登録日:2026/05/17 Sun 00:01:36
更新日:2026/08/12 Wed 09:16:29
所要時間:約 5 分で読めます
前提
このAnomalousアイテムについて解説する上で、前提となる「構文」について述べる。
アニヲタWikiでは「
編集用プラグイン」で文章に装飾を加えられるが、SCP財団のサイト上にも似たような「構文」が存在する。
「構文」は自由度が高く、CSSやJavaScriptも使用できるので、これらで実現可能なことは大体できる。
複雑な「構文」を利用している記事の代表的なものには、
SCP-280-JPや
SCP-2000-JPなどがある。
このAnomalousアイテムにも、やや特殊な「構文」が使われている。
また、「SCPの記事は、専用の創作サイト(≒データベース)に投稿されている」という事実も前提知識として必要だ。
概要
説明: ◯◯という名称の、財団データベース上に存在する異常なアカウント。「財団が架空の組織であり、財団データベースはそれに対する創作サイトである」と思い込んでいるほか、稀に実在しないオブジェクトの報告書を作成することがある。
回収日: 20██/██/██
回収場所: 財団データベース最高機密区画
現状: 財団が架空の組織であると思わせたままにしており、作成された報告書は「低評価」との名目で削除されている。処分は検討中。
(なお、Anomalousアイテムの記事を見たことのない方向けに補足すると、Anomalousアイテム記事とはこのように短いものである)
さて、この「◯◯」には、閲覧者自身のアカウント名が表示されるようになっている。
これには「構文」の技術が用いられている。
つまり、この記事では、あなた自身が「財団データベース上に存在する異常なアカウント」と指定されている。
そして、あなたが「『財団が架空の組織であり、財団データベースはそれに対する創作サイトである』と思い込んでいる」うえ「稀に実在しないオブジェクトの報告書を作成することがある」とされている。
「財団が架空の組織であり、財団データベースはそれに対する創作サイトである」というのは(現実において)事実だ。これは、「SCPのサイトに参加しようとする人に向けたメッセージ」の一番最初にも記されていることであり、参加者は皆知っている。
だがこれは、作中的には事実ではない。作中での財団は実在の組織だし、財団データベースは実際のSCPオブジェクトを記録する場であろう。
したがって、作中から見れば、このように考えているアカウントは変なものだといえる。
つまり、この記事における設定として、
- あなたは架空の報告書を創作サイトに投稿しているつもりである
- しかし、その報告書は、作中の「実在する財団」に出現する
- 作中の人々はあなたのアカウントを認識しており、あなたを「財団を創作サイトとして考えている」と判断している
というのが推定される。あるいは、より衝撃的なことを考えれば、
- 実は財団はこの世界に存在している
- SCP財団のサイトは、実在するSCPオブジェクトを記録したものである
- しかし、あなただけは、SCPを創作物だと思い込んでいる
という風にも解釈できそうだ。
いずれにせよ、現実世界と創作世界の境界が曖昧になったような雰囲気を感じさせる。
この記事は
低評価削除制度にも絡められている。
(創作サイトとしての)SCP財団では、各記事に1人1票の+1(高評価)または-1(低評価)ができるが、その累計の値が-3以下になった場合、一定の猶予期間の後に記事が削除されるのだ。
現実世界において、低評価削除は記事のクオリティを維持するために行われている。
しかし、作中的には、
この制度は「実在しないオブジェクトの報告書」を削除するために存在したのだ!
架空の組織としてのSCP財団の設定と、創作サイトとしてのSCP財団の実際とを組み合わせた、メタフィクション的記事といえるだろう。
悲劇
さて、このAnomalousアイテムだが、定期的にささやかな悲劇を起こしている。
ある程度SCPに親しんできた人々は、「閲覧者のアカウント名を表示する構文」について知っていることが多い。
また、仮に知らない場合でも、「よく分からない構文について、ページのソースコードを閲覧して確認する」ことができるので、このような構文について知ることができる。
しかし、SCP初心者の人々は、このような「自分の名前を表示する」構文を知らないことが多い。
その上、ソースコードを確認するという行為についても知らないことが多いだろう。
結果として、自分の名前が勝手に記事に使われていると思い込んでしまう人もいるのだ。
これに対して、難色を示したり怒ったりする人が現れ、その度に他の人が教えてくれる……というケースは少なくない。
また、「自分が低評価削除される記事を書いてしまったせいで、この記事が作られた」と思い込んでしまう人もいる。
だが、第一に、低評価削除されること自体にペナルティのようなものはない。
第二に、低評価削除される記事は年間900本以上ある(2025年のデータ)ので、その内の1作者について特別に言及することは考えにくい(し、多分その著者を誰も覚えてない)。
あなたの名前が勝手に使われているというわけではないので、初心者の皆さんも安心していただきたい。
余談
この記事だが、SCP財団のホストサイトであるWikidotのアカウントを持っていない場合、そもそも文章が表示されない。
この記事に限らず、アカウントが無いと十分に楽しめない記事はいくつか存在する。
SCPを十分に楽しむためには、Wikidotのアカウントを作成し、サイトメンバーになるのがよいのかもしれない。
追記・修正は『SCP財団』に記事を投稿してからお願いします。
- 「アカウントが無いと十分に楽しめない記事」って他にどんなのがあるんだろ 未ログインだとギミック自体が成立しないレベルのやつ -- 名無しさん (2026-05-19 11:26:00)
- 極端なところだとSCP-CN-590とか -- 名無しさん (2026-05-19 18:03:05)
- 展開が変わるやつでSCP-001-JP-J「ぜんいん、しゅーごー」 -- 名無しさん (2026-05-19 18:03:47)
- SCP-CN-1109とか -- 名無しさん (2026-05-20 09:05:06)
最終更新:2026年08月12日 09:16