ウィキッド(ミュージカル)

登録日:2025/03/14 (金) 05:21:52
更新日:2025/03/26 Wed 22:28:24
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Defying Gravity For Good USJ Wicked あんなに一緒だったのに おとぎ話の裏側は アニヲタミュージカルシリーズ アリアナ・グランデ イディナ・メンゼル ウィキッド ウィニー・ホルツマン エルファバ オズの魔法使い クリスティナ・チェノウェス グリンダ グレゴリー・マグワイア シンシア・エリヴォ ジョン・M・チュウ ステファン・シュヴァルツ ダークファンタジー ファンタジー ブロードウェイ ミュージカル メリーバッドエンド ユニバーサル・スタジオ・ジャパン ユニバーサル映画 五角関係 人間の悪意 人間臭い 劇団四季 南の善い魔女 友情 善と悪 大学 差別 弾圧 後半は鬱展開の嵐 怒涛の伏線回収 悲劇の主人公 愛憎劇 映画 洋画 社会風刺 考えさせられる話 西の悪い魔女 青春 風刺 魔女 魔女狩り



『ウィキッド(Wicked)』とは、2003年にアメリカにて上演開始されたブロードウェイミュージカル。
楽曲製作はステファン・シュヴァルツ。脚本はウィニー・ホルツマン。
グレゴリー・マグワイアが1995年に執筆した同名の小説の舞台化作品である。




概要

原作小説は、ライマン・フランク・ボームによる児童文学の名作『オズの魔法使い』をベースにした「完全オリジナル作品」である。
よく勘違いされがちだが、「『オズの魔法使い』の前日譚」と銘打ってはいるものの、原典版の作者のボームの関係者は製作には関わっておらず、いわゆる「二次創作」としての色合いが強い。
また、作品の細部にわたって、原典版『オズ』との矛盾点があり、「『オズ』の物語を多面的に解釈した作品の一つ」としての見方をした方が無難。

舞台となるのは、『オズの魔法使い』でお馴染みの魔法の国「オズ」。
そこで主題となるのは、『オズ』においては主人公ドロシーを追い詰める悪役だった「西の悪い魔女」と、ドロシーを助ける「善い魔女」グリンダの関係である。
本作では、「悪い魔女」には「エルファバ」と名が付けられ*1、グリンダとは学生時代の同級生で、しかも親友だったという過去が明かされる。
しかし、エルファバはオズの国とそれを治める国王オズの秘密を知ってしまい、彼と敵対し、「悪い魔女」として国中に憎まれることとなり、グリンダとも対立関係になっていく。

「湾岸戦争に着想を得た」という原作者の言葉の通り、本作では「『善』と『悪』の区別」という根本的なテーマを問いかけ、「本当の邪悪(Wicked)とは、本当の善(Good)とは」に着目した重厚なドラマを、エルファバとグリンダの関係を通して描いている。
それに加え、原典版『オズ』が内包していた「種族の問題」についても鋭く切り込んでおり、現代社会の風刺としても極めて質が高い。
また、「クィア作品」としても注目されており、エルファバとグリンダの築いた友情の変遷についても、濃厚に描写されている。

なお、原作小説はミュージカル版とは大幅に物語が異なり、エルファバを巡る各国の情勢が淡々と語られる歴史小説の作風となり、「キャラクターの名前だけ拝借した別物」という趣が強く、また結末も大きく変更されている。


2003年の初公演ではその演出力の高さを絶賛され、2004年のトニー賞では9部門にノミネートされた。
ちなみに、オリジナル版のエルファバ役は後に映画『アナと雪の女王』でエルサを演じるイディナ・メンゼルで、本作でミュージカル主演女優賞を受賞した。


ストーリー

魔法の国「オズ」。
そこでは、ある一人の存在が人々を脅かしていた。
それは、動物を扇動し、邪悪な魔法を使う、緑色の肌をした「西の悪い魔女」。
だが、ある日竜巻に乗ってやって来た人間の少女とその仲間達によって、悪い魔女は倒されたと発表される。
それを発表し、国民達に祝福される、「善い魔女」グリンダ。
だが、彼女は自分と悪い魔女の過去を語り始める。

その昔、グリンダ(当時の名はガリンダ)は、オズの名門大学「シズ大学」へ魔法の勉強をすべく入学し、持ち前の明るさですぐに人気者になった。
だがそこへ奇妙な少女が現れる。肌が緑色で生真面目な少女「エルファバ」だ。
エルファバは、妹のネッサローズの付き添いとして大学に住み込む予定だったが、入学式で偶然使った魔法がきっかけで、学長のマダム・モリブルに才能を認められて入学を許可される。
モリブルに憧れていたグリンダは自己主張した結果、エルファバと同室になってしまうが、性格がまるで正反対の二人はすぐ喧嘩になり、最悪の相性となる。

だが、エルファバの持つ動物への優しさや、孤独に耐えながらも修行に励み、自分に魔法の授業の推薦までしてくれた彼女に心を打たれ、グリンダは彼女を友達だと認め、二人はやがて親友同士に。

そんなある日、エルファバ宛に、オズを治める国王・オズの魔法使いから、首都エメラルドシティへの招待状が届く。
念願の魔術師との対面に心を躍らせるエルファバは、付き添ったグリンダと共にエメラルドシティへと急いだ。



登場人物

  • エルファバ
この物語の主人公。後のオズの国の敵となる「西の悪い魔女」。グリンダからの愛称は「エルフィー」。
生まれつき緑色の肌を持ち、両親から不気味がられ、動物の乳母に愛情を持って育てられた。
そのため、愛情に飢えているものの、「愛を知らない」わけではなく、人一倍正義感が強く、生真面目な性格に育った。
父から愛されている妹のネッサローズの後ろで控え、目立たないようにしているが、極めて強い魔力を持っており、感情を抑えきれなくなると魔法を暴発させてしまう癖があった。
その強い魔力をマダム・モリブルに見出され、シズ大学への入学を許可されるが、持ち前の堅い性格と異様な外見から、周囲から遠ざけられる。
同室のグリンダとも、彼女の能天気でわがままな性格から打ち解けられずにいた。
だが、クラブでのダンスパーティーを機にグリンダから歩み寄られ、初めて本心を吐露し、一気に親しくなる。
そんな中で、尊敬しているディラモンド教授の失職や、動物達の失踪事件に心を痛め、虐げられる動物の身を案じるようになった。
また、グリンダと仲が親しいフィエロにも恋心を抱くようになるも、親友のために諦めようとしていた。
そして、遂にモリブルの推薦でエメラルドシティのオズの魔法使いから、王宮に招待されて有頂天となる。


  • グリンダ
この物語のもう一人の主人公。後のオズの救世主となる「南の善い魔女」*2
北の王国出身のお嬢様であり、両親に愛され何不自由ない生活を送ってきた。
なお、原語版での本名は「ガリンダ」だが、途中でディラモンド教授の発音をリスペクトして「グリンダ」に改名するくだりがある。*3
誰に対しても優しく、気立てがよく美人な「いい人」として周囲の人気者になるが、世間知らずで天然、なおかつわがままなところがあり、他人の機微に疎く、考えなしに行動してしまう欠点がある。
偉大な魔法使いになるという夢があり、シズ大学のマダム・モリブルの下で魔法の勉強を行おうとしていたが、当人の魔法の才能はからっきしであり、モリブルからは見向きもされなかった。
そんな中、入学してきた「変わり者」のエルファバの同室になってしまい、何かと口うるさく、モリブルにも気に入られているエルファバとはしょっちゅう衝突を起こしていた。
しかし、ダンスパーティーでの彼女の心遣いに心を打たれ、彼女と一緒に踊り、その夜語り明かしたことで一気に距離を縮め、親友となる。
ハンサムなフィエロに一目惚れし、彼に接近するが、当初は仲良かったものの、徐々に距離が広がっていく。
エルファバがエメラルドシティに招待された際は、親友の晴れ姿を見るために一緒について行き、彼女の夢を応援した。


  • フィエロ
第一幕中盤でシズ大学に転入してくる男子学生。
西の王国・ウィンキーの王子であり、ハンサムで人気の高い色男。
いかにもな遊び人であり、「脳みそ」が足りていないように見えるが、子ライオンをエルファバと一緒に躊躇なく助けるといった優しさを持つ。
年中遊び呆けて問題を起こしているため学校を転々としており、シズ大学の学生達にも「遊び」を教えようとし、皆をダンスパーティーに連れ出す。
グリンダが一目惚れし、彼女から猛アタックをされて親しくなるが、彼の心は、芯の強さを持つエルファバに惹かれつつあった。


  • ネッサローズ
エルファバの妹。
緑色の肌を持ったエルファバを悲観した父が、次の子のために母にオシロイバナを大量に食べさせたことで、早産の末に両足が動かない状態で生まれ、母も死んでしまった。
そのため、現在も車椅子が欠かせず、そのことがコンプレックスとなっており、父から溺愛されているものの、エルファバを決して憎んでいるわけではないが、「恥をかきたくない」と複雑な思いを抱いている。
ダンスパーティーでボックからダンスに誘われ、当初は同情かと思っていたが、彼の「そんなことない。君は素敵だ」の言葉に歓喜し、彼を本気で愛するようになった。
グリンダには、ダンスパーティーに誘ってくれたことで敬愛の目で見ていたが、ボックの彼女への視線から、徐々に嫉妬心を溜めていく。


  • ボック
シズ大学の新入生の一人。
マンチキン出身で、小柄な体がコンプレックス。
基本的に誠実で誰に対しても優しいが、どこか利己的で独善的な面がある。
グリンダに密かに恋心を抱いており、彼女に好かれようと必死に努力しているが、悉く空回っている。
フィエロをダンスに誘いたかったグリンダからネッサローズを勧められ、彼女を紳士的にダンスに誘い、「君は素敵だ」と語って仲良くなる。
しかし、フィエロ一筋なグリンダを未だに諦めきれずにいた。


  • ファニー
  • シェンシェン
シズ大学の新入生。
グリンダの取り巻きになり、彼女の世話をするが、本当の意味での彼女の「理解者」にはなっていない。

  • マダム・モリブル
シズ大学の学長で、オズの魔法学の権威である大魔女。
得意な魔法は天候操作。
威風堂々とした態度で生徒に接し、人気が高い。
生徒に対して公明正大に接することをモットーにしているが、実のところ「才能のある生徒」にしか興味はなく、エルファバの才能に強い関心を持つ一方で、魔法を碌に使えないグリンダを無下にしていた。
ただ、エルファバに頼まれて彼女を特別にレッスンを受けさせた。
エルファバを一番弟子と見做して彼女に個人レッスンを施し、オズの魔法使いに推薦文を書いて彼女を重鎮にする。


  • ディラモンド教授
シズ大学の歴史学の教授。
喋る山羊の種族であり、眼鏡が似合う博識な老山羊。
オズの黒い歴史について正しく生徒達に教えようとするが、日に日に増えていく動物側への差別と弾圧により、嫌がらせを受けるようになる。
そのことを憂いるうちに、エルファバから理解を受けるが、ある日突然懲戒免職となり、警察に連行されてしまう。


  • フレックス
エルファバとネッサローズの父。
東の国であるマンチキン領の総督で、彼らを監視している。
異様な姿のエルファバを露骨に嫌い、反面、ネッサローズを溺愛して、エルファバに彼女の世話をさせている。
当初はエメラルドシティに呼ばれたエルファバを手のひらを返したように祝福していたが……。


  • メリーナ
エルファバとネッサローズの母。
夫同様にエルファバには愛情を抱けなかった。
フレックスの勧めで「次の子は普通の外見になるように」とオシロイバナを食べ過ぎ、結果早産した挙句に副作用で死んでしまう。
実は夫のいない間に不倫していたが……。

  • チステリー
エメラルドシティの城の衛兵。
猿の種族で、言葉を喋れない。
グリムリーを解読したエルファバの魔法で、背中に翼を生やされる。


  • オズの魔法使い
オズの国を治める国王にして、「偉大な魔法使い」。
古代の魔法書「グリムリー」を唯一読める人物として、大干ばつ時代のオズに気球に乗って現れ、混乱を収めた英雄として持て囃されている。
大の人嫌いと言われており、国民の前には顔を出さず、巨大な機械仕掛けで面会するが、素顔は小柄で親しみやすい老人。
エルファバの優れた魔力を称賛し、是非オズの国の役に立って欲しいと懇願する。


  • ライオン
原典版『オズ』に登場するドロシーの仲間。
子ライオンの時にシズ大学の授業の一環として檻に入れられ、役人から激しい虐待を受けるが、見かねたエルファバとフィエロに助けられ、脱走する。
しかし、この後遺症のためか「勇気」を失ってしまった。

  • カカシ
  • ブリキの木こり
同じくドロシーの仲間。
それぞれ「脳みそ」「人を愛する心」を失っている。
本作では、その衝撃のオリジンが明かされる。

  • ドロシー
竜巻に乗ってオズへとやって来たカンザスの少女。
東の魔女のルビーの靴を履き、グリンダの道案内を受け、三人の仲間と共にエメラルドシティへと向かい、オズの魔法使いから「西の魔女退治」を依頼される。
本作では登場自体はせず、シルエットのみで表現されている。


キーワード

  • オズの国
本作の舞台の魔法の王国。
言葉を話せる動物を含めた様々な種族が住んでいるが、大干ばつ以降は人間が優勢であり、それ以外の種族への重圧は日増しに強くなっている。

  • 動物
オズの国に住む種族で、言葉と知性を持つ「非人間」の種族。
かつては人間と同等の地位と権力を有していたが、大干ばつ以来その数は減り、また定職に就ける者も少なくなりつつある。

  • シズ大学
第一幕の主な舞台となる、オズの名門大学。
教育のレベルは高いが、正直なところ人間性に問題がある生徒が多々見受けられる。
生徒は主に人間種であり、動物の生徒は見当たらない。
教職員の中にはディラモンド教授といった動物もいるが、作中で全員が教職を追われている。

  • 大干ばつ
かつてオズの国を襲った大事件。
国民のほとんどが飢えと渇きに苦しんだが、オズの魔法使いの到来によりそれは解決し、原因は動物達の無節操な資源独占と片付けられた。

  • エメラルドシティ
オズの国の首都。
建物の全てが緑色で構築されている大都市。
ミュージカル版では市民全員が眼鏡をかけているが、映画版ではかけていない。

  • マンチキン
オズの東側に住んでいる種族。
普通の人間種よりも小柄であり、丈夫なため労働者として重用されており、その待遇は次第に奴隷のそれとなっていく。

  • ウィンキー
オズの西側に住んでいる種族。
フィエロの出身地で、動物に対して理解がある。

  • オシロイバナ
色とりどりの花びらを持つ花。
エルファバの父フレックスが妻メリーナに食べさせ、結果副作用で彼女は死に、早産したネッサローズの足は不自由になってしまった。

  • 銀の靴
フレックスがネッサローズに大学の入学祝いとしてプレゼントした銀の宝石をあしらった靴。
以来彼女の宝物となり、常に履き続けている。


  • 緑の瓶
エルファバが大切に持っている母の形見。
誰か大切な人との思い出の品らしい。

  • グリムリー
オズの国に太古から伝わる伝説の魔法書。
古の魔法が記されているが、それを読める者はほとんどいなくなり、唯一オズの魔法使いのみが読むことができる。


  • 緑の酒
オズの魔法使いが愛飲している酒。
「嫌なことを忘れられる」効果があるとして、よく周囲に勧めている。


楽曲

☆はUSJ版で使用された楽曲。

第一幕

  • グッド・ニュース/No One Mourns the Wicked
「西の魔女の死」を喜ぶ国民の様子を歌う曲。グリンダも途中で参加するが、その様子はどこか虚ろ。

  • シズ大学(校歌)/Dear Old Shiz☆
大学の入学式の校歌隊の曲。グリンダのソロも入るが、エルファバの登場で打ち切られる。

  • 魔法使いと私/The Wizard and I☆
入学したエルファバがオズの魔法使いに見染められる空想を抱く。

  • 大嫌い!/What is this Feeling?☆
エルファバとグリンダの互いへの嫌悪感を口にする。

  • 言葉奪われて/Something Bad
ディラモンド教授の現状を知り、動物達の弾圧に心を痛ませるエルファバの心情。

  • 人生を踊り明かせ/Dancing Through Life
生徒達をダンスパーティーに誘うフィエロ。グリンダ、ボック、ネッサローズらの恋愛事情が見て取れる。

  • ポピュラー/Popular☆
エルファバを人気者にするべくおしゃれを提案するグリンダ。

  • 私じゃない/I'm Not That Girl
フィエロに恋心を持つようになったエルファバ。グリンダへの友情の板挟みとなる。

  • エメラルドシティ/One Short Day☆
エメラルドシティの市民達によるエルファバとグリンダを歓迎する曲。エメラルドシティの「虚飾」感が垣間見える。

  • センチメンタルマン/A Sentimental Man☆
オズの魔法使いの自己紹介。好々爺を装っている様子が白々しい。

  • 自由を求めて/Defying Gravity☆
第一幕のクライマックス。
世界中に憎まれながらも、「自由」のために箒にまたがり空を飛ぶエルファバ。
それを見ていることしかできないグリンダと、憎悪の声を上げる民衆の対比が悲しい。

第二幕



日本での公演

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

2006年7月12日から2011年1月10日まで、『オズの魔法使い』がテーマのエリア『ランド・オブ・オズ』のアトラクションとして上演。ここでの邦題は『ウィケッド』であった。

アトラクションということもあり、上演時間はカーテンコール含め約35分で、第一幕を中心としたダイジェスト版のような内容になっていた。
登場するネームドキャラはエルファバ、グリンダ、オズの魔法使い、チステリーの4人に絞られている。
話の流れも、エルファバとグリンダがエメラルドシティに着くところから始まり、シズ大学のシーンは回想ということになっている。

エルファバは外国人キャスト、グリンダは日本人キャストが演じ、台詞は日本語と英語が混在していた。
歌詞も同様であり、「魔法使いと私」は原詩のまま歌われた。

劇団四季

日本初となる全編公演が2007年6月17日から2009年9月6日まで、東京の電通四季劇場[海]で上演。
その後、大阪、福岡、名古屋でも上演され、東京でも再演された。
2016年の札幌での公演以降はしばらく上演されていなかったが、多数の再演リクエストに応える形で2023年に東京で久々に上演。
現在は大阪四季劇場にて2024年8月15日から再演中(2025年7月6日終演予定)。


実写映画化

本作の実写映画化企画は何度か持ち上がっては頓挫していたが、2020年代に本格的に製作がスタート。
製作・配給はユニバーサル映画。
ミュージカル版同様の二部構成となり、上映時間は2倍以上に膨れ上がった。
監督は『クレイジー・リッチ!』『イン・ザ・ハイツ』のジョン・M・チュウ。

2024年11月22日に第一幕部分を映画化した『ウィキッド ふたりの魔女(Wicked:Part 1)』が北米にて公開。日本では2025年3月7日に公開された。北米ではミュージカル映画No.1の大ヒットを記録。
第97回アカデミー賞では作品賞含む10部門にノミネートされ美術賞、衣装デザイン賞を受賞した。

2025年11月21日に第二幕部分である『Wicked:For Good』が北米にて公開予定。

キャスト

(演者/日本語吹き替え声優)

  • エルファバ:シンシア・エリヴォ/高畑充希
  • グリンダ:アリアナ・グランデ/清水美依紗
  • フィエロ:ジョナサン・ベイリー/海宝直人
  • ネッサローズ:マリッサ・ボーディ/田村芽実
  • ボック:イーサン・スレイター/入野自由
  • マダム・モリブル:ミシェル・ヨー/塩田朋子
  • ディラモンド教授:ピーター・ディンクレイジ/山寺宏一
  • オズの魔法使い:ジェフ・ゴールドブラム/大塚芳忠

他、オリジナルブロードウェイ版キャストのイディナ・メンゼルとクリスティナ・チェノウェスがゲスト出演している。日本語吹替は劇団四季版キャストの岡村美南、谷原志音。







追記・修正は「本当の善」のためにお願いします。

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  • 五角関係
最終更新:2025年03月26日 22:28

*1 「エルファバ」はライマン・フランク・ボーム(L.F.B.)のイニシャルから取られた。

*2 本作では原典版『オズ』の「北の善い魔女」は登場しない。

*3 日本版では「子供の名前を『ディラモンド』にする」というオリジナル台詞を付け加えている。

*4 CD未収録。