登録日:2009/08/16 Sun 14:28:44
更新日:2025/03/12 Wed 20:23:28
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ヨッシー「マリオさん、のっけから申し訳ないんですが……」
マリオ「なんだ?遠慮しないで言ってみろよ」
ヨッシー「ウンコ出そうなんです~~!!」
マリオ「遠慮しろ~っ!!」
概要
『スーパーマリオくん』とは、沢田ユキオによるスーパー
マリオシリーズを題材にしたギャグ
漫画。
ご存知
マリオとその愉快な仲間達が、マリオシリーズの
ゲームを舞台に品のない(誉め言葉)ギャグを連発しつつ、大冒険を繰り広げる。
真面目だった回はほぼ無いが、稀に感動回をぶち込んできたりするので侮れない。
1990年、
スーパーファミコン発売直前に出た
コロコロコミック11月号から「
スーパーマリオワールド編」を連載開始し、その後も多くのマリオゲームを題材に連載を続けている。
現在は「コロコロコミック」と「コロコロイチバン!」にて連載中。かつては「小学3年生」「小学4年生」「別冊コロコロコミック」でも連載されていた。
2024年現在コロコロコミックで連載期間が
一番長い漫画であり、
現在も休むことなく連載中。
現時点では60巻(2024年8月発売)まで刊行。
その作風は正直何でもありであり、途中で他の
ゲームのネタを挟んだり、沢田氏考案の漫画独自のキャラや、ゲーム中のキャラの性格とは全く違うキャラがいる。
作者が
大阪出身であるためか、
関西弁で話すキャラクターもしばしば登場している。
そういった独自の解釈のキャラクターも多かったのだが近年では
寄せられるものはゲームの設定に寄せていっている
そうな。
また、ちょっとしたルールとして「ズルい行動をとったキャラにはすぐにお仕置きを入れる」という縛りを設けているとか。
長期連載に伴う絵柄の変化や設定変更も度々見られるが、基本的なノリやギャグがほとんど変わらないことでも有名。
作者のユキオ先生によると
吉本新喜劇がモチーフなんだとか。
派生作品で黄色と紫の貴公子ことワリオ様の『オレだよ!ワリオだよ!!』やヨッシーが主役の『ヨッシーNewアイランド』もコロコロイチバンにて連載、出版された。
以下定番
- マリオの顔芸
- マリオのパンツ
- というかマリオの物全般が臭い
- ヨッシーがのっけから大ボケ
- ヨッシーがのっけから大食
- ルイージが目立たないことで弄られる
- 酷い時には無視されるルイージ
- 黄色は大ボケ
- 仲間を平気で攻撃したり盾にしたりする
- ウンコが頻繁に出る
- ヨッシーのタマゴの中身がウンコ
- 逃げる途中にだるまさんがころんだ
- 「○○があれば…」→それを一文字変えたものを持ってくる(ハンマーとハンガーなど)
- 「すなーっ!!」というツッコミ
◇メインキャラ
ご存知言わずと知れた主人公。
ずるくてせこく、ボケてボケてボケまくるヒゲ男。
基本的のボケ役だが、いざとなればツッコミ役もできるマルチプルな男。
取り柄は悪運の強さと
ギャグ補正、そして何だかんだで諦めないタフさ。
大ボケでも大切な人の笑顔の為に頑張る姿はやっぱり皆のヒーローである。
詳細は
こちらを参照。
類似、地味、永遠の二番手etc……な、マリオの
弟。ボケだが、マリオには劣る。ツッコミ役。
かつては目立たないがマリオより少し常識的で、アイテムを持ってきてくれる便利屋ポジであり、しばしばマリオ亡き後の主役を狙っていた。
性格も当初はマリオと似たり寄ったりだったが、ゲームの方での出番増加に合わせて活躍の場を増やしている。
そのためか「
マリオ&ルイージRPG2」編にあわせて一人称が「おれ」から「僕」になったり、マリオを呼び捨てにしていたのが「兄さん」になったりと原作ゲーム寄りの性格に変化している。それを境に不憫ネタはそのままに、どちらかというと天然系のボケ役へと変化していき、「New スーパーマリオブラザーズ」を題材とした読み切りのように、マリオの足を引っ張り続ける内に叱責されるなど、性格変更前とは違ってマリオにツッコミを入れられる事が多くなっている。ハンマーと間違えてサンマを持ってくるシーンはある意味伝説。
容姿も当初は色とL以外マリオと一緒だったが、連載が進むにつれマリオとの区別がされていき、「
ルイージマンション」編からは顔がノッポで二つ髭の、現在の絵柄が定着した。
でっていう、大食いドラゴン。
大食いネタ、
下ネタを多く担当する。
一人称は「私」で基本的には
敬語で話す。マリオに劣らない位のボケを見せる。
実は緑の弟より登場回数が多…うわ!?なにするやめ(ry
「New!スーパーマリオブラザーズ
Wii」編ではルイージと組んでの主役エピソードもあった。
基本的にはマリオから信頼され、大事にされているのだが時折非常に扱いが悪くなり、
よく武器や盾、囮として使用される。
因みに「サンシャイン編」のヨッシーはゲームと異なり同一キャラとされており、泳げないことは「シリーズ序盤でマリオに海に落とされ漂流したことが
トラウマになってるから」という辻褄合わせがされていた。
ヒロイン(?)、桃姫。
かなりのお転婆だが、なかなかしたたかな一面も。
キレると最強キャラ。マリオUSA編冒頭でも、クッパ城攻略中に夢の世界へとマリオ達が行ってしまった際に、「ピーチ奪還を諦めて逃げ出した」と嘲笑するクッパを、臣下諸共ボコボコにしていた。
クッパ「自分で逃げりゃいいでしょ!!」
「
マリオストーリー」編ではカメックババとガチンコの殴り合いをやったり、「
スーパーペーパーマリオ」編では尺の都合でサラリとモノノフ王国100人抜きを達成してたりする。
だが、冒険に同行した「
スーパーマリオ3Dワールド」編では極端にボケさせられないためか作者が扱いに困っていたようで空気であった。それでも最後を締めたのは流石である。
ご存じ亀の大王、誘拐犯。
マリオ達に何度も勝負を挑んでいるクッパ軍団の大将。
だが、手下からはあまり慕われていない。たまにマリオ達に協力している憎めないやつ。ピーチLOVE。
デフォルメされているため、顔がペシャンコで、恐らくゲーム版と比べると一番面影がないキャラ。
一人称は「ワシ」だっだが、こちらも「オデッセイ編」からゲームにあわせて「ワガハイ」に変更されている(性格は変わってないけど)。
なお、初期のコミックで作者が「マリオ5」を予想した時は、城が『
風雲!たけし城』みたいな外観になっていた。
キノコ王国の兵士。マリオ達をサポートしてくれる時もある。
だが、盾にされたり、味方や敵の攻撃や爆発に巻き込まれる時もある。
気弱な性格だが、気の強い
キノピオもいる。商店をやっているキノピオもいる。
40巻では、クッパの体の中で店を開いており、しかも、クッパの心臓や胃などを売っていた。
「
ワリオの森」編ではいつものキノピオが、「NewスーパーマリオブラザーズWii」編で黄色キノピオと青キノピオが冒険の仲間としてマリオ達と同行していた。が、メイン回が何回かあった程度で、基本的にどちらも空気であった。
マリオの
ライバル。悪役同士のクッパと手を組むこともあれば、「ワリオランド編」等でマリオと協力することもある。
但しマリオ達が不利になるとすぐに裏切る上に、調子が良くなると図々しく戻ってくるため信頼ゼロ。
顔がデカいネタを多用しラケットのかわりにしたこともある。
「
マリオパーティ編」以降は完全にマリオの味方にカウントされており、クッパの罠でマリオが洗脳されて敵に回った際には「マリオを攻撃するなんて俺にはできない」と
マリオを殴りながら泣き崩れた事すらある。
現在は本家同様、マリオのいない所で主役として活躍することが多い。(『オレだよ!
ワリオだよ!!』等。)
実は
クレープ好きという設定は、この漫画で広く知られるようになった。
地味に近年では鼻に色が付くようになった。最近は『オレだよ!ワリオだよ!!』出演のためか本編では出番が少なくやや影が薄かったが「スーパーマリオパーティ」編で再登場した…がやっぱり出番少なめ。
作者、カッシーLOVE(わかるかな?)。たまに作中に登場。よく〆切りに追われる。
その他にも有名なキャラがいるが省略(書きたいキャラがあれば追記お願いします)。
余談
実はデイジーがほとんど出たことがない。
これはピーチと描き分けるのが大変のため、作者が避けているからとのこと。
なお、デイジーに限らず、女の子キャラを描くのが全体的に苦手だと語っており、ロゼッタも「頑張って描いた」らしい。
もちろん、あくまで苦手なだけで描けないわけではなく、作者のデフォルメの効いた絵柄で描かれる女の子キャラには「かわいい」という呼び声も高い。
月刊連載である以上ゲーム本来の流れでストーリーを進める事は難しいからか、しばしばボスの登場順などがゲームを無視した流れになる事が多い(特に連載初期やRPG作品に顕著)。
例えば
クッパ7人衆(コクッパ)のレミーは本来3番手だが、違うボスに置き換えられた影響で7番手にされた上に、
マリオペイントの機能を使って攻撃するという全く異なる戦法を取っている。「スーパーマリオワールド」編の終了後は、クッパ7人衆の中でも再登場までのブランクが特に長く、まともにマリオとバトルする機会は、遥か後の41巻の「NewスーパーマリオブラザーズWii」編となった。ただし、以降は「敵だがマリオと例外的に仲がいい」という個性が加わり、一転して個性派になっている。
作者はこれ以前に
ビックリマンの漫画を描いたのだが、ロッテの反後四郎氏に「
ビックリマンの世界を沢田さんの自由な発想で描いてください
」と言われ、はちゃめちゃなギャグや食品メーカーのロッテが本来なら許容しない
うんこギャグもOKしてくれたので、後のマリオくんに繋がる作風を確立したそうな。
ビックリマンと入れ替わりでマリオくんを描くことになった際に、マリオの生みの親である宮本茂に「マンガの中でマリオに好きな事させてもええよ」とまたも言われ漫画を描いた結果、ゲームの内容を交えつつもギャグと下ネタがふんだんに盛り込まれた作品に仕上がった。
宮本氏もこの漫画を結構気に入っているという。
単行本50巻突破と同時に連載25周年を迎えたため、何と『スーパーマリオメーカー』とのコラボが決定。
作者が作ったイベントコースをクリアすると、スーパーマリオくんの
キャラマリオが手に入る。
さらに『
スーパーマリオッさん』という衝撃作も…。
作者は1986年の「小学3年生」にて既に「スーパーマリオブラザーズ」を題材にした読みきりを掲載していたり、徳間書店のわんぱっくコミックで「
スーパーマリオブラザーズ2」を連載したりしていた為、間違いなく日本で一番マリオを描いた漫画家であろう。
その『スーパーマリオブラザーズ2』ではクッパ直属の魔法使い
カメカメが登場しており、
リセットの魔法でクッパ城にたどり着いたマリオ一行をクッパ城からキノコ王国へ戻すという「
カメック」の登場を先取りしたかのような展開を見せた。
漫画からゲームへの逆輸入、或いは予言していたかのようなエピソードは結構多く、アイテムなどには「アイスフラワー」などもある。ゲームにも多大な影響を及ぼしている漫画なのだ。
作者は漫画家になる前はスポーツ用品メーカー「SSK」の社員として働いていた。その時の上司が元
阪神タイガースのエース(後に同監督)だった村山実氏であり、彼に漫画家の夢を打ち明けたところ、「その漫画で勝負してみようと思わないのか!?本当にやりたいことをやるんだ!!」と後押しされ、本格的に漫画家になることを決意したとのこと。
更に余談だが、初期のコミックで沢田ユキオはある大物芸人と共演している。その話でなんと作者は尻に……
「沢田ユキオ先生の○○○ギャグ入門」かい~の
最後に…
「長くまんがを描いているとネタ作りに苦労したりしめ切り間近なのに原稿がままっ白で、その場からにげ出したくなる事もたびたびで……。
マリオを描いているボクが言うのもヘンだけど、どんな状況におちいってもメゲないマリオたちの『タフさ』は、見習いたいものです。
①にげない②メゲない③あきらめない(どこかで聞いたような言葉だけど…)
この気持ちの3本柱をモットーに、みんな頑張ろうね!!
ちなみに嵩瀬ひろし氏が制作した同名タイトルかつスーパーマリオシリーズを原作とした漫画作品も存在するが、そちらは知名度は低めである。
やっぱり『スーパーマリオくん』がなければ、コロコロコミックは始まらないだろう。
ジャー
ヨッシー「いやー、スッキリしました」フキフキ
マリオ「よーし、じゃあ出発だ!きばって行こうぜー!!」
ブリブリ~
ルイージ「その『きばる』じゃないだろ~~っ!!」
ヨッシー「みなさん、追記修正お願いしますね」
- 項目冒頭のやり取り読むだけで容易に絵が想像できて笑える -- 名無しさん (2020-09-19 18:13:22)
- オリガミキングも描くならブンボー軍団モデルだろうけど、過去作のパックンと同じように目付きそう -- 名無しさん (2020-09-19 18:48:33)
- キャラが笑顔でツッコむのは独特だよな -- 名無しさん (2020-10-17 14:15:00)
- 作者は気をつけていることとしてズルいことをしたら報いを受けるようにしているらしい。言われてみればマリオがズルしたらすぐにツッコミでなかったことになるし敵がズルしたらマリオもアイテムでパワーアップしてやっつけるのはパターンな気がする。 -- 名無しさん (2020-11-17 14:06:48)
- 最近読んでないけど、「ア〇にはき(効)かんのだ!」(ルイージが被害を受けてマリオとヨッシーが無事だったときのお約束セリフ)は覚えてる -- 名無しさん (2020-12-18 10:47:16)
- う〇こが妙にリアルなのが面白いんだよねw -- 名無しさん (2021-06-15 09:27:37)
- 常識に囚われない感じのハチャメチャっぷりが面白い -- 名無しさん (2021-06-15 11:00:36)
- というか作者あと2年で70歳になるのか…。スーパーマリオっさんどころかスーパーマリオじいちゃんでは…。 -- 名無しさん (2021-12-13 16:05:16)
- 別冊でたまたま読んだマリオ、ルイージ、ヨッシー、クッパですごろくする回で爆笑したなあ -- 名無しさん (2021-12-13 20:12:37)
- 違反コメントを削除しました。 -- 名無しさん (2022-02-05 20:24:13)
- 描けよ~100年でも200年でも!読者がいなくなるまで描けよ~! -- 名無しさん (2022-04-19 10:06:32)
- ワンダがめちゃくちゃ可愛い。マリワリ編ではワリオと合体してほぼ出番無かったけどワリオの森編でレギュラー抜擢されたのは良改変 -- 名無しさん (2022-04-27 05:55:36)
- ピーチ姫は初期だと髪型がゲームと違っていたけどいつの間にかゲームと同じになったな。個人的にはこの漫画オリジナルの髪型の時の方が可愛かったな -- 名無しさん (2022-07-05 07:39:17)
- ヒゲ3人組が吉本よりも加藤茶、志村けん、荒井注のコントに見えてくる -- 名無しさん (2022-07-05 08:23:03)
- ログ化を提案します。 -- 名無しさん (2022-07-31 20:53:22)
- ログ化しました -- (名無しさん) 2022-10-22 06:48:57
- 余談だけど、阪神の村山実氏が沢田先生の元上司で、沢田先生の漫画家になる夢を後押ししたきっかけを作ったということを知ってビックリした。 -- (名無しさん) 2023-01-04 06:37:12
- コロコロみたいな人気雑誌で33年も連載するなんて称賛に値する -- (名無しさん) 2023-04-28 20:21:19
- 排泄物がやたらリアルなの草 -- (名無しさん) 2023-05-05 12:56:03
- コロコロの動画チャンネルで映画の声優達に台詞を音読してほしい。 -- (名無しさん) 2023-05-13 15:03:32
- この人の漫画が無かったらゲームやらなかったと思う -- (名無しさん) 2023-05-21 15:59:31
- マリオくんはなんと両津同様に地獄出禁キャラである -- (名無しさん) 2023-08-06 17:32:28
- ↑マリオがラリーに殺される話だっけ?デデププでもカービィが地獄を滅茶苦茶にした話があったし、ギャグ漫画だと主人公が死んでもドタバタになるのは印象深い -- (名無しさん) 2023-08-06 18:20:06
- ここは...良項目だしココア -- (バトルエンジン) 2023-10-03 22:13:09
- 全体的なストーリーラインそのものは原作ゲームをなぞってるのに、内容(特にボス戦)はことごとくギャグで崩してるから未プレイでも大してネタバレになってないの面白い -- (名無しさん) 2023-10-04 00:52:49
- コミックも遂に60巻か。その時に流行ってたネタもわかるから今はどんなネタが描かれてるか気になるから久しぶりに買おうかな。 -- (名無しさん) 2024-08-28 14:27:16
- USA編の冒頭でマリオがマムーの看板にヨッシーをぶつけるシーンがあるけどあれUSA編ラストの伏線になってるような気がする -- (名無しさん) 2024-08-29 21:26:35
- 21巻の -- (名無しさん) 2025-01-03 19:05:57
- ↑続き マリオパーティ編のジャングルにて... マリオ「プリクラで写真を撮れ...って。」ワリオ「プリクラ~~~。んなもん、こんなところにあるわけないんじゃん!!」→マリオ「あれだな。」ワリオ「あるんかい!!」 -- (名無しさん) 2025-01-03 19:08:54
- ↑これ、どこからどうツッコんでいいかわからなくなった...。 -- (名無しさん) 2025-01-03 19:10:30
最終更新:2025年03月12日 20:23