マリオ(沢田ユキオ版スーパーマリオくん)

登録日:2025/03/10 Mon 20:14:44
更新日:2025/04/19 Sat 16:47:34
所要時間:約 4 分で読めます




本項目で紹介するマリオは、コロコロコミック連載の漫画『スーパーマリオくん』、通称「沢田マリオ」に登場するキャラクターである。

概要

基本的にボケ役で、オヤジギャグから下ネタ、ショートコントまでなんでもこなすが、ボケ一辺倒というわけではなく器用にツッコミに回ることもある。
一方で、強引または都合の良すぎる展開や何度も同じギャグが使われた時は(展開やボケに納得しつつも)沢田先生に文句をつけるな~んてこともままある。
しかし、最後はきっちり締めくくる主人公らしい活躍を見せてくれる。

原作となるゲームには登場しないワリオの森編やスーパードンキーコング編、エンディングにしか登場しないワリオランド編や赤ちゃんとして登場するヨッシーアイランド編でも主役として登場している。


人物像

一人称は「オレ」、ピーチ姫に対しては「わたし」で口調も敬語を用いるが、極初期では「ぼく」を使っていた。

原作のマリオ同様に陽気な性格だが、第一印象を挙げるとすれば底抜けのバカでドアホのお調子者な大ボケ野郎。

更に世間からは「あほでまぬけでドジでぶさいくで大ボケでおまけにオナラがくさいことで有名なマリオ*1」というあんまり過ぎる不名誉な噂で知られている。

また、作中の行動でも

  • 仲間(主にルイージやヨッシーやワリオなど)を武器・盾・道具代わりにする。
  • 敵に人質にされたり危機に見舞われた仲間から「自分の事はいいから」などと言われれば本当に見捨てて行こうとしたり、敵もろとも撃破する。
  • 敵の攻撃を受けて身動きを封じられる、あるいは気絶した仲間を放ったらかして置いてきぼりにする。
…etc.

といったような行動に走ることは日常茶飯事(逆に仲間から↑と同じ行動を取られるといったパターンも多々ある)、またピンチに陥った際はコイン袋を出して見逃してほしいと懇願したり、ヒドい場合は泣いて白旗を振って命乞いするなどの情けない醜態を晒すことも少なくない。

上記のように倒れた仲間をあっさりと見捨てたり、自分に害が及ばなければ他者がどうなろうが知ったこっちゃないと無関心を決め込もうとする薄情な面や、敵があまりにも臆病だったり無力化されるとかなり強気になったり、マリオパーティ3編では数々の功績を鼻に掛けてピーチ姫も呆れ果てるほどにまでルイージたちを見下したりと、天狗になりやすい一面を覗かせることもしばしば。
しかし、敵の策略とはいえ解決に奔走したり、敵であっても心配するなど根本はお人好しで、仲間が本当に窮地に立たされた時には身を挺して助けようとする他、仲間を手酷く陥れた敵には激怒するなど、普段はぞんざいながらもなんだかんだで仲間想い。


コイン好き

コインを中心に金銀財宝が大好きで、その欲深さは敵の罠だと分かってもコイン収穫やお宝入手を最優先したり残機を増殖した際にヨッシーが自分を見つける為に吊り下げたコインに真っ先に食いつくほどで、コイン以外ではスーパーマリオ64編では(ピーチ姫からの招待状に「ケーキを焼いて待っています」と書かれていたこともあって)クッパとのバトルの際、クリスマスケーキをピーチ姫が作ったケーキと勘違いして飛びつき、クッパの指摘に「だまそうたってそうはいくか!オレたちはケーキのためにここまで来たんだ!」と言い放ってクッパと読者の皆さんから「ピーチ姫はどーでもいーのかよ!?」とツッコまれたなんてことも。

また、他者から依頼を懇願された際は最初は「なんでオレたちがそんなことしなきゃいけないんだよ」と依頼を渋ったり「こっちも用事があるんだ」と別件を理由に断って先に行こうとするが、依頼人から「○○あげるから」「○○がもらえるのに」と報酬をチラつかせるとあっさりと依頼を請け負う。その時はUターンやジャンプして依頼人の許に戻るといった器用な戻り方をするのがお約束。
逆に仲間キャラが報酬に釣られてマリオを戦地に送り出すパターンもある。

他にもスーパーマリオ3Dワールド編ではピーチ姫のティアラを興味本位で彼女に内緒で被り、そのまま忘れて帽子を重ねて被ったことで紛失騒ぎを起こしたなんてことも。


人間関係

  • ルイージ
連載初期は「脇役のルイージ」「おまえに主役は向いてねーよ!」とバカにすることが多かったが、ルイージマンション編ではキングテレサが操るクッパに苦戦するルイージを絵画からエールを送ったり、ペーパーマリオRPG編最終話にてルイージの勇気を確かめるためにピーチ姫とクッパ、冒険を共にした仲間たちと組んでラスボスを演じるなど、ルイージの将来性を期待している一面を見せることもある。
なお、ルイージもヨッシーアイランド編では「そうか、こいつ(ベビーマリオ)がいなければ俺が主役に」と言って息の根を止めようとした事もあるので、なんのかんの似た者兄弟である。

  • ヨッシー
パワーアップアイテムやストーリーに重要なアイテムを持ち前の食い意地の悪さから食べてしまうなどで手を焼かされたり、些細なことで喧嘩になることはあれど基本的にルイージと同じく相棒として信頼されている。
連載初期はマリオに武器・盾・道具代わりにされたり敵に襲われた際に敵と一緒にファイアボールで燃やされたりとぞんざいに扱われることが多く、スーパーマリオワールド編でマリオが裏ワールドに一時飛ばされた際に出会ったヨッシーはマリオのマスクを被ったノコノコを「マズい顔やの~」と吐き捨てながら食べるなど表ワールドにおけるヨッシーのマリオに対する不満が具現化したかのような粗暴な性格だったため、表ワールドに帰還した後は流石にヨッシーに対する扱いに反省したのか彼に対して低姿勢になっていた。

  • ピーチ姫
マリオとほぼ相思相愛とも取れる関係だが、マリオがデイジー姫を救出した時は「この浮気者!!」とコマ外からキノコを投げつけたり、マリオがロゼッタに会いに行った時は「わたしよりもロゼッタがいいのね…?」と帰ってきたマリオをハンマーで制裁するなど、マリオが他の女性に靡くようなマネは許さない厳しい一面を見せることもあった。

  • クッパ
基本的にどのストーリーにおいても敵対関係だが、スーパーマリオRPG編やペーパーマリオRPG編終盤などの一部ストーリーでは共闘することもある他、スーパーマリオ64編最終話で激闘後負けたクッパを慰めた上で健闘を賞賛したり、番外編などではマリオたちと一緒にボードゲームやゴルフを楽しんだりと良きライバル(喧嘩友達)的な関係。
また、マリオ&ルイージRPG3!!!編では倒れたクッパに「おまえは強くないといけないんだよ!!」と体内から激を飛ばしたり、ペーパーマリオ カラースプラッシュ編ではクロクッパに変貌して自我を失ったクッパを「おまえは本当はいいやつなんだよ!!」と説得するなど彼の実力や人柄を誰よりも理解している。

  • ワリオ
クッパと並ぶライバル。6つの金貨編で初めて対面し、以降たびたび対決&共闘するが、何かあるとすぐ敵に寝返ったり味方を出し抜こうとするワリオの態度にツッコミに回りがち。
ワリオランド編ではワリオの鼻を方向キーに見立てて10(テン)コインに変身させたり、「ノーマルワリオの状態でダメージを受けるとチビワリオに弱体化する」という点を突いた「チクチク棒」で行動を制限したりしていた。


戦闘能力

原作同様に敵とのバトルではパワーアップアイテムや仲間との協力を駆使して戦うが、本来のゲームにはない本作オリジナルのパワーアップやアイテムの別の方法による活用、漫画オリジナルのアイテムで難を乗り越えることも多い。
特に初期では前身となるわんぱっくコミック時代の作品『スーパーマリオブラザーズ2』で使用した「コントローラーヌンチャク」「キノコソード」といったオリジナル武器での戦闘も多かった。

ギャグ漫画のキャラクター故に敵に倒されて死ぬことはなく、首チョンされたり真っ二つにされたりしてもギャグ補正で復活することが多く、スーパーマリオワールド編ではラリーの罠により一度死亡し地獄に落とされた*2が、地獄で大暴れして閻魔大王に現世に追い払われる形で甦った。

一方、スーパーマリオ64編以降、「帽子を強風で飛ばされる・敵に奪われるなどで紛失するとパワーダウンする」という弱点が生まれ、この状態だとクリボーにすら手も足も出せずいいようにボコボコにされるほどにまで弱体化してしまう。
他にも敵が可愛い顔をしていたり、ピーチ姫に化けていると攻撃できないという弱点もある。

また変顔・ラクガオ(ラクガキした顔)で相手をひるませたりずっこけさせたりする攻撃もたまに行い、特にスーパーマリオ64編では原作ゲームで変顔要素が登場しただけに「イッツミー、マ~リオ!」の掛け声とともに頻繁に行っていた。

石化や毒などといった状態異常系の攻撃も頻繁に受けるのだが、耐性は高めで防御したり何事もなく動けたりするケースが多い*3
……というか、この漫画の状態異常攻撃は結構な頻度で「あほにはきかんのだ!!」というパターンが登場しているので、まあ……。
効いたとしても、ワリオのリアクションよろしくその状態変化を逆に活用して事態を打開することも多いので、ギャグ補正抜きでも純粋に発想力と応用力の高さから来る戦闘力は高いと言える。

アイテムとの信頼の絆は非常に強く、いかなるときでも力を貸してくれる。
『3』のクッパがアイテム工場を乗っ取った特別編では、ごちゃまぜになって暴走したアイテムたちを正面から受け止めた上でその力を全て得た強化形態に変身しクッパを打倒するという、ガチな戦闘を見せたこともある。
まあ、力が有り余りすぎてえらいことになるというオチが待ち受けていたんだけど
スーパーマリオ64編では仲間たちをステージから転落させたクッパに対し、本気の怒りからパワースターの力をフル発揮して強烈な一撃を叩きこんでいる。


わんぱっくコミック版のマリオ

かつてわんぱっくコミックで連載された『マリオくん』の前身ともいうべき漫画『スーパーマリオブラザーズ2』に登場するマリオは基本的な役回りは『マリオくん』と同じだが、『マリオくん』に比べるとより正義感の強い熱血漢として描かれている。

『マリオブラザーズ1』でクッパを倒すが、ピーチ姫の救出を忘れてキノコ王国に帰還してしまうという大ポカをやらかし、再びクッパ城へと向かう形で物語が幕を開ける。
終盤ではピーチ姫への愛に燃えるジュゲムに倒され命を落としたかに思われたが、どこからともなく飛来した大量のキノコによってルイージと合体してミラクルマリオとして復活、最終話では巨大化したクッパとの最終決戦にてピーチ姫への愛により勇者へと覚醒し、その最中クッパの師匠にして初恋の人である魔法使いメロンから悪に染まったクッパを救ってほしいという懇願を受け、勇者の剣でクッパの胸部を貫き彼から邪心を解き放ち改心させた。


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追記(●●)修正(●●)でしょ、マリオさん」


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最終更新:2025年04月19日 16:47

*1 「マリオ」の部分は省略される場合もある

*2 閻魔大王曰く「さんざん敵を倒しといて天国に行けるわけないだろ!!」

*3 石化については原作で「地蔵マリオ」が存在するためにこれに変化するだけで普通に動けてしまうということも多い。