージが有名。
このワールドから特殊な仕掛けが多くなる。
ボスは生きたの「クリーバー」。


  • 船のはかば「クレムクレイ」
まっぷたつに割れた廃船や沼地を冒険するワールド。
例の「とげとげタルめいろ」もここ。
廃船のステージ「ラトリーにだいへんしん」のBGMでは、一部に前作の最終ボスステージ
キングクルールのふね」のBGMのアレンジが使われており、感慨深い。
ボスは「グラッバ」。クラッバの色違い(クラッバが緑色、グラッバが灰色)だが、関係は不明。
GB版ではクロコドームと合併しており、このワールドは存在しない。


  • はちみつパーク「クレムランド」
巨大な蜂の巣や遊園地を冒険するワールド。
沼や茨ステージも再登場する。茨ステージはアトラクション「スコークス ライド」という名目。*6
ドンキーコングシリーズではおなじみのトロッコや、蜂蜜のカベなど、コミカルな仕掛けが多い。
ランビに変身するステージもあるがステージ終盤に…。
ボスは巨大ジンガーの「キングB」。
前作に登場したボス「クイーンB」との関係は不明。


  • あやしの森「ダークレム」
薄暗い、ブキミな森のワールド。
お化け屋敷内をトロッコで走り抜ける「ゴーストコースター」はここ。
ほかに蜂の巣のステージも登場する。
きりのもりは今作で特に難易度が高いステージのひとつでもある。
ボスはお化けになった「ボスゾッキー」。何故か、森の中にある廃船の上で戦う。


  • 山頂のとりで「クロコブルグ」
クレムリン島の山の頂上にそびえたつ、キャプテン・クルールの砦のワールド。
塔のステージのほか、氷の洞くつや鉱山ステージがあり、上に向かって進むステージが多い。
極悪な仕掛けが多く、特に「どくどくタワー」は、
多くのプレイヤーにトラウマを与えたステージとして有名。
このワールドではボスは不在で、
最後のステージ「さいかい!ドンキーコング」に行くと、ドンキーと再会できる……
が、すぐに連れ去られてしまう。
GBA版では、塔の屋上で新キャラの「ケロゾーン」がボスとして立ちはだかる。*7
また、一部のステージの順番が入れ替わっている。


  • 空とぶせんかん「デビルクルール」
クロコブルグの頂上から行ける、本編では最後のワールド。ここまで来れば後一息。
通常のステージは茨のステージ1つだけで、クリアすると次はボスステージとなる。
ボスは「キャプテン・クルール」。


いわゆる裏面のワールド。ステージが5つあるが、どれも難易度は高め。
クレムリン島の各地にある「クラッバのみはり小屋」から行けるが、
1ヶ所のみはり小屋から行けるのは1つのステージのみとなっており、
5つ全てのステージに挑戦するには、ほかのステージで入手できる
「クレムコイン」計75枚を全て回収する必要がある。
このワールドではジャングルステージが初登場。
アニマルランド」に絶望した者多数。


ワールドの中央には、ナゾの虹色のエネルギーが噴き出す山があり、
5つのステージをすべてクリアすると、山のふもとにあるワニの形をした像のくちが開く。
その中には王宮が広がっており、一度倒された「キャプテン・クルール」が待ち構えていた。
キャプテン・クルールはデビル・クルールでドンキーコングにふっとばされた後、クレムリン島の海に沈んでいったが、どういうわけかロストワールドの中央にあるこの王宮にたどり着き、生き延びていたらしい。
ここでディディーたちはキャプテン・クルールと再戦することとなる。




★余談


じつは、ワールド1の最初のステージで「あること」をすると、いきなり全ての「クレムコイン」が手に入ってしまう。
これにより、全てのボーナスステージに行かずとも「ロストワールド」の全てのステージをプレイでき、クリアすれば2戦目のキャプテンクルールと戦える。
さすが、レア社の公式チートと言ったところか。
ただし、この裏技でクリアしてもパーセンテージは上がらず、上げるにはちゃんと各ステージのボーナスステージをクリアする必要がある。

他にも、スーパードンキーコングシリーズではお馴染みの公式裏技コマンドは今作でも多数搭載されており、
ファイルセレクト画面で「あること」をするとサウンドテストモードやチートモードが出現する。
興味のある人は検索して調べてみよう。

音楽の評価が非常に高い本作だが、サントラの生産数が少なかったため、現在ではゲームのサントラでも屈指のプレミアム価格が付いている。
が、残念なことに鉱山ステージの曲など一部の音楽は未収録……。
その後、『Nintendo Switch Music』にて全てのステージBGMが聴けるようになったが、こちらでは何故かステージクリアBGMやミスBGMがそれぞれ一種類しか収録されていない。



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  • 1995年
  • 異常に高いサントラ
最終更新:2025年03月24日 22:48

*1 サイゾウはスワンキーのクイズショーにおける珍選択肢が由来だが、何の因果か次回作ではサイが降板してゾウがフレンドに起用された。ランビが何したってんだ……。

*2 投げてぶつけるだけでなく、チームアップ状態で踏んづけても倒せる

*3 プレイ中のグラフィックよりもサイズがかなり小さいうえ、画面全体の色調が暗めなため分かりにくいが。

*4 鳴き声はほぼ聞こえない。

*5 処理的には宝箱Aの中身が宝箱B…というマトリョーシカ方式なのだろう

*6 楽屋ネタのようなものだが、実はクルールはコングファミリーと仲良しなので、アニマルフレンドがクレムリン軍のアトラクションに組み込まれてても違和感はない

*7 しかしステージ名は変わらず、「さいかい!ドンキーコング」のままである。