登録日:2011/11/16(水) 21:57:15
更新日:2023/08/30 Wed 09:17:38
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□スペック、特徴
独逸G機関陸軍内で開発された“獅子”の名を持つ重騎。
もともとはアルフレート専用の強臓式重騎“皇帝”の対空試験用
テストベット機として開発されたものであり、アルフレートは“皇帝”が完成するまでこの騎体に騎乗していた。
能力自体は総じて高い筈ではあるが、1939年の時点では最早旧式の騎体であり、アルフレートは自身の技量を満足させられない、と語っている。もっとも、G機関における旧式とは他国では最新式でもまだその段階までも来ていないような代物であるため、都市シリーズ全体を俯瞰してみてもかなりレベルの高い騎体。対空試験用の騎体ではあるが、長期地上運用も可能な汎用機である。
また、強臓式重騎である“皇帝”のテストベット機であるため、この騎体にも試験的に強臓式の部品が組み込まれており、真の持ち主であるアルフレートでなければ使えない機能が多々あるらしい。
二巻終盤において、“皇帝”の完成と共にどこぞの倉庫に保管されていたのをベルガーがチョバり、以降なし崩し的にベルガーの愛機となるため、機甲都市伯林における主人公機に近い存在。
□外見
“皇帝”のテストベットであるためか、若干“皇帝”に似たパーツが見受けられる。
が、基本的に“皇帝”は白を基調に一部が黒、“黒獅子”は黒を基調に一部がオレンジ色の配色。
また、赤い竜のショルダーアートが描かれているが、これはマルドリック家の紋章。
ベルガー曰く、アルフレートが竜を倒してからこの紋章になり、今はアルフレートの兄でマルドリック家の第一継承者がアルフレートの倒した竜よりも大きな竜を倒すため、慌ててソ連あたりにいっているとの事。
凌駕紋章を起動した場合、他の重騎と同様に人に近くなるが、独自の特徴として、背中に鋭角的な翼が生える。
これは“空を飛ぶ凌駕紋章”を持つこの騎体ならではと言える。
『だから腹の辺りがイマイチ重いのか……。とりあえずその、何でも勝手に改造入れたり組み込んだりする機械班は問題ありまくりだな』
「そういう連中でなければ娘っ子一人の頼みで重騎を試作しないよ。一応、開発費から何から、ヘイゼルが長期ローンで払ってる。支払いがあと八百回くらい残ってた気がしたねえ」
黒獅子・改
最終巻において、ベルガーが騎乗することになる、“黒獅子”の改修機。
全長8ヤード、総重量40トンを誇る騎体であり、“黒獅子”をベースにベルガー用に一から作り直した、作中初のベルガー
専用機。
本来、
ヘイゼル・ミリルドルフがベルガーに新しい義腕をプレゼントするために採取したベルガーの血液を鋼に練り込んだ他、騎体構成も設計面から完全に見直しているため、もはや改修機というよりは新造、後続機と行った方が正しいかもしれない。
アルフレートの強臓式機構もベルガー用になっているため、“黒獅子”における制限が解放されている上、四巻において“皇帝・改”から転写された戦闘関連記憶も組み込まれている。
また、黒獅子とは違い、凌駕紋章無しの状態でも翼を展開しており、空を飛ぶことが可能となっている。
それに伴い、凌駕紋章も“白皇”と呼ばれるものに変化しているが、詳しい効果は不明。参考までに書いておくと、作中においては発動により白い流体の鎧を纏い、G機関の88ミリ砲を防いでいる
最大の特徴は右肩に背負った4ヤード超の言詞加速砲(ワードライフル)。
これは加圧無しの小型言詞塔砲(言詞塔砲については“
葬送曲”の項に譲る)であり、その破壊力は重騎携帯用の兵器としては間違いなく最上級。作中においては、一つで言詞加速砲の弾丸一発分の増槽を四つを着け出撃することになるが、長大な砲を支えるための慣性制御術式の燃料も増槽から引っ張っている他、銃身の問題もあり、二発撃つのが限度であった。
追記、修正頼みます。
最終更新:2023年08月30日 09:17