登録日:2025/05/13(火) 11:40:00
更新日:2025/09/29 Mon 18:28:19
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『瑠璃の宝石』は、ハルタにて2019年から連載されている漫画作品。作者は渋谷圭一郎。
2025年9月現在7巻までと副読本「瑠璃の宝石 公式図鑑」が刊行。
またアニメ化もされており、TOKYO MXなどで2025年夏より放送中。
概要
タイトルに宝石の文字が入っているし宝石も扱っているが、どちらかと言えば宝石も含めた鉱物や鉱物採集についてのあれこれを描いた作品。
石の発見と研究を通して世界についての理解度を深めていく事へのロマンや、手がかりを得て現象を解明していく楽しさについても触れられている。
鉱物学についての事が主眼だが関連して地学全般、特に地質学、古生物学の内容も含んでる。
作者は大学で鉱物学を専攻し理科の教師として働いていた経歴を持っており、現実に鉱物学の現場での事などを漫画に落とし込んでいる。
インタビューで作者は「鉱物に興味を持ってくれる学生は多かったが、そういった人も社会に出ると離れて行ってしまう。鉱物採集をより身近に感じられるような話にしたい」と語っている。
登場人物のほとんどが女の子なのもその都合。現実はやはりオッサンばっかりだとか
単行本化に伴い、話の間に凪の小憩というコラムページが挿入されていて、本編の補足解説が行われている。
そして単行本の表紙には登場した鉱石や道具類が散りばめられている。
掲載紙と単行本では白黒でしか表現できなかった鉱石や道具類がカラーで表現されていて、よりイメージがつかみやすくなっている。
また、9月にはこの作品の設定資料集兼イラスト集である副読本「瑠璃の宝石 公式図鑑」が刊行。
登場キャラクターの設定や新規イラスト等も収録されているが、実態はほぼ鉱物図鑑。
作中に登場した鉱石や宝石、道具類に自然環境などが実物写真付きで紹介されているが、写真には鉱石の産地やサイズに撮影者情報なども付与され、解説も専門家が手がけるなどのガチ構成となっている。
あらすじ
キラキラしたものが大好きな女子高生・谷川瑠璃。
近くの山で水晶が採れると聞いて、「自分でも見つけられるかも!」と水晶を探しに山へと向かう。
そこで鉱物学を専攻する大学院生・荒砥凪と出会い一緒に鉱物採集をすることに。
ある時は川の砂から砂金を選り分け、サファイアの産地を目指して顕微鏡を覗き、鉱石を探して山道を歩く。
頼りになる先輩達、鉱物採集を通して出来た友人、知れば知る程きらめきを増す宝石と世界。
そんな世界の先を見たいと、鉱物採集の世界へ入り込んでいく。
登場人物
◆谷川 瑠璃
(CV:根本 京里)
「きっと世界で一番綺麗な石なんです、それだけはわかります」
本作の主人公。キラキラした綺麗なものに目が無い高校1年生。周りからはもっぱらルリと呼ばれている。
山で水晶が採れると聞いて用意もなしに山へ向かったはいいが、そこでどうすればよいか分からず途方に暮れていた所、偶然出会ったナギに頼み込んで水晶を採集する事に成功。
それ以降ナギや伊万里の宝石および鉱物採集に同行するようになり、鉱物の世界に興味を向け始める。
当初は綺麗な石や高価な石にだけ目を向けていて、ナギ達が話す鉱物や環境についての話や石の研究をする意味等は理解できなかった。
更に初めてやる石の計測や予備的な調査の必要性もよくわからず、気が散りがちだった。特に「ない事を確認する」為の調査はかなり辛く、伊万里のフォローが無かったら活動自体止めていたかも知れない程。
ただ、ナギや伊万里の説明や真剣な研究姿勢を見たりした事、自分の調査によって宝石の産地候補を絞り込んでいった経験等からそれらの有効性も理解し、随分研究者らしい態度が身に付きつつある。
そこから進んで石が存在していた環境や石が出来るまでの要因などにも目を向けるようになり、石の先を視たいと考えるようになってきた。
鉱物に限らずあまり知識があるとは言えないが、現象を自分なりに解釈したり、現状を説明できる仮説を立ててその正否を確かめようとしたりと、学んだ知識を活かす事には長けているように思える。
また初心者故か発想は柔軟で、時折ナギ達が思いつかなかった視点や手段を持ち込んで物事を前進させたりする事に繋がったりもしている。
ルリ自身は自分が石の研究をしているとは思っておらず、ただ石を今以上に綺麗に見るために石の事をもっと知りたいと思っているだけと考えていたが、大学、というよりはナギ達と石の研究を続けたいと思うようになり、ナギのいる大学への進学を考えるようになる。
…もっとも自分の成績からみて入学できるとは思えず、前途の多難さを思って珍しくも尻込みしていたが、瀬戸からの圧後押しを受けて進学を決意している。
かなり勢い任せで物怖じする事もない性格で、砂金の為に川に浸かって下着まで濡れても平気。
また自分の興味を公言する事を恐れ、「変な子と思われる」と危惧する瀬戸に対して「一緒に変な子になろ」と軽く応えている。
収集した石も当初はテキトーに保管していて石の産地についての情報もあやふやだったが、これは瀬戸からの忠告もあり、綺麗に見えるようにきちんと保管するように。
◆荒砥 凪
「石は動く、私たちが思っている以上にな」
前芝大学の鉱物学研究室に所属するとても豊満な大学院生。
駆け出しではあるが研究者として活動を始めており、論文を発表したり学会に出席したりする傍ら、単独で、あるいは知り合ったルリ達や後輩の伊万里と共に鉱物採集に出かけている。
大学側や業界でも既にある程度の評価をされているようで、修士課程終了後は学芸員に、とのオファーもあったが、将来的には大学の教授として研究を続けたいとの考えから断っている。
現在は博士課程に進んでおり、引き続き研究室で研究を進めつつルリ達が入ってくるのを待つつもりである。
石そのものや石が生成される環境に関する知識はもちろん、石の計測や標本を使った実験の技量にも優れており、作中ではそれらの知識を駆使して鉱石が採れそうな場所の推測、現地で石の特定、産地の追跡等を行っている。
大学院生として伊万里の論文執筆の相談にも乗り、「テーマと関係ない事を詰め込み過ぎてる」等の添削指導も行っている。
ちなみにお酒はイケる口。大学の交流会や新歓やらで鍛えたようで、宿ではガンガンビール缶を空けていっていた。
石を研究するのは、それを通して自然をよりはっきりと理解する為。
発見した石が既存の理論を補強するのか、新しい理論のきっかけになるのかを調べて、世界についての知識が洗練されていく一旦を担いたいからだと語る、なかなかのロマンチスト。
また発見した事を形にして残す事も重視しており、ルリが見つけた鉱石についての論文を作成したりしてもいる。
ルリとは本当に偶然会っただけなのだが、ルリの勢いに押されて鉱物採集に同行させるようになった。
その後、完全な初心者であるルリに分るよう丁寧に解説し、また研究室で作業を行う時にも「その作業がどうして必要か」から説明するなど、鉱物学の先達としてルリ達を指導しており、ルリから尊敬を受けている。
ナギの方も、初心者故に集中力が途切れがちながらも素直に知識を吸収し、時に自分には出来ない発想をするようになったルリを末頼もしく見ている。
ナギとしては出来れば将来研究室に来て欲しいとも思っているが、特段囲い込むような事はせず、伊万里にも露骨な誘導などはしないよう注意してもいる。
が、なっちゃんから冗談混じりに「(ルリを)古生物研でもらっちゃっていいですか?」と言われた時はかなり動揺していた。
基本的にルリがやりたいと言ったことはなんでもやらせているが、度を越したワガママを言った時はちゃんと窘めている。(例:採掘禁止の看板が出ているにもかかわらず「バレなければちょっとくらい大丈夫」と強引に採掘を行おうとした時)
欠点としては片付けに対する意識の低さ。もう終わっているイベントの案内チラシとか、あきらかに不要そうなものも「とりあえずとっておこう」と言って捨てようとしない。
研究室の机には読んだ本や付箋を貼りまくった資料や鉱石の標本やらが乱雑に積み上げられ、更にその合間に消費期限切れが近いお菓子が挟まっていたりしており、伊万里や研究室の先生から片付けろと言われても一向に気にしない。
そればかりか、「どこに何があるかは把握しているから整理されていない訳ではない」と反論し、更に本の山の中から特定の本のみを、山を崩すことなく抜き取ってみせて「すごいだろう」と自慢する始末。
作者さんの実体験だろうか?
実はルリが通っている学校の卒業生で、在学中は地学部に在籍していた。
◆伊万里 曜子
(CV:宮本 侑芽)
「たぶんそれが、「自分の目で見る」ってことなのかな」
同じく前芝大学の鉱物学研究室に所属する大学4年生。
元々文系、特に歴史や古代の遺跡に興味があったが志望先を決めきれず、オープンキャンパスで出会ったナギの影響を受けて地学を専攻するようになった。
かなりの本好き&鉱山好きのようで、廃坑となった鉱山についての資料や絶版となった古い地形図に地方史をよく集めている。その精度は家族経営程度の規模の鉱山(採掘跡?)についても抑えているほどで、改めて内容を精査したナギも驚いていた。
その他和洋折衷建築なども興味があるようで、偶々内装がそういう物だった宿に泊まった時は、延々解説を続けながらナギを連れて宿の各所を見て回っていた。
ちなみに鉱物採集などのため遠出をする際にはナギが車を出している様だが、運転自体は伊万里もできる様子。
若干知識オタクっぽい所もあり、自分の分野に関連する話題になると早口で知識をまくし立ててしまう癖がある様子。で、大抵聞き流されるか中断される。
かなりの運動音痴のようで、山を歩いていて最初にへばるのは大抵彼女。
ルリからは、ナギに比べて知識/経験共に不足していて頼りないと思われがちで本人も自覚のある所だが、得意分野ではナギにも劣らない知識と情熱を見せる。
ただ生来の面倒見の良さもあってルリの愚痴を聞いたり収集した鉱物の扱いについてレクチャーしたりと、初心者であるルリをうまくフォローしてくれるよい先輩でもある。
最初に瀬戸の前で色々知識を披露したせいか、瀬戸からはかなり厚い信頼を寄せられており、内心「信頼が重い…」とか考えつつもなんとか応えようと頑張っている。
主に書籍からの情報に頼って研究を進めていたが、ナギやルリに刺激を受けて鉱物採集の現場にも出るように。
そしてルリの協力もあって手に入れた蛍石と鉱山の研究で論文を作成し、研究者としての一歩を踏み出す事ができた。
その後もナギやルリ、瀬戸と採集に出かけるようになり、いままで「わからない」としか言えなかった事もわかるようになったと成長を実感してもいる様子。
その成果か、アクアマリンの採集ではルリ達の前で見事に産地を特定し、面目を施すと共にナギからの信頼にも応えて見せる事が出来た。
将来的にどこかの学芸員あるいは教員の資格を取って石の研究を続けたいと考えているが、どちらも採用枠自体がない様子。、
そのため大学院へ進む事にしたようで、7巻で大学院入試に合格した事が明らかになっている。当面は卒論の執筆に追われる事になるのだろうか。
…趣味で収集した鉱山関連資料を整理して考察をつけ、「~~地域の鉱山開発史についての論考」とかタイトルつければそのまま卒論にならないだろうか。
◆瀬戸 硝子
(CV:林 咲紀)
「…喜んでくれたら、いいんじゃないかなって…思う」
ルリのクラスメイト。
子供の頃から石に興味を持っていて将来は鉱物の研究者になる事を考えている娘。
独学で学び、鉱石を集めたりもしているが、周りに自分の趣味を認めてくれる人や同好の士がおらず、やがて自身の趣味を周りから隠すようになってしまっていた。
優等生的な気質である為、両親や周りに自身の趣味を隠している事を若干後ろ暗く思っていたような節もある。
学校でルリとは特に接点はなかったが、ルリ達が海岸でガラス採集をしている所を偶然通りがかり、ナギ達が鉱物の研究をしていると知って同行。
ルリが割としっかりした知識と考えを持っている事に驚きながらも、同じ趣味を持つ友人となった。
主要な登場人物の中で唯一ルリの事を「谷川さん」と呼んでいたが、徐々に打ち解けていった結果ルリと呼ぶように。ルリの方も同時期辺りから瀬戸の事を名前呼びするようになっている。
展示即売会でおそろいの水晶アクセを買ってご満悦な様子。
独学で学んだ期間が長いせいか割と本由来の知識に頼るところが大きく、現物についての細かい知識あるいは現場の常識的なものが欠けがち。どちらかと言えば伊万里に似たタイプか。
本格的に山に分け入っての採集などもやった事がなかったようで、初めて鉱石を手に入れた時は非常に嬉しそうだった。
また展示即売会などのイベントもある事を知らず、初めて参加した時には「石好きなんて全然いないと思ってたけど、本当はこんなにいたのよね」と笑顔で語っていた。
収集した鉱物も1つ1つ箱に仕舞って整理しているが、「1つだけ箱のサイズが大きいのが気になる、やり直したい」と漏らすなどなかなかこだわりがある様子。
その後ナギ達から鉱物採集を通して研究者の考え方等を学び、ルリ達との交流で同じ趣味の友人と活動する楽しさを経験し、改めて大学へ進んで研究者になる意思を固める。
趣味を公言する事への恐れもいろいろ明け透けなルリの影響からか薄れつつあり、両親にも趣味を打ち明ける事が出来た。
またルリが、ナギと共に石の研究をしたいと思っている事にも気付き、ナギに打ち明ける様圧を掛けている後押ししてもいる。
◆笠丸 葵
(CV:山田 美鈴)
「そんなの本当に見れたらすげーだろうな」
ルリのクラスメイトで以前からの友人。見た目ちょっとルーズなギャル風。
ルリの綺麗なもの好きな趣味も知っており、綺麗なものの前でテンションを上げて騒ぐルリを「あーはいはい」と聞き流してくれるよい友人である。
宝石や鉱物に興味はないが実は山登りが趣味であり、(水晶採集の為に)山へ登るというルリ達の話を聞いて自分も行くと言い出す。
山登り当日は割と本格的な装備で現れ、天候が急変するきっかけを察知して撤収を促すなど随分山慣れした様子を見せていた。
目的が水晶採集と聞いてがっかりするも、水晶の塊をロープで引き出そうとしたりと最後まで同行し、なんだかんだ楽しんでいた気立てのよい娘。
学校で根城にしている空き教室をルリ達にも使わせていたが、そこに残っていた旧地学部の備品から活動ノートを発見。
そこに書かれていた鉱物らしいもの"水晶の木"の探索に乗り出すルリ達に協力する事になった。
"水晶の木"発見以降もルリや瀬戸達とつるんでおり、文化祭ではメイド服姿で化学部の出し物に協力したり、雪山登山の練習と称して冬の鉱石採集に同行したりしている。
◆笹屋 夏樹
「人を立ち上がらせるのは感情を燃やした熱なんだよ」
鉱物学研究室のお隣、古生物研究室に所属する大学3年生。
ほぼ初対面のルリや瀬戸に対しても「なっちゃんって呼んで欲しいな💓」と話すほど人当たりのよい性格。なお度々のアプローチにも関わらず瀬戸からは「笹屋さん」呼び
子供の頃から化石や恐竜に興味を持っていたが、曾祖父が持っていた化石コレクションにあった青い化石(アクアドラゴン)を再度見つけたいと思い、地学に強く恐竜の研究が出来そうな前芝大学へ入学。
目的である青い化石はまだ見つかっていないが、恐竜をはじめとした古代の生物や古代の環境についての研究と化石採集に習熟しており、化石1つから生物や当時の環境を推定できる程の腕前になっている。
専門だけあって化石や古代の環境についてはルリやナギも驚くほどの知識を持ち、鉱物学とは違う切り口で石を見ている事で、ルリに感銘を与えている。
ルリや瀬戸が石好きであると知ると惜しみなく知識を披露し、瀬戸の進学先の探し方決め方等の相談に乗ったり、ルリの密かな進学意思を応援したりとなかなか世話を焼いている。
その他ルリの将来についてナギに水を向けてからかったり、伊万里の資料を見て瞠目したりと、結構な勢いで鉱物研にも馴染んでいる。
元々研究室同士で学科の枠を超えた分野横断的な協力が出来ればと思っていたが、偶々知り合ったルリを介して行った化石の黄鉄鉱化実験や青い化石の探索で、図らずも実現する事になった。
実は作者の前作「大科学部」から続投しているキャラクター。
前作では化石を含めた地学全般を推すキャラだったが、今作では化石に特化したキャラになっている。
その他の登場人物
◆身内関連
ルリから水晶のアクセを買う為の小遣いをねだられた際に、水晶なら近くの山で取れるらしいと伝えた、ある意味この話のきっかけを作った人。
元より割と放任主義だったようで、その後娘が鉱物方面の趣味を進みだしても特に止めるでも応援するでもなく、好きにやらせている。
娘が自由に育ってくれている事を喜んでいる半面、自由に育ち過ぎとも思っており、出来れば大学生の人達からいい影響を受けてくれればよいが、と望み薄だなとも思いつつ願っている。
幼い頃の瀬戸が石を拾ってはしゃいでいるのを嗜めたりして、瀬戸の、自分の趣味に対する意識を歪めてしまった感のある両親。
まぁ小さい子が「将来石の研究をする!」と言い出したら普通止めるものだろうから、両親に悪気はなかったと思われるが。
瀬戸から自分の趣味を打ち明けられてからは基本応援するスタンスのようで、採取活動用のバッグを買ってあげている。
◆化学部
ルリ達が通っている学校にある化学部。
活動内容も自分たちで決め、理科室の薬品も自分達である程度自由に管理している程学校からも評価されている様子。
ルリたちが旧地学部の活動ノートの内容を検証するため、南極石の生成実験を行う時に材料となる薬品を貰いに行ったのが初出。
上記化学部の部長。作中で名前は公開されていないが、公式図鑑では(志宝 椿)となっている。
部の存続および予算の増額の為、実績の積み増しとアピールに余念がない有能な部長。
ルリ達が、自分が渡した薬品できちんと南極石の生成実験を成功させた事に感銘を受け、ルリ達を部に勧誘したりその手法の提供と文化祭での協力を求めた。
その際の言動や文化祭の時の態度が割と露悪的なものに見えた為、瀬戸や部員からも反感を買いそうになったが、その本意は部員達が自由に活動し続ける為であり、その事を知った部員たちも反感を納めている。
研究者であっても組織の枠から自由ではいられない事を良く知っているようだが、ひょっとすると地学部が廃部になった経緯を聞いていて、その轍を踏まないようにしているのかもしれない。
上記化学部の部員達。
公式図鑑では網野 巴、向山 倫、沢栗 渡の3人が紹介されている。
癖の強い部長の言動をフォローしつつツッコミを入れているのが網野、ルリたちが生成した南極石に見入っていたのが向山、その後ろで実験手法を確認していたのが沢栗との事。
◆学校関連
ナギが高校生だった頃に所属していた地学部の部長。
ナギと一緒に"水晶の木"を見つけるも諸事情から充分な調査が出来なかったものの、情報をノートに纏め、後進に託して卒業していった。
現在どうしているかはナギも知らないらしい。
前芝大学で鉱物学研究室を主宰している(であろう)先生。呼び方は教授だったり先生だったりするが、呼び方が一定していないだけなのか複数人いるのかは不明。
本編には未登場だが、アメリカで開かれる学会にナギを連れて出席したり、研究室の机周りを整理しろとナギに伝えたりと存在はうかがえる。
アニメ
現在は2025年内に放送開始予定とだけ公表されている状態で、公式サイトでPVとキービジュアルが公開されている。
後に2025年7月より放送開始と告知され、TOKYO MXなどで放送されている。
作品制作にあたって、鉱物類に対するリアリティある作画を求めて、専門家のイラストレーターにも声をかけて製作にあたている。
例えば第2話で描かれる黄鉄鉱と金を比較して見た目の違いなどは特に意識したとされる。それだけ質感を描くにも苦労したと監督のインタビューで述懐されている。
アニメ製作は「
お兄ちゃんはおしまい!」のスタジオバインド。
キャラデザなどを可愛く描きつつも、鉱物採集に対するこだわりや豆知識をふんだんに盛り込み、本作の魅力を引き出している。
監督を藤井慎吾、シリーズ構成を横手美智子、キャラクターデザインは藤井茉由が担当。
主題歌
OP:「光のすみか」
安田レイによるオープニングテーマ。
宝石が生れるまでの悠久の時と、自然が織りなす神秘的で奇跡のような過程を自分自身と「強い意志」とを重ねながら作詞していったという。
ED:「サファイア」
Hana Hopeによるエンディングテーマ。
自身が思う光とは何なのかをテーマに作っていた曲であるとのこと。
余談
・オープニング詐欺?
アニメOPである「光のすみか」の曲調、歌詞、また映像などがファンタジー作品のような大冒険などを想像させるもので、
某コメントが流れる動画サイトでは凪さんの死亡という存在しない記憶を回顧するコメントがちらほらと勝手に殺すな。
・悲鳴を上げるシャツ
本作品は「疑問→行動→検証→証明→……」を科学的手法によって解決する硬派なサイエンス作品であり、
ブラタモリのような教養番組としてNHKでも放映されそうな出来、ではあるものの凪さんの豊満な身体が「NHKじゃ放映できんでしょ」と言われている。
作中のセリフに倣って「石の声は聞こえないが凪さんのシャツの悲鳴は聞こえる」などと言われる。
・「神の手(ゴッドハンド)」の瑠璃
ストーリーの都合でもあるが、凪さんが説明してすぐ(あるいは説明の途中で)瑠璃が目的の鉱石を見つける、というのがよく見られる。
無論、ご都合主義の範疇ではあるがその様から「宝石の神に愛されている」「神の手(ゴッドハンド)」と称される。当然のことながら捏造とは無縁だ。
追記・修正は最近鉱物採集や化石採集に行ってきた人にお願いします。
- 理系の人、地学好きの人には文句なしに勧められる良作なんだが……一巻は本当に人を選ぶ。何がとはあえて言わんが……読者サービスのつもりで書いてたのが反発のほうが多かったらしく、2巻以降はそういう描写は無くなった。最初からそうで良かった気もするが、マイナーな題材ってことで編集も少しでも読者を惹き付けたかったんだろうなあ -- 名無しさん (2025-05-13 17:30:31)
- 鉱石採集はなあ…大学研究室とか高校部活とかのバックグラウンドないとやりにくすぎる趣味だよな… -- 名無しさん (2025-05-13 20:20:47)
- ↑2正直言えば自分としてはあの路線も割と好きで無くなったのは少し残念 ハルタならそう気にするほどのもんでも無かったと思うんだが -- 名無しさん (2025-05-14 15:58:06)
- ↑この作品の場合、あの路線を続けるなら「そもそもミニスカートや短パンで鉱物採集に行くな」というツッコミが避けられないからなあ -- 名無しさん (2025-05-14 21:54:14)
- タイトルは瑠璃の宝石?瑠璃と宝石?記事タイか記事最初の〜とはの所が違うからどっちなんだか… -- 名無しさん (2025-05-15 12:38:03)
- とりあえずデカい女の子が人気のないところに行くといくだけで薄い本の題材にピッタリだからヨシ! -- 名無しさん (2025-09-10 22:51:14)
- ↑2サービスの見せ方が下手というかね。あれはいくらなんでもキャラが気にしてない不自然が真っ先に立つわなと。いきなり皆無状態になったのも残念だし、着替えシーンとかで上手くやってればなあって。瀬戸さんのが見たかった -- 名無しさん (2025-09-12 06:49:55)
最終更新:2025年09月29日 18:28