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学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD

登録日:2026/04/19 Sun 22:29:46
更新日:2026/04/25 Sat 21:55:38
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全てが終わってしまった日――

僕は親友を手にかけ、好きだった女の子を初めて抱きしめた




『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』は月刊ドラゴンエイジにて連載されていた漫画。コミックスは全7巻。フルカラー版も刊行されている。
略称は「HOTD」「スクデッド」など。
タイトルの割に学園が舞台になるのは最序盤だけだが、まぁお約束ではある


概要

皇国の守護者』などの架空戦記で知られる作家の佐藤大輔が漫画原作を初めて書き下ろした作品であり、当時代理原稿の掲載が主だった佐藤ショウジが本格的に連載を持った作品としても知られる。
内容は平凡な日常を過ごしていた高校生たちがゾンビによる世界の終末に遭遇し危機を生き延びていくというポピュラーなゾンビ映画を踏襲した内容であり、
実際に本作のゾンビである<奴ら>の特徴や、やたら濃いモブキャラなどゾンビ映画のオマージュが見られている。

別名義でエロ漫画を描いている作画担当ショウジ氏による画力が遺憾なく発揮されており、緻密な銃器や大迫力のバトルシーンだけでなく、パンチラ・パンモロ・ド迫力おっぱいなどのムッチムチの女体描写もまた見所である。
一方で右翼団体や国際情勢といった政治関係などアクの強い描写も多く見られている。

佐藤大輔自体が遅筆かつ完結した作品がロクにない事で有名で、本作も連載時は休載が多かった。
さらには東日本大震災の影響で震災ショックを引き起こした上に心臓疾患で入院し明確に長期休載するなど更なるトラブルにも見舞われた。
そして、2017年に佐藤大輔が病没、本作は未完のまま絶筆となった。*1


今後の連載はどうするかの対応について、死後から1年経った2018年12月7日にこう回答している。
川中「現実的に『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』の世界観を継承し、伝え聞いてる断片から続きを構成することができる人は、たぶんこの世にいないと思いますよ。」

ショウジ「大輔先生はすさまじいほどこだわりの強い作家さんでした。展開も設定も、些細な資料であってもこだわりが半端ではなく、他者の介入をあまり許さないような方で。だから、もし僕が勝手に描いたら枕元に立たれるでしょう(笑)。」



川中「生前の大輔さんが「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」をどういう思いで作っていたか知っていて、さらに大輔さんに認められるような実力を持つ方が『俺が佐藤大輔の遺志を継いで描くぞ』という意志を持ち、それをショウジさんが納得されたら再開できるかもしれませんが……。」

ショウジ「そういう話になっちゃいますよね。事情が詳しく伝わっていない海外のファンからは『すぐ続きを描いちゃえよ』なんて言われるんですけど、そんなに簡単じゃないです。僕らとしても作品が途中で止まってしまっていることには心を痛めていますが、大輔先生の思いの丈を知っているだけに、迂闊には手を出せないですね。」

川中「海外のマンガや小説は、共同制作としてたくさんの制作者が関わるのが基本なんです。たとえば小説『宇宙英雄ペリー・ローダン』シリーズは最初に立ち上げた作家さんたちは亡くなっているけど、次の世代の作家さんが描き続けている。でも『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』の原作者はワン・アンド・オンリーな存在だったので、別人が簡単に続きを書けないということは理解してほしいです。」

「トリアージX」特集 佐藤ショウジインタビューより一部

連載再開を望む声は多いものの、初代担当者の川中島と佐藤ショウジは原作者(佐藤大輔)が作品に拘りを持っていた事を明かした。
それをOKしてしまうと勝手に設定を変えられる事を避けるため、意志に反するとして事実上再開は不可能であると回答している。


一方で、人気の高さゆえか絶筆後もパチンコ・パチスロ化やソーシャルゲームでのコラボが多く行われており、
Wikiなどの広告でお馴染みブラウザゲームの大手・G123からブラウザゲーム化も予定されているなど、まさに<奴ら>のようなしぶとさを幾度となく見せている。


登場人物

孝一行


主人公。藤美学園に通う高校2年生の少年。ところどころ逆立った髪の毛と三白眼が特徴。武装錬金の主人公ではない
斜に構えた無気力な性格だったが、<奴ら>発生後は次第にリーダーシップを発揮していく。
クセの強いメンバーの中では一番の常識人。

孝の幼馴染であり、1つ年上だが諸事情で留年している。巨乳
その事で孝と口論になってしまい、さらに永と交際し始めた事で孝とはギクシャクした関係となっていた。
槍術部所属の他、両親共に警察官であり本人もその影響で武術を習っており、<奴ら>との戦闘では主に長物を使う。

状況的に仕方ないとはいえヒステリックに当たり散らしがちで精神面が脆く、
作中では孝を気にしながらも永の事を引きずる、自分を棚に上げて孝と距離を縮める冴子に嫉妬するなど、嫌な生々しさを何度か見せている。
おかげでビッチ呼ばわりする読者・視聴者が多いが、人気投票では4位と高順位である。
本質的には正義感が強い少女だが、「悪女ムーブが悪目立ちした」とも言えるか。

剣道部主将で古風な佇まいが特徴のクールビューティー。JK三人組では一番小さいが十分に巨乳
2年生時に全国大会で優勝を果たしている猛者。
学園が<奴ら>で埋まっても木刀で片っ端から撃破するなど、早々に適応した。
料理が得意など家庭的な一面を持つ一方で、他者を傷付ける事に興奮するサディスティックな性癖を持っており、孝とは別方向で終わった世界を楽しんでいる節がある。
制服が洗濯中で替えが無かったという事情はあれどパンツ一枚にエプロン姿で男子の前に出てきたりと、朴念仁というか性的観念がズレているようなシーンも。
アニメ版では沢城氏の熱演もありその活躍は必見。

孝の幼馴染。吊り目で気の強いツインテールの眼鏡っ子*2さらに巨乳で縞パン
天才を自負する明晰な頭脳の持ち主。育ちのためか性格も冷静で、孝たちに続いて異常事態を察知し最序盤の学園内のパニックを生き抜いた。
しかし、一度精神的に緩んでしまうとキレ出したり、生存している両親への皮肉を(泣きながらではあるが)吐いて孝に諫められたりと言動が暴走傾向にある*3
当初は孝へ片思いしていたが、徐々にコータに惹かれるようになる。

肥満体型の気弱な軍事オタクだが、銃器を握ると好戦的な性格へと変わる。
釘打ち機を改造して即席のネイルガンを作り出すなど手先が器用で*4、海外で銃の訓練を受けた事もあり、一行の貴重な戦力として活躍する。
両親が宝石商とデザイナー、祖父母が(元とはいえ)外国航路の船長&ヴァイオリニストと、何気に華麗なる一族の出身。
名前の元ネタは平野耕太。ぽっちゃり体型でメガネをかけてるなど外見のモデルもそのまま。
本作の企画が立ち上がった際、作画担当として佐藤ショウジを推薦したのが平野氏だったのだそうな。

藤美学園の校医*5。天然系なぽややんとした性格の持ち主。作中トップ、B3桁の爆乳
長身痩せ型それでいてグラマーかつ天然ドジっ子ゆえにセクシーシーンは豊富。
一方で、一行で唯一の成人かつ医者らしく、車の運転手や一行のカウンセリングなどを担当。

両親と一緒に逃亡していた小学生の少女。数少ない貧乳
逃亡中に母親とはぐれ、逃亡先の民家で父親を目の前で殺されてしまい、<奴ら>にも襲われかけたところを見かねた孝たちに救われる。
平時はコータやジークと戯れるなど平和な様子だが、一方で夜中になると父親の最期を思い出すなどして起きてしまい、
静香に抱き締められて漸く眠るなど精神面に重大なダメージを負っており、彼女の容態を孝は「心が取り残されている」と形容するなど、メンタルケアが欠かせない状態だった。

  • ジーク(声:原田ひとみ)
孝たちに拾われた犬。中の人は巨乳
名前の由来はゾイドではなく零戦の米軍側コードネーム。


藤美学園関係者

藤美学園高校2年生。孝の親友だが、孝が想いを寄せていた麗と付き合い始めた事で結果的に孝のコンプレックスとなる。
自身の発案で校舎屋上へ籠城するも、道中で<奴ら>化した脇坂教諭に噛まれてしまい…。
<奴ら>の名前を考案した本人であり、作品世界へと誘うチュートリアル的な役割を担う。
名前の元ネタは永井豪。

藤美学園の教師。
政治家の息子だが、父親が異母弟を優先し邪険な扱いを受けた挙句に母親が酒浸りになって先立たれるなどの悲惨な境遇の持ち主。
このためか性根も歪んでしまっており、父に従いつつも一族を潰すことを画策していた。
表向きは人格者だが、コータのいじめに加担したり、麗の成績を改竄し留年させるなど実態は悪徳教師。
鬱憤をため込んでいたのか、<奴ら>の出現に伴う世界の終わりには嬉々としていた。
学園脱出後は他の生き残りの生徒たちを見事に扇動し、彼らのリーダーとなった。
その様は一行からも「カルト宗教誕生の瞬間」と揶揄されている。

  • 石井(声:浜添伸也)
何故か記事があるモブ。
憧れの静香をサポートしていた男子生徒。
保健室で籠城中に噛まれてしまうが、冴子と合流し、静香は逃げのびることができた。
最期は冴子の説得と称賛を受け、彼女の手で介錯された。

他の人物はこちらを参照。

警察関係者

静香の友人であり県警SATの狙撃手。<奴ら>発生後は空港にて籠城し<奴ら>を排除し続けていた。巨乳で喫煙者
自宅に大量の銃器類と弾薬を保管、愛車は軍用車両ハンヴィーで、
更に職業上中々戻れないという事情から自宅の鍵を静香に託していたため、これらは孝一行の大きな戦力となる。

  • 中岡あさみ
先輩の婦警と共にショッピングモール・タイエーへと逃げ込んだ生き残りたちを匿っていた新人巡査。普乳
未熟な面が目立ち、次第にコータに惹かれるようになるが…。
アニメ版には未登場だが、その活躍もあってか人気は高い。

  • 宮本正
麗の父。
県警警備部公安課所属の警部補。
麗によれば「どんなことにも動じない人」。銃剣術と狙撃の腕前を併せ持つ。
紫藤議員の秘密資金を捜査していたことが、娘が留年する原因(紫藤からの脅迫)となってしまった。

  • 宮本貴理子
麗の母。
県警交通部交通機動隊の元隊員。警官になる前は暴走族の総長だったらしい。
「PSの貴理子」と呼ばれて近隣の暴走族から恐れられていた。
コータは「PSキリコ」と聞いて別のものを想像していた。

高城家

沙耶の父親で、右翼団体「憂国一心会」の会長。厳格な性格で大きなカリスマを持ち日本刀を愛用する武闘派。
諸々の描写からして元ネタは恐らくあの人っぽいが、娘に言わせれば「“あの人”も裸足で逃げだす思想右翼」とのこと。
部下や妻からの信頼は厚いが、その性格からか沙耶からは苦手意識を持たれている。
アニメ版では右翼関連の描写がカットされたため、「旧床主藩主天道荘厳流」の総帥という旧家の跡取りのような肩書きになっている。

沙耶の母親。巨乳
かつてはウォール街で名を馳せた凄腕トレーダーで、夫とは出会った翌日に結婚したアツい仲。
護身用に銃の扱いを習っており、<奴ら>との戦いで窮地に陥った孝一行を救助に現れた。
この漫画ではよくあることだが、子持ちの人妻にしてはえらく若々しい

ちなみにヒラコー由来のキャラが先述の通り主人公一行にいるのを意識したのか、アニメではこの夫婦の中の人がそれぞれ旦那フロイラインという小ネタがある。

用語

  • 床主市(とこのすし)
舞台となる地方都市。
藤美学園の他、洋上の空港やショッピングモール、警察署などが存在。

いわゆるロメロゾンビ的な生ける屍。
世界的なパンデミックが発生し、作中世界は大混乱に陥っている。
詳細は当該項目にて。

アニメ版

一部時系列に改変があるものの、概ねコミックス4巻までの内容となっている。2010年7~9月期放送、全12話。
原作コミックス7巻限定版にはOVAも付属された。
総じて良作画であり声優陣の熱演もあって、原作の迫力がさらに増している。
当然女体描写にも抜かりがなくパンチラはさらに多くなり、おっぱいはほとんどのシーンでぷるんばるんと揺れまくる。

OPテーマは岸田教団&THE明星ロケッツのメジャーデビュー曲として知られている。
EDテーマは毎話変わり、全てを黒崎真音が担当した。こちらも本作とのタイアップがメジャーデビューとなる。
他、映像では原作漫画巻末を意識してか<奴ら>と化した登場人物たちの日常風景を写した写真が貼られている。

また、本作のスタッフや原作者コンビとその関係者、賀東招二などが<奴ら>の声を演じている。

派生作品

  • 学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE HEAD
作者はのちにうまるちゃんを生み出すサンカクヘッド。全1巻。
本編パロディ*6の脱力系4コマギャグマンガとなっている。

  • 最近のデッド。
作者は本編で<奴ら>の餌食となった田丸浩史。単独コミックス化はされず、とらのあな専売の同人誌の他、短編集『よりぬきヒロシさん』に収録。
孝一行が去った後の藤美学園を舞台に、<奴ら>となりながらも自意識を保っている者たちによる本編のサイドストーリーのような内容。ギャグだけど。
一応佐藤大輔が関与しており、本編の人物も幾人か登場するが本編にもこの設定が持ち込まれる予定だったのかは誰にも分からない…

余談

本作休載の際に作画担当である佐藤ショウジ氏が単独で連載を開始したのが『トリアージX』である。
当初は穴埋め的な連載だったが、こちらも人気を博した事で正式に連載化。
本作が絶筆となった後も連載は続き、コミックス30巻分に渡る長期連載作となっている。





全て(旧アニヲタWiki)が終わってしまった日―

僕はアニヲタWiki(仮)を見て、気になっていた記事を追記した


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最終更新:2026年04月25日 21:55

*1 このためコミックスに未収録の話が数話ほどある。

*2 当初はコンタクトを付けていたが、学園脱出時にずれを理由にメガネへ変えている。

*3 沙耶を除いた一行の面々が親族の安否が不明、ありすに至っては母親が生死不明、父親が目の前で死亡しているという状況で皮肉を吐いてしまった

*4 檜山氏の演じる他キャラに準え、「工具王」と呼んだ視聴者もいた。

*5 どちらもいわゆる「保健室の先生」なので勘違いされがちだが、養護教諭ではなく大学病院から出向中の「医師」。ティーチャーではなくドクターである。

*6 アニメ版OPのパロディがあるなど、劇中描写はアニメ版寄り。