スパイダーマン:スパイダーバース(映画)

登録日:2019/03/16 Sat 21:18:40
更新日:2023/11/17 Fri 16:30:09
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大いなる力には、大いなる責任が伴う。


運命を受け入れろ。






『スパイダーマン:スパイダーバース(SPIDER-MAN Into The SPIDER-VERSE)』とは18年公開のアメリカのCGアニメ映画。
MARVEL社のコミックヒーロー「スパイダーマン」を題材としたアニメ映画である。
製作はソニー・ピクチャーズの子会社ソニー・ピクチャーズ・アニメーション。
製作総指揮には、『LEGO ムービー』のフィル・ロードとクリストファー・ミラーが名を連ねている。
監督はボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマンの3名があたった。
日本語吹替版のエンディングテーマはTK from 凛として時雨の「P.S. RED I」。


概要

さて、MARVEL COMICSにおける「スパイダーマン」は1人ではないことをご存じだろうか。
MARVELでは様々な世界観=アースが描かれ、そこでは異なる設定のヒーローが複数存在している。
無論スパイダーマンも例外ではなく、ことにスパイダーマンは大多数のアースで同時に存在しているのである。
そして、本誌の企画として「全アースのスパイダーマンを集結させる」コミックが生まれた。それが『スパイダーバース』である。
本作品はその企画を映画化したものであり、スパイダーマン映画としては初の試みとなる。
ただし、本作品とは原作版とは内容も含め大きく様変わりしているので注意。
スパイダーマッ!が登場するのは原作版の方である(もっとも、ちょっとしたお遊びはあるが*1)。

時空が歪められた結果、複数のスパイダーマンが一つの次元に召喚され、チームを結成するという題材の本作。
今作で主人公に抜擢されたのは、コミック『アルティメット・スパイダーマン』で初の黒人(正確にはアフリカ系とヒスパニック系のハーフ)スパイダーマンとして登場したマイルス・モラレス。本作が映画としては初登場となる。
マイルスを元祖スパイダーマンのピーター・パーカーが導いていくというシナリオとなっている。
個性的な「スパイダーマン」たちが一堂に会するだけでなく、未熟なヒーローの成長譚としても完成されており、「スパイダーマン映画で史上最高傑作」の呼び声が高い。

公開されるや否や全米で絶賛された本作は、アメリカ国内のアニメを対象としたアニー賞において最優秀長編アニメーション作品賞をはじめとする4部門を受賞。
それだけではなく、ゴールデングローブ賞の長編アニメーション作品賞、さらには世界一有名な映画賞であるアカデミー賞の長編アニメ映画賞を受賞し、その勢いは留まるところを知らない。
すでに続編の製作も決定しており、どの新しいスパイダーマンが加入するか期待が寄せられている。

ちなみに本作の日本語版キャッチコピーはサム・ライミ版実写映画第1作と同一のものである。
ストーリーや細かい演出にもサム・ライミ3部作を意識したものが多いので予め目を通しておくと更に楽しめる。


ストーリー

ここニューヨークでは、1人のヒーローが日夜活動を続けていた。
その名はスパイダーマン。蜘蛛のように壁を這い歩き、ビルの谷間を渡り、人を助け、悪を打ち砕く親愛なる街の隣人だった。

一方、ブルックリンに住む中学生の少年、マイルス・モラレスは自分の人生に悩んでいた。
望まぬ進学校での生活に何かと口うるさい父親との確執によって、彼は自信を失ってしまう。
彼にとっての心の癒しは叔父のアーロンとの時間だけだった。
そんなある日、彼は捨てられた古い地下鉄の駅で一匹の蜘蛛に噛まれ、指が壁にくっついたり他人の心が読めるようになったりする特殊能力を身につけてしまう。

真相を確かめるべく、後日マイルスは蜘蛛に噛まれた地下通路へと向かうが、その奥で謎の巨大な装置と、怪物と戦うスパイダーマンの姿を目撃し、その戦いの渦中に巻き込まれてしまう。
戦いの果てで作動した装置は爆発を起こし、スパイダーマンことピーター・パーカーはマイルスに装置を止めるキーを手渡し、その直後現れた悪の親玉、キングピンに殺されてしまう。
責任を感じたマイルスは与えられた能力を使ってスパイダーマンの代わりを務めようとするが上手く行かない。
ピーターの墓の前で嘆いていると、そこへピーターそっくりの中年男が現れる。

そう、キングピンの開発したのは多元宇宙を繋げる装置であり、装置の暴走によって異なる5つの次元の扉が開いてしまった。
そして、それぞれの次元から、異なる5人の「スパイダーマン」がやって来たのである…!




登場人物

※CVは英語版/日本語吹替版の順で記載。

スパイダーマン一同

  • スパイダーマン/マイルス・モラレス
CV:シャメイク・ムーア/小野賢章
進学中学校ヴィジョン・アカデミーに通うアフリカ系とヒスパニック系のハーフの少年。
非常に優秀な頭脳を持っているが、気の知れた地元から離れた生活を嫌がり、退学になるためにテストで意図的に0点を取っていた。
趣味はグラフィティ・アートで習作をスケッチブックに描き留めたり、自分のお手製ステッカーを作ってこっそり街に貼ったり、壁にスプレーで落書きしたりしていて、中々の腕前。
自分の素行について口うるさく、学校のことについても口出ししてくる父を鬱陶しく感じる迷えるお年頃。
ある日古い地下鉄の駅で放射性の蜘蛛に噛まれて壁に自在にくっつける能力を得たことがきっかけで、スパイダーマンの戦いに巻き込まれることとなり、瀕死のピーター・パーカーに使命を託される。
ピーターの跡を継いでコスプレ用スパイダーマンスーツを着たものの未熟なため上手く行かなかったが、別世界のピーター・B・パーカーとの出会いや他の次元のスパイダーマンたちと戦いを共にし、本物の戦士として目覚めていく。
作中何度も「解けた靴紐」「くっついて離れない指」が彼が勇気を持って一歩踏み出せないでいることの象徴として描写される。
壁に張り付く能力だけでなく、身体から麻痺毒を発する能力や透明になる能力を身に付けたが、当初は上手くコントロールできずにいた。


  • スパイダーマン/ピーター・パーカー
CV:クリス・パイン/中村悠一
マイルスの世界でニューヨークを中心に活躍していた、いわゆる「元祖」で最も有名でスパイダーマン。
我々の知るアース-616の「ピーター・パーカー」のイメージが最も強く反映された人物だが、26歳の大学院生で金髪の美青年であるなどの相違点もある。
悪党退治に人命救助に勤しみ、最愛の妻とも順調、さらにタイアップCMや音楽も出したりして順風満帆な人生を歩んでいた。
キングピンの野望を打ち砕くために次元転移装置を破壊しようとグリーン・ゴブリン、プロウラーと激戦を繰り広げたが、その戦闘の果てに装置は爆発し重傷を負う。
その後、偶然巻き込まれた少年マイルスに装置を破壊するためのキーを託し、現れたキングピンに殺されてしまう。
後述のピーター・B・パーカーと区別するため「RIピーター・パーカー」と呼称される。
パーカー家の物置を超ハイテクなガジェット倉庫に改造しており、その中にはPS4『Marvel's Spider-Man』のアドバンス・スーツを始め各コミック作品に登場するスーツが収められている。


  • スパイダーマン/ピーター・B・パーカー(From:Earth-616B)
CV:ジェイク・ジョンソン/宮野真守
マイルスが最初に出会った別世界のピーター・パーカー。現世界のピーターとは異なり黒髪。
40代のくたびれた中年男で、かつてのヒーローとして活躍していた面影はほとんど残っておらず、腹もすっかり突き出ている。
ヒーロー活動に打ち込み過ぎたせいで子供も作らず、妻のMJとも離婚してしまい、復縁したいもののその勇気を持てずにいた。
次元転移でマイルスと偶然出会い、彼からスパイダーマンとしての指南を乞われ、嫌々ながらそれを了承し、奇妙な師弟関係が出来上がる。
当初厭世的で皮肉屋だったが、戦いの中徐々にかつての戦士としての気力を取り戻し、自らを犠牲にしても他のスパイダーマンたちを元の世界に戻そうと尽力する。
スパイダーマンとして活躍した期間が最も長いため、ヒーローとしては5人の中でも一番のベテランで、ブランクを感じさせない動きを見せる。
また、長い暗証番号を一発で記憶する、軽口で相手を挑発しペースを崩すなど、原作におけるピーターのように知略に長ける一面も。


  • スパイダー・グウェン/グウェン・ステイシー(From:Earth-65B)
CV:ヘイリー・スタインフェルド/悠木碧
マイルスと同い年の、白いスーツを身に着けたスパイダーウーマン。
他のスパイダーマンたちより一足先に現次元に出現し、マイルスの学校に転入して潜入捜査を行っていた。マイルスとの初対面でスパイダー・センスが反応し彼がスパイダーマンの力を持つことには気づいていたものの、正体を明かさず探り探りで接していた。結果、能力を使いこなせない彼の不注意で彼の左手と自身の右側頭部がくっついて離れなくなり、髪の毛をカットされアシンメトリーのヘアスタイルになった。
自分の世界の友人・ピーター・パーカーがヴィラン化したうえに彼を殺してしまい、そのことがトラウマとなって友達を作れないでいる*2
しかし、転入先で知り合ったマイルスとの関わりや他のスパイダーマンたちとの出会いで、心を打ち解けていく。


  • スパイダーマン・ノワール/ピーター・パーカー(From:Earth-90214B)
CV:ニコラス・ケイジ/大塚明夫
モノクロの世界から来たスパイダーマン。職業は探偵
1933年の世界恐慌の最中、ギャング絡みの硝煙に塗れた犯罪を孤独に戦うハードボイルドヒーロー。
「色」の存在しない世界から来たため、現世界のカラフルさに憧れを抱いている。ルービックキューブがお気に入り。


  • ペニー・パーカー
  • SP//dr*3 (From:Earth-14512B)
CV:キミコ・グレン/高橋李依
32世紀の未来から来た少女と蜘蛛型パワードスーツ。
日本のアニメ風絵柄で表情豊かな天才女子中学生で、蜘蛛に噛まれたことにより身に着けたサイコリンク能力で自律式のパワードスーツSP//drの頭脳である蜘蛛と意思疎通しながら動かしている。
SP//drの起動試験中に父親を事故で亡くし、父の代わりにSP//drの操縦者となった。
原作コミックではエヴァンゲリオン風の巨大パワードスーツを纏ったダウナーな少女であり、本作に登場するスパイダーメンの中では間違いなく最もアレンジされたキャラクターと言える。


  • スパイダーハム/ピーター・ポーカー(From:Earth-8311B)
CV:ジョン・ムレイニー/吉野裕行
カートゥーンの世界から来たブタ型のスパイダーマン。
コミックの『スパイダーバース』と違い、本作のハムは原典準拠の「豚の力を持った蜘蛛」である。
見た目からしてやることなすこと全てがギャグになってしまうが、周囲を的確に皮肉るニヒリズムを持ち合わせている。
戦闘力も高く、磁石やハンマーといったギャグタッチのギミックを使用。


ヴィランズ

  • キングピン/ウィルソン・フィスク
CV:リーヴ・シュレイバー/玄田哲章
巨大な体格と凄まじい怪力、そして不屈の執念を持つ男。
相撲が得意で、特殊な武器もパワードスーツも薬品による強化も魔法超能力も一切持たない生身の人間ながら、ヒーローに肉薄する強大な戦闘力の持ち主。
表向きは心優しき実業家だが、裏の顔はニューヨークを牛耳る犯罪組織のボス。
行く先々で自分の邪魔をするスパイダーマンに激しい憎しみを抱いている。
スパイダーマンを攻撃する姿を目撃されたことで妻子に逃げられ、その挙句に2人が事故死してしまい、2人を取り戻すために「妻子が生きていた次元」と現次元を融合させる計画を思いつく。
しかし、それは今の次元を破壊しかねない禁断の手段であった。
スパイダーマンを殺し、邪魔者はいなくなったと思われていたが、別次元のスパイダーマンたちの到来によって彼らと戦うこととなる。
実写では『デアデビル』のヴィランとして有名。


  • プロウラー
CV:?
キングピンに忠実な殺し屋。常にデップーに似たデザインの覆面を被り、正体は不明。
特製のギミックを装備したスーツを着用して空を飛び、高速のバイクで敵を追い詰める。
キングピンからマイルス殺害を請け負うが、その任務の先で思いもよらぬ展開が…。


CV:キャスリン・ハーン/渡辺明乃
アルケマックス社の量子物理学者。まさかの女性版ドック・オク。
一見陽気な女性だが、研究のためなら手段を選ばないマッドサイエンティスト。
キングピンの命令を受けて次元転移装置を開発し、その結果に興味深々。
四本の巨大アームを自在に操るスーツを着用する。

ちなみに他の研究者達も、侵入者であるスパイダーマンを光線銃で攻撃したりと危険な連中である。


  • トゥームストーン/ロニー・トンプソン・リンカーン
CV:マーヴィン・ジョーンズ3世/鶴岡聡
キングピンに忠実な部下。灰色の肌をした長身の大男。
ボスに逆らう者ならば味方であろうと銃を向ける。


  • スコーピオン/マック・ガーガン
CV:ホアキン・コシオ/三宅健太
全身をサソリのように改造された怪人。
足は四つの機械で出来ており、スペイン語を喋る。


CV:ヨーマ・タコンヌ
全身緑の巨大な怪物。元は人間だったようだが、現在は見る影もなく獣そのものとなっている。
ピーター・パーカーとの戦いで次元転移装置の爆破で死亡。


  • リザード/ピーター・パーカー
トカゲ人間となった怪人。
グウェンがいた世界のピーター・パーカーがヴィラン化した姿であり、回想シーンのみの登場。
上述にある通り、グウェンとの戦闘で命を落としていた。*4



周囲の人々

  • ジェファーソン・デイヴィス
CV:ブライアン・タイラー・ヘンリー/乃村健次
マイルスの父でNY市警の警官。
息子の身を案じるあまり彼に口うるさくしつけており、逆に彼に鬱陶しがられている。
警官として強い誇りと使命感を持つが故に、法に沿わず勝手に悪を取り締まるスパイダーマンのことを快く思っていない。
なお、乃村氏はドラマ版『デアデビル』でキングピンの日本語吹き替えも演じていた。


  • リオ・モラレス
CV:ルナ・ローレン・ペレス/小島幸子
マイルスの母で看護師。
父を煙たがる息子の心を解きほぐそうと優しく接する。


  • アーロン・デイヴィス
CV:マハラーシャ・アリ/稲田徹
マイルスの叔父でジェファーソンの弟。
普段遊んでばかりで自堕落な生活を送っているが、気さくで面倒見がいいためマイルスから慕われている。
最近ある仕事が入ったためマイルスとの時間がおろそかになっているが…。


  • メイ・パーカー
CV:リリー・トムリン/沢海陽子
ピーター・パーカーの育ての叔母。
スパイダーマンとしてもサポート役を務めており、彼の死後、地下の秘密基地を守り続けていた。
家を荒らす者にはバットで立ち向かう男気を持つ。


  • メリー・ジェーン・パーカー
CV:ゾーイ・クラヴィッツ/甲斐田裕子
ピーター・パーカーの最愛の妻。彼の葬儀では参列客たちに生前の夫の遺志を伝えた。
別次元ではピーター・B・パーカーの妻でもあったが、スパイダーマンとして身を乗り出しすぎた生活のために心がすれ違い、彼と離婚してしまう。


  • ベン・パーカー
CV:不明/長克己
ピーター・パーカーの育ての叔父。
「大いなる力には大いなる責任が伴う」の名台詞を甥に遺した。


  • ヴァネッサ・フィスク
CV:レイク・ベル/田中敦子
  • リチャード・フィスク
CV:不明/大平あひる
キングピンの愛する妻と息子。
スパイダーマンを痛めつけるキングピンの姿に恐怖し彼から逃げ出し、その途中で事故に遭って死亡する。
キングピンは彼女らを別次元から取り戻そうとしているが…。


  • ガンケ
マイルスのルームメイト。
オタクでパソコンやコミックにかかりきりであり、転入してきたルームメイトにも無関心。


  • スタン・リー
CV:本人/高桑満
…まだ出てるよ!
スパイダーマングッズ店を経営しており、スパイダーマンのコスプレスーツで悩むマイルスに「サイズは合うよ、いつかね」と「後戻りできないこと」を教えた。



サウンドトラック/劇中歌

マイルスのファッションやグラフィティ趣味を始め、要所要所にヒップホップやストリートカルチャーの小ネタが散りばめられている今作だが、特に顕著なのがサントラや劇中歌。

繰り返し印象的に使用された「SUN FLOWER」を歌うポスト・マローンを筆頭にニッキー・ミナージュやジュース・ワールド、Ty Dolla $ignなど、新進気鋭の若手ヒップホップ/R&Bアーティストが多数参加しており、
マイルスの「現代のNYに住むどこにでもいるような少年」というキャラクター性が強調されている。

一方、物語序盤でマイルスがアーロンのアパートに向かうシーンでは、ヒップホップ東西抗争の最中に命を落としたノートリアスB.I.Gの名曲「Hypnotize」が流れている。
ノートリアスB.I.Gと言えばブルックリン生まれブルックリン育ちの伝説的なヒップホップアーティストで、デビュー前にはクスリの売人をしながらフリースタイルラップでスキルを磨いていた逸話も広く知られている。
アーロンの年齢を30後半~40前半と仮定すれば、ちょうどマイルスくらいの多感な年頃に彼の全盛期とその死を見ている事になる。
それを踏まえてこのシーンを見るとアーロンが「未だに昔の生き方を変えられない不器用で哀れな中年」にも見えるかもしれない(顔はむしろノトーリアスB.I.Gより、ライバルのトゥパック・シャクールの方が似ている)。

また、マイルスとアーロンの2人が閉鎖された地下鉄駅の跡地にグラフィティアートを描くシーンでは、更に前の世代のクラシックにしてヒップホップアンセム「Apache」がリミックスされて使用されているなど、古参ヒップホップオジサンにも優しい。


余談

ピーター・B・パーカーの当初声優には、一番ベテランであるという設定を利用してサム・ライミ3部作でピーターを演じたトビー・マグワイアを起用する予定だったらしい。もし実現していた場合、日本版吹替キャストは猪野学氏になっていたことだろう。

さらに『アメイジングシリーズ』でピーターを演じたアンドリュー・ガーフィールドや、MCUシリーズでピーターを演じているトム・ホランドも出演することも予定していた。

もし実現すればファンにとっては天地がひっくり返るほどの興奮する瞬間になっていたかもしれないが、
「『スパイダーバース』の概念が分かりにくくなってしまう」という不安と「観客の混乱を招く」という理由で残念ながら実現されなかった。

そして、その実現されなかった“夢の共演”は数年後にまさかの形で実現する事となる……





OK。じゃあもう一度最初から説明するよ。

僕はWiki篭り。10年間このアニヲタWiki(仮)で追記・修正しているWiki篭りだ。

項目を作ったり、荒らしを火消ししたり、細かいところを追記・修正したりとかね。

誰でも項目を作れる。君にだってWiki篭りになれるんだ。













































































  • スパイダーマン2099/ミゲル・オハラ
CV:オスカー・アイザック/関智一
  • ライラ
CV:グレタ・リー/坂本真綾
マイルスたち6人のスパイダーマンの戦いを別世界で監視していたスパイダーマンとそのパートナー。
彼らの手にはマルチバースを自力で行き来できるガジェットがある。果たして彼らの目的は…?


  • ミーム・スパイダーマン
CV:ヨーマ・タコンヌ/稲田徹
アース67、1967年~1970年にアメリカで放送されたアニメの世界でのスパイダーマン。
応援を乞いに自身の目の前に現れたミゲルを偽者呼ばわりした。
彼とミゲルが口論になっているシーンを最後に本作は終了する。



































敵は、全て(マルチバース)のスパイダーマン




SPIDER-MAN

ACROSS OF THE SPIDER-VERSE

アクロス・ザ・スパイダーバース



運命なんてブッつぶせ。


6.16 FRI






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最終更新:2023年11月17日 16:30

*1 マイルスのスケッチブックにレオパルドンが描かれている。

*2 Earth-21205のピーターもヴィランとなったが、あちらの世界では逆にグウェンが死亡している。

*3 邦訳版原作コミックの注釈によれば発音は「スパィダー」。

*4 Earth-TRN1074のピーターもグウェンの代わりに命を落としていたが、最大の相違点がピーター自身が蜘蛛に噛まれてスパイダーマンになった後である。