SCP-173-JP

登録日:2025/04/04 Fri 21:18:10
更新日:2025/04/16 Wed 15:10:07
所要時間:約 4 分で読めます




SCP-173-JPとは、怪異創作コミュニティサイト『SCP Foundation』に登場するオブジェクトの一つである。
項目名は「恐竜 - イミテーション」。
オブジェクトクラスは「Euclid」。

概要

SCP-173-JPは大量の玩具が集合して恐竜の姿をとっている異常存在である。自律動作を可能としており普段は「ガラガラ」「ガチャガチャ」というような音、時には[編集済]とボカされるような音まで立てながら歩行している。

SCP-173-JPの最大の異常性はこの音にありコレを直に聞いた者はSCP-173-JPへの警戒心を失い危険を顧みず接近しにいってしまう。
この状態に陥った人間はSCP-173-JPまで辿り着くと「大事なおもちゃ」「思い出のおもちゃ」「無くしたおもちゃ」「懐かしいおもちゃ」「憧れのおもちゃ」がSCP-173-JPの中にあるなどと言いながらSCP-173-JPの身体を掻き分け中に入り込もうとし始める。
この際SCP-173-JPを構成する玩具の結合力は人間の力で容易に脇へ押しのけられる程度にまで弱くなる。この状態では「元のSCP-173-JPがどれだけ小さくとも侵入を試みた人間は最終的に全身が完全にSCP-173-JPの中へ収まってしまう」という異常性もついでに発現するようだ。

取り込まれた人間は、奥へ進むにつれてSCP-173-JPを構成する玩具や土にどんどん圧迫され最終的に死亡してしまう。その後、SCP-173-JPの体積は取り込んだ人間分だけ大きくなる。
発見経緯によるとコイツは初期収容時に発見現場近辺の村を一つ滅ぼしておりその際大量の村人を取り込んだことで最大で75mにまで大きくなったとのこと。

作者曰くSCP-173-JPを構成する玩具は全て人間を素材に作られているとのことで[編集済]とぼかされていた部分には「取り込まれた人間の声でうめき声混じりの音楽を奏でるオルゴールの音」なんてものも入るらしい。

特別収容プロトコルは
  • SCP-173-JPは徹底的に破壊して可能な限り小型化させてから完全防音室に保管してね
  • 現在SCP-173-JPは30cmまで小型化できると判明しているよ
  • Dクラス職員以外は収容室に立ち入り禁止。調査する際は遠隔の機械を使ってね
というもの。
どうやらSCP-173-JPの持つ破壊耐性はコア的なモノにしか効果が無いようで、後から人間を取り込んで増やした肉体部分は普通に破壊できるようだ。



余談

コチラの作品はSCP-173-JPコンテスト 「それはアートから始まった」の優勝作品である。
『何らかの芸術作品を写した画像』をメインに用いることを条件とするコンテストで元々は藤浩志氏の「トイザウルス」という作品が添えられていた。
しかし件の画像に付けられていたCCはSCP-JPサイトのライセンス上使用できないものであったことが後に発覚。現在SCP-173-JPの報告書に画像は貼られていない。

そういう経緯や特徴的なフレーズが無いこともあってか『173』というSCP界隈において重要な数字を冠する割に知名度が低いとされる場合もある。
しかし対抗組織がいない限り只管人間を取り込み続け成長する厄介さなどから財団の敗北後を描くtaleにはそれなりに出演しており『玩具』『恐竜』の2単語が並べてあれば大抵当オブジェクトのことを差している。
SCP-1500-JP、通称『和魂祭』ではひょっこり出演しておりSCP-040-JPの白虎、SCP-444-JPの朱雀、SCP-777-JP(内に出てくる別存在)の玄武と肩を並べ東幣重工と関わりある存在として四神獣の『青龍』の枠を務めていた。

追記・修正は懐かしの玩具を手にしてからお願いします。



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最終更新:2025年04月16日 15:10