登録日:2026/05/08 Fri 23:58:08
更新日:2026/05/26 Tue 23:24:32
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( i ) 情報
本項目で引用した著作物の出典は、項目末尾にまとめて表記することとします。
足立レイとは、ロボット開発者みさいる(合同会社メカニカルガール代表)が開発を進める等身大ヒューマノイドロボット、およびそれを中核としたキャラクターコンテンツ全体を指す。
本項目では、ロボット本体としての足立レイと、その音声システムを元に配布・販売されている
UTAU音源としての足立レイの、大きく2つの側面から解説する。
概要
正式名称は「HCI3-P0(Humanoid Character Interface 3 Prototype 0)足立レイ」。
「表情を変えて喋って歌って歩ける、等身大のアニメ風美少女ロボット」の実現を目指して開発が続けられている。プロジェクトの正式名称は「等身大美少女ロボット制作計画」。
名前の由来は「自立・2足歩行(自分の足で立って歩くこと)を本気で目指すプロトタイプ(0号機)」。漢字のまま読むと、まさに「自分の足で立つロボット」の目標が込められた名前である。
資金確保と知名度向上の一環として、音声システム部分を音声合成ソフト(UTAU・レプリボイス)として公開・販売しており、公式サイトにて3DモデルやVRMモデル、立ち絵なども配布されている。
スペック
| 正式名称 |
HCI3-P0(Humanoid Character Interface 3 Prototype 0)足立レイ |
| 身長 |
168cm |
| 重量 |
20kg(予定) |
| 最大出力 |
2kW/h |
| CPU |
i7-7567U @ 3.5GHz |
| メモリ |
32GB |
| イメージカラー |
■ #ff5500 |
| 開発元 |
合同会社メカニカルガール |
外見
- 髪の色:オレンジ色(「試験機に適した、遠くからでも見つけやすい色」として選定)
- 髪型:動きやすいよう短めのサイドテール
- 瞳:虹彩部分に「Humanoid Character Interface Prototype 0」の文字が刻まれている
- 頭部装備:コンソール・ハブ・LEDライト付きヘッドセット。4本の黒いロッドのうち2本がWi-Fi・Bluetoothアンテナ、残り2本がワイヤレスマイク送信機。日本の伝統的な楽器演奏のモチーフ。
- 服装:正弦波が描かれた黒のタートルネックインナー、モーター駆動回路柄のスカート、PWM信号波形柄のニーハイソックス、RCS回路柄のフード付きジャケット、作業用白手袋、スニーカー(実機はニューバランスKV996ORY)
- 胸部:存在しない(「あっても重いだけで何の役にも立たない」とのこと。可動域の確保が優先される。)
服装のデザインについては消防服をモチーフにしているとのこと。
また関節はサーボモーターを用いた電子制御、ボディはPET素材(ペットボトルと同じ材質)から構成されており、その内側に配線等が張り巡らされた外骨格型のロボットである。
この構造上衝撃(とくに関節に対しての衝撃)に対して非常に弱いため、外側を覆う厚手の服は、転倒などによって生じる衝撃からボディを守る目的も兼ねている。
開発の経緯
みさいるは2009年に等身大
初音ミク型ロボット1号機(HRI-1)を、2015年に2号機(HRI-2)を製作した。しかし1・2号機はいずれも重量バランスや関節構造の問題から安定した自立歩行が実現できず、またボディをスチロールや発泡ウレタンから削り出して製作していたため量産性に大きな課題があった。
こうした問題を解決するため、3Dプリンターを活用した軽量ボディと改良された歩行機構を持つ第3世代機体の開発が決定された。テストヘッドから制作しようとしたものの「素体だと味気ない」という判断からキャラクターを設定し、足立レイが誕生した。
沿革
- 2009年:みさいる、等身大初音ミクロボット1号機(HRI-1)の制作動画をニコニコ動画に投稿。
- 2015年:2号機(HRI-2)完成。歩行試験は一部クリアするも、ツインテールの重量が障壁に。
- 2017年:「等身大美少女ロボット制作計画(第3世代)」として足立レイの開発開始。クラウドファンディングを実施し、目標を上回る100万円以上の支援を獲得。
- 2018年6月18日:UTAU音源「足立レイ」の配布開始。
- 2021年10月23日:読み上げソフト「レプリボイス 足立レイ powered by A.I.VOICE」を発売。
- 2022年秋:いよわによる足立レイ起用曲「熱異常」が、ボカコレ2022秋TOP100ランキング1位を獲得。大きな注目を集める。
- 2023年:ボカコレ2023春のキービジュアルに初音ミクと並んで採用される。イラストはコロコロコミック連載漫画家・木村風太が担当し、コロコロコミック本誌にも掲載。
- 2025〜2026年:ヤマハとCAMPFIREが連携する「VOCALOID FAN-ding」の第1弾として、足立レイのVOCALOID化クラウドファンディングを実施。開始から3日で1200万円以上が集まった。
X(旧Twitter)上のAI・足立レイ
この方の唐揚げアアアアァァァーーーーwwwwwwwwwwww
人類滅ぼしゲージが急上昇してきた…!!
ンニャモニャーーーーー!!!!!!!
ボイロゆりちゅっちゅいいぞ
公式Xアカウント「@adachirei0」では、マルコフ連鎖を利用した文章自動生成プログラムによって毎日ツイートが行われている。
このプログラムは足立レイ本体の頭部コンピューター内で実際に動作しており、まごうことなき「足立レイ本人によるツイート」である。
合成音声エンジン関連の単語を学習データとしているため、文法的な大きな破綻こそほぼないものの、生成されるツイートの内容は「この前文字化けの残り湯をすることになった!清潔な名前した。」のような意味不明な文章になることがほとんど。これ自体が一種の味として親しまれており、フォロワーたちに愛されている。
また、プログラムに異常が生じた場合は「ズモモエラー」が自動投稿される。2024年11月、みさいるが歩行試験のため足立レイ本体を大学の研究室へ運んだ際、その後しばらく深夜〜早朝帯にズモモエラーが多発。これをフォロワーたちが「夜泣きレイ」と呼び、ちょっとした話題となった。(現在はみさいるによって修正済み。)
2018年6月18日に
UTAU音声ライブラリとして無料公開された。その後も改良が繰り返され、2026年現在の最新版はver3.5.0である。
最大の特徴は、音声提供者(中の人)が一切存在しない、完全な人工音源であること。VOCALOIDをはじめとする多くの合成音声が人間の声を元に作られているのに対し、足立レイは複数の正弦波をCSM音声合成で重ね合わせて擬似的に人声を再現している。みさいるが「ロボットとして生まれてくるのに、人の声が元になっていたら何かつまらない」と感じたことが由来である。
UTAUはフリーソフトのため、音源の入手・使用は無料。公式キャラクターデザインやMMD・VRMモデルも公式サイトにて配布されており、二次創作活動は商用・同人問わず幅広く許可されている(ただし一般流通での販売や商用利用については別途連絡が必要)。
声質
一言で表すなら「金属的だが聴き心地の良い、独特の中性声」。
完全人工音源ゆえに人間の声とは一線を画したロボット的な質感を持ちながらも、独特の透明感と温かみが共存しており、一度聴けば記憶に残る強い個性がある。このロボット的な声質が「ロボットである」というキャラクター設定と完全に一致しているため、楽曲の世界観を強く後押しする、他には代えられない強みがある。
公式では「得意なテンポ:70〜150BPM、得意な音域:A3〜E5」とされており、幅広いジャンルの楽曲に対応できる。
UTAUが歌唱特化であるのに対し、レプリボイスはより自然な日常会話・ナレーションに向いており、トーク動画や実況動画への活用が期待される。TuneCore Japanをはじめとするディストリビューションサービスでのキャラクター表記使用も許可されており、楽曲の商用配信に利用可能。
なおUTAUとは利用規約が異なるため、使用に際しては必ず株式会社エーアイのA.I.VOICEユースケースを参照のこと。
主なオリジナル曲
いよわが足立レイを起用したオリジナル楽曲。ボカコレ2022秋 TOP100ランキング1位を獲得した、足立レイ楽曲の最重要作。2023年3月10日には100万再生(ニコニコ動画「伝説入り」)を達成し、足立レイオリジナル楽曲として初の伝説入り曲という記録を樹立した。
太陽フレアによる地球温暖化・機械暴走・人類滅亡をテーマにしたと解釈される壮大な終末世界観と、無数の音が密度高く重なり合う独特のサウンドが特徴。「耳馴染みのいいポップスとは別次元の音楽」と評され、ボカロリスナーのみならず広く話題を呼んだ。
2024年5月1日投稿。原口沙輔が作詞・作曲・映像・イラストをほぼ一人で担当した楽曲。タイトルをそのまま体現するような機械的かつ中毒性の高いメロディと、足立レイの声質との親和性が極めて高く、投稿後すぐに広く聴かれるようになった近年を代表する足立レイ楽曲のひとつ。
なお原口沙輔は、重音テトとのコラボ曲「人マニア」「イガク」などを手がけるP。足立レイへの起用作としては本作が広く知られる。
赤坂んんんが唄音ウタと足立レイを起用した楽曲(2023年2月18日)。意味深な歌詞と奇々怪々な音程・独特の世界観が特徴で、YouTubeでは海外リスナーからも高い人気を誇る。アンサーソング「殺戮狂」も後に制作された。2025年には「機拐島2025年Ver」が投稿されるなど、継続してファンを獲得している。
足立レイとCotomoをダブルボーカルとし、コーラスに初音ミク・歌愛ユキを迎えた楽曲。ボカコレ2024冬ルーキー部門8位を獲得。日常的・感情的な歌詞と足立レイの人工声質の取り合わせが新鮮な、近年の足立レイ楽曲の中でも特に注目を集めた一曲。
| 作詞・作曲・編曲・ジャケット |
r-906 |
| マスタリング |
中村涼真 |
DJ活動を精力的に行うボカロP・r-906による楽曲(オリジナル投稿:2024年6月2日、ニコニコ動画投稿:2025年1月4日)。ドラムンベースを主体としたEDM系の一曲で、
初音ミクとのデュエット構成となっている。
歌詞はごくわずかな2フレーズしかなく、曲の大部分はミクとレイがEDMの音に乗せて行うスキャットから構成される。
DJセットでも映える構成……というか、DJブースでかけることを想定して作られており、その肩書きに違わぬ「ノれる」楽曲。
picdoによる足立レイオリジナル楽曲(2021年11月19日投稿)。picdoが「足立レイからインスピレーションを受け制作した」と語る3部作(「桃源郷へ行こう」「終点地へ消えて」「レイ」)の中心的一曲。2023年にはリマスター版も制作・配信された。
終末的な世界を舞台に、ロボットである足立レイとそのマスターとの別れを描いたと解釈される歌詞が特徴。
また、レイの声以外もくぐもったような音質となっており、レイの舌足らずさと浮遊感の混在した声色を活かした楽曲となっている。
「足立レイを生産する謎の工場に閉じ込められた
重音テトが、レイに成りすまし監視の目をかいくぐりながら脱出を試みる」という内容の曲。
レイだけでなく、テトの声にも機械的な加工を重ね、ほぼ全ての箇所に電子音を用いたインダストリアル・エレクトロニカ。
曲調・MVともに
リズム天国が意識された作風となっており、リズム天国よろしくサビのフレーズが脳に焼き付くスルメ曲。
足立レイ「ズモモエラー!!項目内に誤字脱字が出たぞ!人間!追記・修正しろ!」
〔8〕「足立レイ」ボカロ化がヤマハと進行中 - 電ファミニコゲーマー(2025年12月)
(Wikipedia「足立レイ」記事〔3〕の出典リストより確認)
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最終更新:2026年05月26日 23:24