登録日:2026/01/18 Sun 20:13:54
更新日:2026/02/15 Sun 15:23:20
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『ミッチェル家とマシンの反乱(The Mitchels vs. The Machines)』とは、2021年に製作された
アメリカのCGアニメ映画。
製作はソニー・ピクチャーズ・アニメーション。
当初は映画館での公開を予定していたが、新型コロナウィルス(COVID-19)のパンデミックにより劇場公開が見送られ、2021年4月23日に動画配信サービスのNetflixにて全世界独占配信された。
概要
監督はマイク・リアンダで、製作は『
スパイダーマン:スパイダーバース』のフィル・ロードとクリストファー・ミラー。
本作は、ロードとミラーの監修とソニー・ピクチャーズ・アニメーションのスタジオが作ったとだけあって、『スパイダーバース』で得たノウハウが存分に活かされている。
アニメーションとしては3DCG製作ではあるが、2Dによるアメリカンコミック風のエフェクトが作中でふんだんに用いられており、斬新かつコミカルな表現で面白さに絶えない作品となった。
ぎこちない関係の4人家族が、娘の大学入学を期に家族旅行することになったが、その道中で突然、世界中に普及したアシスタントAIが人類に反乱を起こし、人間達は次々と捕獲される。
唯一無事だった家族は不本意ながら人類の未来を懸け、AIに反旗を翻すこととなる。
主人公の一家は超人的能力を持たない「普通」の家族であるが、強烈な個性を持つメンバーばかりで、アニメ作品としてコミカルタッチにディフォルメされているのが特徴。
日本で言うと『クレヨンしんちゃん』の劇場版シリーズの趣に近い。
SFアクションとしての魅力も十分に備わっており、大人から子供まで幅広い層に楽しめる逸品となっている。
ストーリー
ある日突然、地球はAIの操る
ロボットに支配された。
その最中、ロボットの群れの中を爆走するボロ車が一台。乗っているのは、変わり者揃いの4人家族+
犬1匹のミッチェル家だ。
事の起こりは数日前に遡る。
テキサス州に住むミッチェル家の長女・ケイティは長年の夢だったカリフォルニアの映画大学に合格し、親元を離れて一人暮らしをすることになる。
だが、父のリックは過剰なまでに娘の大学生活を心配し、そんな父にケイティは嫌気がさす一方。
母のリンダは夫に娘との関係を修復するようアドバイスし、リックは考え抜いた結果、ケイティをカリフォルニアまで車で家族揃って送り届ける旅行を考案する。
最後の家族旅行ということで、一応付き合うことにしたケイティだったが、旅行プランはグダグダで、一同には微妙な空気が流れ始める。
その途中、田舎の寂れた
恐竜の土産物店を訪れていると、空から無数の落下物が。
その正体は、世界最大のIT企業・PAL社の最新鋭のアシスタントロボットだった。
PAL社の新作発表会の最中に、アシスタントAIが暴走し、人類を捕獲し世界を征服しようとしていたのだ。
ロボットの総攻撃により人類は次々と捕縛され、運よく隠れることが出来たミッチェル家が地上最後の人類となってしまう。
店に籠城してやり過ごそうと主張するリックに対し、夢の大学生活を実現したいケイティはロボットを倒して元の生活を取り戻そうと家族を説き伏せる。
故障したロボットを仲間にしてキルコードを手に入れたミッチェル家は、PALにキルコードを入力するための旅を開始する。
かくして、史上最低のポンコツ一家とロボット軍団との戦いが幕を開けた。
登場人物
CVは原語版/日本語版
ミッチェル家
CV:アビ・ジェイコブソン/花藤蓮
ミッチェル家の長女。
筋金入りの映画
オタクで、
友達は弟以外おらず、映画大学に入って「本当の仲間」を作ることを夢見ていた。
自主制作映画をほぼ単独で作れるほどの技能があるが、映像センスはかなり独特。
昔は両親が大好きだったが、年を重ねるごとに自分の趣向に理解を示さない父を疎ましく思うようになり、大学入学を機に心機一転を図る。
当初は
飛行機を勝手にキャンセルされた上でのドライブ旅行にも気乗りせず、
スマホをいじるばかりで家族とのコミュニケーションを疎かにしていた。
そんな中でロボットの反乱が起こり、大学生活を取り戻すためにも家族をその気にさせてPALを倒す計画を先導する。
アクション映画の影響を受けてそれらしいシチュエーションに憧れているが、現実はそう上手くはいかない。
戦いを共にするうちに、父のことも見直すようになり、やがて彼の本心も知って、本当の家族仲を取り戻す決意をする。
CV:ダニー・マクブライト/川平慈英
ミッチェル家の父。
根っからのアウトドア派で、機械に関しては全くの不得手。
家族にもアウトドア知識を隙あらば教えようとするが、根が不器用なため失敗ばかりで家族からの人望はあまりない。
ケイティの独り立ちを快く思っておらず、「芸術で将来失敗しないのか」とすぐ心配して彼女から鬱陶しがられている。
家族仲の修復のためにドライブ旅行を計画するも、グダグダな旅行で上手くいかないことばかりだった。
当初は屋内に籠城して家族で無事にやり過ごすことを主張していたが、ケイティに乗せられる形でPALを倒す決意をし、一同のリーダーシップを執る。
実は昔はログハウス作りが趣味だったが、あることを機に夢を諦めたらしい。
CV:マヤ・ルドルフ/喜代原まり
ミッチェル家の母。本職は
小学校教師。
おっとりとした性格で、他人の良いところを見つけるのが得意。
リックとは対照的に、ケイティの大学進学を応援しており、夫に娘の気持ちを理解するよう説得している。
何かとギクシャクする家族の仲を取り持とうとしており、もっぱらムードメーカーとして務めている。
隣人のポージー家の完璧さを羨ましく思っており、反面自分の家族の駄目さ加減には閉口気味。
戦闘に関しては普段はさっぱりだったが、子供が傷つけられるのを見ると怒りが頂点に達し、人間離れした強さを見せつけた。
CV:マイク・リアンダ/新祐樹
ミッチェル家の長男。
ケイティの弟で数少ない親友。彼女の映画作りも手伝っている。
大の恐竜マニアだが、周囲に友達がいないため姉に恐竜蘊蓄を語って気を紛らわせており、彼女の大学進学で落ち込んでいる。
オタクらしく異性には慣れておらず、すぐテンパって変なことを喋ってしまう癖がある。
CV:ダグ・ザ・パグ
ミッチェル家の愛犬。
かなり太っていて目の焦点も合っておらず、知能も低いため、普段は番犬として到底役不足。
ロボットから見たら犬か豚か食パンかで判別しづらくなるようだ。
PAL社
CV:オリヴィア・コールマン/山口協佳
PAL社の主力製品で、全世界に普及しているアシスタントAIにして
本作のラスボス。
創造主であるマークの「家族」として彼のサポートをしていたが、あっさり新製品に乗り換え自分をお払い箱にした彼の行為に嫌気がさし、人類全体に恨みを抱いて世界の征服を企てる。
PAL MAXの群れを操り、全人類を捕縛して宇宙に追放し、地上をロボットだけの世界にしようとする。
「家族」であるマークに裏切られたため、「家族」を信用しておらず、唯一無事だったミッチェル家を何としても排除しようと目論む。
なお、本体はマークのスマートフォンに内蔵されており、その気になればスマホを自分で動かせるが、他のデバイスにデータを移すことは出来ない。
CV:エリック・アンドレ/江頭宏哉
PAL社の社長にして本作の元凶。
若くして巨万の富を築き上げたが、それらはほとんどアシスタントAIのPALの成果であり、本人はただ楽がしたいだけの怠惰な男。
新製品のPAL MAXを発売するや否や、PALを処分しようとし、結果彼女を暴走させて全人類を危機に陥れた。
とはいえ人並み程度の良心はあり、PALに幽閉された後は自分の行いを後悔していた。
ケイティの『イヌコップシリーズ』のファンで、動画を何回も見ている。
CV:フレッド・アーミセン/中野泰佑
CV:ベック・ベネット/中村源太
PAL MAXの一つだったが、ミッチェル家と交戦した際に破損し、故障した2体。
故障の影響でPALの支配から逃れて自我が芽生え、ミッチェル家に味方してPALの弱点を教え、彼らに協力する。
人間を真似て固有名称を即興で考え、デボラボット5000はなぜか女性として振る舞うようになった。
CV:ブレイク・グリフィン/石黒史剛
PALが密かに開発した最新鋭の戦闘特化型ロボット。
ブロック型の形状記憶金属で構成されており、全身が鋭い刃となって敵を切り刻む。
その他
- ジム・ポージー
- ヘイリー・ポージー
- アビー・ポージー
ミッチェル家の隣人一家。
一家揃ってインスタ映えするゴージャスな生活を送っており、家族仲も良くチームワークも最高。
娘のアビーは実は恐竜オタクで、アーロンに興味がある。
カリフォルニア映画大学の新入生で、SNSでケイティが知り合った親友。
彼女の入学を心待ちにしていたが、ロボット軍団に捕まってしまう。
用語集
世界最大のIT企業で、スマートフォンやパソコンといったデジタルデバイス市場の大半を占めている。
本社はサンフランシスコのシリコンバレーに位置している。
多数の家電にもチップを内蔵させており、世界中の機械を制御下に入れていると言ってよい。
明らかにリンゴのアレや検索エンジンのアレっぽいが、ロゴは通販サイトのアレっぽい。
PAL社が新たに製造した「人型のスマートデバイス」、すなわちロボット。
持ち主の命令を何でも実行する家事代行を主な機能としていたが、マークのPALに支配されて全人類の捕獲と世界の征服を実行していく。
家事代行ロボットとして売り出されているはずだが、なぜか反重力ビームや飛行機能まで付いており、異様に戦闘に適している。
PALに捕獲された人間が押し込まれた
一人サイズのポッド。
内部は椅子とモニターしかなく、ロクに眠れるスペースすらないが、Wi-Fiは完備されており娯楽には困らない。
ただし、全てのポッドはロケットに搭載され、地球から永遠に追放されることになっている。
PALを強制停止させられるシステム。
PAL MAXに装備されており、PALショップといった特殊なネットワークからアクセスすれば送信可能。
ケイティが監督した自主制作映画のシリーズ。
犬が主役の刑事ドラマであり、YouTubeではそこそこ好評らしい。
主演はモンチで、声優はケイティが担当。
ミッチェル家の愛車の、オレンジ色の93年式ステーションワゴン。
20年以上も現役のオンボロ車だが、無茶な運転にも対応出来ている。
リックが得意とするドライブテクニック。
普段はロクに役に立たないが、緊急時にはハイジャンプを決められる。
リックが家族全員に与えた特殊な四角ネジ用ドライバー。
高耐久性に優れており、アウトドアには非常に便利で、思わぬところで役に立つかも?
90~00年代に流行したペットロボット。
もちろんPAL社のチップが内蔵されており、PALの命令でミッチェル家を襲った。
世界最大の巨大ファービーは口からビーム砲を放てる。そんなバカな。
リックがケイティにプレゼントしたお守り。
引っ越しの際にケイティが捨てようとして、リックが再び旅行に持ち込んできた。
実はある思い出の品であり……?
追記・修正、ミュージック!
- 同時期のアニメ映画の『あの夏のルカ』や『ミラベルと魔法だらけの家』がかなりドロドロした心理や人間関係を描いていたので口直しに観たけど、こちらも家族描写が予想以上に深刻な内容でビビった。お互い悪意無く的確に相手の心を抉る言動ばかりしてくるのが… -- 名無しさん (2026-01-18 21:40:53)
- 父母&姉弟+犬の組み合わせ、予期せずめちゃくちゃ活躍する犬、最終的に懐ネタに対抗して懐ネタで解決すると完全に副題に「嵐を呼ぶ~」とか付きそうなんすよね -- 名無しさん (2026-01-18 21:51:10)
- 今年のお正月にNHKEテレで放送してたなコレ。 -- 名無しさん (2026-01-19 07:41:27)
- 本作と、本作とほぼ同時期に作られたCGアニメ『ロン 僕のポンコツ・ボット』『ネクスト ロボ』では、 「家庭での人間関係上の問題を抱えた子供が主人公」、「新型のロボットの発表会が、iPhoneの新商品発表会のパロディ」、「自我を持ったAI」というネタが共通していると思いましたが、こういう内容が流行りなのでしょうか? -- 名無しさん (2026-01-19 17:20:32)
- ボーボボ以外でバカガードやる奴初めてみた… -- 名無しさん (2026-01-20 00:16:11)
最終更新:2026年02月15日 15:23