ファティマ・クローソー

登録日:2011/08/20 Sat 03:19:20
更新日:2024/09/14 Sat 20:10:07
所要時間:約 5 分で読めます




「見える、見えるのよ、若い王が・・・」



◇クローソー

ファティマ・クローソーは「ファイブスター物語」に登場する、人工生命体ファティマ・ファティスの一人であり、ファティマの、そして物語全体の象徴とされている「運命の3女神」の末妹。

足元に届きそうな藍色の髪と、黒目がちなつぶらな瞳、両肩の張り出したピンク色のミニドレスが特徴。
額には他のファティマ同様にMHのコントロールに使うクリスタル状のヘッドコンデンサが設置されている。


初めて彼女の名前とデザインが公開されたのは、「ファイブスター物語」の連載開始以前、「重戦機エルガイム」が放送されていた1983年。

永野護氏が「エルガイムの額の中には実は少女型アンドロイドが眠っている」と、当時のアニメ誌に載せた裏設定が基になっている。

その後、クローソーの姉であるラキシスとアトロポス・「運命の3女神」を中心に、天照やMH、ジョーカー太陽星団等の膨大な設定が産み出され、(長期休載している現在も新たな設定が更新され続けている)

1985年、月刊ニュータイプ誌上で「ファイブスター物語」の連載が始まる事となる。



【基本データ】

◇クローソー
※クローム・バランシェ制作
3A-VA-VA-3A-A:FF・∞(睡眠中)
■体型:∞
●品格:FF(フォーエバー・ファンタスティック・フローレス)
●戦闘能力:3A
●MH制御能力:VA
●演算性能:VA
●肉体耐久値:3A
●精神安定性:A


※全ての「ファテイマ」の中で最強。
「VA」はクローソーにのみ持たされた特殊なランクで「神」である天照を倒す為にバランシェがカウンターとして用意した存在。
「騎士」能力も遥か古代の超帝国騎士すら超えるが、全く制御されていないクローソーの精神は「普通の少女」のそれであり、彼女は自らの力を本能的に畏れ、結果的に自らの「力」を人に向ける事はしなかった。



【劇中の経緯】

物語上の初登場は第一話、ユーバー城からの逃走シーン。
その後、チンピラに絡まれていた所を、偶然(?)通りかかったコーラス3世に助けられ、以後コーラス王家に身を寄せる事になる。

……騎士でもないただのチンピラ相手に精神制御を受けていないクローソーが何故逃げ切れなかったのか?
……実は、それこそがクローソーの大きな秘密、彼女と云う存在の哀しさなのであるが。

第二話では、亡きウリクルに替わり、MHジュノーンに乗り込み、当時のフィルモア帝国筆頭騎士であるラルゴ・ケンタウリのサイレン(ついでにブルーノのブーレイも)を一撃で撃破している(これが、クローソーの唯一の「殺人」である)。

……この戦いで密かに想いを寄せていたコーラス3世を失ったショックからか、自ら意識を止めて、ジュノーンのコクピットに引きこもってしまう。

……次に目覚めるのは約1100年後……。
いくらなんでも、失恋のショック大き過ぎである。

目覚めてすぐに姉・アトロポス(ついでに兄・ユーパンドラとも)と戦う運命が待っている。

騎士をサポートしMHを制御する為に産み出された人工生命体・ファティマ。

クローソーは、星団史最高の科学者といわれるDr.バランシェが製作した45体目のファティマであり、バランシェ最後の作品である。

繰り返すが、クローソーはバランシェが、神である天照とラキシスに対するストッパーとして用意した切り札であり、その秘めた力は、星団史の騎士を遙かに上回る、太古の超帝国騎士をも凌駕する。
……らしい。
※「本気」のログナーやカイエンなら「騎士」能力では勝るかも?……てレベルである。

しかし、クローソー本人は精神制御を受けていない為、自分の力を畏れ、MHの搭乗を「怖い」と拒否してしまう前代未聞のファティマであった。

そりゃ普通の女の子に「人を殺せ」……たって無理だわなあ。

……ダメじゃん。

ファティマとしてのスペックは星団史上最高。
特にMHコントロールと演算性能に関しては彼女唯一人だけのランク・“VA”を持ち、
“FF”(フローレス・フェイツ、もしくはフォーエバー・ファンタスティック・フローレス)というこれも彼女唯一人だけの為の賞号を与えられている。

彼女に勝てるファティマは過去にも未来にもいない。

つくづくチンピラに絡まれていたのが不思議だが、それもまた彼女の自由意思の顕れである。
※「星団最強」のカイエンやログナー、クローソーが戦死する描写に違和感を感じる読者も居るだろうが、命に限りがある事が「人」の限界であり、生死の自由もまた「人」の自由意思なのだ。
……それが「神」である天照との差でもある。
天照は自ら「死」を選ぶ事すら出来ないのだから。

また始まりを司る運命の女神として、未来を見通す力を備えており、コーラス3世と対面した時に、彼の遙かな子孫であるコーラス6世を自身のマスターにする事を予見している。


何故か天照の女性型の分身であるメル・リンス・ウザーレ・ターマと同じ顔をしている。

天照恋しさ(?)が高じて、バランシェがわざわざ似せて作ったのだろうか?
※実際には意地でも物語にクローソーを出したい作者のエゴである。



「・・ソープ様、私はこの方と追記・修正がしたいのです・・、」

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最終更新:2024年09月14日 20:10