アットウィキロゴ

バカボンおそ松のカレーをたずねて三千里

登録日:2025/12/02 Tue 04:35:23
更新日:2026/04/05 Sun 09:33:37
所要時間:約 4 分で読めますのだ




バカボンおそ松のカレーをたずねて三千里』とは、1991年にスタジオぴえろによって制作されたアニメ作品。

概要

赤塚不二夫の代表作である『天才バカボン』と『おそ松くん』のクロスオーバー作品となっており、両作品のメインキャラクターたちが『西遊記』をはじめとする様々な童話や御伽噺の登場人物に扮装して繰り広げるギャグと冒険を描いた長編作品。

当時同じ制作会社で作られ、同じ局(フジテレビ)で放送されていた『平成天才バカボン』と『おそ松くん(カラー版)』がベースとなっており、脚本は両作品に参加していた浦沢義雄が担当。
『平成天才バカボン』の後番組である『おれは直角』が最終回を迎えた翌週の1991年10月19日と10月26日に前後編として放送され、その後VHS及びDVD化*1もされている。

余談だが「『おそ松くん』のキャラで西遊記をする」というネタ自体は、1966年の特別作品『ギャハハ三銃士』(『おそ松くん』『オバケのQ太郎』『ブラック団』のキャラ総出演による漫画)が原作サイドで存在。
『ギャハハ三銃士』とは「チビ太が悟空ポジション」「六つ子が中盤の敵扱い」なんて共通点があった。
元々『おそ松くん』自体が週刊少年サンデー連載版中期以降やアニメ版にて「最低限のキャラ設定以外は各キャラの立ち位置、場合によっては世界観すら異なる話」を多数展開しており、本作はその流れの先にある作品とも言える。

あらすじ

ある日、バカボンのパパはバカ田大学カレーライス研究会の後輩・印度加礼夫と再会を果たす。そこでカレーが食べたくなったパパは加礼夫を自宅に招待するが、うちに帰るとそこにはパパがリクエストしていたすき焼きの用意が。
カレーが食べたいとダダをこねるパパに仕方なくママはルーを買ってくるよう頼むが、町中の店がお休み。本官さんから美味しいカレーはインドの天竺まで行かなければ無いと聞いたパパは、三蔵法師になりきって猪八戒のバカボンをお供に天竺へ旅立つのだった。
道中でチビ太の孫悟空、イヤミの沙悟浄も仲間に加え天竺を目指す一行であったが、彼らの前に一癖も二癖もある面々が次々と登場し、やがて一行は離れ離れになってしまう。
果たして、パパたちは天竺に辿り着き美味しいカレーにありつけるのか?

登場人物

CV:富田耕生
『天才バカボン』の主人公。パパが最初にすき焼きをリクエストしていたにも関わらず「カレーが食べたい」とワガママを言い出したのが全ての始まり。
空腹のあまり、倒れて動けない相手をいきなり食べようとしたり、お宝や食べ物に目が眩んでお供に面倒ごとを押し付けたりと、本来崇高であるはずの三蔵法師とは程遠い身勝手な言動が多い。

  • バカボンの猪八戒(バカボン)
CV:林原めぐみ
『天才バカボン』の本来の主人公。
本作ではパパに加え、イヤミやチビ太といった癖の強いキャラクターたちが増えているためやや影が薄い。

  • チビ太の孫悟空(チビ太)
CV:田中真弓
岩壁に立ちションをしていたところ、地盤が緩んでいたため岩が落下してきて押しつぶされていた。
石頭→石焼き芋と連想したパパとバカボンに齧られそうになるが、終盤では彼の石頭が窮地を脱する鍵となる。
筋斗雲・如意棒・分身の術と、元ネタの孫悟空の能力を遺憾なく発揮し、本作のMVPと言っても良いほどに活躍する。

  • イヤミの沙悟浄(イヤミ)
CV:肝付兼太
川でシンクロナイズドスイミングをしていたが、木に頭をぶつけて気絶し、そのまま干からびていた。
パパたちに釜茹でにされそうになったり、ダヨーンとキスをさせられたり、ダヨーンからの求婚を拒絶するためパパとラブラブなフリで逃げようとしてさらに逆鱗を踏んだりと損な役回りが多い。

CV:千葉繁
パパの三蔵法師が乗っている白い馬。
眠れる森のダヨーンと誰がキスをするかの話し合いで候補にされそうになる。

  • トト子姫(トト子)
CV:松井菜桜子
森のお城に住むお姫様だが、演じているのが平成版トト子なのでやはり性格は荒っぽい。サービスシーンもある。
戦車や巨大ロボトト子スーパーデフォルメ13号を所持しており、前者に至っては自分の城が壊れるのもお構いなしに砲撃しまくっている。
カーテンコールでは「こんなアニメ見てると頭悪くなるわよー!」と特大クラスの自虐発言をする。

  • ウナギイヌ
CV:田原アルノ
トト子の家来。
「この森で一番美しいのは誰?」というトト子の質問に冗談半分で「眠れる森のダヨーン」と答えてしまったがために追い回される羽目になる。
その後も三蔵法師一行に丸焼きにされそうになったりと終始ろくな目に遭わない。

  • 眠れる森のダヨーン(ダヨーン)
CV:神山卓三
森の真ん中でイビキをかきながら眠り続けているが、王子様(イヤミ)のキスで目を覚ます。
その後は巨大ロボ鉄人ダヨーン58号を操縦しトト子のロボと対決するが、最後は共倒れとなった。
なお、気絶する際にカツラがずり落ちていたので性別は男である。

  • 六つ子の盗賊(おそ松、チョロ松、トド松、カラ松、一松、十四松*2
CV:井上瑤、松本梨香林原めぐみ、真柴真理、横尾まり、松井菜桜子
タイトル通り、主役の一人……のはずだが本作では中盤にしか登場しない。
アジトに忍び込んだパパとチビ太を迎え撃つが、チビ太一人に全滅させられた。その後壺の中に生き埋めにされ、両親に救出される。

  • 目玉のお巡りさんのスフィンクス(本官さん)
CV:千葉繁
六つ子の盗賊のお宝を持ち逃げしたパパとチビ太の前に現れる。
頭にはピストルを隠し持っており、パパに罪を擦りつけられたチビ太を撃ち落とした。
物語上、パパたちはインドに向かっているはずなのだが、何故か遠く離れたエジプトのような場所におり、背景にはピラミッドも見られる。

  • ヘンゼルのお父さんとグレーテルのお母さん(松野松造、松野松代)
CV:水島鉄夫、横尾まり
六つ子の両親。お菓子の家で暮らしていたが、パパとバカボンが激突してきたことで壊されてしまう。
生き埋めにされていた六つ子を救出した後、パパとバカボンを「ファンタジーと浪漫溢れる人魚姫釣り」の餌にする。

  • ハタ坊のピノキオ(ハタ坊)
CV:真柴真理
パパとバカボンが飲み込まれた鯨の体内でピアノを演奏していた。
原典と同様、嘘をつくと鼻が伸びるが本当のことを言うと元に戻る。
体内からの脱出方法を二人に教える程度で、出番自体は短め。

  • ファンタジーとロマンあふれる人魚姫(デカパン)
CV:大平透
普段はいつものようなパンツ一丁の格好で歩いており、孤島に打ち上げられたパパに脱ぎ捨ててあった人魚の下半身を発見される。
パパの口を封じようとするもお釈迦様に雷を落とされ降参。正体を秘密にするのを約束に、天竺までの道を開いた。

  • お釈迦様(バカボンのママ)
CV:増山江威子
パパの三蔵法師が呼びかけることで現れ、悩める人物を導いてくれる存在。
時に雷を落とし制裁を加える。

  • バカボンのママ、ハジメちゃん
CV:増山江威子、坂本千夏
「優しい奥さん」と「賢そうな子供」。
ワガママなパパに振り回されながらも仲良く暮らす姿はある人物の心に重くのしかかり……。

  • 本官さん
CV:千葉繁
先述のスフィンクスとは違い、本物のお巡りさん。
交番で寝ていたところをパパに起こされ、美味しいカレーのルーが欲しければインドまで行くよう教える。

  • レレレのおじさん
CV:千葉繁
「お出かけですか〜?」でお馴染みの名脇役。
何故かエジプトにもいる。

  • 印度(いんど)加礼夫(かれお)
CV:神山卓三
本作のゲストキャラ。パパのバカ田大学での後輩で、カレーライス研究会に所属していた。
当初はインドの強盗を名乗り笛で蛇を操っていたが、うまく操れないようで尻を噛まれた。
パパに自宅へ招待されるもすぐに帰ってしまう。






…こうしてワシが三蔵法師になり、バカボンが猪八戒になり、追記・修正を求めて天竺に旅立ったのだ。

この項目が面白かったなら……\カレーだったのだ/

最終更新:2026年04月05日 09:33

*1 2011年に発売されたDVDソフト『赤塚不二夫アニメコレクション 映画・TVスペシャル・OVA 豪華13本立てなのだ!』内の一本。

*2 エンディングでの名乗り順。