サキュバス(女神転生シリーズ)

登録日:2010/04/23(金) 17:15:56
更新日:2025/03/25 Tue 20:24:00
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サキュバスとはドイツ出身の悪魔で、美しい女性の姿をしている。
日本語での別名は「夢魔」だが、これだとナイトメアと被るのでサキュバスでいいかも。
男性にとりつくと、夜な夜な淫らな夢をみせて堕落させ、精を貪る。
回避方法は寝る前に枕元に牛乳を一杯置いておく事らしい。
そうすればやってきたサキュバスが牛乳を精液と間違えて持ち去り、助かるんだとか。
対の悪魔は♂のインキュバス。詳しくは独立項目を参照。
この項目では女神転生シリーズにおけるサキュバスについて記す。


◆概要


初代作から常連の悪魔。種族は基本的に夜魔で、同種族のシンボルポジション。
かつてはヴァンパイアと共に夜魔のイメージを担う双璧と言えたが、ヴァンパイアの方はクドラクのような大物が幽鬼などのDARKイメージの強い別種族に移ってしまった感がある。
最近はサキュバス、リリム、インキュバスあたりのお色気勢が夜魔の中位を務め、キウンやザントマンといったパッと見色物勢がそれらの上下にいる事が多い。

伝承が伝承なので、女性の性的魅力をアピールするキャラ付けが基本。メガテンシリーズのお色気担当
サキュバスはどのシリーズにおいても中堅以上の強さに設定されている。
因みに女神転生は伝承に性欲が絡む悪魔は強い場合が多い。さすが三大欲求。
ステータスはイメージ通り(?)ほぼ全シリーズを通して魔力が高く、精神・神経に影響を及ぼす魔法を習得している。
物理戦闘で前線は張れない場合が多い。
旧作ではレベルを下げるエナジードレインまで所持していたため非常に厄介な存在であった。
精神異常で動けない状態でレベルばかり下げられまくる最悪な展開も。編者は10レベル下げられた事がある。
シリーズが進んでエナジードレインが廃止されると、代わりにムド等の呪殺系を持つようになった(例外あり)。
まともにやれば被害が大きいので戦いたくはなく、種族夜魔は合体で必要になる機会が少ないので、忌避されがちなエロかわっ子である。

◆デザインの変遷


FC版女神転生1(以降旧1)

初登場。妖精エルフとのコンパチグラフィックで、ロングストレートの髪を広げ女の子座りの可愛らしいデザインだった。
のちに発売された旧シリーズのリメイク版、SFC旧約女神転生1ではコウモリの羽根つきのデザインに変更された。

真・女神転生

蝙蝠の羽根をつけ、ふわりと宙に浮く小悪魔的なデザイン。リリムとのコンパチ。FC版と甲乙つけがたいカワイイ系の容姿。
真・女神転生Ⅱには登場しなかったが、真・女神転生if...で復活。この時黒髪から金髪のウェービーヘアに変更。

真・女神転生 デビルサマナー

ここで新規にデザインされ、以降はそれが使用され続けている……と思われがちだが、実は違うのだ。
真3の3Dの彼女を見ていただければ分かると思うが、黒のボンデージを纏った彼女は胸やお尻など所謂女性的な部分が豊かに描かれている。なるほど、淫魔らしいと言えるだろう。

ところが、これはデビルサマナーシリーズの二作目、ソウルハッカーズからであり、一作目ではなんと「肋骨が浮かび上がるくらい痩せている女の子」としてデザインされていた。ボンデージも赤く、どこか派手な印象だ。これは痩せている女の子の魅力を描かこうとしたらしい。
とは言え3Dモデルでアバラなどの表現が大変なのか、3Dモデルを採用してる作品では上記の通り普通の体型になっている。

真・女神転生 デビルチルドレン 黒の書・赤の書

全悪魔がデビルとしてお子様向けにポップにリニューアルされた中、素っ裸に近い姿で登場。
児童向けのデビチルにてウンディーネ、バステト、ダッキ、マモンと並ぶセクシー要員である。

デジタルデビル物語 女神転生Ⅱ

さて、デザインを語る上で外せないのがこのFC版女神転生2(旧2)である…
金子一馬のデザインした最初のサキュバス。果たしてどんなファッションをしているのか?
答えは実に簡潔である。



全裸



そう、なに一つ身に付けていない、生まれたままの姿である。
旧2の彼女は長い金髪(原画では赤い髪)に、まるでシルクを思わせる白く艶めかしい肌と豊満なその肢体(乳首あり)を晒し、プレイヤーの前に現れる……しかも大群で。(正確には2~6体で出現)


エロい。実にエロい。


残念ながらゲームでは原画とは異なり、髪が邪魔して全ては見えないが、魔神転生1では原画通りに前は隠さず、しかもドアップで現れる。素晴らしい。


ともあれ、女神転生のお色気担当なのは今も昔も変わらない。


◆強さやレベル


前述通り、精神系の状態異常や間接攻撃を得意とする。多くは複数出現。

◆旧1

夜魔Lv25。第4ダンジョン「マズルカの回廊」に出現する。
誰もが恐れた最悪のサキュバス。1PT3~6体という数で出現し、電撃の全体魔法カンデオンを使ってくる。
カンデオンのダメージが大きく、2発3発と撃たれればパーティー半壊は必至。
エナジードレインこそ持っていないが、逃げそこなったら死が見える。HPは低いのだが、大量に出てくるので速攻撃破も容易ではない。

「旧約女神転生」ではカンデオンがジオラオンに変更され、威力・攻撃範囲ともに下方修正。旧1ほど恐ろしい存在ではなくなっている。
それでもマリンカリンや麻痺攻撃で足を止めてくるので、厄介な敵である事は変わりない。

◆旧2

夜魔Lv42。怒りの地から迷いの森ダンジョンまでの幅広いエリアに出現する。
旧1と比べて直接火力は落ちたが、魅了魔法マリンカリンとエナジードレインでこちらを大混乱に陥れてくれる。
何故かクサナギの剣を落とす。何の関係があるんだ。まあヒドラがエクスカリバーをドロップする世界ではあるが…

◆真1

夜魔Lv54。ラストダンジョン「カテドラル」に出現。
種族「夜魔」がNEUTRAL属性に変更され、シリーズで初めて会話で仲魔にできるようになった。
防御相性が優秀で特効が少なく、エナジードレインを使ってくるのでまともに相手はしたくない。
仲魔にすると大変強力。エナジードレインを敵に向けて使わせることができるので、ボスをマヒさせて木偶の坊にしてしまえる(これができるのは真1だけ)。

◆if...

夜魔Lv32。貪欲界B2Fに出現。
エナジードレインとコウモリの呪いを使ってくるので、まともに戦っては被害が甚大。
とっとと会話で仲魔にし、好感度を上げて戦闘自体を避けるのが無難。

◆真3

夜魔Lv37。主にオベリスクで出現する。
宝箱に潜んでいることもあり、この個体は耐性も強力で危険。
ドルミナーと永眠の誘いで即死コンボを狙ってくる他、セクシーアイ、テンタラフーも使う。
仲魔としては貴重なテンタラフーと吸血を覚える点が優秀。それ以外の取得スキルはアナライズに会話と大変使いにくく、運用するならある程度凝った仕込みが必要。

◆真5/真5V

夜魔Lv38。千代田区カンダエリアに出現。
ユニークスキルの「色仕掛け」は他の悪魔との交渉時に要求されるマッカを半額に値切ったり、アイテムの質・量を落としてくれたりと重宝する。
戦闘では「魔のドナム」で魔法攻撃系のチャージ効果を他の仲魔に付与でき、活躍するボス戦も少なくないだろう。
初の色仕掛け要員はLv32リリムなのでサキュバスへの移行は早く、その次はボス戦を経てのLv61クレオパトラになるので、それまで長く財布をやりくりしてくれる。
サブクエストでクバンダの件を依頼してくるサキュバスも、中身はやけに情が深い。見た目は相変わらずバブリーでお水ギャル路線なのに、キャラクター観の変遷を感じさせられる。






様々な姿形に変わっていったが、サキュバスもまた女神転生には無くてはならない存在になっていると言って過言はないだろう。



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最終更新:2025年03月25日 20:24