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SILENT HILL -SHATTERED MEMORIES-

登録日:2026/02/04 Wed 21:28:01
更新日:2026/07/25 Sat 01:22:27
所要時間:約 19 分で読めます




注意
このゲームをプレイすると、あなたは心理的に分析されることになります。
あなたの本当の姿に従って、ゲームは変化していきます。
あなたの真の姿が…あなたのためだけの悪夢を生み出します。
あなたはゲームを遊び、ゲームもまたあなたをもて遊びます。




SILENT HILL -SHATTERED MEMORIES-は、コナミが発売したホラーアドベンチャー。キャッチコピーは『見られている。その恐怖から決して逃げられない-。』。タイトルのSHATTERED MEMORIESは「粉々になった記憶」を意味する。
対応プラットフォームはWii、PS2、PSP。CEROは15歳以上対象。発売はいずれのハードでもアメリカが最も早く、日本では全ハードで2010年3月25日に発売された。




【ストーリー】

娘のシェリルと車で出かけていたハリー・メイソンは、サイレント・ヒルの外れで交通事故を起こしてしまう。咄嗟にシートベルトを外し、車外へ出るも、そこで力尽き倒れてしまう。

場面は変わり、主人公はドクターKの元を訪れセラピーを受け始める。ドクターKから渡された最初の質問票は、簡単な性格テストのようなものだった。

場面は戻り、車外で目を覚ましたハリーは、助手席にいたはずのシェリルがいないことに気付く。彼は懐中電灯片手に、娘を探して雪の降るサイレント・ヒルをさ迷い歩くのだった。



【概要】

サイレントヒルシリーズの7作目に当たる本作は、5作目の『 サイレントヒルゼロ 』と同じくイギリスのClimax Studiosが開発した。
シリーズ1作目を「再構築」したリ・イマジネーション作品であり、登場人物や舞台には多くの共通点が見られる。
一方、単なるリメイクではないため、「行方不明になってしまった娘を探す父親」というストーリーの中核部分はそのままに、人物像や互いの関係、裏世界の扱いなどは全く異なる観点で描かれている。

開発を担当したClimax Studiosは当初、サイレントヒルシリーズの世界観を用いたスピンオフ作品のシューティングゲームを企画していたが、これはコナミの承認を得られず、最終的に中止された。
次の企画はシリーズの後継作品となる『Silent Hill: Cold Heart』であり、19歳の女子大生が雪と氷の世界でサバイバルを行うというものであった。この段階で既にセラピーや心理パラメータなどのシステムが盛り込まれていた。
しかし、これではプロデューサーを納得させられないと考えたClimax Studiosは、初代『サイレントヒル』を再構築する方向へ舵を切った。これは以前からコナミが好意的な反応を示していたアイデアであったため、最終的に同社は『SHATTERED MEMORIES』の本格的なプロジェクトを立ち上げることとなり、本作の完成へと至った。



【特徴】

セラピー

プレイ中、主人公に対してドクターKによるセラピーが行われる。内容は彼がテーマを提示し、それに沿った質問やテストが行われるというもの。
作中では7回行われ、これにどう答えたかによって後述する心理パラメータが変化する。

+ セラピーの内容
・第1回
1枚の質問用紙を渡され、性格や行動に関する7つの質問に「正」、「誤」で答える。中には性的で際どい質問も。回答後、浮気をしたか否かについて再度確認される。

・第2回
対人関係に関する質問を3つされた後、「幸せな家族」と題した絵に色を塗るよう指示される。絵には煙突のある一軒家、乗用車、夫婦と思しき男女、背景の木などが描かれている。回答後、君の家族もこんなに素敵なのかと尋ねられる。

・第3回
いくつかの単語を挙げ、それが自分の高校時代に合っていたかどうかを尋ねられる。その後、空白の時間割表と科目が書かれた紙を渡され、「理想の時間割」を作るよう指示される。

・第4回
テーブルの上に人物の写真が7枚並べられ、死んでいるか眠っているかを見分けるよう指示される。回答後、正解は無いが彼らは皆死んでいる、あるいは皆眠っていると告げられる。

・第5回
ある物語について、王女の死に対する罪の重い者から軽い者まで順番を決めるよう指示される。物語は、「ある国の王子が他国の王女に恋心を抱いた。王子は王のもとを訪れて王女に求婚し、儀礼として断ることのできなかった王は王女の懇願を無視してこれを受け入れてしまった。王女は王子に連れられていったが、初夜の夜に取り乱して逃げ出してしまい、平原で雄牛に突進され即死した」というもの。

・第6回
結婚に関する質問をいくつかされた後、6枚の写真を3組の夫婦に分けるよう指示される。写真には服装や背景、髪の色などが異なる男女が3人ずつ写っている。

・第7回
テーブルの上に並べられた7枚の絵を、性的に感じるものとそうでないものに分けるよう指示される。



心理プロフィール

本作を最も特徴づけるシステム。
本作ではプレイ開始時に項目冒頭の注意が表示されるが、その文言通り、本作ではプレイヤーの行動によって心理パラメータがリアルタイムで変化し、作中に登場する人物の見た目や服装、性格、言動から町の施設、メールの内容、マップ内の落書き、果てにはエンディングの内容まで変化する。この心理パラメータに最も影響を与えるのが前述したセラピーとなる。そのほかにも、会話の際に相手の顔を見るか、知り合った相手と状況に応じた連絡を取るか、素直に相手の指示に従うか、街中でどのようなものに注目するか等々によっても変化する。


裏世界

シリーズ恒例の裏世界に当たる要素は、本作では「氷の世界」、あるいは「悪夢」と銘打たれている。元となる舞台が変化するという基本は同じであるが、今作では町や人が凍り付いた世界へと変化する。
本作では「氷の世界」でのみ敵が襲ってくる仕様となっており、それに気付いてしまうとかなり緊張感が削がれるという問題点を抱えている。


戦闘

本作は「戦えないことによる恐怖」をテーマとしており、プレイヤーは敵に対して一切のダメージを与えられない。そのため敵からは基本的に逃げるしかなく、敵にしがみつかれたときは振りほどくことしかできない。ステージによっては障害物を倒す、どこかに隠れることもできるが、あまり有効ではないことも多い。有効に機能するのは発煙筒であり、数こそ限られるものの、使用している間は敵が一切寄ってこなくなる。発煙筒は置くこともでき、敵の通行を妨げられる。
マップの使い勝手がいまいちであり、おまけに迷路じみたステージで敵からひたすら逃げ回ることになることからかなりのストレス要素となっており、本作の評価を下げる要因の一つとなっている。HPが尽きてもゲームオーバーにならず、何度でもリスタートできるのが救いだが…


探索

町を探索し、必要なものを探すという基本コンセプトは変わらず。
本作では自分で物を調べたり操作したりできる「インタラクトモード」がある。脱出ゲームなどでおなじみの要素だが、本作の謎解きはほとんどが非常に簡単…というより謎解きにすらなっていないものが多く、単に手間を取らせるだけの場面も多い。例えば段ボールを開ける際にはふたとなる4片をそれぞれ別々に開けていき最後に中身を取り出す、あるいは財布から鍵を取る際には留め金具を外す→財布を開く→鍵を引き抜くという3段階の操作が必要等々。これワンボタンで良かったのでは…
また、敵が出ないにも関わらず懐中電灯無しでは探索しづらい場所も多く、表の世界では敵が出ない仕様と相まって、緊張感が無く単に見づらいだけのステージが多いという難点も。一方で何かに懐中電灯を当てた際、ハリーが独り言をつぶやいて反応する仕様が盛り込まれており、没入感を高める工夫もなされている。
Wii版ではこれらの短所に改善が見られ、Wiiリモコンを実際に動かして懐中電灯の操作や謎解きをするため、没入感をより高めている。


思い出の品

マップ内には誰かの「思い出の品」が全部で25個残されている。ゲームクリアには一切必要無いが、ストーリーの背景を知る手掛かりとなる。


携帯電話

ハリーは現代的なスマートホンを所持しており、様々な機能を活用することができる。


電話をかける

電話帳に登録されている連絡先に加え、街中で見かけた番号にも掛けられる。
謎解きにも使用するほか、コナミカスタマーサポート(573)やサイレント・ヒル・カスタマーセンター(311)といったお遊びも。


地図

簡易地図と広域地図を表示可能。自身の移動経路や「氷の世界」では脱出ポイントも表示される。
「氷の世界」では世界が凍り付いたことで通路がふさがれている箇所もあるのだが、通行可能か否かがマップに表示されないためやや使いにくい。Wii版では手動で線を書き込めるのでこの点は解消される。


ボイスメール

作中の舞台には何らかの思念が残されている場所があり、ノイズや懐中電灯の点滅がヒントとなる。近づくとエコーメッセージと呼ばれるボイスメッセージが届く。先へ進むためのヒントもあるが、誰かのつぶやきや家族の会話など、ストーリーを知る手がかりも多い。


カメラ

カメラ機能が搭載されており、メモ帳代わりに使える。保存枚数が10枚まで。
特定の場所には何らかの残留思念が残されており、こちらもノイズや懐中電灯の点滅がヒントとなるほか、画面に残留思念が目に見える形で現れる。写真を撮るといわゆる心霊写真が撮れる。これによってその場所で何が起こったのか知ることができるほか、ボイスメッセージが届くこともある。こちらも攻略よりストーリーの背景を知るために重要な要素となっている。



【舞台】

・サイレント・ヒル
リゾート地として知られる町。季節柄、雪と氷に覆われている。
本作では特に「教団」の存在については言及されていない。
ハリー一家は、サイレント・ヒルのレヴィン・ストリート1206番地に住んでいる。


・ミッドウィッチ高校
悪天候時に体育館が避難シェルターとなる高校。
中々に荒れているようで、ベルトで自分の首を死なない程度に吊る「息詰まりゲーム」なるものが流行っているらしく、死者も出ていることから高校直々に注意喚起がなされている。


・レイクサイド遊園地
ゲーム開始時のムービーでハリーとシェリルが顔出しパネルに興じている遊園地。


【登場キャラクター】

・ハリー・メイソン
本作の操作キャラクター。30歳の白人男性で作家。
一人娘のシェリルを溺愛している。
事故を起こし、娘とはぐれたことでサイレント・ヒルの町や周辺を探索することに。
ゲーム開始時点ではメガネをかけており、服装などから第1作のハリーと比べてやや活発ではない印象を受ける。
サイレント・ヒルをさ迷う最中に様々な人と出会うが、知り合いと思しき人を覚えていないなど、ときおり記憶が混乱する。
ゲーム開始時は水色のワイシャツに茶色のジャケットを羽織っているが、ゲームの進行と共に心理パラメータに合わせて服装が大きく変化する。中には明るい色のアロハシャツも用意されており、吹雪と氷の世界をアロハで探索するという何とも場違いな絵面になってしまうことも。


・シェリル・メイソン
ハリーの一人娘で7歳の女の子。
ゲーム開始前後のムービーを見る限り、活発で父を慕っていたようだ。
事故を起こしたハリーが意識を取り戻した時には、既にその姿を消していた。


ドクターK
落ち着いた雰囲気の精神科医。
主人公のセラピーを担当する。
基本的には冷静でやや皮肉を交えた話し方をする。


・シビル・ベネット
サイレント・ヒルで長年に渡り警官を務めている女性。
勤務態度はまじめであり、猛吹雪の中でもサイレント・ヒルのパトロールをしている。
本作では40歳であり、第1作の22歳から大きく年を取っている。
主人公の心理パラメータによって外見や服装が大きく変化する。また、その振る舞いもプレイヤーの行動によって大きく異なり、友好的でシェリルの捜索に協力的な態度を取ることもあれば、事故現場が管轄外という理由で捜索に非協力的な態度を取ることも。


・ダリア
年齢不明の白人女性。
ハリーとは何度か遭遇し、その度に誘うような態度を取る。
ダリア曰く、ハリーが彼女の両胸にシドとナンシーなどと名前を付けるほどの仲らしいが、ハリーの側には全く覚えがない。
やはり心理パラメータによって外見や服装が大きく異なるが、いずれも派手な恰好をしている。
なぜか作中で年齢が変化しているようであり、中年のダリアと遭遇することもあるのだが…


・ミッシェル・バルデス
町のクラブ「バルカン」で働いている女性。20代前半。ジョンという恋人がいるが、現在はうまくいっていないようだ。
同窓会に参加するためミッドウィッチ高校の体育館を訪れていたが、吹雪のため彼女以外の参加者はいなかった。
ハリーとは初対面だが、シェリルを心配して捜索に協力してくれる良い人。
彼女曰く、上級性にシェリル・メイソンという人物がいるとのこと。全く年齢が異なるので同一人物のはずがないのだが…


・シェリル・メイソン
ミッシェルの上級生。
ハリーの娘と同姓同名だが当然年齢は大きく異なる。
高校時代には教員と関係を持ち、逮捕時、あるいは収監時に撮られたものと思われる写真も残っているなど、真っ当な人生を送ってはいないようだ。
その写真の容姿はどこかハリーの娘の面影を感じさせる。


・リサ・ガーランド
アルケミラ病院に勤務している看護師。
病院の駐車場で事故を起こしていたところをハリーに助けられる。
病院近くのアパートで独り暮らしをしているのだが、助けられたお礼をすると言って初対面のハリーを家にあげ、隣の部屋で着替えるなどやや無防備。
この場面では家具のガラスに彼女の着替えがばっちりと映っており、覗き見することが可能。やりすぎるとバレるが。


・スチュアート夫妻
レビン通りに一人娘のケイティと住んでいる夫婦。
なぜかハリーの家に住んでおり、ここが自分の家だと主張するハリーに事情を説明するが、埒が明かなかったため警察を呼ぶ。


・バーの女主人
ゲームの進行によって、一部の場面でシビルの代わりに登場するバー「Good Ol' Days」の女主人。氏名は不明。
ハリーに対しては友好的に接するが、肝心のシェリルに関する情報は得られない。
登場シーンが少なく、シビルに遭遇する確率の方が高いのだが、この人にも3種類の見た目が用意されている。

・ジョン
ミッシェルと交際している弁護士。
2種類の見た目が用意されており、一方は落ち着いて見えるが、他方がヤンキーっぽいという対照的な印象を与える。


【クリーチャー】

・ロウショック(Raw Shocks)
本作に登場する唯一のクリーチャー。英語表記のRaw Shocksは「生々しい衝撃」などと訳される。
青白く毛が生えていない人型のクリーチャーで、背丈はハリーより幾分か低い。
「氷の世界」の中でのみ登場し、甲高い悲鳴のような声をあげながらハリーを執拗に追いかけ、しがみついてくる。
聴覚に優れており、遠くからでもハリーを知覚し集団で襲い掛かってくる。また嗅覚にも優れているため、ハリーが物陰に隠れていても見つけ出し引きずり出す。
足も速く、ハリーが走るよりも速いため、ただ直線的に逃げているだけではやがて追いつかれてしまう。
ハリーを襲っているものの、ハリーの体力が尽きても倒れた彼に追撃することは無く、撫でたり覆いかぶさったりするような振る舞いをするのみである。
ゲーム開始時点では性別に関する特徴を持たないが、プレイヤーの心理パラメータが変化することで、見た目が変化していく。

+ 見た目の変化
心理パラメータが「同意的」となった場合、四肢が円盤状となり、体の一部が浮遊した状態となるため、まるで輪切りにされたかのような見た目となる。頭部は中央に円形の大穴が開き、四方向に突起が生えてくる。
心理パラメータが「ドラッグ依存」となった場合、皮膚は醜く腫れ、表面に無数の水疱や火傷の跡のようなものが見えるようになる。
心理パラメータが「性的依存」となった場合、女性の特徴的な部分が強調されるようになる。胸部や臀部が肥大化し、顔には唇が見られるようになる。足はハイヒールを思わせる形状となるほか、太腿や胴体の中心には縫合跡を思わせる結合部が現れる。
心理パラメータが「忠実」となった場合、体の各所が細くなるとともに無数の穴が見られるようになる。頭も内部が空洞となり中央に大穴が開き、胴体もお腹が空洞となっている。人間の肋骨や背骨に当たる部分には皮膚の表面に骨のようなものが浮き出ており、手足の先端も失われていく。

























※以下ネタバレ解説

































全ては、君の小さな脳みその中の幻想の世界なんだ!
目を覚ますんだ!


















【登場人物】

・ハリー・メイソン
18年前に自動車事故で死亡していた。享年30歳。
作中のハリーはシェリルが頭の中で想像した理想の父に過ぎず、プレイヤーが操作していたハリーはシェリルの想像した架空のハリーに過ぎない。
実際の彼は頼れる父親では無かったが、シェリルは父がどのような人物であったかそもそも詳しくは知らない。


・シェリル・ヘザー・メイソン
本作の主人公。25歳。
複雑性悲嘆*1の状態にある。
両親の不仲は自分に責任があると自らを責めていた彼女は、父の死を受け入れられず、父の映像を繰り返し見るようになった*2。シェリルはこれらの断片的な映像や記憶をつなぎ合わせることで「英雄」のような理想の父を頭の中で構築し、それが現実のものであると思い込もうとしていた。
父の死を否定する一方で、無意識のうちに父の死の責任を誰かが負うべきであるとも感じており、父の死に対する悲しみと合わせて母ダリアに対し反感を抱くようになった。これについて、ドクターKは「彼女は君が作り上げたモンスターじゃない」と否定している。

「エコー」には彼女の記憶と思われるものが混じっており、以下の記憶は彼女のものであると思われる。
  • 家族3人でカルデコットの森へ行くも、割れたグラスで誤ってケガをしてしまう。
  • アルケミラ病院に入院する。
  • ハリーから犬をプレゼントされるも、その犬は車にはねられ死んでしまう。
  • 遊園地のアトラクションでハリーとダリアが良い雰囲気になるも、シェリルがアトラクション内に立ち入ったためアトラクションが停止し、雰囲気を台無しにする。
  • 父の死後、遊び場のブランコに一人座り、父に寂しさを訴える。

また、「エコー」によって彼女が悲惨で荒んだ人生を過ごしてきたことが示唆されている。具体的には以下の通り。
  • カルデコットの森で開かれたパーティーに参加するも、そこで薬を盛られ、雪の中倒れる、あるいは理性を失う。
  • 高校時代に恋人のスティーブから度々迫られるも、シェリルが応じなかったことで彼は苛立ち、彼女の元を去る。
  • ミッドウィッチ高校の教員と不倫関係となる。
  • 女子生徒がけしかけた男子がパパラッチとなり、不倫現場の写真を撮られ、このことが知れ渡ってしまう。
  • 女子グループによってシャワールームで全裸の写真を撮られ、広められる。
  • トルーカモールで様々なものを窃盗する。
  • 窃盗を咎めたマルコムという警備員をナイフで刺す。
  • 上記の件で逮捕、あるいは収監される。


ドクターK
本名はミカエル・カウフマン。本作では特に犯罪には手を染めていない。
シェリルのセラピーを担当し、何とか彼女に父の死を認識させようとする。


・ダリア・メイソン
シェリルの実母。
生前のハリーとは何らかの原因で関係が悪化し、やがて離婚に至った。その後、ハリーが死亡したため、シェリルとの仲も悪化した。
ハリーの死後、ダリアはシェリルを連れてシモンズ・ストリートへ引っ越し、グリーン・ライオン質店を経営している。作中でハリーの家に別人が住んでいたのはそのため。
作中、若いダリアは派手な恰好をしており、中年のダリアも派手な装いのことが多いが、エンディングで映されるダリアは一貫して年相応に落ち着いた格好をしている。ダリアの派手な恰好は現実のものではなく、シェリルの母に対する反感が反映されたものであるのかもしれない。


【クリーチャー】

・ロウショック(Raw Shocks)
正体は明確に明かされないが、ハリー自体がシェリルの想像に過ぎなかったことから、シェリルがハリーの死を認識することを拒み、幻想を維持しようとするシェリルの無意識の抑圧を表しているものと思われる。


【エンディング】

本作のエンディングは3段階になっており、「シェリルが父の死をどう受け止めるか」、「ダリアがシェリルを迎えに来るか」、「ハリーとダリルの仲が悪化した理由、または悪化した結果」がそれぞれ変化する。また、エンディングのスタッフロールと共に、プレイヤーの行動を分析した診断結果も表示される。


父の死の受け止め方

カウフマンに促され、シェリルがどのように父の死と向き合うかは心理パラメータによって以下の3パターンに分かれる。

  • シェリルは父の死を受け入れ、ずっと私のそばにいてくれたと告げる。ハリーはこれからもずっとだと返し、凍り付いて砕け散る。
  • シェリルはハリーに対しどうして死んでしまったのかと責め、死の責任は自分以外の誰かが取らなければと言う。ハリーはシェリルに触れようとするも彼女はそれを拒む。悲しそうな表情でハリーは自分のことを忘れるよう告げ、凍り付いて砕け散る。
  • シェリルは父の死を受け入れず、ハリーに対し「あなたは英雄であり、死んだ男は父ではない。あの男のことは憶えていない。あなたとの思い出しかない」と告げる。ハリーは、自分は幽霊ですらないと返し、二人は抱き合う。

一見すると一番下の分岐は父の死を受け入れていないように見えるが、この場合でもダリアが迎えに来ることがある。


ダリアの迎え

父の死と何らかの形で向き合った後、クリニックを後にしたシェリルをダリアが迎えに来る。二人は抱き合い、家路に着く。

この追加シーンはどのエンディングにたどり着いたかに関係なく表示される。流石にUFOエンディングの場合は来ないが。
条件を満たさなかった場合、このシーンは飛ばされるのだが、分岐条件の詳細は不明。


離婚の理由、あるいは別れ方

※エンディング名は通称
・離婚End
ハリーが車のそばでダリアと話をしながら出発の準備をしている。彼はシェリルに対しビデオを撮らないよう求めつつ、両親の離婚がシェリルの責任では無いこと、ハリーとダリアは既に愛し合ってはいないがシェリルのことは二人とも愛していることを告げる。

心理パラメータが「同意的」となった場合のエンディング。このエンディングは二人の離婚の原因というより、どのように離婚したかが示される。


・泥酔End
酒瓶片手に泥酔したハリーが帰宅する。彼はよろめいて倒れ込み、シェリルにビールを持ってくるよう命令する。彼は酒瓶を見つめながら家族に対する愚痴をつぶやく。

心理パラメータが「ドラッグ依存」となった場合のエンディング。生前のハリーがアルコール依存症であり、それが家族に悪影響を与え、離婚の原因となったことを示唆している。


・不倫End
オルフェウス号*3の船内で、ハリーがベッドに腰かけて撮影が始まる。自己紹介をしながらミッシェルとリサが登場し、ハリーの左右に座る。ミッシェルが彼の小説に自分達を登場させて欲しいとねだり、リサは本を二人に捧げてくれるよう求める。捧げる相手は妻と娘に決めているとハリーが冗談めかして返し、三人はベッドに倒れ込む。

心理パラメータが「性的依存」となった場合のエンディング。
生前のハリーは浮気性であり、不倫をしていたことが離婚の原因となったと示唆されている。


・喧嘩End
夫婦の寝室で、ダリアがハリーの稼ぎが少ないことをなじり、平手打ちにする。続けて彼の小説をけなし、さらに平手打ちにした後で彼をろくでなしと罵倒する。ハリーはそれに対し何も言い返さない。シェリルが撮影していることにハリーが気づくも、彼は悲し気な表情を浮かべてうつむくのみであった。

心理パラメータが「忠実」となった場合のエンディング。
ハリーに甲斐性が無く、ダリアがそれを受け入れられなかったことが離婚の原因となったことを示唆している。


・UFOエンディング
映像が漫画チックな紙芝居に切り替わる。カウフマンはシェリルに対し、本気で父親がエイリアンにさらわれたと信じているのかと尋ね、カルト集団や悪魔の話の方がよっぽどつじつまが合っていたと続ける。町全体が大きな宇宙船であると返すシェリル。扉を開けてなぜかハリーの代わりにジェイムスが現れるも、診察は明日だとカウフマンに返される。話を戻そうとするカウフマン。シェリルは柴犬の姿となりながら、母は最悪の女だったと話を続ける。カウフマンもグレイ型宇宙人の姿となり、話を続けるよう促す。心配そうに椅子の背後から見守るジェイムス。

シリーズ恒例のおふざけエンディング。2週目にユナイテッド・フルーツケーキ・アウトレットに電話を掛けた後、町中でUFOの写真を13か所で撮影するとこのエンディングとなる。内容がそもそも意味不明な上、二人の姿が変わりながら話を続けるというぶっ飛んだ内容となっている。なお、カウフマンがカルト集団や悪魔を話題にしていることから、シェリルがセラピーの過程で初代の話をした可能性が示唆されている。


これらのエンディングの後、カウフマンのプレイヤーに対する診断結果が表示され、最後にシェリルが「思い出の品」の入った段ボールに封をして、机の上に置いて立ち去るムービーが流れる。


【余談】

  • パッケージの写真は凍り付いた子供時代のシェリル。これは一枚目の心霊写真と構図が同じものとなっている。
  • 『サイレントヒルゼロ』や『HOMECOMING』の開発に関わったTomm Huletが開発ブログを開き、製作過程や関連する話題について語っていた他、ゲームのアートワークや脚本の一部なども公開していた(2026年2月現在、閲覧不可能)。
  • 日本語版の公式サイトには、スペシャルサイトとして「ドクターKの恐怖診断」が公開されていた。
  • 当初、本作はWiiとPSPのみで発売される予定であったが、サバイバルホラーに関心を持つWiiユーザーが十分ではないとコナミが判断したため、PS2版も発売されることとなった。これについて、Climax Studiosは本作をカジュアルな作品として制作したにも関わらず、コナミが硬派なゲームとして宣伝したことに失望したとコメントしている。
  • 2026年2月現在、ソフトの価格は中古であろうと高くなっているが、3機種の中ではPS2版が特に高騰している。








患者を一言で言い表すと「Wiki篭り」。

まとめてみると…
患者は戻ってくるだろう。
いろいろと理解できたが、まだ全部見たと言うわけではない。
最初に戻り、今分かったことをもとにもう一度見直してみるのも良いだろう。
患者は追記・修正してくれるだろうか?


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最終更新:2026年07月25日 01:22

*1 一般的に近親者の死などに直面した人は強い悲しみに襲われ、それに由来する反応が起こるが、これは時間の経過とともに回復していく。しかし、中には回復しないケースもあり、何らかの反応が6か月以上続いているものを複雑性悲嘆という。

*2 ゲーム開始時に繰り返されるハリーとシェリルの映像は、このことを示しているものと思われる。

*3 作中で登場した船。ハリーとダリアが過去に利用していたものと思われる。