登録日 : 2025/03/08 Sat 16:34:12
更新日:2025/08/06 Wed 12:28:54
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特別収容プロトコル
非常に短いため引用する。
サイト-17倫理委員会の命令に基づいて、施設-Cのセル-2/23は空室を維持されます。SCP-6400の遮蔽、ならびに割り破っての通過は禁止されています。
どうやら倫理委員会が関わっているらしい。SCP−6400を隠蔽したり、割ったりしてはいけないということは何かしらの物質的オブジェクトだということだけはわかる。
説明
SCP−6400は円形の窓である。ただし開閉機構はなく格子も存在しない。
損傷を受けると近くの壁に瞬間的に別の場所へ転移する。この時移動前の壁は修復されるようだ。転移すること以外はただのガラスである。
SCP−6400は外壁のみに現れ、自然光が全くない部屋へ優先的に転移するらしい。財団のオフィス、職員寮、収容セルなどが転移例のうち94%に当てはまるとのこと。
オフィスで休んでいる時にいきなりSCP−6400が転移してくるのだから財団職員も大変なのだろう。
SCP−6400がある部屋の中にいる人間または知的生命体は、高頻度でその窓を覗きたい衝動を抱くことになるが、日光を浴びれば影響を受けにくくなる。また、
無関係な仕事を割り当てられた者は、全く働いていない被験者よりも影響を受けづらくなります。
とあるので無職よりも第三者の方が影響を受けづらいことになる。そしてDクラス職員や非人間が覗き込むと嘆き悲しむらしい。
窓の外にはDクラス職員などにとって悲しくなるようなものが存在していることになる。
通常の人間などにとっても何か特別なものが存在していることになる。
補遺6400ーA
この補遺にはある一枚の写真が添付されている。
そこには遠くまで広がる穏やかな景色が存在している。
おそらくSCP−6400の異常性により映し出されている景色だろう。
また自然光が存在しないところに移動する性質があるのもより長く自然を感じさせるためだろう。
財団のオフィスなどに転移するのも窓がなく自然光がないために転移の対象となりやすいと推測できる。財団施設は異常存在を露見させないために、閉鎖的な空間なのだろう。
通常の人間たちにとっては珍しくもなんともない、自然が感じられる景色。しかし、Dクラス職員たちにとってはもはや見ることの叶わない自然の景色。なにせずっと檻の中で過ごしているのだから。
それを想起して彼らは嘆き悲しむのだ。
手に入ることのない自然を望んでも、願いは叶うことなく
に存在し続けている。
余談
ディスカッションには著者コメントが書いてある。
おお主よ、私が孤独なことは良くお知りでしょう。
私にはもう天国の他に居場所はないんです。
天国へと開く扉から天使たちが呼んでいる。
そうだ、この世に私の居場所なんて存在しない。
これら全ての文にはリンクが貼られておりタップすると「This world Is not My Home」という曲に飛ばされるようになっている。
追記・修正は窓を覗き込んでからお願いします。
- これ、ディスカッションの著者のコールドポストも書いた方がいいのでは?あれ読むとなんとなく意味がわかるし -- 名無しさん (2025-03-08 18:55:19)
- 外壁に面しているにもかかわらず自然光が全く入らない部屋って…トイレとかの確率高いんじゃ? -- 名無しさん (2025-03-08 19:38:41)
- 財団職員は暗闇の中で死ぬ。正常な、自然な、光の中にはもう戻れない。的な -- 名無しさん (2025-03-08 23:38:47)
- 画像の小径の部分が透明な人影に見えてしまった -- 名無しさん (2025-03-22 00:48:09)
最終更新:2025年08月06日 12:28